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MMM(トリプルエム)の解散危機一髪
新たなるMMM(トリプルエム)
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ふわっと消えていった巨大魔人を見て、誰もが安堵のため息をついた。
みんな体力を消耗しまくったのか、息をハアハアと切らしている。あの立花でさえもだ。
「ハア……ハア……。やっと終わったわね……。『空間魔法・十八式解除』……」
さあァァー!
さざ波のような音を出してボロボロになった住宅街は、元の懐かしき生徒会室に戻っていた。
時計を見ると空間魔法で生徒会室が閑静な住宅街になる直前の時間から全く変わっていない。これは一体どういうことなのだろうか。
「なぁ。俺たちが住宅街に行く前の時間と今の時間が変わっていないのはなんでなんだ? 」
「空間魔法はこの世界から断然された時空間を作り出し、一時的に能力使用者とその周りにいる魔力保持者をそこへ強制的にワープさせる。空間魔法を解除した時に元の時空間に戻ることが出来るが、断絶された時空間とこの世界での時間の進み方に大幅なズレが生じるため元の世界に戻った時は空間魔法を発動した時間とほんのわずかしかズレが生じない」
ダメだ。なんとなくしか話の内容がわからない。
「要するにここと空間魔法内では時間の進み方が全然違うってことよ。これなら分かったでしょ? マスター」
早瀬が立花のわけのわからん説明をわかりやすく説明してくれたおかげである程度分かった。
「どれくらい時間の進み方に差があるんだ? 」
「ここでの1秒が空間魔法内での12時間に相当する」
ポツリと俺の問いに答えてくれた立花。相変わらずの無表情だ。
俺はそれを見てなぜか安心していたのだが、俺の安らぎタイムをソッコーでぶち壊してくれやがったのは厳格な生徒会長の結さんだ。
「空間魔法の解説済んだ? コレであなたも空間魔法についてよく分かったわよね? 防衛対象さん」
俺の方へゆっくり近付いてくる時も偉そうな口調を止めることはない。
「一体どうしてくれるの? 防衛対象さん。さっき出てきた巨大化型魔人。誰が出したと思う? あなたよ。防衛対象さん」
それは俺もうすうすではあるが気づいていた。結さんの言った言葉に俺の怒りのリミッターは一瞬で破壊されちまってたようで、あれほど怒りの感情を剥き出したことは今までになかった。おそらくこれからもないだろう。
そんな俺の怒りから生まれたマイナスエネルギーを糧に巨大魔人を呼び出させてしまったようだ。
「まさかあなたが魔人を呼び寄せてしまうだなんて考えてもいなかった……。過去に1回だけ事例はあったけどね」
「それがどうしたってんだ」
「あなたがマイナスエネルギーを放出すると、おそらくとんでもない強さの魔人が出てきてしまうようね。前の1件も含めて。あなたにはできるだけ監視、そして行動制限をつけないとダメっぽいわね」
俺に言っているというより自分にそれを言い聞かせて確認しているといった感じだ。ブツブツと小さな声で呟いていた。
俺はやっぱり立花の声ですっかり慣れてしまっているので全部丸聞こえだ。
結さんは望月たちの方に改めて向き直った。
「望月さん、立花さん、早瀬さん。あなたたちはなぜ任務を遂行せず防衛対象さんと遊びまくっていたの? なぜずっと防衛対象さんの傍にいたの? 」
再び説教タイムか。だったら俺がもう一回ガツンと俺が言ってやろうか?
とか思っていると、結さんは説教ではなくちょっと意外なことを言った。
「なぜ……なぜ、あなたたちは幸せそうなの? なんでなの? 」
なにかが吹っ切れたのか、不器用ではあるが自分の気持ちを素直にぶつけたような聞き方だ。
拳をギュッと握って、今までのキリッとした表情ではなく感情を露わにした顔になっている。
「結衣ちゃん……」
弥生さんも驚いたように結さんを見た。しばしの間沈黙が生徒会に流れる。結さんも自分で言った言葉に心から動揺しているようだ。
どのように終わらせればいいのかわからないこの沈黙は、俺にとって体感では数時間以上の長さだったが、まだ数分も経っていない。
どうやってこの沈黙を破ってしまおうかずっと考えていたが、考えついた策はどれも役に立てそうもなかった。「もうすぐ昼休みが終わるぜ。はやく教室が戻ろう」というのはカンタンだ。だが生徒会室に残された2人がなんとなく可哀想にも思えるのだ。
結さんにぶつけられたこの問いに答えなければいけない気がする。強迫観念とかいうやつではないが、義務感を感じずにはいられない。
「…………ごめんなさい。こんなことを聞くつもりではなかったの。とにかく、あなたたちは天界に帰りなさい。帰還命令は既に可決されたものなのよ」
この永遠にも続けそうな沈黙を破ったのは、平静を取り戻して再びキリッとした顔つきになった結さんだ。
言っていることは生徒会室に俺たちがやってきた時からなにも進展していない。それでも、人の噂話を信じていないがなんとなく話しておくかといったような虚ろな感じで言っている気がする。
どうでもいいような感じだ。
「さあ、分かったらとっとと天界に帰りなさい。防衛対象さんも、はやく教室に戻らないと授業に送れるわよ? 」
余計なお世話だ。望月たちを天界に帰すつもりはないし、そんなことどうやってもさせねえよ。
それよりお前はどうなんだ?さっき俺たちにぶつけた本音に、俺たちは答えなくていいのか?
「断る。私は天界に帰る気はない」
意外な人物が結さんに反論した。
立花だ。
「あなたも見たはず。マスター……防衛対象が発生させた魔人はあらゆる意味で強力。防衛対象がなんらかの要因でマイナスエネルギーを発源させて召喚した魔人は、通常の魔人とはおそらく規格が違う。例えるならフェラーリとセダンほどの違い。しかしその原因は断定できない」
「なにが言いたいの? 」
「マスター……防衛対象にネガティブな気持にさせてマイナスエネルギーを発生させるべきではない。私たちは防衛対象にネガティブな思考を発生させるべきではないと判断した。そのため、我々は防衛対象にネガティブな思考を発生させないことと、我々天界人の滞在時間延長のためポジティブな思考を発生させてプラスエネルギーを発源させるために防衛対象と娯楽などをすることにした。任務違反は認めるが、我々の行動を早瀬さんの述べた行動と共にこれを最良の判断とした」
立花は一度言葉を切って小さく深呼吸した。なにかを決断するような覚悟を決めた表情だ。
こういった姿を見るのも初めてなので、実はけっこう驚いていたりする。
「あなたがさっき聞いてきたこと。なぜ私たちが幸せに見えるのか。私個人としての答えは……それは私が今のこの生活に満足感を覚えているから。もしかしたら望月たちも同じ考えを持っているかも知れない。きっとマスターも同じ考えを持っているに違いない。だから私たちの帰還命令に怒ったと思う」
もう一度言葉を切って一呼吸をおく。
立花もこういうことにはなれていないようだ。無表情の中に緊張の色が見え隠れする。
「私は……………………天界には帰りたくない。今のこの生活をずっと続けたいと思っている。この生活が私にとって楽しいと感じている」
フゥ。
と一つため息をついた立花。自分の感情を露わにした結さんに対して、立花も自らの感情を立花なりに露わにしたようだ。
結さんはその様子に驚いて、そしてその答えを聞いてもう一度キリッとした仮面を脱いだ。さらに立花は続ける。
「だから帰りたくない。マスターとの…………望月さんたちとの生活が楽しいから」
立花がこんなことを言うなんて思ってもみなかった。あの無表情お料理吸引機がそんなことを思っていたなんて……。
「………………あなたがなにを言おうとも……帰還命令は既に出ているのよ……」
うつむいて絞り出した言葉は、自分の感情を隠そうとした強がりにも聞こえた。再びしばしの沈黙が流れる。今回は結さんが自分の気持ちを見つめ直しているための沈黙ようだ。
「分かったわ…………天界にあなたたちの帰還命令を取り消してもらえるように掛け合ってみるわ……」
「結ちゃん……よかったれす~」
「ありがとうーっ! 結ちゃんだーいすきーっ! 」
「ちょ……抱きつかないでよ愛果さん! 」
「と、とりあえず防衛対象さんの隣の家に住む予定だからよろしく」
「え? 私の家? 」
「そ、そのえとあなたたちが帰還命令で天界に帰ったあとに住む予定だったからなのよっ! 弥生も一緒よ! 」
「結ちゃんも弥生ちゃんもだーいすきーっ! 」
さっきまで重たすぎる空気が流れていた生徒会室は、昼休みが終わるまで騒がしくなるのだった。
この調子じゃ最近望月の騒がしさにも慣れてきた隣のババアが苦情をよこしてきそうだ。5円の風船ガムでもお詫びに贈っておこう。
みんな体力を消耗しまくったのか、息をハアハアと切らしている。あの立花でさえもだ。
「ハア……ハア……。やっと終わったわね……。『空間魔法・十八式解除』……」
さあァァー!
さざ波のような音を出してボロボロになった住宅街は、元の懐かしき生徒会室に戻っていた。
時計を見ると空間魔法で生徒会室が閑静な住宅街になる直前の時間から全く変わっていない。これは一体どういうことなのだろうか。
「なぁ。俺たちが住宅街に行く前の時間と今の時間が変わっていないのはなんでなんだ? 」
「空間魔法はこの世界から断然された時空間を作り出し、一時的に能力使用者とその周りにいる魔力保持者をそこへ強制的にワープさせる。空間魔法を解除した時に元の時空間に戻ることが出来るが、断絶された時空間とこの世界での時間の進み方に大幅なズレが生じるため元の世界に戻った時は空間魔法を発動した時間とほんのわずかしかズレが生じない」
ダメだ。なんとなくしか話の内容がわからない。
「要するにここと空間魔法内では時間の進み方が全然違うってことよ。これなら分かったでしょ? マスター」
早瀬が立花のわけのわからん説明をわかりやすく説明してくれたおかげである程度分かった。
「どれくらい時間の進み方に差があるんだ? 」
「ここでの1秒が空間魔法内での12時間に相当する」
ポツリと俺の問いに答えてくれた立花。相変わらずの無表情だ。
俺はそれを見てなぜか安心していたのだが、俺の安らぎタイムをソッコーでぶち壊してくれやがったのは厳格な生徒会長の結さんだ。
「空間魔法の解説済んだ? コレであなたも空間魔法についてよく分かったわよね? 防衛対象さん」
俺の方へゆっくり近付いてくる時も偉そうな口調を止めることはない。
「一体どうしてくれるの? 防衛対象さん。さっき出てきた巨大化型魔人。誰が出したと思う? あなたよ。防衛対象さん」
それは俺もうすうすではあるが気づいていた。結さんの言った言葉に俺の怒りのリミッターは一瞬で破壊されちまってたようで、あれほど怒りの感情を剥き出したことは今までになかった。おそらくこれからもないだろう。
そんな俺の怒りから生まれたマイナスエネルギーを糧に巨大魔人を呼び出させてしまったようだ。
「まさかあなたが魔人を呼び寄せてしまうだなんて考えてもいなかった……。過去に1回だけ事例はあったけどね」
「それがどうしたってんだ」
「あなたがマイナスエネルギーを放出すると、おそらくとんでもない強さの魔人が出てきてしまうようね。前の1件も含めて。あなたにはできるだけ監視、そして行動制限をつけないとダメっぽいわね」
俺に言っているというより自分にそれを言い聞かせて確認しているといった感じだ。ブツブツと小さな声で呟いていた。
俺はやっぱり立花の声ですっかり慣れてしまっているので全部丸聞こえだ。
結さんは望月たちの方に改めて向き直った。
「望月さん、立花さん、早瀬さん。あなたたちはなぜ任務を遂行せず防衛対象さんと遊びまくっていたの? なぜずっと防衛対象さんの傍にいたの? 」
再び説教タイムか。だったら俺がもう一回ガツンと俺が言ってやろうか?
とか思っていると、結さんは説教ではなくちょっと意外なことを言った。
「なぜ……なぜ、あなたたちは幸せそうなの? なんでなの? 」
なにかが吹っ切れたのか、不器用ではあるが自分の気持ちを素直にぶつけたような聞き方だ。
拳をギュッと握って、今までのキリッとした表情ではなく感情を露わにした顔になっている。
「結衣ちゃん……」
弥生さんも驚いたように結さんを見た。しばしの間沈黙が生徒会に流れる。結さんも自分で言った言葉に心から動揺しているようだ。
どのように終わらせればいいのかわからないこの沈黙は、俺にとって体感では数時間以上の長さだったが、まだ数分も経っていない。
どうやってこの沈黙を破ってしまおうかずっと考えていたが、考えついた策はどれも役に立てそうもなかった。「もうすぐ昼休みが終わるぜ。はやく教室が戻ろう」というのはカンタンだ。だが生徒会室に残された2人がなんとなく可哀想にも思えるのだ。
結さんにぶつけられたこの問いに答えなければいけない気がする。強迫観念とかいうやつではないが、義務感を感じずにはいられない。
「…………ごめんなさい。こんなことを聞くつもりではなかったの。とにかく、あなたたちは天界に帰りなさい。帰還命令は既に可決されたものなのよ」
この永遠にも続けそうな沈黙を破ったのは、平静を取り戻して再びキリッとした顔つきになった結さんだ。
言っていることは生徒会室に俺たちがやってきた時からなにも進展していない。それでも、人の噂話を信じていないがなんとなく話しておくかといったような虚ろな感じで言っている気がする。
どうでもいいような感じだ。
「さあ、分かったらとっとと天界に帰りなさい。防衛対象さんも、はやく教室に戻らないと授業に送れるわよ? 」
余計なお世話だ。望月たちを天界に帰すつもりはないし、そんなことどうやってもさせねえよ。
それよりお前はどうなんだ?さっき俺たちにぶつけた本音に、俺たちは答えなくていいのか?
「断る。私は天界に帰る気はない」
意外な人物が結さんに反論した。
立花だ。
「あなたも見たはず。マスター……防衛対象が発生させた魔人はあらゆる意味で強力。防衛対象がなんらかの要因でマイナスエネルギーを発源させて召喚した魔人は、通常の魔人とはおそらく規格が違う。例えるならフェラーリとセダンほどの違い。しかしその原因は断定できない」
「なにが言いたいの? 」
「マスター……防衛対象にネガティブな気持にさせてマイナスエネルギーを発生させるべきではない。私たちは防衛対象にネガティブな思考を発生させるべきではないと判断した。そのため、我々は防衛対象にネガティブな思考を発生させないことと、我々天界人の滞在時間延長のためポジティブな思考を発生させてプラスエネルギーを発源させるために防衛対象と娯楽などをすることにした。任務違反は認めるが、我々の行動を早瀬さんの述べた行動と共にこれを最良の判断とした」
立花は一度言葉を切って小さく深呼吸した。なにかを決断するような覚悟を決めた表情だ。
こういった姿を見るのも初めてなので、実はけっこう驚いていたりする。
「あなたがさっき聞いてきたこと。なぜ私たちが幸せに見えるのか。私個人としての答えは……それは私が今のこの生活に満足感を覚えているから。もしかしたら望月たちも同じ考えを持っているかも知れない。きっとマスターも同じ考えを持っているに違いない。だから私たちの帰還命令に怒ったと思う」
もう一度言葉を切って一呼吸をおく。
立花もこういうことにはなれていないようだ。無表情の中に緊張の色が見え隠れする。
「私は……………………天界には帰りたくない。今のこの生活をずっと続けたいと思っている。この生活が私にとって楽しいと感じている」
フゥ。
と一つため息をついた立花。自分の感情を露わにした結さんに対して、立花も自らの感情を立花なりに露わにしたようだ。
結さんはその様子に驚いて、そしてその答えを聞いてもう一度キリッとした仮面を脱いだ。さらに立花は続ける。
「だから帰りたくない。マスターとの…………望月さんたちとの生活が楽しいから」
立花がこんなことを言うなんて思ってもみなかった。あの無表情お料理吸引機がそんなことを思っていたなんて……。
「………………あなたがなにを言おうとも……帰還命令は既に出ているのよ……」
うつむいて絞り出した言葉は、自分の感情を隠そうとした強がりにも聞こえた。再びしばしの沈黙が流れる。今回は結さんが自分の気持ちを見つめ直しているための沈黙ようだ。
「分かったわ…………天界にあなたたちの帰還命令を取り消してもらえるように掛け合ってみるわ……」
「結ちゃん……よかったれす~」
「ありがとうーっ! 結ちゃんだーいすきーっ! 」
「ちょ……抱きつかないでよ愛果さん! 」
「と、とりあえず防衛対象さんの隣の家に住む予定だからよろしく」
「え? 私の家? 」
「そ、そのえとあなたたちが帰還命令で天界に帰ったあとに住む予定だったからなのよっ! 弥生も一緒よ! 」
「結ちゃんも弥生ちゃんもだーいすきーっ! 」
さっきまで重たすぎる空気が流れていた生徒会室は、昼休みが終わるまで騒がしくなるのだった。
この調子じゃ最近望月の騒がしさにも慣れてきた隣のババアが苦情をよこしてきそうだ。5円の風船ガムでもお詫びに贈っておこう。
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