31 / 33
砂の都:地の底の底
しおりを挟む
それから1週間、コラプトに雨が降り続いている
ジャスはサトルが変なことをしないように遠くから見守ることしかできなかった
サトルは食も細くなり、頬が少しやつれている
なんとかロリコを蘇らせることができないかと、宮殿の書物庫を毎日漁っているが、何も見つからない
「もう、好きにさせてあげればよろしいのでは?」
「お、シュトメか。・・・・そういうわけにはいかない、シュトメを助けてくれたのもサトルじゃ。わらわは、あやつの力になりたい。落としどころを見つけるのではなく、あやつの望みを叶えてやりたいのじゃ」
「あなたが一人の人間のためにそこまでやるなんて、初めてですね」
「損得勘定、付き合いの長さ、人が動く理由というのはいろいろある。じゃが、サトルは何も言わず、何も求めず、手を差し伸べてくれた。わらわもそのような男は初めてじゃったからのぅ。心が動かされてしまったんじゃ」
「・・・わかりました。恩人のため、思う存分やってください。その間コラプトは私が見ておきます。先の襲撃の反動なのか、民のモチベーションはとても良い方向に向かっています。当分内部でのいざこざは起きないでしょう。」
「そうか、コラプトは頼んだぞ」
「はい」
そう告げると、ジャスはサトルの様子を見に部屋に入る
「サトル!? どこに行ったんじゃあやつは!」
宮殿の中からサトルの姿が消えていた、ジャスは急いで飛び出す
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ザー
強い風と雨が顔に打ち付ける
サトルはフラフラと砂漠を放浪し、気づけば大きな崖の前に立っていた
別に、死んでやる!と意気込んでいたわけではない。後悔に苛まれて自暴自棄になったわけでもないと個人的には思っている
なーんか外に出たくなって、何も考えずフラフラ歩いていたら、たまたま崖についてしまった
「死ぬ時って、本当はこんな感じなのかなー」
そっか、やっとわかった。生きた心地がしていないんだ
ずっと夢の中にいるような
瞬きをしたら全く別の世界に変わっていてもおかしくないような
激しく打ち付ける雨も、冷えた体も、どこか他人事のように思える
別に、ここから落ちても痛くないんじゃないだろうか?
ふわっと体が軽くなった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「う、うーん」
あれ、ここは?
さっきまで俺何してたんだっけ?
周りを見渡すと真っ白な空間にいる
「また、ここに来てしまったのですね」
「あ、あなたは・・・女神様?」
ジャスはサトルが変なことをしないように遠くから見守ることしかできなかった
サトルは食も細くなり、頬が少しやつれている
なんとかロリコを蘇らせることができないかと、宮殿の書物庫を毎日漁っているが、何も見つからない
「もう、好きにさせてあげればよろしいのでは?」
「お、シュトメか。・・・・そういうわけにはいかない、シュトメを助けてくれたのもサトルじゃ。わらわは、あやつの力になりたい。落としどころを見つけるのではなく、あやつの望みを叶えてやりたいのじゃ」
「あなたが一人の人間のためにそこまでやるなんて、初めてですね」
「損得勘定、付き合いの長さ、人が動く理由というのはいろいろある。じゃが、サトルは何も言わず、何も求めず、手を差し伸べてくれた。わらわもそのような男は初めてじゃったからのぅ。心が動かされてしまったんじゃ」
「・・・わかりました。恩人のため、思う存分やってください。その間コラプトは私が見ておきます。先の襲撃の反動なのか、民のモチベーションはとても良い方向に向かっています。当分内部でのいざこざは起きないでしょう。」
「そうか、コラプトは頼んだぞ」
「はい」
そう告げると、ジャスはサトルの様子を見に部屋に入る
「サトル!? どこに行ったんじゃあやつは!」
宮殿の中からサトルの姿が消えていた、ジャスは急いで飛び出す
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ザー
強い風と雨が顔に打ち付ける
サトルはフラフラと砂漠を放浪し、気づけば大きな崖の前に立っていた
別に、死んでやる!と意気込んでいたわけではない。後悔に苛まれて自暴自棄になったわけでもないと個人的には思っている
なーんか外に出たくなって、何も考えずフラフラ歩いていたら、たまたま崖についてしまった
「死ぬ時って、本当はこんな感じなのかなー」
そっか、やっとわかった。生きた心地がしていないんだ
ずっと夢の中にいるような
瞬きをしたら全く別の世界に変わっていてもおかしくないような
激しく打ち付ける雨も、冷えた体も、どこか他人事のように思える
別に、ここから落ちても痛くないんじゃないだろうか?
ふわっと体が軽くなった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「う、うーん」
あれ、ここは?
さっきまで俺何してたんだっけ?
周りを見渡すと真っ白な空間にいる
「また、ここに来てしまったのですね」
「あ、あなたは・・・女神様?」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】夫は私に精霊の泉に身を投げろと言った
冬馬亮
恋愛
クロイセフ王国の王ジョーセフは、妻である正妃アリアドネに「精霊の泉に身を投げろ」と言った。
「そこまで頑なに無実を主張するのなら、精霊王の裁きに身を委ね、己の無実を証明してみせよ」と。
※精霊の泉での罪の判定方法は、魔女狩りで行われていた水審『水に沈めて生きていたら魔女として処刑、死んだら普通の人間とみなす』という逸話をモチーフにしています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる