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双子島
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ナギはアイに呼ばれてすぐにカレンの元に駆け付けた。アイの様子など微塵も気にしていない。ナギは病弱な子だった。病気のせいで性交ができない体だ。だからかナギはアイの気持ちに気づこうとはしない。気づかれたところで、家族愛しか持たないナギを苦しめるだけだ。わかりきった現実に、時折、くじけそうになる。何の為に人型を取ったのか。その理由に苦しさが混じる。
ナギと離れたくて、アイは研究施設を出た。カレンに呼び起こされた性欲がまだ燻ぶっている。人の姿をとり、初めて感じた性欲だ。処理の仕方もおぼつかない。竜であった時は繁殖期があった。繁殖期はお互いがお互いを呼ぶ。アイにもそういう相手がいた。黒竜だ、番う相手に不自由はしない。
「苦しそうだね」
アイが声の方を見ると、ミコトが立っていた。ミコトもまた、苦しそうな表情をしている。
「それ、ダメだよ。俺の方があてられた。俺が相手じゃダメ?」
家はカレンとミコトが使っている場所だ。でもカレンはとうぶん、研究施設の部屋で卵と一緒に生活する。アイを引き入れたところでバレはしないだろう。
「辛いだろ? 慰め合うだけだよ、いいだろ?」
ドアを開け、アイの手を引いて、家に入れた。ドアを閉め、噛みつくようにキスをする。舌を絡め、角度を換え、唾液が流れるのもそのままに、荒い息を吐き、貪り食う。
「これ、良かったね」
ミコトの手が立ち上がったままのアイのモノに触れる。ズボンを下ろし、ベッドの上に座らせた。
「ほんとうにカレンの中に入れたんだね」
愛液に濡れているモノを舐める。アイが熱い息を吐いた。それに気を良くしたミコトは、銜えきれないソレを懸命に奉仕する。自分で後ろをほぐすのは、アイが慣れていないからだ。でもほぐさなくても体が準備をしている。黒竜の精に反応をしている。ミコトの相手ではないのに、体は同じ相手だと認識しているのかもしれなかった。
ミコトはベッドに膝を乗り上げさせ、もう完全に立ち上がっているモノを後ろにあてがい、自重で切ない部分を埋めて行った。
「ん、んんんっ、気持ちいいよ、ううん、イイ、イイ……」
ミコトが入れながら熱い吐息と声を漏らすと、アイはベッドにミコトを押し倒し、腰を浮かせて奥深くを貫いた。悲鳴に近い声が出る。でもすぐに馴染む。奥の奥を突かれるのはこれが初めてじゃない。竜のソレは人のと比べ物にならないほど大きい。だからこそ体の方が準備をするのだ。受け入れられるように。でなければ裂けている。それほどのリスクを背負うのだが、受け入れるよさも計り知れない。
入れながらキスをする。ああ、これはカレンの言った愛のあるセックスに近いかもしれないと、ミコトは思う。
奥に熱い飛沫が打ち付けられる。それでもアイの動きは止まらない。アイが抜いて入れるたび、ミコトの中が泡立ち、濁った液体が溢れてシーツを汚した。ミコトの愛液とアイの精液が混じったそれは、ポタポタと流れ続ける。黒竜は性欲が強いのかもしれないと、ミコトは思う。自分勝手であるとも言える。でも一度、見捨てられた経験のあるミコトだ。求められれば求められるほど、嬉しさに酔う。それがカレンによって呼び起こされた性欲だとしても。
ナギと離れたくて、アイは研究施設を出た。カレンに呼び起こされた性欲がまだ燻ぶっている。人の姿をとり、初めて感じた性欲だ。処理の仕方もおぼつかない。竜であった時は繁殖期があった。繁殖期はお互いがお互いを呼ぶ。アイにもそういう相手がいた。黒竜だ、番う相手に不自由はしない。
「苦しそうだね」
アイが声の方を見ると、ミコトが立っていた。ミコトもまた、苦しそうな表情をしている。
「それ、ダメだよ。俺の方があてられた。俺が相手じゃダメ?」
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「辛いだろ? 慰め合うだけだよ、いいだろ?」
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「これ、良かったね」
ミコトの手が立ち上がったままのアイのモノに触れる。ズボンを下ろし、ベッドの上に座らせた。
「ほんとうにカレンの中に入れたんだね」
愛液に濡れているモノを舐める。アイが熱い息を吐いた。それに気を良くしたミコトは、銜えきれないソレを懸命に奉仕する。自分で後ろをほぐすのは、アイが慣れていないからだ。でもほぐさなくても体が準備をしている。黒竜の精に反応をしている。ミコトの相手ではないのに、体は同じ相手だと認識しているのかもしれなかった。
ミコトはベッドに膝を乗り上げさせ、もう完全に立ち上がっているモノを後ろにあてがい、自重で切ない部分を埋めて行った。
「ん、んんんっ、気持ちいいよ、ううん、イイ、イイ……」
ミコトが入れながら熱い吐息と声を漏らすと、アイはベッドにミコトを押し倒し、腰を浮かせて奥深くを貫いた。悲鳴に近い声が出る。でもすぐに馴染む。奥の奥を突かれるのはこれが初めてじゃない。竜のソレは人のと比べ物にならないほど大きい。だからこそ体の方が準備をするのだ。受け入れられるように。でなければ裂けている。それほどのリスクを背負うのだが、受け入れるよさも計り知れない。
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