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ある日、養護施設でいつもの様にヴォルス様と手伝いをしてる最中の事だった。
手が空いたので子供達と施設の中の池を眺めている時だった。
子供達と話を楽しんでいると、ぎゅーっと抱きしめられた。
「ナタリア様っ!」
振り返ると、いつもわたしに着いて回ってくれる男の子だった。
私は振り返り抱き寄せようとした時だった。
男の子の足元はちょっとした段差があったのだが、私が動いた瞬間その子が足を滑らせて転んだ。
その拍子に頭をぶつけて血を流していた。
私は咄嗟に男の子を抱き上げて抱きしめた。
他の子が先生を呼んでくれて医務室に運んだ。
幸い大事は無いと聞いたが、私は眠る男の子が落ち着いたのを見届けて、誰もいない裏庭に行った。
誰もいないことがわかるとわたしは泣いた。
止めようとしても涙が止まらない。
自分が動かなければここまで大事にはならなかった。
そう思うと涙が止まらなかった。
泣いていたせいか、ヴォルス様がきていることにも気が付かなかった。
ヴォルス様は後ろから私を抱きしめてくれる。
「ダメですね…。小さい子に怪我までさせて…。」
「ナタリアのせいじゃ無い。事故だったんだ。」
「…でも私の不注意で…っ…!」
「もう自分を攻めるな。」
そう言ってヴォルス様は私を抱き寄せたまま寄り添ってくれた。
わたしは彼の胸に顔を埋めて思う存分泣いたのだった。
少し落ち着いた時、向こうから先生と男の子がこちらにきてもう大丈夫だと逆に慰められた。
わたしは男の子を抱きしめて、彼の無事に心の底から安堵した。
そして帰り、いつもなら対面で座るヴォルス様がわたしの隣に座っている。
わたしは気を遣って距離を空けようとすると腰を掴まれて体を密着させられる。
わたしが落ち込んだのを見てヴォルス様の心遣いなのだと思った。
甘える様に彼の胸に抱き寄せると、彼はわたしのおでこにキスを落としてくれた。
ヴォルス様のキスは嬉しいけれど、おでこではないところにして欲しかった。
彼を見つめるが、ヴォルス様はにこりと笑って私を抱き寄せるだけだった。
そんなもどかしさもあってか、わたしはまた自分を慰めている。
脳内では、ヴォルス様がわたしにキスをくれる。
そして私の舌をいやらしく舐め回す彼を想像しながら胸を弄った。
胸をいじれば彼にされてる様な気さえ起こってくる。
誰もいないことをいい事に声をあげる。
「あっ…ダメです…んっ…!」
彼がネットリとわたしの胸の頂を舐め回す。
そんな光景を考えた瞬間、わたしは体を震わせていた。
手が空いたので子供達と施設の中の池を眺めている時だった。
子供達と話を楽しんでいると、ぎゅーっと抱きしめられた。
「ナタリア様っ!」
振り返ると、いつもわたしに着いて回ってくれる男の子だった。
私は振り返り抱き寄せようとした時だった。
男の子の足元はちょっとした段差があったのだが、私が動いた瞬間その子が足を滑らせて転んだ。
その拍子に頭をぶつけて血を流していた。
私は咄嗟に男の子を抱き上げて抱きしめた。
他の子が先生を呼んでくれて医務室に運んだ。
幸い大事は無いと聞いたが、私は眠る男の子が落ち着いたのを見届けて、誰もいない裏庭に行った。
誰もいないことがわかるとわたしは泣いた。
止めようとしても涙が止まらない。
自分が動かなければここまで大事にはならなかった。
そう思うと涙が止まらなかった。
泣いていたせいか、ヴォルス様がきていることにも気が付かなかった。
ヴォルス様は後ろから私を抱きしめてくれる。
「ダメですね…。小さい子に怪我までさせて…。」
「ナタリアのせいじゃ無い。事故だったんだ。」
「…でも私の不注意で…っ…!」
「もう自分を攻めるな。」
そう言ってヴォルス様は私を抱き寄せたまま寄り添ってくれた。
わたしは彼の胸に顔を埋めて思う存分泣いたのだった。
少し落ち着いた時、向こうから先生と男の子がこちらにきてもう大丈夫だと逆に慰められた。
わたしは男の子を抱きしめて、彼の無事に心の底から安堵した。
そして帰り、いつもなら対面で座るヴォルス様がわたしの隣に座っている。
わたしは気を遣って距離を空けようとすると腰を掴まれて体を密着させられる。
わたしが落ち込んだのを見てヴォルス様の心遣いなのだと思った。
甘える様に彼の胸に抱き寄せると、彼はわたしのおでこにキスを落としてくれた。
ヴォルス様のキスは嬉しいけれど、おでこではないところにして欲しかった。
彼を見つめるが、ヴォルス様はにこりと笑って私を抱き寄せるだけだった。
そんなもどかしさもあってか、わたしはまた自分を慰めている。
脳内では、ヴォルス様がわたしにキスをくれる。
そして私の舌をいやらしく舐め回す彼を想像しながら胸を弄った。
胸をいじれば彼にされてる様な気さえ起こってくる。
誰もいないことをいい事に声をあげる。
「あっ…ダメです…んっ…!」
彼がネットリとわたしの胸の頂を舐め回す。
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