花嫁の勘案

はなおくら

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「ニアとは、ナタリアと婚約する前に知りあったんだ。孤児院で育ったのは聞いてるか?」

「…はい。」

「彼女は孤児院に入ったばかりで誰とも仲良く慣れなかった。だからぼくは彼女が慣れるまで協力したんだ。」

「そうでしたか…。だから愛称で呼び合っていたんですね…。」

「あぁ…君には嫌な思いをさせたな…すまない…。これからはこういうことは起きることはないだろう。…だから信じて欲しい…ぼくが愛してるのは君だけだ。」

「ヴォルス様…。」

 初めて彼に告白された気がする。

「私でいいんですか?家同士で結婚した相手です…今なら…。」

「ナタリア、それ以上は聞く気はない。初めは義務だったが、今は違う…君がいない生活なんて考えられない。」

 私は嬉しくなって目から涙が溢れた。

 本当に彼は私を受け入れてくれたのだと実感する。

「ヴォルス様…私も…あなたを愛しています…。」

「ナタリアっ!」

 私の告白にヴォルス様は抱き寄せてくれた。

 彼の暖かい胸に包まれてようやく安心した気持ちを迎えた気がする。

「ナタリア…。」

 顔を上げればヴォルス様にキスをされた。

 先ほどの長いキスから少し晴れた唇に甘い痛みが走る。

 その感覚が心地よく感じている。

「ヴォルス様…私…あなたが好きです。もう素直になっていいんですね。」

「ナタリア…君の気持ちが聞けて嬉しいよ…もうこれからは私に何でも話してくれ…離れていかないで欲しい。」

「…はい…。」

 わたしは自らヴォルス様の手を取り、彼のベッドに腰掛けた。

 そこからは彼も隣に座るわたしの肩を優しく押してベッドの中に沈む。

「ナタリア…もう我慢できそうもない…。」

「わたしもです…。」

 彼の唇がわたしのうなじから方へと往復する。

 柔らかい感触にわたしは目を閉じて感じた。

 するとゴツゴツとした手がわたしの胸に触れて優しく揉まれる。

「…っ…‼︎」

 自然と声が出てしまうのを唇を噛み締めて我慢した。

 ヴォルス様はそんなわたしの口に指を入れた。

「噛むな…。」

 彼の指を離そうと口を開けるが、一向に出ていくことはなかった。

 むしろわたしの口の中を撫で回す。

 その上胸を刺激されてわたしは声を我慢することができなかった。

「あっ…ヴォル…ス…様…ふぁ…!」

 恥ずかしさといやらしさに体が熱くなってくる。

 そんなわたしの顔を嬉しそうに彼は見つめてきた。

 やがて指が離れると彼は私の手を上げさせて脇の下をいやらしく舐め出した。

 初めて事に恥ずかしくなってわたしは首を振った。

「ヴォルス様…そこは見ないでくださいっ…恥ずかしいです…。」
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