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エピローグ
リネットとラウルが結婚式を挙げて一か月が経ち、キサレータ地区での生活にも慣れてきた。
ラウルはまず、昔からキサレータ地区で続いていた後宮制度を解体した。それからアルヴィスがため込んでいた財宝などを確認し、しかるべきところへ返している。どうやらアルヴィスは、属国からも貴重な宝を献上させていたようで、この確認が大変だとラウルがぼやいていた。
リネットはラウルの妃というよりは、魔法師として動いているほうが多かった。魔法具の指導や薬草の栽培指導、そして魔法師の育成。そこには、スサ小国から来た魔法師の姿もあり、アルヴィス政権によって貧しい生活を強いられた元帝国民の生活立ち直しに協力している。
ラウルとリネットがキサレータの人々に受け入れられるか不安だったが、むしろ歓迎してくれたのは、それだけアルヴィスに対する不満が高まっていたからだ。ある意味、アルヴィスに感謝したい。
そうやってキサレータ地区のために奔走して三か月が経った頃、リネットは執務室でキサレータ地区の呪いについてまとめていた。調べれば調べるほど、この地区には呪いが点在している。呪い事典に載っているのはほんのひと握り。
地区全体に展開されていた「アレがもげる呪い」をはじめ、「十日おきに足の小指をぶつける呪い」とか「外を歩けば必ず犬の糞を踏む呪い」「砂糖だと思ったら塩だった呪い」「二十歳すぎると頭髪が薄くなる呪い」など、小さな呪いが各地にかけられていた。
ただ、呪いの対象者にも条件があり、その地区に住んでいても条件にあてはまらなければ呪いは発動しない。そしてその条件にあてはまるような者は、あまり存在していなかったと思われる。だから、これらの呪いは知られていないのだ。
これも、昔のキサレータ帝国のやり方に反発した民族や部族たちがかけたもののようだ。
しかし呪いは呪い。今は悪さをしていなくても、何かをきっかけに発動する恐れがある。
ちなみに「アレがもげる呪い」は、ラウルが後宮を解体したことで解けた。
リネットは、これから計画的にこれら呪いの解呪を行おうと考えていた。
――ドンドンドンドン!
勢いよく扉を叩かれ、リネットは「どうぞ」と声をかけた。こんな扉の叩き方をするのはラウルしかいない。
「リネット。大変だ」
慌てて部屋に入ってきたのは、やはりラウルだった。
「どうされました? また猫を拾ってきたんですか? 後宮が猫御殿と呼ばれているんですよ。拾ってくるなら、さっさと飼い主も探してください」
「ちがう、そうじゃない」
ラウルの視線は、自身の股間に向いている。リネットもつられて、ついそこを見やる。
たいていそんなときは、爆発するくらいに主張している彼のものだが、今日はやけにおとなしい。
「どうしたんですか? 本当に……」
「ムラムラしないんだ」
「へっ?」
「ここに来てから仕事が忙しすぎて……リネットが足りないと思っていたんだ」
この地区の立て直しの取りまとめている立場なのだから、忙しいのも仕方ない。むしろ今も、臣下の目を盗んでよくここまで来ることができたなと、感心するくらい。
「だから、仕事の合間に、リネットとあんなことやこんなことをしようといろいろ考えていたんだ。だけどムラムラしない。とうとう俺、忙しすぎて枯れてしまったのだろうか……」
背中を丸め、しゅんとするラウルは、どこかかわいらしく見える。だが、今の話題はかわいくない。
そこでリネットはポンと手を叩いた。
「あぁ。それはきっと『新しい命を授かったので萎える呪い』のせいですね」
「ん?」
ラウルがすぐに聞き返した。
「ラウルさん。まだ二十代じゃないですか。枯れるのは早いですって。だからそれは呪いのせいなんです」
リネットはすかさずフォローを入れる。
「ラウルさん。先日、お宝の仕分けをしていたときに、多分、呪われたって言っていたじゃないですか」
「言ったな」
アルヴィスがため込んだ宝には、怪しいものも多かった。呪具もいくつかあり、それを呪具だと気づかず触れたラウルが、黒いもやに包まれた。リネットがすぐに確認したところ、どうやらラウルは何かの呪いを受けたようだというところまではわかったが、肝心のその呪いの種類がわからなかった。
「そのときにかけられた呪いが『新しい命を授かったので萎える呪い』だって、後からわかったんですけど、特に害もないようなので、放っておきました」
「呪いを解く方法は……」
「ないですね。新しい命が生まれるのを待つしかありません。この呪いは性欲旺盛な夫が、妻の妊娠中に浮気をしないためにと、そんな意図があったものと思われます」
なるほど、と頷くラウルだが「俺は浮気なんかしない! リネット一筋だ」と、声を荒らげる。
「わかりましたから、落ち着いてください」
リネットは、暴れ馬をなだめるように、どうどうと両手を上下させた。
それでラウルも落ち着きを取り戻したのか「ところで」と話を切り出す。
「俺にかけられているのが『新しい命を授かったので萎える呪い』なんだよな? それで新しい命が生まれるまでは呪いが解けないと……?」
「はい。間違いないと思います。まさか、こんな早く効果が出るとは、私も思っていませんでしたが……」
新しい命を授かって、どの時点で呪いが発動するのか、リネットにはわからなかった。
だが、先ほど医師の診察を受け、今日の夜にでもラウルに報告しようと思っていたとき、彼がやってきたのだ。
「つまり、新しい命を授かったということなのか?」
「ラウルさんの呪いが発動したのであれば、そういうことかと……?」
そこに慌ただしくやってきたのはヒースである。彼は新しい彼女とも終わってしまい、ラウルを追いかけるようにしてキサレータ地区にやってきた。そして今も、ラウルの腹心として働いているのだ。ちなみに猫御殿もヒースの管轄である。
「大公殿下。やはりここにいましたか! まだ仕事は終わっておりません。このままでは今日は帰すことができませんよ?」
「いや、ちょっと待てヒース。今、大事な――」
ラウルはヒースに引きずられて、出ていった。
リネットは、ふぅっと息を吐いてから、再びこの地区の呪いについてをまとめ始める。
後日、ラウルがリネットに対して今まで以上にウザく過保護になったのは言うまでもない。
【完】
------------あとがきみたいなもの--------------
最後までおつきあいいただきありがとうございます。
8万字くらいのお話にしようと思って書き始めたのに、なぜか倍近くの長さになってしまったのは、メインの二人を書くのが楽しくなってしまって。
一応エピローグまで書いてはみたものの、子どもが生まれたらラウルさん、どうなっちゃうんだい!と今から気になってしかたありません。
機会があれば、また書いてみたい二人です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、また次の作品で。
澤谷
ラウルはまず、昔からキサレータ地区で続いていた後宮制度を解体した。それからアルヴィスがため込んでいた財宝などを確認し、しかるべきところへ返している。どうやらアルヴィスは、属国からも貴重な宝を献上させていたようで、この確認が大変だとラウルがぼやいていた。
リネットはラウルの妃というよりは、魔法師として動いているほうが多かった。魔法具の指導や薬草の栽培指導、そして魔法師の育成。そこには、スサ小国から来た魔法師の姿もあり、アルヴィス政権によって貧しい生活を強いられた元帝国民の生活立ち直しに協力している。
ラウルとリネットがキサレータの人々に受け入れられるか不安だったが、むしろ歓迎してくれたのは、それだけアルヴィスに対する不満が高まっていたからだ。ある意味、アルヴィスに感謝したい。
そうやってキサレータ地区のために奔走して三か月が経った頃、リネットは執務室でキサレータ地区の呪いについてまとめていた。調べれば調べるほど、この地区には呪いが点在している。呪い事典に載っているのはほんのひと握り。
地区全体に展開されていた「アレがもげる呪い」をはじめ、「十日おきに足の小指をぶつける呪い」とか「外を歩けば必ず犬の糞を踏む呪い」「砂糖だと思ったら塩だった呪い」「二十歳すぎると頭髪が薄くなる呪い」など、小さな呪いが各地にかけられていた。
ただ、呪いの対象者にも条件があり、その地区に住んでいても条件にあてはまらなければ呪いは発動しない。そしてその条件にあてはまるような者は、あまり存在していなかったと思われる。だから、これらの呪いは知られていないのだ。
これも、昔のキサレータ帝国のやり方に反発した民族や部族たちがかけたもののようだ。
しかし呪いは呪い。今は悪さをしていなくても、何かをきっかけに発動する恐れがある。
ちなみに「アレがもげる呪い」は、ラウルが後宮を解体したことで解けた。
リネットは、これから計画的にこれら呪いの解呪を行おうと考えていた。
――ドンドンドンドン!
勢いよく扉を叩かれ、リネットは「どうぞ」と声をかけた。こんな扉の叩き方をするのはラウルしかいない。
「リネット。大変だ」
慌てて部屋に入ってきたのは、やはりラウルだった。
「どうされました? また猫を拾ってきたんですか? 後宮が猫御殿と呼ばれているんですよ。拾ってくるなら、さっさと飼い主も探してください」
「ちがう、そうじゃない」
ラウルの視線は、自身の股間に向いている。リネットもつられて、ついそこを見やる。
たいていそんなときは、爆発するくらいに主張している彼のものだが、今日はやけにおとなしい。
「どうしたんですか? 本当に……」
「ムラムラしないんだ」
「へっ?」
「ここに来てから仕事が忙しすぎて……リネットが足りないと思っていたんだ」
この地区の立て直しの取りまとめている立場なのだから、忙しいのも仕方ない。むしろ今も、臣下の目を盗んでよくここまで来ることができたなと、感心するくらい。
「だから、仕事の合間に、リネットとあんなことやこんなことをしようといろいろ考えていたんだ。だけどムラムラしない。とうとう俺、忙しすぎて枯れてしまったのだろうか……」
背中を丸め、しゅんとするラウルは、どこかかわいらしく見える。だが、今の話題はかわいくない。
そこでリネットはポンと手を叩いた。
「あぁ。それはきっと『新しい命を授かったので萎える呪い』のせいですね」
「ん?」
ラウルがすぐに聞き返した。
「ラウルさん。まだ二十代じゃないですか。枯れるのは早いですって。だからそれは呪いのせいなんです」
リネットはすかさずフォローを入れる。
「ラウルさん。先日、お宝の仕分けをしていたときに、多分、呪われたって言っていたじゃないですか」
「言ったな」
アルヴィスがため込んだ宝には、怪しいものも多かった。呪具もいくつかあり、それを呪具だと気づかず触れたラウルが、黒いもやに包まれた。リネットがすぐに確認したところ、どうやらラウルは何かの呪いを受けたようだというところまではわかったが、肝心のその呪いの種類がわからなかった。
「そのときにかけられた呪いが『新しい命を授かったので萎える呪い』だって、後からわかったんですけど、特に害もないようなので、放っておきました」
「呪いを解く方法は……」
「ないですね。新しい命が生まれるのを待つしかありません。この呪いは性欲旺盛な夫が、妻の妊娠中に浮気をしないためにと、そんな意図があったものと思われます」
なるほど、と頷くラウルだが「俺は浮気なんかしない! リネット一筋だ」と、声を荒らげる。
「わかりましたから、落ち着いてください」
リネットは、暴れ馬をなだめるように、どうどうと両手を上下させた。
それでラウルも落ち着きを取り戻したのか「ところで」と話を切り出す。
「俺にかけられているのが『新しい命を授かったので萎える呪い』なんだよな? それで新しい命が生まれるまでは呪いが解けないと……?」
「はい。間違いないと思います。まさか、こんな早く効果が出るとは、私も思っていませんでしたが……」
新しい命を授かって、どの時点で呪いが発動するのか、リネットにはわからなかった。
だが、先ほど医師の診察を受け、今日の夜にでもラウルに報告しようと思っていたとき、彼がやってきたのだ。
「つまり、新しい命を授かったということなのか?」
「ラウルさんの呪いが発動したのであれば、そういうことかと……?」
そこに慌ただしくやってきたのはヒースである。彼は新しい彼女とも終わってしまい、ラウルを追いかけるようにしてキサレータ地区にやってきた。そして今も、ラウルの腹心として働いているのだ。ちなみに猫御殿もヒースの管轄である。
「大公殿下。やはりここにいましたか! まだ仕事は終わっておりません。このままでは今日は帰すことができませんよ?」
「いや、ちょっと待てヒース。今、大事な――」
ラウルはヒースに引きずられて、出ていった。
リネットは、ふぅっと息を吐いてから、再びこの地区の呪いについてをまとめ始める。
後日、ラウルがリネットに対して今まで以上にウザく過保護になったのは言うまでもない。
【完】
------------あとがきみたいなもの--------------
最後までおつきあいいただきありがとうございます。
8万字くらいのお話にしようと思って書き始めたのに、なぜか倍近くの長さになってしまったのは、メインの二人を書くのが楽しくなってしまって。
一応エピローグまで書いてはみたものの、子どもが生まれたらラウルさん、どうなっちゃうんだい!と今から気になってしかたありません。
機会があれば、また書いてみたい二人です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、また次の作品で。
澤谷
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