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MMM(トリプルエム)の見守り計画
さんっ!
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ゴールデンウィークの初日、長い連休の初日は旅行とかに行くこともあるだろう。しかし、そんな予定や金のないやつはアリがエサに群がるように人間も近くにある人気の場所へ群がるというものだ。デートスポットともなればゴールデンウィークにイチャイチャしたがるカップルなんて箱詰めにして全国のご家庭に配送したって余るだろう。デートとは全く縁もゆかりもない人たちがその場所に来ると殺意の塊と化すのは、春が夏になっていくこと以上にごくごく自然なことであるのは言うまでもない。
そんな(おそらく)裏ではカオスな現場になっているであろう市内の有名なショッピングモールで、表立ってカオスな空気をかもしだすグループが2つ。立花&西田カップルと、それを尾行する俺&望月&早瀬組だ。
カップル組は、立花が終始無表情を貫き通して、西田は立花がつまらないと思っていると考えたのかなんとか楽しませようと四苦八苦していた。俺たち尾行組はそれを追って、はたから見ても俺から見ても完全に怪しいヤツになっていた。
昼頃になるとフードコートであたたかいメシをせっせと食べながら大声で尋問しているヤツらを見た人がいただろうか。それは間違いなく俺たちだ。
「あっ! しまった! もう12時30分じゃん! 」
「えっ? もうそんな時間? マスターのデートプランを聞いてる暇なんてなかった! 」
どこまでずさんな計画なのだろうか。俺と早瀬は望月に引っ張られて急いで北館の映画館までダッシュした。なんとか間に合ったようだ。カップル組が映画館を立ち去るギリギリのところだ。
これから昼飯のカップル組のおかげで、さっきまでダッシュしてきた道を引き返さなければならなかった。
「ところで早瀬、西田たちは何の映画を観てきたんだ? 」
「それがね? なんとコメディものよ? 男女でも気軽に見ることができるからデートで見るのにはもってこいなのよね。西田くん、この日のために色々と考えてきてるみたいね」
「あいつはあいつなりに頑張って考えてるんだろう。昨日あんだけうかれてたんだ」
西田の憎々しい笑顔を思い浮かべた。昨日はあんなに調子に乗りまくっていたクセに今日見せる顔は全部焦ったり緊張したりソワソワしたりと全く落ち着いていない。
それ以外の表情を見れた時は、やはり昼飯の時だろう。見た目に反して食いまくるその食欲とスピードは西田とその周りの人たちを驚かせていた。テクテクと不意に歩き出しておかわりを店のおっちゃんに要求している姿はこれでもう5回目だ。食べられるほうもさぞかし驚いているだろう。そんな大食い選手権のチャンピオン顔負けの食いっぷりを見せた立花は散々食べまくった挙句、一瞬のうちにラーメン7杯が胃袋に消失してやっとこさ満足したように皿を返しに行った。
西田の親切なのかアピールなのかは知らんが、ラーメン掃除機立花が食べた7杯分の金を全て払ったことには感服しきりだ。その店の1番安いラーメンを7杯分頼んだとしてもそれだけで4000円近くはいくだろうに。
午後からは俺の予想通り立花のショッピングに西田が付き合うような感じになっていた。
フードコートのすぐ横にあるおもちゃ屋に入ると、女の子のおもちゃコーナーを素通りしてゲームのコーナーに直行した。
「ねぇねぇマスター。立花さんってあんな趣味あったのかな? 私見たことないよ?。立花さんが人生ゲーム以外のゲームをするところを見るなんて」
俺だって意外だ。立花にこんな趣味があったとは。
「もっと近付いて見ましょ? 立花さんたちの会話を聞けるところまで」
昼飯から3人で一緒に尾行していた俺たちは、固まって動くとバレるかもという望月の提案によりけっこう遠いところから立花たちを見守っていた。だがここは早瀬の提案に乗るとしよう。西田と立花がどんな会話をしているのか気になるし、バレたってなんとか言い訳を考えておけばそれで問題ないだろう。
俺たちはゲームコーナーの近くのプラモデルコーナーまで来て立花たちの会話を盗み聞きすることにした。
というわけで特に俺たちはそれ以来特筆すべきことをなにもしていないので危険な行動の収穫である西田と立花の会話を聴いておこう。
「へ、へぇ。立花さんって、ゲームの趣味があったんだぁ。し、知らなかったなぁ」
「違う。私にそんな趣味はない」
え?じゃあなんでそんなとこによったんだ立花?
俺たち3人はさらに耳を傾ける。
「そ、そうなんですか? じゃあどうして……? 」
「プレゼント。お世話になってる人がいるから」
「誰のなんですか? 」
「秘密。あなたは知らないほうがいい」
「そ、そんなこと言われたら……気になっちゃうなぁ。あははは……」
「教えない」
「で、ですよね……。ハハ……」
力なく笑う西田。
頑張れ西田。そんなんじゃダメだぞ。もっと堂々としていろ。そうすりゃ早瀬の評判も少しはよくなるだろう。
立花たちの会話に集中していたせいでもあるが、おもちゃの棚が邪魔で立花たちが見えにくい。カートに入れたゲームは何だったのだろうか。ゲームソフトを2つくらいカートに入れてたように見えたが。
西田がおごろうとしていたが、立花はキッパリとそれを断った。
その後立花はオシャレな服屋に行き、オシャレな服を買っていった。西田が今度こそおごろうと必死になっていたが、立花はそれを再び拒否した。
そこまでして自分でお金を払う理由ってのはなんだろうか。それに服も女の子らしいといえば女の子らしいが、立花ってそんなに洋服にこだわった趣味があったのか?
「た、立花さん。洋服……好きなんですか? 」
「少し。でもこだわりは特にない」
「へ、へぇ……。普段はどんな服を着ているんですか? 」
「今着ている服と同じような服」
「そそ、そうなんだぁ……」
再度沈黙が2人の間に流れる。気まずい空気が俺たちにまで伝わってくる。
「つ、次行きましょう? 今度は……ど、どこがいいですか? 」
緊張してつまりまくりな西田の問いを、立花はまた意外な答えで返した。
「ゲームセンター」
立花の要望に応えてゲームセンターに訪れた2人は、まず最初にUFOキャッチャーをすることにした。
「こ、このフィギュア知ってます? 今人気のアニメのキャラクターなんですよ? 」
西田が指さしたのは少年漫画のキャラクターのフィギュアだった。
「欲しいの? 」
「え、ええ。そりぁ…もちろん欲しいですけど……」
「分かった」
立花は西田が財布を出す前にUFOキャッチャーに金を入れ、巧みにボタンを押して操作し、あっという間にフィギュアを手にいれた。
唖然とする西田に立花は無表情のままフィギュアを手渡した。
「これ、プレゼント」
「え、え? 俺に……ですかっ! 」
「そう。お昼のお礼」
「ヤッターっ! ありがとうございます! 一生大切に、いや家宝にします! 」
「そう。このゲームも」
ついさっきおもちゃ屋で買ったものを袋から取り出して西田に手渡した。
「このゲームも。奢らせてばかりで悪いから」
「い、いいんですかっ? ありがとうございます! 」
この時のために生まれてきたようなとびきりのはじけて爆発しそうな笑顔を立花に見せた。それを無表情で応えた。
なんとなく西田がむかつく。おのれ西田め。そのキモイ笑顔をこれ以上見せるな!
その後もゲームセンターで遊びまくった2人は、ようやく帰路についた。もう2人の会話を聞く必要もないだろうという早瀬の提案により、再び遠くから見守ることになった俺たちは改札口から少し距離のある柱に隠れていた。
「お手洗いに行ってくる」
西田より先に改札口を通った立花は、小走りにトイレにむかって行った。と思ったら目の前の世界が樹海に変わった。
なんだなんだ?魔人でも出てきたのか?
立花がこっちに向かってやってきた。
「なに」
「え……。えーっと……その……」
「なぜ私たちをずっと尾行してたの」
「それはもちろん立花さんと西田くんのデートを見守るためだよ! 」
これ以上隠れる必要がないと思ったのか、望月と早瀬も出てきた。
「デート? 」
「え? 立花さん、あなた西田くんとデートしていたんじゃないの? 」
「していない。私はデートをしているつもりはない」
「でも、お前はデートをしてほしいって告られてOKしたんじゃなかったのか? 」
「そのようなことを言わけた覚えはない。私は彼に『今度のゴールデンウィークにデートしたい。付き合ってくれ』と言われた」
「それはデートしてほしいって言われたんじゃないか? 」
「私は彼の言葉を、『デートの付き添いをしてくれ』と解釈した」
俺たち尾行組は一気に力が抜けて今日1日の疲れが出てきた。なんだ。ってことは立花のタダの勘違いってことか……。
「どうしたの? 」
俺たちの表情を見て立花が珍しく頭の上にクエスチョンマークを浮かべたようだった。
「これ」
立花は持っている袋からゲームと服を出して俺たちに手渡した。
「プレゼント。いつも世話になっているから」
西田には悪いが、この時が1番安心した。
そんな(おそらく)裏ではカオスな現場になっているであろう市内の有名なショッピングモールで、表立ってカオスな空気をかもしだすグループが2つ。立花&西田カップルと、それを尾行する俺&望月&早瀬組だ。
カップル組は、立花が終始無表情を貫き通して、西田は立花がつまらないと思っていると考えたのかなんとか楽しませようと四苦八苦していた。俺たち尾行組はそれを追って、はたから見ても俺から見ても完全に怪しいヤツになっていた。
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「あっ! しまった! もう12時30分じゃん! 」
「えっ? もうそんな時間? マスターのデートプランを聞いてる暇なんてなかった! 」
どこまでずさんな計画なのだろうか。俺と早瀬は望月に引っ張られて急いで北館の映画館までダッシュした。なんとか間に合ったようだ。カップル組が映画館を立ち去るギリギリのところだ。
これから昼飯のカップル組のおかげで、さっきまでダッシュしてきた道を引き返さなければならなかった。
「ところで早瀬、西田たちは何の映画を観てきたんだ? 」
「それがね? なんとコメディものよ? 男女でも気軽に見ることができるからデートで見るのにはもってこいなのよね。西田くん、この日のために色々と考えてきてるみたいね」
「あいつはあいつなりに頑張って考えてるんだろう。昨日あんだけうかれてたんだ」
西田の憎々しい笑顔を思い浮かべた。昨日はあんなに調子に乗りまくっていたクセに今日見せる顔は全部焦ったり緊張したりソワソワしたりと全く落ち着いていない。
それ以外の表情を見れた時は、やはり昼飯の時だろう。見た目に反して食いまくるその食欲とスピードは西田とその周りの人たちを驚かせていた。テクテクと不意に歩き出しておかわりを店のおっちゃんに要求している姿はこれでもう5回目だ。食べられるほうもさぞかし驚いているだろう。そんな大食い選手権のチャンピオン顔負けの食いっぷりを見せた立花は散々食べまくった挙句、一瞬のうちにラーメン7杯が胃袋に消失してやっとこさ満足したように皿を返しに行った。
西田の親切なのかアピールなのかは知らんが、ラーメン掃除機立花が食べた7杯分の金を全て払ったことには感服しきりだ。その店の1番安いラーメンを7杯分頼んだとしてもそれだけで4000円近くはいくだろうに。
午後からは俺の予想通り立花のショッピングに西田が付き合うような感じになっていた。
フードコートのすぐ横にあるおもちゃ屋に入ると、女の子のおもちゃコーナーを素通りしてゲームのコーナーに直行した。
「ねぇねぇマスター。立花さんってあんな趣味あったのかな? 私見たことないよ?。立花さんが人生ゲーム以外のゲームをするところを見るなんて」
俺だって意外だ。立花にこんな趣味があったとは。
「もっと近付いて見ましょ? 立花さんたちの会話を聞けるところまで」
昼飯から3人で一緒に尾行していた俺たちは、固まって動くとバレるかもという望月の提案によりけっこう遠いところから立花たちを見守っていた。だがここは早瀬の提案に乗るとしよう。西田と立花がどんな会話をしているのか気になるし、バレたってなんとか言い訳を考えておけばそれで問題ないだろう。
俺たちはゲームコーナーの近くのプラモデルコーナーまで来て立花たちの会話を盗み聞きすることにした。
というわけで特に俺たちはそれ以来特筆すべきことをなにもしていないので危険な行動の収穫である西田と立花の会話を聴いておこう。
「へ、へぇ。立花さんって、ゲームの趣味があったんだぁ。し、知らなかったなぁ」
「違う。私にそんな趣味はない」
え?じゃあなんでそんなとこによったんだ立花?
俺たち3人はさらに耳を傾ける。
「そ、そうなんですか? じゃあどうして……? 」
「プレゼント。お世話になってる人がいるから」
「誰のなんですか? 」
「秘密。あなたは知らないほうがいい」
「そ、そんなこと言われたら……気になっちゃうなぁ。あははは……」
「教えない」
「で、ですよね……。ハハ……」
力なく笑う西田。
頑張れ西田。そんなんじゃダメだぞ。もっと堂々としていろ。そうすりゃ早瀬の評判も少しはよくなるだろう。
立花たちの会話に集中していたせいでもあるが、おもちゃの棚が邪魔で立花たちが見えにくい。カートに入れたゲームは何だったのだろうか。ゲームソフトを2つくらいカートに入れてたように見えたが。
西田がおごろうとしていたが、立花はキッパリとそれを断った。
その後立花はオシャレな服屋に行き、オシャレな服を買っていった。西田が今度こそおごろうと必死になっていたが、立花はそれを再び拒否した。
そこまでして自分でお金を払う理由ってのはなんだろうか。それに服も女の子らしいといえば女の子らしいが、立花ってそんなに洋服にこだわった趣味があったのか?
「た、立花さん。洋服……好きなんですか? 」
「少し。でもこだわりは特にない」
「へ、へぇ……。普段はどんな服を着ているんですか? 」
「今着ている服と同じような服」
「そそ、そうなんだぁ……」
再度沈黙が2人の間に流れる。気まずい空気が俺たちにまで伝わってくる。
「つ、次行きましょう? 今度は……ど、どこがいいですか? 」
緊張してつまりまくりな西田の問いを、立花はまた意外な答えで返した。
「ゲームセンター」
立花の要望に応えてゲームセンターに訪れた2人は、まず最初にUFOキャッチャーをすることにした。
「こ、このフィギュア知ってます? 今人気のアニメのキャラクターなんですよ? 」
西田が指さしたのは少年漫画のキャラクターのフィギュアだった。
「欲しいの? 」
「え、ええ。そりぁ…もちろん欲しいですけど……」
「分かった」
立花は西田が財布を出す前にUFOキャッチャーに金を入れ、巧みにボタンを押して操作し、あっという間にフィギュアを手にいれた。
唖然とする西田に立花は無表情のままフィギュアを手渡した。
「これ、プレゼント」
「え、え? 俺に……ですかっ! 」
「そう。お昼のお礼」
「ヤッターっ! ありがとうございます! 一生大切に、いや家宝にします! 」
「そう。このゲームも」
ついさっきおもちゃ屋で買ったものを袋から取り出して西田に手渡した。
「このゲームも。奢らせてばかりで悪いから」
「い、いいんですかっ? ありがとうございます! 」
この時のために生まれてきたようなとびきりのはじけて爆発しそうな笑顔を立花に見せた。それを無表情で応えた。
なんとなく西田がむかつく。おのれ西田め。そのキモイ笑顔をこれ以上見せるな!
その後もゲームセンターで遊びまくった2人は、ようやく帰路についた。もう2人の会話を聞く必要もないだろうという早瀬の提案により、再び遠くから見守ることになった俺たちは改札口から少し距離のある柱に隠れていた。
「お手洗いに行ってくる」
西田より先に改札口を通った立花は、小走りにトイレにむかって行った。と思ったら目の前の世界が樹海に変わった。
なんだなんだ?魔人でも出てきたのか?
立花がこっちに向かってやってきた。
「なに」
「え……。えーっと……その……」
「なぜ私たちをずっと尾行してたの」
「それはもちろん立花さんと西田くんのデートを見守るためだよ! 」
これ以上隠れる必要がないと思ったのか、望月と早瀬も出てきた。
「デート? 」
「え? 立花さん、あなた西田くんとデートしていたんじゃないの? 」
「していない。私はデートをしているつもりはない」
「でも、お前はデートをしてほしいって告られてOKしたんじゃなかったのか? 」
「そのようなことを言わけた覚えはない。私は彼に『今度のゴールデンウィークにデートしたい。付き合ってくれ』と言われた」
「それはデートしてほしいって言われたんじゃないか? 」
「私は彼の言葉を、『デートの付き添いをしてくれ』と解釈した」
俺たち尾行組は一気に力が抜けて今日1日の疲れが出てきた。なんだ。ってことは立花のタダの勘違いってことか……。
「どうしたの? 」
俺たちの表情を見て立花が珍しく頭の上にクエスチョンマークを浮かべたようだった。
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立花は持っている袋からゲームと服を出して俺たちに手渡した。
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