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「もうやめないよ…セレーナ。」
ハリアの声色に背中がぞくりとした。
ハリアの目は、私を信じていないのかもしれない…。
力が抜けて彼を見つめると、涙が溢れてきた。
もう終わったんだ。
臆病にも彼と向き合うことから逃げて、彼の信頼さえ奪った。
その瞬間何もかもがどうでも良く感じられてきた。
ハリアが私の胸に顔を埋めるのと同時に私も瞳を閉じた。
彼の温もりだけでも感じていたい。
そんな心地がしていたが、ふと私の理性が顔を出した。
このまま彼に身を任せて、愛のない夫婦生活を迎えていいのか?
こんな関係をハーブ嬢が知れば、ハリアと彼女の間にもひびが入ってしまう。
やはり彼に身を負かすことはできない。
でもどんなに抵抗しても男の力に叶うはずがない。
今私の身体を弄るハリアを横目に私は力を振り絞り、近くにあったガラスのグラスを取り勢いよく振り上げた。
ガラスが割れて手元には破片が残った。
「ハリア…やめて…。」
そう言って彼は私の顔を見て手をとめた。
「離れて…。」
私がそういうと、ハリアはすぐさま離れていった。
「セレーナ…やめろっ…!」
私は彼の前でガラスの破片を喉元に向けた。
彼が近づくたびに、喉の破片が肌へと接触する。
そんな姿にハリアは身体を固めていた。
「ハリア…ごめんなさい…。黙ってでていったことは謝るわ…許して……。」
目から涙が流れてくる。
私の身を案じてそこを動こうとしないハリアはゆっくりと口を開いた。
「セレーナ…僕たちは夫婦なんだよ…?何がダメなんだ?…君をそうさせてまで何故僕ではダメなんだっ!」
頭を抱えて悲痛な顔で苦しんでいる。
だが私にとっては、ハリアはハーブ嬢と共にいる方がいいに決まっている。
黙って彼の顔を見つめると、彼は目の色を変えた。
「まさかっ…セレーナ…好きな人がいるのか…?」
呆然と呟くようにいった彼に、私はあえて首を縦に振った。
「……君にブローチを渡した相手なんだね?」
鋭い目つきの彼に私はまた頷いた。
「…そうよ…彼を愛してる…。」
私はブローチを取り出して微笑んだ。
目の前にいる相手に素直になれない代わりにブローチを見つめた。
そんな私の姿を、ハリアは涙を流しながら呆然と見つめていた。
「許さないっ…!」
ハリアの伸ばす手が、ブローチへと向けられた事がわかり私は懐に直して、自分の首に破片を押し付けた。
首から鋭い痛みを感じながらも彼を見つめた。
「私から取り上げないでっ!」
彼に発したその言葉は聞いておらず、私の怪我を心配しているようだった。
「セレーナっ!」
ハリアは近くの布を取ると私から破片を取り出して血を止めたのだった。
ハリアの声色に背中がぞくりとした。
ハリアの目は、私を信じていないのかもしれない…。
力が抜けて彼を見つめると、涙が溢れてきた。
もう終わったんだ。
臆病にも彼と向き合うことから逃げて、彼の信頼さえ奪った。
その瞬間何もかもがどうでも良く感じられてきた。
ハリアが私の胸に顔を埋めるのと同時に私も瞳を閉じた。
彼の温もりだけでも感じていたい。
そんな心地がしていたが、ふと私の理性が顔を出した。
このまま彼に身を任せて、愛のない夫婦生活を迎えていいのか?
こんな関係をハーブ嬢が知れば、ハリアと彼女の間にもひびが入ってしまう。
やはり彼に身を負かすことはできない。
でもどんなに抵抗しても男の力に叶うはずがない。
今私の身体を弄るハリアを横目に私は力を振り絞り、近くにあったガラスのグラスを取り勢いよく振り上げた。
ガラスが割れて手元には破片が残った。
「ハリア…やめて…。」
そう言って彼は私の顔を見て手をとめた。
「離れて…。」
私がそういうと、ハリアはすぐさま離れていった。
「セレーナ…やめろっ…!」
私は彼の前でガラスの破片を喉元に向けた。
彼が近づくたびに、喉の破片が肌へと接触する。
そんな姿にハリアは身体を固めていた。
「ハリア…ごめんなさい…。黙ってでていったことは謝るわ…許して……。」
目から涙が流れてくる。
私の身を案じてそこを動こうとしないハリアはゆっくりと口を開いた。
「セレーナ…僕たちは夫婦なんだよ…?何がダメなんだ?…君をそうさせてまで何故僕ではダメなんだっ!」
頭を抱えて悲痛な顔で苦しんでいる。
だが私にとっては、ハリアはハーブ嬢と共にいる方がいいに決まっている。
黙って彼の顔を見つめると、彼は目の色を変えた。
「まさかっ…セレーナ…好きな人がいるのか…?」
呆然と呟くようにいった彼に、私はあえて首を縦に振った。
「……君にブローチを渡した相手なんだね?」
鋭い目つきの彼に私はまた頷いた。
「…そうよ…彼を愛してる…。」
私はブローチを取り出して微笑んだ。
目の前にいる相手に素直になれない代わりにブローチを見つめた。
そんな私の姿を、ハリアは涙を流しながら呆然と見つめていた。
「許さないっ…!」
ハリアの伸ばす手が、ブローチへと向けられた事がわかり私は懐に直して、自分の首に破片を押し付けた。
首から鋭い痛みを感じながらも彼を見つめた。
「私から取り上げないでっ!」
彼に発したその言葉は聞いておらず、私の怪我を心配しているようだった。
「セレーナっ!」
ハリアは近くの布を取ると私から破片を取り出して血を止めたのだった。
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