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MMM(トリプルエム)の心霊騒動
幽霊とは概念的な存在なのでこの世界の人間には視認することはできない。
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今からおよそ半年ほど前のゴールデンウィークに、かつて立花と西田がデートモドキを行った場所を歩き回っている俺たちは、実は幽霊と遭遇していたりする。しかもその幽霊には生前にあった事故のせいでそれ以前の記憶が全くないのだ。
もしかしたら事故以前に幽霊にとって馴染みの深い場所に行けばいいと考えた俺たちは、幽霊にとって馴染みの場所を巡ることになった……はずだった。
なんで今俺たちはショッピングなんてしていてるんだろうか。これじゃいつも通りのただの散歩となにも変わりない。
洋服屋、洋服屋、クレープ屋、ゲームセンター、映画館、洋服屋、昼飯、洋服屋、洋服屋、アクセサリーショップ、洋服屋、洋服屋………………。まるで時間がループしているみたいだ。何回も洋服屋になんか行かなくたっていいだろ。
映画も完全な女子高生向けの超恋愛モノだったし、ゲームセンターに至っては俺は両替機と望月たちとを行ったり来たりしていただけの百円運搬係となっていた。ショッピングの時もずっと荷物係だったし、今日は変に疲れた。
秋那の記憶がどーのこーのなんて考えている暇すらないくらい荷物運びに勤しんだと思うね。
これと同じ苦しみをいつか望月たちに味あわせてやろうか……。
「今日は楽しかったね! マスター! 」
俺は全く楽しくなかったのだが。
と言おうと思ったが、何も言わないでおこう。
「秋那ちゃんも楽しかった? 」
「うん! もうお腹いっぱいだし大満足! 」
主に雑用係の仕事をまっとうしたこと以外今日は大した思い出がない俺は大不満だ。
……やっぱり今のも言わないでおこう。
「ふぅ~っ! そろそろ疲れたし帰ろっか! 」
ここに何をしに来たというのだろうか。秋那の記憶巡りの旅は終わりを告げたと言うのか?
「私……もうちょっと見てまわりたい」
遠慮がちには秋那は手を挙げて言った。
秋那の希望通り、俺たちは再びショッピングモールをうろちょろするハメになった。既に夕方だというのにまだまだ元気な秋那たちは閉店時間ギリギリまでショッピングしやがった。
おかげでこっちはクタクタだ。
俺の腕いっぱいにある洋服の入った袋の軍団は俺の視界を妨げるほどの量なのだが、魔法少女五人衆と秋那はせいぜい財布やハンカチなどの小物を入れたポーチを持ってるくらいだ。
立花に至っては手ぶらである。まぁ立花は何も買ってないから別にいいのだが。
夜の10時くらいだっただろうか。俺たちは地獄のようなショッピングをようやく終えて帰りの駅に向かった。
街頭にわずかな照らされた道は薄暗く、こんなとこに幽霊でも現れたらとか考えると背筋が凍るような寒気がする。
だが秋那を見るとそんな気も吹っ飛んでしまうようだ。秋那は人間味が強すぎるのだろうか、幽霊という気が全然しない。
そんなことを思いながら歩いていると、急に秋那がフリーズした。今まで見てきたような顔ではなくなっている。
じーっと、駅の近くに立っている大きな銅像を見て怯えたような顔をしていた。
「どうした? 秋那? まさか、記憶を取り戻す鍵が見つかったのか? 」
どうやらそんな様子ではなかった。秋那の顔は戦慄が走り、憎悪と恐怖が見事に混じり合っていた。
「どうして……? どうしてアメ公の銅像なんて立ってるの? 」
「アメ公……? アメリカのことか? 」
「アメリカ……! うぅ……っ! 」
秋那が頭を抱えて座りこんでしまった。
望月たちも不思議そうにその様子を見つめている。
「どうしたの? 秋那ちゃん」
「秋那ちゃん……? 」
望月たちの声も届かなかったのか、しばらくじっとしゃがみこんでいた秋那はようやく落ち着きを取り戻した。
「ごめんなさい……。みんな……」
落ち着きは取り戻しているが、昼間に嫌というほど見せられたあの元気さが見当たらない。
「大丈夫か? 」
「うん……。ありがとう。でもその代わりみんなのおかげで記憶が戻ったよ……」
「俺たちはなにもしていないんだが……。戻ったんならいいことだ」
「アメ公……アメ公はどうなったの? 」
秋那は記憶を取り戻したというのに喜びを全く味わってないように見える。
むしろなにかに怯えているようだ。
「アメリカがどうなったかって……どういうことだ? 」
この時俺は、なんとなく秋那の生きていた時代が分かっていた。今のこの世の中にアメリカのことをアメ公なんて言うやつはいないだろうし、超有名なアメリカ人のロックミュージシャンの銅像を見てあんなに怯えるなんて普通じゃない。
だが俺はわからないフリをしてとぼけることにした。なんでかって聞かれても理由は答えられない。
答えたくないってのもあるが、俺だってわからないからだ。
「勝ったの? 私たちは! どうなったの? 戦争は! 」
やっぱりそうか。
俺の考えはやっと確信に変わった。
こいつ……秋那が生きていた頃の時代はちょうど戦争をやっていた時期なのだ。その頃に事故にあって記憶を無くし、事故の前の記憶を取り戻したいと願いながら戦争の結果も知らずに死んでしまったのだ。
秋那の今にも泣きそうなくらいの必死な顔を見ていると、俺は秋那の問いに答えられなかった。
「負けた」というのはカンタンだ。だが、おそらく秋那は戦争のせいでなにもかもを失ってしまったのだ。家族も、友人も、時間も、記憶も、そして……命も……。
だから「負けた」とは言えそうもなかった。我ながら情けないと思うぜ。秋那がそれを聞いて悲しむ姿を見たくないとかではなく、俺が秋那にそれを伝えて心が苦しむことを避けたいだけだ。
笑い話だな。秋那ではなく俺自身のために秋那を苦しめているなんて。
だから俺はずっと黙って秋那を見つめていた。そうすることしかできなかった。
「あなたの知りたいことはなに? 戦争の勝敗? 」
立花が口を開いた。俺には立花が秋那に聞いたことは、純粋な好奇心からの問いだろうとすぐさまわかった。
「戦争がどうなったのかよ! 全部教えて! 」
秋那は必死に叫んだ。それを聞いて立花はしゃがみこむと、秋那の顔を正面から覗いた。
本当にそれでいいのか顔を見て確認しているようだ。
「分かった……。ただし内容は簡略化、省略する」
立花は一呼吸置いて再び口を開いた。
「1943年 イタリア休戦
1944年 サイパン陥落
1945年 3月26日 米軍沖縄上陸
1945年 5月7日 ドイツ降伏
1945年 7月26日 アメリカ、イギリス、中国、ポツダム宣言を発表
1945年 8月6日 原爆、広島に投下
1945年 8月9日 原爆、長崎に投下 ソ連参戦
1945年 8月15日 ポツダム宣言を受理
日本は無条件降伏をした」
まるで年表を読んでいるかのように淡々と言った立花だが、その表情には今まで以上に感情がわからない。熱を失った人形のような無表情だった。
秋那はドイツ降伏らへんからヘナヘナと崩れ落ちたような顔になり、最後の日本が降伏したことを聞いた時には泣き出してしまった。
いつかガキの頃の俺に、ばあちゃんは言っていた。
「戦争が終わった時は心の底からホッとしたよ。毎日のように爆音を聞いて夜も眠れず、空から降って来る爆弾に怯える生活じゃなくなると思うと本当に安心したねぇ」
俺はばあちゃんのその言葉を思い出していた。
確かに戦争が終わったと思うと安心出来るだろうし、心の底からホッと出来るだろう。
だが、戦争の終わりを今まで知らず戦争中に死んでしまった人はどうなるだろうか。きっと秋那と同じように泣きじゃくるだろう。日本が負けたから悔しいとかではなく、家族や友人を無意味に失ってしまった悲しみからの涙なのだ。
しばらく泣きじゃくる秋那を、俺は黙って見ていた。なんの言葉も掛けられない自分に恥ずかしさを覚えながら。
どれくらい時間が経ったのか知らんが、落ち着きを取り戻した秋那を連れて俺たちはようやくこの長旅を終えて家に帰った。
遅い晩飯をすませてやっと眠りについた俺たちは、それまでなにも喋ることなく一日を終えた。
俺にはなんとなく変な予感がしていた。もう2度と秋那には会えないのではないのだろうか。いつか立花が言っていた、生前に成し遂げたかったことを幽霊(魔人)が成し遂げるとそいつは成仏していなくなるみたいなことを頭に思い浮かべていた。
秋那はもうやりたかったことを成し遂げた。その結果は辛いものとなってしまったが、もし立花の言う通りならば秋那は消え去ってしまうのではないだろうか。
俺はそんなことを考えながら、睡魔との戦いに敗北した。
翌朝、秋那は思った通りいなくなっていた。代わりに秋那の布団の上には簡素な手紙が置いてあった。
『マスター、愛果ちゃん、立花さん、真理ちゃん、結さん、弥生ちゃん。ありがとう。さようなら。大好き』
もしかしたら事故以前に幽霊にとって馴染みの深い場所に行けばいいと考えた俺たちは、幽霊にとって馴染みの場所を巡ることになった……はずだった。
なんで今俺たちはショッピングなんてしていてるんだろうか。これじゃいつも通りのただの散歩となにも変わりない。
洋服屋、洋服屋、クレープ屋、ゲームセンター、映画館、洋服屋、昼飯、洋服屋、洋服屋、アクセサリーショップ、洋服屋、洋服屋………………。まるで時間がループしているみたいだ。何回も洋服屋になんか行かなくたっていいだろ。
映画も完全な女子高生向けの超恋愛モノだったし、ゲームセンターに至っては俺は両替機と望月たちとを行ったり来たりしていただけの百円運搬係となっていた。ショッピングの時もずっと荷物係だったし、今日は変に疲れた。
秋那の記憶がどーのこーのなんて考えている暇すらないくらい荷物運びに勤しんだと思うね。
これと同じ苦しみをいつか望月たちに味あわせてやろうか……。
「今日は楽しかったね! マスター! 」
俺は全く楽しくなかったのだが。
と言おうと思ったが、何も言わないでおこう。
「秋那ちゃんも楽しかった? 」
「うん! もうお腹いっぱいだし大満足! 」
主に雑用係の仕事をまっとうしたこと以外今日は大した思い出がない俺は大不満だ。
……やっぱり今のも言わないでおこう。
「ふぅ~っ! そろそろ疲れたし帰ろっか! 」
ここに何をしに来たというのだろうか。秋那の記憶巡りの旅は終わりを告げたと言うのか?
「私……もうちょっと見てまわりたい」
遠慮がちには秋那は手を挙げて言った。
秋那の希望通り、俺たちは再びショッピングモールをうろちょろするハメになった。既に夕方だというのにまだまだ元気な秋那たちは閉店時間ギリギリまでショッピングしやがった。
おかげでこっちはクタクタだ。
俺の腕いっぱいにある洋服の入った袋の軍団は俺の視界を妨げるほどの量なのだが、魔法少女五人衆と秋那はせいぜい財布やハンカチなどの小物を入れたポーチを持ってるくらいだ。
立花に至っては手ぶらである。まぁ立花は何も買ってないから別にいいのだが。
夜の10時くらいだっただろうか。俺たちは地獄のようなショッピングをようやく終えて帰りの駅に向かった。
街頭にわずかな照らされた道は薄暗く、こんなとこに幽霊でも現れたらとか考えると背筋が凍るような寒気がする。
だが秋那を見るとそんな気も吹っ飛んでしまうようだ。秋那は人間味が強すぎるのだろうか、幽霊という気が全然しない。
そんなことを思いながら歩いていると、急に秋那がフリーズした。今まで見てきたような顔ではなくなっている。
じーっと、駅の近くに立っている大きな銅像を見て怯えたような顔をしていた。
「どうした? 秋那? まさか、記憶を取り戻す鍵が見つかったのか? 」
どうやらそんな様子ではなかった。秋那の顔は戦慄が走り、憎悪と恐怖が見事に混じり合っていた。
「どうして……? どうしてアメ公の銅像なんて立ってるの? 」
「アメ公……? アメリカのことか? 」
「アメリカ……! うぅ……っ! 」
秋那が頭を抱えて座りこんでしまった。
望月たちも不思議そうにその様子を見つめている。
「どうしたの? 秋那ちゃん」
「秋那ちゃん……? 」
望月たちの声も届かなかったのか、しばらくじっとしゃがみこんでいた秋那はようやく落ち着きを取り戻した。
「ごめんなさい……。みんな……」
落ち着きは取り戻しているが、昼間に嫌というほど見せられたあの元気さが見当たらない。
「大丈夫か? 」
「うん……。ありがとう。でもその代わりみんなのおかげで記憶が戻ったよ……」
「俺たちはなにもしていないんだが……。戻ったんならいいことだ」
「アメ公……アメ公はどうなったの? 」
秋那は記憶を取り戻したというのに喜びを全く味わってないように見える。
むしろなにかに怯えているようだ。
「アメリカがどうなったかって……どういうことだ? 」
この時俺は、なんとなく秋那の生きていた時代が分かっていた。今のこの世の中にアメリカのことをアメ公なんて言うやつはいないだろうし、超有名なアメリカ人のロックミュージシャンの銅像を見てあんなに怯えるなんて普通じゃない。
だが俺はわからないフリをしてとぼけることにした。なんでかって聞かれても理由は答えられない。
答えたくないってのもあるが、俺だってわからないからだ。
「勝ったの? 私たちは! どうなったの? 戦争は! 」
やっぱりそうか。
俺の考えはやっと確信に変わった。
こいつ……秋那が生きていた頃の時代はちょうど戦争をやっていた時期なのだ。その頃に事故にあって記憶を無くし、事故の前の記憶を取り戻したいと願いながら戦争の結果も知らずに死んでしまったのだ。
秋那の今にも泣きそうなくらいの必死な顔を見ていると、俺は秋那の問いに答えられなかった。
「負けた」というのはカンタンだ。だが、おそらく秋那は戦争のせいでなにもかもを失ってしまったのだ。家族も、友人も、時間も、記憶も、そして……命も……。
だから「負けた」とは言えそうもなかった。我ながら情けないと思うぜ。秋那がそれを聞いて悲しむ姿を見たくないとかではなく、俺が秋那にそれを伝えて心が苦しむことを避けたいだけだ。
笑い話だな。秋那ではなく俺自身のために秋那を苦しめているなんて。
だから俺はずっと黙って秋那を見つめていた。そうすることしかできなかった。
「あなたの知りたいことはなに? 戦争の勝敗? 」
立花が口を開いた。俺には立花が秋那に聞いたことは、純粋な好奇心からの問いだろうとすぐさまわかった。
「戦争がどうなったのかよ! 全部教えて! 」
秋那は必死に叫んだ。それを聞いて立花はしゃがみこむと、秋那の顔を正面から覗いた。
本当にそれでいいのか顔を見て確認しているようだ。
「分かった……。ただし内容は簡略化、省略する」
立花は一呼吸置いて再び口を開いた。
「1943年 イタリア休戦
1944年 サイパン陥落
1945年 3月26日 米軍沖縄上陸
1945年 5月7日 ドイツ降伏
1945年 7月26日 アメリカ、イギリス、中国、ポツダム宣言を発表
1945年 8月6日 原爆、広島に投下
1945年 8月9日 原爆、長崎に投下 ソ連参戦
1945年 8月15日 ポツダム宣言を受理
日本は無条件降伏をした」
まるで年表を読んでいるかのように淡々と言った立花だが、その表情には今まで以上に感情がわからない。熱を失った人形のような無表情だった。
秋那はドイツ降伏らへんからヘナヘナと崩れ落ちたような顔になり、最後の日本が降伏したことを聞いた時には泣き出してしまった。
いつかガキの頃の俺に、ばあちゃんは言っていた。
「戦争が終わった時は心の底からホッとしたよ。毎日のように爆音を聞いて夜も眠れず、空から降って来る爆弾に怯える生活じゃなくなると思うと本当に安心したねぇ」
俺はばあちゃんのその言葉を思い出していた。
確かに戦争が終わったと思うと安心出来るだろうし、心の底からホッと出来るだろう。
だが、戦争の終わりを今まで知らず戦争中に死んでしまった人はどうなるだろうか。きっと秋那と同じように泣きじゃくるだろう。日本が負けたから悔しいとかではなく、家族や友人を無意味に失ってしまった悲しみからの涙なのだ。
しばらく泣きじゃくる秋那を、俺は黙って見ていた。なんの言葉も掛けられない自分に恥ずかしさを覚えながら。
どれくらい時間が経ったのか知らんが、落ち着きを取り戻した秋那を連れて俺たちはようやくこの長旅を終えて家に帰った。
遅い晩飯をすませてやっと眠りについた俺たちは、それまでなにも喋ることなく一日を終えた。
俺にはなんとなく変な予感がしていた。もう2度と秋那には会えないのではないのだろうか。いつか立花が言っていた、生前に成し遂げたかったことを幽霊(魔人)が成し遂げるとそいつは成仏していなくなるみたいなことを頭に思い浮かべていた。
秋那はもうやりたかったことを成し遂げた。その結果は辛いものとなってしまったが、もし立花の言う通りならば秋那は消え去ってしまうのではないだろうか。
俺はそんなことを考えながら、睡魔との戦いに敗北した。
翌朝、秋那は思った通りいなくなっていた。代わりに秋那の布団の上には簡素な手紙が置いてあった。
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