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MMM(トリプルエム)の夏休みミステリー計画
森の中の館
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石油のムダ使いという名の期末テストを乗り越え、テスト休みも残すところあと数日となった。
謎の天の川の一件は全然勉強しなかった言い訳にできないものかと期末テストの低い点数を見て思うが、俺は誰に言い訳すればいいのだろうか。単細胞の担任山下にそんな言い訳は通用しないだろうし、魔法少女の話をしても信じてはくれないだろう。進路相談とかいう説教を乗り切るにはどんな言い訳が脳筋教師に効果的だろうか。
とか無駄な抵抗を考えているうちに、俺の地獄のような脳筋教師の説教タイムはようやく終わってくれた。こうして説教タイムのクソブルーな気持ちを引きずったまま俺は夏休みをもうすぐむかえるのだった。
隣の席の西田は、進路相談での説教にめげることもなく夏休みが近づくごとにドンドンテンションを上げていくのであった。また彼女ができたなんてくだらんことを言い出さなければいいんだが。
「なぁマスター。お前夏休みになんか予定でもあるか? 」
「別になにもないんだがそれがどうした? 」
「いやぁー……。俺んとこに遊びにこないか? 」
意外だ。まさかあのアホが夏休みに俺を遊びに誘うとは。てっきりナンパするために一人旅とかでも言い出すんじゃないかと思ってたぜ。
「どういう風の吹き回しだ? お前が俺を誘うなんて、逆に怪しいと考えまくって楽しめそうもないかもしれんな」
「俺が男を誘うのがそんなに珍しいか? 」
「まぁな。オリンピックの会場が10回連続で東京になるより珍しいと思うな。俺は」
「チッ! 失礼なやつだぜ。ところでマスター。その時にどうせなら立花さんとかでも誘ってくれないか? いやぁー、男2人だけだとむさっくるしいだけだろ? 頼む」
なるほど。こいつの狙いはそれか。
どうやらまだ立花のことを諦めていないらしい。夢のような時間をお前はもうさんざん楽しんできてたじゃないか。立花と付き合ってたなんて幻想は、目覚まし時計30個を使ったら目も覚めることだろう。
「まだ立花に未練でもあるのか? だったらやめとけ。この前みたいな勘違いでもないかぎりお前と付き合おうなんて気にはならんだろうからな」
「いや、立花さんにはもう未練なんてない。勘違いって分かって以来急に冷めちまってな。それに立花さんだけを誘えなんて言った覚えはないぞ? 」
「じゃあなんて言った覚えがあるんだ? 」
「お前帰り道によくつるんでる女子がいるだろ? 1人は望月って分かってるんだが、もう1人は他のクラスなのか? あんまし見ねえ顔だが。まぁそんなことはよくて、その2人もぜひ誘って欲しいんだ」
「ああ、なるほど。今度のお前のお目当てはそっちか」
「あんなに可愛い女の子は立花さん以来初めてだぜ! なぁー頼むよマスター。俺は夏休みを美女とともに迎えたいんだよぉ」
完全に俺のことはそっちのけのつもりらしい。
ああそうですか。俺はやっぱりついででしょうねクソやろー。
「で? 詳しくお前の娯楽の予定を教えてくれないか? 」
ちょっとキレ気味ながらも途中まで聞いてみた西田の予定は、意外にもけっこう面白そうなものだった。企画の趣旨はともかくではあるが。
こうして始まった夏休み初日。
夏休みはダラダラしながら迎えてダラダラしながら終わるのが1番だという考えを人類で最も遂行しようとしていた俺だが、先日の西田のお誘いによってそれも打ち砕かれた。望月、立花、早瀬の3人は西田のお誘いに大賛成のようだ。
3人の魔法少女は自前のキャリーバッグに荷物をこれでもかと言うほど詰め込んで重たそうに駅前広場まで引っ張っていった。
「西田くんに感謝しないとね。私たち、夏休み初日からすごく暇だったんだもん。それに私たちのためになんかのサプライズを用意してくれてるんでしょ? 」
と、早瀬。ちなみに俺は西田のサプライズ企画を途中まで知っており、俺の知らないサプライズはけっこう楽しみではある。
しばらく待っていると、駅前広場の閑静な景色に全く似合わないクソ長い黒リムジンが俺たちを出迎えた。窓から顔を出したのはなんとあの西田だ。
「よっ! またせて悪かったな」
右手を俺たちの方へ向けて謝罪の言葉を並べるが、あからさまなカッコつけるための演出であることは言うまでもないだろう。
俺は西田があの日演説ぶってしゃべったサプライズ計画(途中まで)を思い出した。
「お前にはちょびっとだけ教えるがな、俺のサプライズは登場した瞬間からスタートするんだ」
「どういうことだ? 」
「俺は先祖が元地主かなんからしくってよ、スゲー金持ちなんだ。だからそいつをアピールするのさ」
「どうやって? 」
「うちの父ちゃんがチョーシ乗って買ったばかでかいリムジンを使うんだ。車庫の奥にしまってあると思うが執事の川谷さんに頼めばいつでも動かしてもらえるはずだからな。ちょっと遅れて登場した俺が乗ってるリムジンを見て、女どもは目をハートマークにしてキャーキャー言うだろうぜ。女どもなんて所詮金持ちが大好きだろうからな。しかもいちいち公共機関を使わなくってもみんなでリムジンに乗ったらその分金もうくはずだ」
金持ちが金をケチってどうする。そんなこと考えてるヤツらばかりだから日本の経済は安定しないんだ。
それに、女にモテようと必死になってるやつが所詮女は金だなんてのは言っちゃダメだろ。お前は今相当失礼なセリフを吐いたぞ。
俺の脳裏にそんな思い出が浮かんでいた。だがというべきかやはりというべきか、望月たちはたしかにリムジンには興味を示したが金持ちに関しての興味は一切ないようだ。ざまあみろ西田め。お前のアピールじゃ望月たちはお前を好きにはならんだろうさ。
俺たち西田のクソリムジンに揺られて山奥まで入っていった。
「今日はバーちゃんの誕生日なんだ。だから山奥の別荘で誕生パーティーを開くことになっているんだ。だから親戚とか来るけど気にしないでくれ」
「もちろん! どんな人でもウェルカムだよ! 」
望月は明るい声で西田に答えた。いやいやいや望月さん?ウェルカムって……お前の家じゃないんだが。
「それにしても私初めてだなぁ。他の人の家に泊まるなんて」
感激したようにつぶやく望月だったが、俺はさすがに声に出してツッコミたかった。望月よ。お前は誰の家に住んでるつもりだ?自分の家のつもりではなかろうな。だが俺はツッコミたいところをなんとか我慢して言葉を飲み込んだ。一緒に住んでるなんて西田に知れたら面倒くさすぎるからな。
胴長リムジンで山道を小一時間ほど走らせて辿りついたのは、山奥の景色には全くあわない豪勢な豪邸だった。ツタが張りまくった不気味な洋館をイメージしていたのだが全然そんなことはない。実在するかどうかは知らんがアニメに出てきそうな感じのイヤミったらしい館だ。
どんな悪いことしたらこんな館が買えるのだろうか。賄賂か?横領か?
館で最初に出迎えてくれたのは、館の主であり今日誕生日をむかえる西田のおばあさんだった。
「今日はようこそおいでいただきました。まぁ勇人ちゃん、可愛い女の子のお友達もいるんだねぇ」
いかにも人のいい感じのおばあさんだった。孫のことを大切に思っていて影ながら応援する、まさに祖母の鑑というべきだろう。
それにしても西田の下の名前は勇人だったのか。知らなかったな。
「こちらこそ、お招きいただき誠にありがとうございます。西田くんの友達みんなを代表して心からお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます」
さすがは早瀬だ。こーゆーところは1番しっかりしている。
「まぁ。礼儀正しくて可愛い女の子ねぇ。立ち話もなんだから、遠慮なく上がっていって」
俺たちは西田のおばあさんに連れられて館の中に入っていった。
内装もイヤミったらしい感じの館は、おそらく西田の親戚であろう人たちでよりイヤミったらしさを出しまくっていた。
赤い高そうな絨毯の上にひしめきあう、これまた高そうなドレスやタキシードを着ているおっさんやオバハンの視線を集めまくった俺たちは、ゲストルームに案内された。
「おいおい西田。あんな上品な人たちとパーティーするなんて聞いてねえぞ」
「いやぁー悪い悪い。俺もまさかここまで親戚のヤツらが気合い入れて来るなんて思ってなかったんだよ」
俺たちに申し訳なさそうに言い訳をして、西田は召使いらしき人に呼ばれてどこかへ行った。
こんな館の中でパーティーするとは考えてもなかったので不安になっていたのだが、俺はそれとは違う激烈な不安に駆られていた。なんとなく嫌な予感がするのだ。
結果から言おう。俺の予感は当たっていた。
謎の天の川の一件は全然勉強しなかった言い訳にできないものかと期末テストの低い点数を見て思うが、俺は誰に言い訳すればいいのだろうか。単細胞の担任山下にそんな言い訳は通用しないだろうし、魔法少女の話をしても信じてはくれないだろう。進路相談とかいう説教を乗り切るにはどんな言い訳が脳筋教師に効果的だろうか。
とか無駄な抵抗を考えているうちに、俺の地獄のような脳筋教師の説教タイムはようやく終わってくれた。こうして説教タイムのクソブルーな気持ちを引きずったまま俺は夏休みをもうすぐむかえるのだった。
隣の席の西田は、進路相談での説教にめげることもなく夏休みが近づくごとにドンドンテンションを上げていくのであった。また彼女ができたなんてくだらんことを言い出さなければいいんだが。
「なぁマスター。お前夏休みになんか予定でもあるか? 」
「別になにもないんだがそれがどうした? 」
「いやぁー……。俺んとこに遊びにこないか? 」
意外だ。まさかあのアホが夏休みに俺を遊びに誘うとは。てっきりナンパするために一人旅とかでも言い出すんじゃないかと思ってたぜ。
「どういう風の吹き回しだ? お前が俺を誘うなんて、逆に怪しいと考えまくって楽しめそうもないかもしれんな」
「俺が男を誘うのがそんなに珍しいか? 」
「まぁな。オリンピックの会場が10回連続で東京になるより珍しいと思うな。俺は」
「チッ! 失礼なやつだぜ。ところでマスター。その時にどうせなら立花さんとかでも誘ってくれないか? いやぁー、男2人だけだとむさっくるしいだけだろ? 頼む」
なるほど。こいつの狙いはそれか。
どうやらまだ立花のことを諦めていないらしい。夢のような時間をお前はもうさんざん楽しんできてたじゃないか。立花と付き合ってたなんて幻想は、目覚まし時計30個を使ったら目も覚めることだろう。
「まだ立花に未練でもあるのか? だったらやめとけ。この前みたいな勘違いでもないかぎりお前と付き合おうなんて気にはならんだろうからな」
「いや、立花さんにはもう未練なんてない。勘違いって分かって以来急に冷めちまってな。それに立花さんだけを誘えなんて言った覚えはないぞ? 」
「じゃあなんて言った覚えがあるんだ? 」
「お前帰り道によくつるんでる女子がいるだろ? 1人は望月って分かってるんだが、もう1人は他のクラスなのか? あんまし見ねえ顔だが。まぁそんなことはよくて、その2人もぜひ誘って欲しいんだ」
「ああ、なるほど。今度のお前のお目当てはそっちか」
「あんなに可愛い女の子は立花さん以来初めてだぜ! なぁー頼むよマスター。俺は夏休みを美女とともに迎えたいんだよぉ」
完全に俺のことはそっちのけのつもりらしい。
ああそうですか。俺はやっぱりついででしょうねクソやろー。
「で? 詳しくお前の娯楽の予定を教えてくれないか? 」
ちょっとキレ気味ながらも途中まで聞いてみた西田の予定は、意外にもけっこう面白そうなものだった。企画の趣旨はともかくではあるが。
こうして始まった夏休み初日。
夏休みはダラダラしながら迎えてダラダラしながら終わるのが1番だという考えを人類で最も遂行しようとしていた俺だが、先日の西田のお誘いによってそれも打ち砕かれた。望月、立花、早瀬の3人は西田のお誘いに大賛成のようだ。
3人の魔法少女は自前のキャリーバッグに荷物をこれでもかと言うほど詰め込んで重たそうに駅前広場まで引っ張っていった。
「西田くんに感謝しないとね。私たち、夏休み初日からすごく暇だったんだもん。それに私たちのためになんかのサプライズを用意してくれてるんでしょ? 」
と、早瀬。ちなみに俺は西田のサプライズ企画を途中まで知っており、俺の知らないサプライズはけっこう楽しみではある。
しばらく待っていると、駅前広場の閑静な景色に全く似合わないクソ長い黒リムジンが俺たちを出迎えた。窓から顔を出したのはなんとあの西田だ。
「よっ! またせて悪かったな」
右手を俺たちの方へ向けて謝罪の言葉を並べるが、あからさまなカッコつけるための演出であることは言うまでもないだろう。
俺は西田があの日演説ぶってしゃべったサプライズ計画(途中まで)を思い出した。
「お前にはちょびっとだけ教えるがな、俺のサプライズは登場した瞬間からスタートするんだ」
「どういうことだ? 」
「俺は先祖が元地主かなんからしくってよ、スゲー金持ちなんだ。だからそいつをアピールするのさ」
「どうやって? 」
「うちの父ちゃんがチョーシ乗って買ったばかでかいリムジンを使うんだ。車庫の奥にしまってあると思うが執事の川谷さんに頼めばいつでも動かしてもらえるはずだからな。ちょっと遅れて登場した俺が乗ってるリムジンを見て、女どもは目をハートマークにしてキャーキャー言うだろうぜ。女どもなんて所詮金持ちが大好きだろうからな。しかもいちいち公共機関を使わなくってもみんなでリムジンに乗ったらその分金もうくはずだ」
金持ちが金をケチってどうする。そんなこと考えてるヤツらばかりだから日本の経済は安定しないんだ。
それに、女にモテようと必死になってるやつが所詮女は金だなんてのは言っちゃダメだろ。お前は今相当失礼なセリフを吐いたぞ。
俺の脳裏にそんな思い出が浮かんでいた。だがというべきかやはりというべきか、望月たちはたしかにリムジンには興味を示したが金持ちに関しての興味は一切ないようだ。ざまあみろ西田め。お前のアピールじゃ望月たちはお前を好きにはならんだろうさ。
俺たち西田のクソリムジンに揺られて山奥まで入っていった。
「今日はバーちゃんの誕生日なんだ。だから山奥の別荘で誕生パーティーを開くことになっているんだ。だから親戚とか来るけど気にしないでくれ」
「もちろん! どんな人でもウェルカムだよ! 」
望月は明るい声で西田に答えた。いやいやいや望月さん?ウェルカムって……お前の家じゃないんだが。
「それにしても私初めてだなぁ。他の人の家に泊まるなんて」
感激したようにつぶやく望月だったが、俺はさすがに声に出してツッコミたかった。望月よ。お前は誰の家に住んでるつもりだ?自分の家のつもりではなかろうな。だが俺はツッコミたいところをなんとか我慢して言葉を飲み込んだ。一緒に住んでるなんて西田に知れたら面倒くさすぎるからな。
胴長リムジンで山道を小一時間ほど走らせて辿りついたのは、山奥の景色には全くあわない豪勢な豪邸だった。ツタが張りまくった不気味な洋館をイメージしていたのだが全然そんなことはない。実在するかどうかは知らんがアニメに出てきそうな感じのイヤミったらしい館だ。
どんな悪いことしたらこんな館が買えるのだろうか。賄賂か?横領か?
館で最初に出迎えてくれたのは、館の主であり今日誕生日をむかえる西田のおばあさんだった。
「今日はようこそおいでいただきました。まぁ勇人ちゃん、可愛い女の子のお友達もいるんだねぇ」
いかにも人のいい感じのおばあさんだった。孫のことを大切に思っていて影ながら応援する、まさに祖母の鑑というべきだろう。
それにしても西田の下の名前は勇人だったのか。知らなかったな。
「こちらこそ、お招きいただき誠にありがとうございます。西田くんの友達みんなを代表して心からお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます」
さすがは早瀬だ。こーゆーところは1番しっかりしている。
「まぁ。礼儀正しくて可愛い女の子ねぇ。立ち話もなんだから、遠慮なく上がっていって」
俺たちは西田のおばあさんに連れられて館の中に入っていった。
内装もイヤミったらしい感じの館は、おそらく西田の親戚であろう人たちでよりイヤミったらしさを出しまくっていた。
赤い高そうな絨毯の上にひしめきあう、これまた高そうなドレスやタキシードを着ているおっさんやオバハンの視線を集めまくった俺たちは、ゲストルームに案内された。
「おいおい西田。あんな上品な人たちとパーティーするなんて聞いてねえぞ」
「いやぁー悪い悪い。俺もまさかここまで親戚のヤツらが気合い入れて来るなんて思ってなかったんだよ」
俺たちに申し訳なさそうに言い訳をして、西田は召使いらしき人に呼ばれてどこかへ行った。
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