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蜜月
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「泣かないで」
カレンがシャルを宥めている。落ちて来る涙が綺麗だ。濡れた頬に指先を当て、ぬぐっている。涙は竜も人も同じだと、別のことを考える。好奇心から唇を寄せて、涙を舐めたら、しょっぱかった。シャルがカレンを見る。濡れて瞳も綺麗だった。
「誘ってるの? カレン」
シャルの手がカレンの手を押える。ゆっくり近づけた顔。ゆっくりと重なる唇。シャルの手がカレンの唇に触れ、口を開けるように要求する。口を開けるものなのかと、カレンはシャルの行動通り、口の力を抜く。
「そのまま、上手だよ、カレン」
口の力を抜いていると、舌が中に入って来た。舌をすくい上げられ、絡められる。息継ぎがままならないカレンの状況を察して、シャルは行為の間に唇を離す。カレンの呼吸を見て、また唇を重ねる。とても上手にカレンを誘導している。カレンはぼーっとしている。初めてのキスに酔う。気持ちいい、シャルがしてくれることぜんぶ、気持ちが良い。ただ体を委ねる。それが心地よかった。
「ふふ、可愛いね。ぼーっとしてる」
そのままで良いよと、シャルはカレンの服を脱がせて行く。カレンが着ている服は簡易なものだ。すぐに裸になった。そうしてシャルはカレンの腹の傷に気づく。鋭い物で引き裂いて、ろくな手当もなく塞がった痕が痛々しく残されている。理由を聞きたかったシャルだが、せっかく行為に溺れているカレンの意識を戻したくないと、傷には触れず、行為を続けた。
キスをしながら性器を握る。ゆっくり抜くと、カレンから甘い吐息のような喘ぎが聞こえて来る。可愛いとシャルは思う。本当にスれていないなと思う。何も知らず、ただシャルを全身で受け入れ、全てを委ねている。アイを受け入れたと知っている。だがそれはただの道具としてだとわかるのは、カレンが何一つ慣れていないからだ。それでかなりの安心を得た。カレンを悦ばせるのはシャルだけだ。この先もずっと。
「このまま、入れて?」
カレンがシャルに手を伸ばした。
「なに? カレン」
「愛のあるセックス、して?」
その言葉はシャルも知るものだ。管制塔の上でカレンが人と話していた。それをシャルも聞いていた。その時、カレンが体を熱くさせていたことも知っている。
「いいよ」
シャルは笑んでカレンにキスをして、そのまま後ろに性器を入れた。ゆっくり、カレンが傷つかないように。
「ふう……ん、んんあ、ああん」
キスの合間に吐息が漏れる。甘い声。カレンの声が聞こえるたび、シャルは強くなる射精欲に耐えている。
「ダメだよ、カレン、俺を奥まで入れて?」
キスをしながら入れるのは難しい。体格差がある。キスを止めたら、カレンが手を伸ばして来る。難しいからカレンを引き上げ、膝に乗せた。だがそうするとカレンの奥を突いてしまい、カレンの方がキスをしていられる状態ではなくなってしまう。愛のあるセックスは難しい。
「ごめん、カレン、いかせて?」
奥を突いて精を放つ。同時にカレンもシャルの腹に吐き出した。シャルの精液で濡れた奥を、抜かずに緩く抜き差ししている。
「気持ちいい? カレン」
少し意識を浮上させたカレンは、シャルの言葉に頷き、頬を赤らめる。
「愛してるよ、カレン」
「うん、俺も、シアが好きだよ」
キスをして、笑い合って、抱き締め合う。とても温かな気持ちになる。
「このまま寝る? カレン、疲れただろ?」
「うん、ありがと」
意識を手放して行くカレンの頬にキスをした。シャルはカレンの汚れた体を濡らした布で拭く。シャルが甲斐甲斐しく働くのは初めてのことだ。カレンが相手でなければ絶対にやらない。ベッドメイクまではできないから、寝てしまったカレンを抱き上げて、隣の客間に運んだ。そこのベッドにカレンを寝かせ、シャルはシャワーを浴びに行く。そうして眠っているカレンの隣に行き、布団の中に入った。カレンを後ろから抱き締めて眠る。至福の時だ。
カレンがシャルを宥めている。落ちて来る涙が綺麗だ。濡れた頬に指先を当て、ぬぐっている。涙は竜も人も同じだと、別のことを考える。好奇心から唇を寄せて、涙を舐めたら、しょっぱかった。シャルがカレンを見る。濡れて瞳も綺麗だった。
「誘ってるの? カレン」
シャルの手がカレンの手を押える。ゆっくり近づけた顔。ゆっくりと重なる唇。シャルの手がカレンの唇に触れ、口を開けるように要求する。口を開けるものなのかと、カレンはシャルの行動通り、口の力を抜く。
「そのまま、上手だよ、カレン」
口の力を抜いていると、舌が中に入って来た。舌をすくい上げられ、絡められる。息継ぎがままならないカレンの状況を察して、シャルは行為の間に唇を離す。カレンの呼吸を見て、また唇を重ねる。とても上手にカレンを誘導している。カレンはぼーっとしている。初めてのキスに酔う。気持ちいい、シャルがしてくれることぜんぶ、気持ちが良い。ただ体を委ねる。それが心地よかった。
「ふふ、可愛いね。ぼーっとしてる」
そのままで良いよと、シャルはカレンの服を脱がせて行く。カレンが着ている服は簡易なものだ。すぐに裸になった。そうしてシャルはカレンの腹の傷に気づく。鋭い物で引き裂いて、ろくな手当もなく塞がった痕が痛々しく残されている。理由を聞きたかったシャルだが、せっかく行為に溺れているカレンの意識を戻したくないと、傷には触れず、行為を続けた。
キスをしながら性器を握る。ゆっくり抜くと、カレンから甘い吐息のような喘ぎが聞こえて来る。可愛いとシャルは思う。本当にスれていないなと思う。何も知らず、ただシャルを全身で受け入れ、全てを委ねている。アイを受け入れたと知っている。だがそれはただの道具としてだとわかるのは、カレンが何一つ慣れていないからだ。それでかなりの安心を得た。カレンを悦ばせるのはシャルだけだ。この先もずっと。
「このまま、入れて?」
カレンがシャルに手を伸ばした。
「なに? カレン」
「愛のあるセックス、して?」
その言葉はシャルも知るものだ。管制塔の上でカレンが人と話していた。それをシャルも聞いていた。その時、カレンが体を熱くさせていたことも知っている。
「いいよ」
シャルは笑んでカレンにキスをして、そのまま後ろに性器を入れた。ゆっくり、カレンが傷つかないように。
「ふう……ん、んんあ、ああん」
キスの合間に吐息が漏れる。甘い声。カレンの声が聞こえるたび、シャルは強くなる射精欲に耐えている。
「ダメだよ、カレン、俺を奥まで入れて?」
キスをしながら入れるのは難しい。体格差がある。キスを止めたら、カレンが手を伸ばして来る。難しいからカレンを引き上げ、膝に乗せた。だがそうするとカレンの奥を突いてしまい、カレンの方がキスをしていられる状態ではなくなってしまう。愛のあるセックスは難しい。
「ごめん、カレン、いかせて?」
奥を突いて精を放つ。同時にカレンもシャルの腹に吐き出した。シャルの精液で濡れた奥を、抜かずに緩く抜き差ししている。
「気持ちいい? カレン」
少し意識を浮上させたカレンは、シャルの言葉に頷き、頬を赤らめる。
「愛してるよ、カレン」
「うん、俺も、シアが好きだよ」
キスをして、笑い合って、抱き締め合う。とても温かな気持ちになる。
「このまま寝る? カレン、疲れただろ?」
「うん、ありがと」
意識を手放して行くカレンの頬にキスをした。シャルはカレンの汚れた体を濡らした布で拭く。シャルが甲斐甲斐しく働くのは初めてのことだ。カレンが相手でなければ絶対にやらない。ベッドメイクまではできないから、寝てしまったカレンを抱き上げて、隣の客間に運んだ。そこのベッドにカレンを寝かせ、シャルはシャワーを浴びに行く。そうして眠っているカレンの隣に行き、布団の中に入った。カレンを後ろから抱き締めて眠る。至福の時だ。
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