愛しい心は千歳よりさらに

はなおくら

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 今吉はキヨを四つん這いにさせて後ろから腰を動かした。

「お前さんっ…ああっ…。」

 戸惑いながらもキヨは快楽に身を任せていた。

「キヨ…愛してる…お前だけだっ…。」

 体を揺さぶられながら背中から聞こえる言葉に恥ずかしくも身体が反応する。

「私もですっ…あっ…お前さんだけっ…!」

 キヨがそう返すと、今吉の腰が更に激しく動く、そして今吉の手がキヨのお腹から胸へと這っていく。

 胸がの先を優しく潰されると、キヨの中が反応する。

「くっ…キヨ…あまりくいしめっ…うっ…!」

 今吉は不覚にも果ててしまった。キヨも唇を噛み締めながら果てていた。

 荒い呼吸音が2人の口から漏れる。今吉はキヨの体を抱き寄せ体温を分け合った。

 それから事切れたかのように眠りについたのだった。

 ある日、村長の家に招集があった。今吉とキヨが村長の家に向かった。

 村人と集まり談笑していると、村長が娘の花枝とともに顔を出した。

「忙しい中集まってもらってすまない。この村にここを担当している方が偵察に来られる事になった。私の家に泊まる事になったから皆に報告しておきたくてな。その日は驚かず普通に過ごしてくれ。」

 そう言って一部のものを残して集まりは終わった。

 今吉とキヨは村長に呼び止められておりそのまま止まる。

 村の皆が帰り、村長の家族と今吉とキヨだけとなった。

「すまんの、忙しい時に…。」

「いや…それで何かあったのか?」

 今吉がそう返すと村長が申し訳なさそうに口を開いた。

「いや…実は偵察に来る方の世話役がな…体調を崩してしもうたんじゃ…そこでお前さんたちに手伝って貰いたいんだ。相手は、この辺りを収めてる方とご息女が来られる。」

 今吉はキヨの顔を見た。どう返答するか悩んだのだろう。

 キヨは快く今吉の顔を見て頷いた。今吉はキヨの目をしっかり見て頷き返した。

「わかった。俺たちも手伝わせてもらう。」

 今吉の返答に村長は手をあげて喜んだ。

「すまないな。それでだ、今吉にはここらを収めている方、杉沢臣誓すぎさわおみちか様の身の回りをしてもらいたい。キヨさんにはすまないがこの屋敷の侍女として動いてもらえんかの?」

 村長が気遣わし気に言ったので、キヨは明るく答える。

「わかりました。一生懸命仕えさせて頂きます。」

 そうして話がまとまった。

 家に帰る途中、暗い夜道を2人手を繋ぎ歩いていた。

「………。」

 今吉が何も言わないまま歩いているがどこか様子がおかしい。

「お前さん?」

 キヨが声をかけると今吉がこっちを見て言った。



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