愛しい心は千歳よりさらに

はなおくら

文字の大きさ
10 / 38

10

しおりを挟む
 あまりの恥ずかしさに顔を手で覆うと横からふっと笑う声が降ってきた。

「はしたなくなんかない…むしろお前の反応が可愛くて仕方ない。」

 そう言って微笑み返してくれる。

 だが今吉も余裕がないのか、キヨの頬を手で包むと一言言った。

「入れるぞ…。」

 キヨはいよいよかと頷く。

 今吉のものが入ってきた、下は濡れてはいたがあまりの激痛に目をグッと閉じる。

「キヨ息を吐いて力を抜け。」

 キヨの体を心配しながら今吉はキヨを見つめる。

 キヨは息を吐きながら力を抜くとゆっくり今吉のものが入ってくる。

 長い時間をかけて今吉のものが入りますきった。

「キヨ…。よく頑張ったな…。」

 そう言って頭を撫でてくれる。

 キヨは今吉の手が魔法のようだと感じていた。
 触れられるとこの上ない安堵感に包まれる。

「今吉さん…動いてください。」

 キヨは今吉が我慢していることは分かっていた。
 自分で其れが解放されるならとそう施すと今吉は首を振った。

「大丈夫だ。それにお前とこうして一つに慣れるだけで身体も心も喜んでいるのがわかる。もう少し寄り添っていよう。」

 今吉の優しい言葉にキヨは嬉しくなった。

「はい…今吉さん…。」

 彼のものが身体に入り一つになった。逞しい胸に触れたくなり何も考えずに彼の乳首を優しく撫でる。

 すると今吉の体がピクッとなった。

 キヨが顔を上げると、今吉が耐えるようにしている。

 その反応にキヨは嬉しくなり、乳首をまた優しく触る。
 するとまたピクッとなった。

「…キヨ…。」

 名を呼んで止めようとする今吉が愛おしくなり、今度は今吉がキヨにキスをするように舌を使って乳首をを舐め軽く吸う。

 其れが今吉を敏感にさせたのだろう。

 今吉の腰が動く。

 するとさっきまで痛かったはずが慣れてきたのか今吉が動くたびに、痛みではなく気持ち良くなり声が漏れた。

「あっ…ああっ…。」

 キヨの気持ち良さげな声に今吉も安堵するとキヨの耳元で囁いた。

「キヨ…動くぞ。」

 キヨはコクっと頷く。

 そして今吉は腰を前後に動かし始めた。

「んんんんっ‼︎」

 キヨは両腕で声を抑えていると、今吉が強引にその腕を時、両腕で押さえつけるようにして腰を動かす。

 この時キヨは気持ちよさと今吉には身も心も独占されている気分に喜びを感じていた。

 今吉もまたキヨの表情や体に欲情を抑えられなかった。

「お前さんっ…私…変です…!」

 慌てて避けようとするキヨを抑えながら今吉はその意味を知っていた。

 なお動きを早める、キヨの声を大きくなる。

「ダメだっ…キヨ…。」

「お前さん…私…私っ!」

 戸惑い泣き出すキヨを、見つめながら二人で共に果てたのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

処理中です...