愛した人は悪い人

はなおくら

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「レイ…気持ちいい…あっ…。あなたが望むなら…私はあなたの望むものになるわ。だから…ああっ…もっと私を求めて…。」

 ジーヌは気にしてくれていたのだと、レイモンドは嬉しく思っていた。

 現にジーヌの砕けた話し方で、彼女と隔てるものが何も無い事に喜びを隠せなかった。

 そして、今までしてもらっている事で気持ちよくもあったが、自分が彼女を導きたいと、腰を動かすジーヌに大きな逸物を押し付けた。

 その瞬間、ジーヌは大きく感じて動きが緩くなる。

 その先にレイモンドはジーヌを組み敷き激しく責めた。

「あっ…!…レイ…激しい…!」

 感じるジーヌはもうされるがままだった。

「んっ…チュッ…チュチュッ…んんんっ…!」

「チュッ…くっ…はっ…んっっ!」

 やがて絶頂をお互い迎える頃、少しも離れたく無いとお互い唇を合わせて、と一緒に果てた。

 どれくらいそうしていただろうか、2人で小屋に備えてあった毛布にくるまり、呼吸を整えていた。

「はぁ…はぁ…。レイ様…私…んっ…。」

 再び敬語に戻るジーヌにレイモンドはキスで止めた。

「君らしくいて欲しいんだ。」

 そう言われてジーヌはまた口を開いた。

「えぇ…。レイ。」

「あぁ…。」

 ジーヌの呼びかけにレイモンドは笑顔で答えた。

 その笑顔を見た時、ジーヌは満たされた気になった。もしかしたらこの笑顔を自分は見たかったのだと自覚した。

 その時ジーヌは、レイモンドがなぜこの場所を知っているのか不思議に思った。

「レイ、あなたなぜこの場所に私たちがいるとわかったの?」

 レイモンドは気まずげに頭を掻いていった。

「実は、薔薇の庭園で君を窓から見ていた時、シューザがいるのに気づいたんだ。2人が仲良さげにいなくなるのを見てだな…。」

 その後を言いづらそうにしている。

 ジーヌはそれで察しがついた。

 窓から見ていたレイモンドが降りて2人を尾行し会話も聞いていたのだろう。

 苦い顔を浮かべている彼が、なんだか可愛らしく見えてジーヌは頬にキスを落とした。

「チュッ…。レイ、私はあなたに思われて幸せね。」

「ジーヌ…。こんな器量の狭い男でもいいのか?」

 レイモンドが自身なさげにそう答えるので、ジーヌは笑った。

「私は、あなただから好きになったのよ?だから自信を持って!そんなあなたがわたしは好き。」

 嘘偽りない言葉だった。

「ジーヌありがとう…。」

 2人で熱い夜を過ごして、夜が明けた。

 次の日、部屋に主人がいないと屋敷で騒ぎが起きて、執事に叱られてしまった。

 反省しつつ2人で手を繋いで微笑みあった。



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