愛した人は悪い人

はなおくら

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「…ジーヌ…‼︎」

 小声で声をかけられて、声のする方へ顔を出すとそこにはシューザがいた。

「シューザ!」

 ジーヌは嬉しくなり笑顔で駆け寄った。

「どうしてここにいるの?それにこんなお忍びで…。」

 ジーヌがそう答えると、シューザはイタズラが見つかった子供の様に無邪気に笑って言った。

「ヴィン様が心配して、様子を見にいく様におっしゃったんだよ!俺も門の前で出迎えられるって言うのも本来好きじゃないからな!」

「そうだったのね…。…ならここは寒いから、シューザに教えた小屋に行きましょう。」

「あぁ!それはありがたい!」

 2人でその小屋の中に向かい、思い出話しをしながら、シューザは本題を伝えにきた。

「お前が元気そうで安心したよ。あいつとも仲良くやっててよかった。それでだ、もう聞いてると思うがヴィン様からソーレ嬢の件でお前に伝えにきた。」

「ソーレ様?何かあるの?」

「あぁ…あの女には充分、気をつけたほうがいい。ヴィン様も俺も、お前を妹の様に思っているから、気をつけてくれ。」

「わかった……。ありがとう。」

 ジーヌは、今日の一件で何か起こる様な気がしていたがシューザを心配させまいと口を閉ざした。

「伝えたかったのはそれだけだ。じゃあ俺は帰るとするよ。」

「そんな、ここに一泊して行っては?レイ様も喜ばれるはずよ?」

「いや、今日はやめておこう。今後のあたりがきつそうだ…じゃあまたな!」

 そういうとジーヌの返事を待たずに急にいそいそと小屋を出て行った。

 しかし久しぶりに会えた友人に嬉しくなり顔に笑みが出てきた。

「……ずいぶん嬉しそうだな。」

 ビクッとなり後ろを振り返ると、小屋の窓際にレイモンドが立っていた。

「レイ様!いつからそちらにいたのですか?」

 ジーヌは驚いてレイモンドを小屋の中に招き入れた。

 レイモンドは無言で、小屋に入るとジーヌを抱き上げて先ほどジーヌの座っていたところに腰掛けるとその上にジーヌを座らせた。

 ジーヌは恥ずかしくなり顔を赤くさせていると、レイモンドはジーヌの首筋を噛む勢いで愛撫した。

「っ…レイモンドっ…!」

 驚いて身じろぎしようとしたジーヌを押さえつけてなお首筋を吸い上げた。

 突然の事にジーヌは抵抗できなかった。

 レイモンドは唇を離したと思い顔を覗き見ようとしたが、今度は唇を深く合わさられ、身体が熱くなりなお抵抗できずされるがままになっていた。

「んっ…ふぁ…レイモンド様っ…んんっ…はなし…てっ…っ!」

 ジーヌが落ち着かせる様に言ってもなおレイモンドは離してくれなかった。

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