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始まり
4.晩御飯
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クサビばあちゃんと話をしながら歩いていると、あっという間に街が見えてきた。
「お! 街だ!」
「クルトって街だ。大きくはないが、みんなそれなりに楽しそうに生活していて私は好きだねぇ。」
遠目から見える家々、醸し出す雰囲気、ロールプレイングゲームでいう冒険に出発して最初に訪れる田舎の街のようだ。もう夜だから活気は無い、明日見てみよう。程なくして戸建ての家の前に着いた。
「さぁ、入りな。アーヤ、帰ったよー。」
「お邪魔しまーす。」
タッタッタッ
中に入ると、日本でいう高3くらいの女の子が顔を出してきた。
「おばあちゃんおかえり。その人は?見たことない服を着てるけど」
「あぁ、こやつは遠い所から1人でここまで来てな。泊まるところがないって言うから連れてきたのさ。」
「もう、おばあちゃんは人が良すぎだよー。まぁ悪い人には見えないし、おばあちゃんが良いと思ったんなら大丈夫なんだろうけど。」
これが普通の反応だ。ばあちゃんが良い人だからなんとかなったけど、いきなり知らない男を家にあげると言われて不審に思うのは当たり前だと思う。俺も誠意を見せようと人見知りなりに精一杯あいさつをする。
「ど、どうもはじめまして! 行く当てがないところをクサビさんに助けてもらったエンシといいます。自分にできることがあれば何でもやります、よろしくお願いします!」
「こちらこそ。私はアーヤ、おばあちゃんと一緒に住んでるわ。」
ふぅ。壁を感じずにはいられないが、なんとか許してもらえたようだ。
「アーヤ、長いこと歩いてお腹が空いたよ。ご飯にしておくれ。」
「うん、もう準備できてるよ」
夫婦のようなスムーズなやりとりから迅速に料理が食卓に並ぶ。シチューっぽいものに、これはパンかな? お肉に野菜。めちゃくちゃうまそー! 見た目も匂いも日本となんとなく似ているなぁ。異世界の料理ってどんなものか心配だったけど、絶対に大丈夫だと思える。
「いただきまーす!」
「エンシ、なんだって?」二人がちょっとびっくりして尋ねてくる。
「これはなんていうかな。俺たちは動物、植物の命をもらってるだろ?だから食べる前にありがとうっていうんだ。俺の国では。」
アーヤとばあちゃんが顔を見合わせる。そして声を揃えて「いただきます」と言ったのだ。俺もびっくりして目を見開いていると、ばあちゃんが
「エンシはとても良い国から来たんだねぇ。私の目にくるいはなかったようだ、とても良い習慣だと思うよ。なぁ?アーヤ。」
「えぇ、今までそんなことをする人はどこにもいなかったわ。まさか食べ物になる動物にまでお礼をいうなんてすごいわ。私たちもやるべきよ。」
いやいや、異文化を初見で取り入れてしまった2人の方がすごすぎるんですが・・・
まさか”いただきます”がここまで好評とは。特にアーヤの俺に対する警戒がぐっと緩くなった感じがした。あまりにお腹が空いていた俺は、2人がちょっと引いた顔でこっちを見ているのも気づかずご飯をむさぼった。そうだなぁ、”龍の玉”の主人公がテーブルの料理をむしゃむしゃ食べている様子を思い浮かべてもらえればわかりやすいかな。
ここ数年で1番幸せだったかも!と思うくらい満足な晩御飯を終える
「ばあちゃん、アーヤありがとう!最高だった!」
「おまえさんを拾ってから1番良い顔してるよ、まったく」ばあちゃんが苦笑いしている
「私も男の人に料理を出すのは初めてだったんだけど、すごい食べっぷりね!作り甲斐があったわ」アーヤも満足そうな顔をしている。
助けてもらって、料理まで食べさせてもらって、さらに喜んでくれるなんて。俺はこの2人に出会えて本当に良かったと思った。
ふぅーーーー。いきなりお腹に入れすぎたかなと思いながら深呼吸をする。
あれ、力が入らない
バッテリーが切れたように俺は倒れてしまった。
「お! 街だ!」
「クルトって街だ。大きくはないが、みんなそれなりに楽しそうに生活していて私は好きだねぇ。」
遠目から見える家々、醸し出す雰囲気、ロールプレイングゲームでいう冒険に出発して最初に訪れる田舎の街のようだ。もう夜だから活気は無い、明日見てみよう。程なくして戸建ての家の前に着いた。
「さぁ、入りな。アーヤ、帰ったよー。」
「お邪魔しまーす。」
タッタッタッ
中に入ると、日本でいう高3くらいの女の子が顔を出してきた。
「おばあちゃんおかえり。その人は?見たことない服を着てるけど」
「あぁ、こやつは遠い所から1人でここまで来てな。泊まるところがないって言うから連れてきたのさ。」
「もう、おばあちゃんは人が良すぎだよー。まぁ悪い人には見えないし、おばあちゃんが良いと思ったんなら大丈夫なんだろうけど。」
これが普通の反応だ。ばあちゃんが良い人だからなんとかなったけど、いきなり知らない男を家にあげると言われて不審に思うのは当たり前だと思う。俺も誠意を見せようと人見知りなりに精一杯あいさつをする。
「ど、どうもはじめまして! 行く当てがないところをクサビさんに助けてもらったエンシといいます。自分にできることがあれば何でもやります、よろしくお願いします!」
「こちらこそ。私はアーヤ、おばあちゃんと一緒に住んでるわ。」
ふぅ。壁を感じずにはいられないが、なんとか許してもらえたようだ。
「アーヤ、長いこと歩いてお腹が空いたよ。ご飯にしておくれ。」
「うん、もう準備できてるよ」
夫婦のようなスムーズなやりとりから迅速に料理が食卓に並ぶ。シチューっぽいものに、これはパンかな? お肉に野菜。めちゃくちゃうまそー! 見た目も匂いも日本となんとなく似ているなぁ。異世界の料理ってどんなものか心配だったけど、絶対に大丈夫だと思える。
「いただきまーす!」
「エンシ、なんだって?」二人がちょっとびっくりして尋ねてくる。
「これはなんていうかな。俺たちは動物、植物の命をもらってるだろ?だから食べる前にありがとうっていうんだ。俺の国では。」
アーヤとばあちゃんが顔を見合わせる。そして声を揃えて「いただきます」と言ったのだ。俺もびっくりして目を見開いていると、ばあちゃんが
「エンシはとても良い国から来たんだねぇ。私の目にくるいはなかったようだ、とても良い習慣だと思うよ。なぁ?アーヤ。」
「えぇ、今までそんなことをする人はどこにもいなかったわ。まさか食べ物になる動物にまでお礼をいうなんてすごいわ。私たちもやるべきよ。」
いやいや、異文化を初見で取り入れてしまった2人の方がすごすぎるんですが・・・
まさか”いただきます”がここまで好評とは。特にアーヤの俺に対する警戒がぐっと緩くなった感じがした。あまりにお腹が空いていた俺は、2人がちょっと引いた顔でこっちを見ているのも気づかずご飯をむさぼった。そうだなぁ、”龍の玉”の主人公がテーブルの料理をむしゃむしゃ食べている様子を思い浮かべてもらえればわかりやすいかな。
ここ数年で1番幸せだったかも!と思うくらい満足な晩御飯を終える
「ばあちゃん、アーヤありがとう!最高だった!」
「おまえさんを拾ってから1番良い顔してるよ、まったく」ばあちゃんが苦笑いしている
「私も男の人に料理を出すのは初めてだったんだけど、すごい食べっぷりね!作り甲斐があったわ」アーヤも満足そうな顔をしている。
助けてもらって、料理まで食べさせてもらって、さらに喜んでくれるなんて。俺はこの2人に出会えて本当に良かったと思った。
ふぅーーーー。いきなりお腹に入れすぎたかなと思いながら深呼吸をする。
あれ、力が入らない
バッテリーが切れたように俺は倒れてしまった。
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