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それぞれの戦い編
待っててね
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ふぅ、今までの事を思い返してみる
確かに、窮地に追いやられた時にこのペンダントか淡く光って不思議な事が起こった気がする。
行商人と交渉する時、暴れているアーヤを抑えようと必死だった時、もしかすると、この傷の癒える早さもこのペンダントのおかげなのかもしれない。
「俺が救世主なのはなんとなくわかりました。でも、この後処刑されるんじゃ意味が無いんじゃ、、」
「その通りだ。だから、君が殺されるまでにここを脱出してもらうつもりだ」
占い師さんも続く
「おそらく国王はあなたを処刑した後、私も殺すおつもりでしょう。国のために使ってきたこの占いの力、まだここで失うわけにはいきません」
「リンネ様、あなたにも城を出てもらいます。エンシ殿にはまだあなたの導きが必要だ」
「でも、どうやって。ここは敵の根城じゃないですか、、」
「うむ。それについては考えているのだが、厳しいのが現状だ。この国王の暴挙に不信感を抱いている兵士も少なからずいる。彼らを少しずつ仲間に引き入れているところなのだが、慎重に動かねばならん」
「占いで何かわからないんですか?」
「いろんな道を模索していますが、まだうまくいきません、せめて外からも何か起こしてもらえれば、、」
アーヤ、、。でも彼女をこれ以上危険な目に合わせたくはない。城から脱出するなんて、あまりにも危険すぎる。今度ばかりはアーヤが命を落としてしまうかもしれない
うん? そういえば
包帯の中を探り、アーヤが別れる時にくれた紙切れを見つける
「これ、預かったんですけど。文字が読めなくて、代わりに読んでもらえますか?」占い師さんに渡した
”待っててね”
涙が溢れてきた。俺は、異世界で何回泣いてしまうのだろう
自分に対する怒り、大切な人との別れ、そして
大好きな人と心が繋がっている喜び
「アーヤぁ、会いてぇよ~」
あの笑顔が見たい、あの八の字眉が見たい、もう一度触れあいたい
成り行きで出会ったけれど、まだ一ヶ月も一緒にいないけど、俺はあいつが大好きだ
二人が優しく見守っている
「エンシさん、この紙を少しだけお借りしますね」
占い師さんがアーヤの紙を持ちながら目を瞑り、なにかを感じとろうとしているようだ、そして笑顔で呟く
「ここまで強い想いは中々あるものじゃありません。あなたはとても貴重な出逢いをなされたようです」
「どういう、ことでず?」ズビズビになりながら尋ねる
「この紙に込められた想いから所有者を探してみたんです。彼女は今4人でクルト方面に向かっています。とてもわかりやすかったです。それ程までにあなたはこの女の子から今も、想われ続けています」
「アーヤ、、」あの子は危険を承知で俺を助けに来るつもりだ
だったら、もう後戻りはできない。危険な目にあって欲しくないが、来てくれるというのなら俺があの子を守らなければ。いや、俺が守りたい!
「うん?4人ですか?」
「えぇ、人力車に3人女性が乗っています。引いてるのが男性です」
アーヤは人力車に乗ってクルトに向かっているのか
「この紙の所有者の方に協力してもらいましょう。今はそれしか良い方法が見つかりません」
「わかりました!」
「まだ君の処刑がいつになるのかわからない、国王次第といったところだ。すぐではないと思うが、急いだ方が良い」
「あなたの脱出を知らせる方法は心配いりません。私の遣いを送ります」
「はい!」
俺がどういう存在だとしても、この帝都から生きて脱出できなければ意味が無いんだけど、俺には当日まで牢でおとなしくしていることしかできない。
後はアーヤに託すしかない、、
頼んだよ、みんな!
確かに、窮地に追いやられた時にこのペンダントか淡く光って不思議な事が起こった気がする。
行商人と交渉する時、暴れているアーヤを抑えようと必死だった時、もしかすると、この傷の癒える早さもこのペンダントのおかげなのかもしれない。
「俺が救世主なのはなんとなくわかりました。でも、この後処刑されるんじゃ意味が無いんじゃ、、」
「その通りだ。だから、君が殺されるまでにここを脱出してもらうつもりだ」
占い師さんも続く
「おそらく国王はあなたを処刑した後、私も殺すおつもりでしょう。国のために使ってきたこの占いの力、まだここで失うわけにはいきません」
「リンネ様、あなたにも城を出てもらいます。エンシ殿にはまだあなたの導きが必要だ」
「でも、どうやって。ここは敵の根城じゃないですか、、」
「うむ。それについては考えているのだが、厳しいのが現状だ。この国王の暴挙に不信感を抱いている兵士も少なからずいる。彼らを少しずつ仲間に引き入れているところなのだが、慎重に動かねばならん」
「占いで何かわからないんですか?」
「いろんな道を模索していますが、まだうまくいきません、せめて外からも何か起こしてもらえれば、、」
アーヤ、、。でも彼女をこれ以上危険な目に合わせたくはない。城から脱出するなんて、あまりにも危険すぎる。今度ばかりはアーヤが命を落としてしまうかもしれない
うん? そういえば
包帯の中を探り、アーヤが別れる時にくれた紙切れを見つける
「これ、預かったんですけど。文字が読めなくて、代わりに読んでもらえますか?」占い師さんに渡した
”待っててね”
涙が溢れてきた。俺は、異世界で何回泣いてしまうのだろう
自分に対する怒り、大切な人との別れ、そして
大好きな人と心が繋がっている喜び
「アーヤぁ、会いてぇよ~」
あの笑顔が見たい、あの八の字眉が見たい、もう一度触れあいたい
成り行きで出会ったけれど、まだ一ヶ月も一緒にいないけど、俺はあいつが大好きだ
二人が優しく見守っている
「エンシさん、この紙を少しだけお借りしますね」
占い師さんがアーヤの紙を持ちながら目を瞑り、なにかを感じとろうとしているようだ、そして笑顔で呟く
「ここまで強い想いは中々あるものじゃありません。あなたはとても貴重な出逢いをなされたようです」
「どういう、ことでず?」ズビズビになりながら尋ねる
「この紙に込められた想いから所有者を探してみたんです。彼女は今4人でクルト方面に向かっています。とてもわかりやすかったです。それ程までにあなたはこの女の子から今も、想われ続けています」
「アーヤ、、」あの子は危険を承知で俺を助けに来るつもりだ
だったら、もう後戻りはできない。危険な目にあって欲しくないが、来てくれるというのなら俺があの子を守らなければ。いや、俺が守りたい!
「うん?4人ですか?」
「えぇ、人力車に3人女性が乗っています。引いてるのが男性です」
アーヤは人力車に乗ってクルトに向かっているのか
「この紙の所有者の方に協力してもらいましょう。今はそれしか良い方法が見つかりません」
「わかりました!」
「まだ君の処刑がいつになるのかわからない、国王次第といったところだ。すぐではないと思うが、急いだ方が良い」
「あなたの脱出を知らせる方法は心配いりません。私の遣いを送ります」
「はい!」
俺がどういう存在だとしても、この帝都から生きて脱出できなければ意味が無いんだけど、俺には当日まで牢でおとなしくしていることしかできない。
後はアーヤに託すしかない、、
頼んだよ、みんな!
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