俺のモテ期がなんか思ってたのと違う

佐土原いづる

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11話

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「おー…」

図書館の外観はとてもきれいで近未来的なデザイン、ガラス越しに人で賑わっているのがわかる。どうりで予約が取れないわけだ。

「ここは一昨年にできたばっかりなんだよ♪」

「へぇ~」

そう言いながら中に入る。中は賑わっているのに静かな図書館独特の雰囲気を醸している。

「確かにきれいだ。でもこんなに人がいたんじゃ逆に落ち着かなそうだ…」

「あらた正解! 俺も調べ物以外で使ったことはないな」

「僕もあまり得意じゃないんだ…」

「私も、、家の方が落ち着くし」

「じゃあ私も~!」

「え? とても良い環境じゃないか! 僕はけっこう使ってるよ、周りに勉強している人がいるとモチベーションも上がるからね!」

どうやら佐々木以外は図書館で勉強しないらしい。

「じゃあ、ちょっと待ってて♪」

ユイが受付に行き、少しやり取りをした後に会議室部屋の利用許可書を持ってきた。

「こっちだよ!」

階段を上り、3階にその部屋はあった。

「おぉ! これは良いじゃねーか!」昇のテンションが上がっている

「確かに」

部屋の配置を確認する。前にホワイトボード、3人使える長めの机が2×4で置かれている。

そして思い思いにみんなが席に着くと

□         □

黒田・四谷    昇・俺

□        ユイ

□        佐々木

の席順となった。

「それじゃあ最初の1時間くらい自習して、その後わからない所を聞き合う時間にしよう」

「おっけ!」

「わかった♪」

「うん…」

「はーい!」

「うむ!」

元気よく返事をすると、みんなそれぞれノートと筆記用具を取り出し勉強を始めた。

あれ、思ってたよりみんなやる気ある? みんなで勉強会といえば結局遊んでしまうことになると思っていたけど、そんな事なさそうだ。

なさそうだ…


「ねぇすみ、このアクセ可愛くない?」

「…う、うん、そうだね」


「ねぇすみ、これ見て」

「…う、うん」


「ねぇすみ、この後ケーキ食べに行こうよ」

「……」


横を見ると昇がイライラをアイコンタクトで訴えてくる

俺は後ろを向き、ユイに助けを求めた。

「あのー四谷さん。あと30分だからもう少し話すの我慢しよ♪」

「うーん、わかった!」

そう言うと確かに黙ったものの、完全にやる気は0、スマホを触り始めている。

ていうか、まだたったの30分だぞ? どうなってんだよ…

一度気になってしまうと、四谷がそわそわしてるのが視界の隅に引っかかってたまらん。


「よつや~、あまり乗り気じゃなかったんだろ? どうして勉強会なんかについてきたんだよ」昇が痺れを切らしたようだ

「えー、だってすみが行くっていうから」

「まみちゃん、来たんなら勉強しないと」

「そうなんだけどー、つまんないじゃーん」

勉強なんてそんなもんだろうよ…。

「はぁ~」

あの昇がお手上げのため息をつく。とんだ爆弾を連れてきてしまった…

うーん、もう完全に乱されて集中できねー!


ふわっ


!?

なにか今、俺の頭を触った? 変な感覚がした。


「うーん…」

「まみちゃん、どうしたの?」

「なんか、気分わるーい」

「気分悪いの?」

「うーん、身体も重いし」

(それはもとからだろ)

「ちょっと外の空気吸った方が良いんじゃない?」

「そうするー」

そう言うと四谷は部屋を出て行った。

「みんな、ごめんね…」黒田が申し訳なさそうに言う

「黒田さん、どうして四谷さんを呼んだんだ?」

「呼んだわけじゃないの。勉強会に行くって言ったら私もって」

「そんなことだと思ってたけどな」昇が伸びをする

「ふん、あのくらいじゃ僕の集中は乱せないよ」佐々木は粋がっている

「いったん空気が途切れた所で、どうだろう?みんなが良ければ質問タイムに入るけど」

「僕は賛成♪ 自習は一人でやればいいし!」

「そうだな!」

「うむ、僕も構わないよ」

この後質問タイムに入る。基本的に俺と佐々木が教えつつ、質問が落ち着くとお互いの苦手な所を聞き合った。
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