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おまけ
こうやって罠は仕組まれた(7)
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「また、動いたな。こんなに元気であれば、男の子か?」
「わからないわよ。私みたいな女の子かもしれないし」
カリッドと結婚したモニカであるが、その後、第四騎士団から第一騎士団に異動になったカリッドと共に彼女も異動していた。カリッドは今、兄、ザカリー国王陛下の近衛隊長として職に就いている。モニカは第一騎士団の護衛騎士隊として任務に携わっているのだが、その弓の腕を生かして少し離れた場所から対象者を見守るという役だった。しかも、ここであのマルセルの魔導弓が生かされている。マルセルの魔導弓は、射た矢が自動的に射手に戻ってくる性質を持つ。離れた場所から不審者を見つければ、それを捉えて確実に射る。それがモニカに与えられた任務でもある。
そのマルセルの魔導弓であるが、カリッドがモニカに婚約指輪ではなくそれを渡して求婚をしたというのは、この王都では有名な話になっていた。あのカリッドが婚約をした、というだけでさえ関係者をざわつかせた話題であるというのに。
さらにその相手があのリヴァージュの長の娘であったことが、彼のマルセルの魔導弓での求婚は妥当なのではないかという話になって、そしてそれが実しやかに一部で広まっていたようだ。
だからこそ、あれが特別報酬であったことは、今でもモニカの心の中に秘められている。
「リディ。今日、仕事は、お休みだったよね」
「そうだ。だから、買い物に行きたいのだが、大丈夫か?」
モニカのお腹は大きくなっていて、彼女が言うにはお腹が邪魔で足元が見えないくらいだそうだ。それでも動いた方がいいと医師からは言われているため、彼女は積極的に動くようにしている。天気のいい日は散歩に行くこともあるらしいのだが、もちろんそれには侍女も同行している。
「買い物って、何を買いに行くの?」
モニカは今、仕事を休んでいる。妊娠が分かったと同時に内勤へと変更になったのは、カリッドのおかげだ。騎士団の仕事は何も身体を使うことばかりではない。事務作業だってある。本人に仕事を続ける意思があるのであれば、それを周囲が取り上げるようなことをしてはならない、というカリッドの考え。また、そういった前例を作ることで、今後、彼女に続くような女性が増えることにも期待を寄せていた。
カリッドにとっては怖いとさえ思えていた女性という存在だが、モニカと出会ってその考えは変わった。やはり女性にしか行うことができない仕事というのもあり、女性の方が効率よく行うことができるという仕事もある。そこに女性を配置することで、業務が滞りなくすすむ。もちろん、それは男性にも言えることで。
男性が必要な場所には男性を、女性が求められるときには女性を。
それが、カリッドの適材適所の原点だ。だからこそ、あの第四騎士団で磨かれたカリッドの部下の使い方というのが、この第一騎士団でも生かされていた。
モニカも出産後は、身体が落ち着いたところで仕事には復帰するつもりでいる。関係者からもその声が多く聞こえてくる。やはりそれは彼女の弓の腕を買ってでのこと。
「わからないわよ。私みたいな女の子かもしれないし」
カリッドと結婚したモニカであるが、その後、第四騎士団から第一騎士団に異動になったカリッドと共に彼女も異動していた。カリッドは今、兄、ザカリー国王陛下の近衛隊長として職に就いている。モニカは第一騎士団の護衛騎士隊として任務に携わっているのだが、その弓の腕を生かして少し離れた場所から対象者を見守るという役だった。しかも、ここであのマルセルの魔導弓が生かされている。マルセルの魔導弓は、射た矢が自動的に射手に戻ってくる性質を持つ。離れた場所から不審者を見つければ、それを捉えて確実に射る。それがモニカに与えられた任務でもある。
そのマルセルの魔導弓であるが、カリッドがモニカに婚約指輪ではなくそれを渡して求婚をしたというのは、この王都では有名な話になっていた。あのカリッドが婚約をした、というだけでさえ関係者をざわつかせた話題であるというのに。
さらにその相手があのリヴァージュの長の娘であったことが、彼のマルセルの魔導弓での求婚は妥当なのではないかという話になって、そしてそれが実しやかに一部で広まっていたようだ。
だからこそ、あれが特別報酬であったことは、今でもモニカの心の中に秘められている。
「リディ。今日、仕事は、お休みだったよね」
「そうだ。だから、買い物に行きたいのだが、大丈夫か?」
モニカのお腹は大きくなっていて、彼女が言うにはお腹が邪魔で足元が見えないくらいだそうだ。それでも動いた方がいいと医師からは言われているため、彼女は積極的に動くようにしている。天気のいい日は散歩に行くこともあるらしいのだが、もちろんそれには侍女も同行している。
「買い物って、何を買いに行くの?」
モニカは今、仕事を休んでいる。妊娠が分かったと同時に内勤へと変更になったのは、カリッドのおかげだ。騎士団の仕事は何も身体を使うことばかりではない。事務作業だってある。本人に仕事を続ける意思があるのであれば、それを周囲が取り上げるようなことをしてはならない、というカリッドの考え。また、そういった前例を作ることで、今後、彼女に続くような女性が増えることにも期待を寄せていた。
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男性が必要な場所には男性を、女性が求められるときには女性を。
それが、カリッドの適材適所の原点だ。だからこそ、あの第四騎士団で磨かれたカリッドの部下の使い方というのが、この第一騎士団でも生かされていた。
モニカも出産後は、身体が落ち着いたところで仕事には復帰するつもりでいる。関係者からもその声が多く聞こえてくる。やはりそれは彼女の弓の腕を買ってでのこと。
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