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異世界っぽい現実のような夢 第2章
B-2
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「はじめましてっ! 望月愛果っていいます! よろしくお願いしまーすっ! 」
俺の頭を今まで感じたことのないデジャヴが襲ってきた。
望月愛果だって?俺はこいつにあったことがあったのだろうか……? 見覚えがある。初対面の人のはずなのに、俺の頭の中には奇妙な中華鍋のバケモノと望月愛果とやらが戦っている映像が流れてくる。
なんだこれは……! 誰なんだあいつは……! なんで俺の家に住んでいて、なんで俺と一緒に仲良く戯れているんだ……!
頭の中で再生された映像には、この転校生と一緒に過ごしている俺が存在していた。
俺の頭はどうしちまったんだ? 西田のアホが俺にまで感染したようではないらしい。
なんとなく聞き慣れた声で元気いっぱいな顔をした望月愛果とやらは熱血ではあるが脳筋っぽい山下教師に決められた席に座ると、俺の視線に気づいたのかニコリと笑いかけた。
隣にいる西田は自分に視線が向けられたと思ったのかニヤニヤが止まらないようだ。
「なぁマスター。あの娘スゲェー可愛いよなっ! やっぱ俺はサイコーの高校を選んだみたいだぜ! 」
転校生の顔の善し悪しで高校の良さが分かるんだったらほとんどクジ運みたいなもんだろう。どんなヤツが転校してくるか分かるもんじゃないし。
西田の喜びはまだ俺に伝えきれてないらしく、ニマニマと顔が笑って醜く歪んでいた。
おい、西田。気持ち悪いぞ。
「いやぁーっ! 参ったなぁーっ! 生徒会長はモデル以上に美人だし、転校生はめちゃめちゃ可愛いし! これはもう天の神様が俺に青春を謳歌しないといけないっていうご命令かな? ワーッハッハッハ! 」
大声でそんなことを豪語する西田にクラスメイト全員の視線が鋭く突き刺さった。
男女問わず「バカかこいつは」とでも言いたげな顔だ。皆さんのお察しの通り、こいつはバカなんで安心してください。
次いでに、そんなに大声で笑ったらもっと気持ち悪いぞ西田。
俺は休み時間になってもクラスメイトとの親交はまだ深められていないので西田とアホな会話をせざるを得なかった。
「あの望月愛果って娘、いつ見ても可愛いよなーっ! 」
お前が前回アイツを見たのはつい2秒前だろう。たった2秒で容姿が変化するなんてどんなヤツだというのか。
そんなクソどうでもいい会話をしていた俺に望月はあろうことか話しかけてきた。
「こんにちは! 」
「望月さぁ~んっ! 俺、西田って言います! 学校に来たばかりで分からないことが多いとでしょうけど、そんな時はこの西田になんでもお聞きください! 」
お前も昨日入学式してきたばかりだろ。この学校についてご教示願いたいのはこっちの方だというのに。
望月愛果はクスクスと笑ってこっちに顔を向けた。
「あなたのお名前は? 」
「俺? 俺の名前は……」
「こいつはマスターっていうヤツです。まぁ普通中の普通で平凡中の平凡ですから、話しかけたって普通なことしか言ってくれませんよ」
うるせぇ。普通の平凡で悪かったな。むしろ喜ばしいことじゃないか普通中の普通ってのは。
お前みたいな犯罪者予備軍よりはずっとマシだ。お前に次会うときの場所は留置所なんてありえない話ではないだろう。
「ふーん……。よろしくね! マスターっ! 」
輝いて直接見れないくらいの笑顔を向けてくる望月に俺は頭の中で暴れそうなくらいのデジャヴを感じていた。
こうしてマトモに授業もせずにダラダラと週末をむかえた。
委員や係を決めたり、校則のうんぬんかんぬんを教師から聞かされただけで終わった高校最初の1週間はけっこうはやく終わった印象がある。ほとんど午前には終わってくれたからだろうけど。
そして最後の金曜日に脳筋熱血教師山下がこんなことを言い出した。
「来週の月曜日の朝から読書の時間あるぞー。みんな本を持ってこいよー」
高らかに宣言したのだが、クラスメイト全員の顔を見ると真っ向から拒否したいらしい。読書なんてめんどくさいからな。
俺は家にあるラノベでもよかったかもしれないが図書館で本でも借りようかと思っていた。家にあるラノベはほとんど読み尽くして飽きたからな。
そう言えば入学式の日に見覚えのないラノベがあったような……。まぁいつでも読めるから学校に持っていってまで読まなくてもいいだろう。図書館の本の方が読みたいし。
いや、すまん。今のは言い訳だった。本当はなんとなく図書館に行かなければいけない気がしたのだ。漠然とそんな気がしただけだ。理由は分からん。
そうして土曜日になんとなく強迫観念に近くはないが遠くもないような感覚に陥りながらも俺は図書館に行った。
区役所の中にある大して広くもない図書館だが静かな安らぎを得ることが出来る場所だ。ジジババしかいないことが難点ではあるが。
俺はテキトーに本を引っ張りだして読みふけった。
うーむ疲れる。俺の想像力はハードカバーで上下段がビッシリと書いてあるSF超大作にはついていけないらしい。
本を元の棚に戻してソファに向かうと既にソファがビッシリ埋まっていた。
おのれジジババどもめ。そんなに暇ならゲートボールでもなんでもやってろ!
仕方なくそのヘンをウロウロしていると俺の通っている高校の制服を着ている女子生徒を見かけた。
ショートカットの髪型でスラリとした体型の女子生徒を俺は今まで見かけたことがないというのに、どこか見覚えがある。
「よっす」
なんとなくその女子生徒に話しかけなければいけない気がしたので話しかけてみた。
女子生徒は六法全書みたいなぶ厚い本を読んでいたみたいだが、俺に声をかけられてゆっくりと顔をこっちに向けた。
「その制服、俺の通っている高校と同じなんだ。もしも高校で会ったときはよろしくな」
「そう……」
消え入りそうな声で静かに言った女子生徒は本をバタリと閉じてスクっと立ち上がった。
「立花咲夜。よろしく」
その名を聞いた途端俺の頭の中に激しいデジャヴが襲ってきた。
クソッタレ! 来やがったかデジャヴめ。こうなったらマスターの逆襲をしてやる!
と決意したのだが襲ってきた頭痛にはかなわなかった。流れ込んでくる体験したことがあるのか分からんかつての記憶が俺の頭に強すぎる刺激を与える。
それによると、どうやら樹海の中でデカグモと立花咲夜が戦っていたようだ。
魔法少女……? 望月愛果も立花咲夜も、根拠は全くないがなんとなくそう思った。
いやいやいや、バカか俺は。とうとう西田のアホが俺にも移っちまったのか? そんなファンタジーにもならない話があるわけないだろう。
だが、流れ込んでくる記憶を拒絶すればするほど頭痛は増してくる。激しすぎる痛みに俺は耐えられなくなり、しゃがみこんでしまった。
周りの人の目も立花の目も気にしてなんている場合ではない。
「大丈夫? 」
立花が無表情ながら不思議に俺を見つめてきた。
この無表情にも見覚えがある。いや、見慣れていると言った方が語弊が少ない。初対面のはずなのに。
「あ、あぁ。大丈夫だ。心配かけて申し訳ない」
やっとの思いで立花の問いに答えられたが実のところ大丈夫じゃない。
なんて表現すればいいのか分からないが、無理やり例えるなら脳みそに直接デカイ釘を打たれていると言えばいいだろうか。
ガンガン鳴り響くような痛みを耐えるにはそれなりの修行をするべきだな。俺は修行不足どころかそもそ修行してないので耐えられない。
「医務室……行く? 」
「いや…………大丈夫だ。心配しなくてもいい」
「そう……」
立花は興味を失ったかのようにふらりと図書館を出た。すると何故か俺の頭痛は収まった。
俺の頭を今まで感じたことのないデジャヴが襲ってきた。
望月愛果だって?俺はこいつにあったことがあったのだろうか……? 見覚えがある。初対面の人のはずなのに、俺の頭の中には奇妙な中華鍋のバケモノと望月愛果とやらが戦っている映像が流れてくる。
なんだこれは……! 誰なんだあいつは……! なんで俺の家に住んでいて、なんで俺と一緒に仲良く戯れているんだ……!
頭の中で再生された映像には、この転校生と一緒に過ごしている俺が存在していた。
俺の頭はどうしちまったんだ? 西田のアホが俺にまで感染したようではないらしい。
なんとなく聞き慣れた声で元気いっぱいな顔をした望月愛果とやらは熱血ではあるが脳筋っぽい山下教師に決められた席に座ると、俺の視線に気づいたのかニコリと笑いかけた。
隣にいる西田は自分に視線が向けられたと思ったのかニヤニヤが止まらないようだ。
「なぁマスター。あの娘スゲェー可愛いよなっ! やっぱ俺はサイコーの高校を選んだみたいだぜ! 」
転校生の顔の善し悪しで高校の良さが分かるんだったらほとんどクジ運みたいなもんだろう。どんなヤツが転校してくるか分かるもんじゃないし。
西田の喜びはまだ俺に伝えきれてないらしく、ニマニマと顔が笑って醜く歪んでいた。
おい、西田。気持ち悪いぞ。
「いやぁーっ! 参ったなぁーっ! 生徒会長はモデル以上に美人だし、転校生はめちゃめちゃ可愛いし! これはもう天の神様が俺に青春を謳歌しないといけないっていうご命令かな? ワーッハッハッハ! 」
大声でそんなことを豪語する西田にクラスメイト全員の視線が鋭く突き刺さった。
男女問わず「バカかこいつは」とでも言いたげな顔だ。皆さんのお察しの通り、こいつはバカなんで安心してください。
次いでに、そんなに大声で笑ったらもっと気持ち悪いぞ西田。
俺は休み時間になってもクラスメイトとの親交はまだ深められていないので西田とアホな会話をせざるを得なかった。
「あの望月愛果って娘、いつ見ても可愛いよなーっ! 」
お前が前回アイツを見たのはつい2秒前だろう。たった2秒で容姿が変化するなんてどんなヤツだというのか。
そんなクソどうでもいい会話をしていた俺に望月はあろうことか話しかけてきた。
「こんにちは! 」
「望月さぁ~んっ! 俺、西田って言います! 学校に来たばかりで分からないことが多いとでしょうけど、そんな時はこの西田になんでもお聞きください! 」
お前も昨日入学式してきたばかりだろ。この学校についてご教示願いたいのはこっちの方だというのに。
望月愛果はクスクスと笑ってこっちに顔を向けた。
「あなたのお名前は? 」
「俺? 俺の名前は……」
「こいつはマスターっていうヤツです。まぁ普通中の普通で平凡中の平凡ですから、話しかけたって普通なことしか言ってくれませんよ」
うるせぇ。普通の平凡で悪かったな。むしろ喜ばしいことじゃないか普通中の普通ってのは。
お前みたいな犯罪者予備軍よりはずっとマシだ。お前に次会うときの場所は留置所なんてありえない話ではないだろう。
「ふーん……。よろしくね! マスターっ! 」
輝いて直接見れないくらいの笑顔を向けてくる望月に俺は頭の中で暴れそうなくらいのデジャヴを感じていた。
こうしてマトモに授業もせずにダラダラと週末をむかえた。
委員や係を決めたり、校則のうんぬんかんぬんを教師から聞かされただけで終わった高校最初の1週間はけっこうはやく終わった印象がある。ほとんど午前には終わってくれたからだろうけど。
そして最後の金曜日に脳筋熱血教師山下がこんなことを言い出した。
「来週の月曜日の朝から読書の時間あるぞー。みんな本を持ってこいよー」
高らかに宣言したのだが、クラスメイト全員の顔を見ると真っ向から拒否したいらしい。読書なんてめんどくさいからな。
俺は家にあるラノベでもよかったかもしれないが図書館で本でも借りようかと思っていた。家にあるラノベはほとんど読み尽くして飽きたからな。
そう言えば入学式の日に見覚えのないラノベがあったような……。まぁいつでも読めるから学校に持っていってまで読まなくてもいいだろう。図書館の本の方が読みたいし。
いや、すまん。今のは言い訳だった。本当はなんとなく図書館に行かなければいけない気がしたのだ。漠然とそんな気がしただけだ。理由は分からん。
そうして土曜日になんとなく強迫観念に近くはないが遠くもないような感覚に陥りながらも俺は図書館に行った。
区役所の中にある大して広くもない図書館だが静かな安らぎを得ることが出来る場所だ。ジジババしかいないことが難点ではあるが。
俺はテキトーに本を引っ張りだして読みふけった。
うーむ疲れる。俺の想像力はハードカバーで上下段がビッシリと書いてあるSF超大作にはついていけないらしい。
本を元の棚に戻してソファに向かうと既にソファがビッシリ埋まっていた。
おのれジジババどもめ。そんなに暇ならゲートボールでもなんでもやってろ!
仕方なくそのヘンをウロウロしていると俺の通っている高校の制服を着ている女子生徒を見かけた。
ショートカットの髪型でスラリとした体型の女子生徒を俺は今まで見かけたことがないというのに、どこか見覚えがある。
「よっす」
なんとなくその女子生徒に話しかけなければいけない気がしたので話しかけてみた。
女子生徒は六法全書みたいなぶ厚い本を読んでいたみたいだが、俺に声をかけられてゆっくりと顔をこっちに向けた。
「その制服、俺の通っている高校と同じなんだ。もしも高校で会ったときはよろしくな」
「そう……」
消え入りそうな声で静かに言った女子生徒は本をバタリと閉じてスクっと立ち上がった。
「立花咲夜。よろしく」
その名を聞いた途端俺の頭の中に激しいデジャヴが襲ってきた。
クソッタレ! 来やがったかデジャヴめ。こうなったらマスターの逆襲をしてやる!
と決意したのだが襲ってきた頭痛にはかなわなかった。流れ込んでくる体験したことがあるのか分からんかつての記憶が俺の頭に強すぎる刺激を与える。
それによると、どうやら樹海の中でデカグモと立花咲夜が戦っていたようだ。
魔法少女……? 望月愛果も立花咲夜も、根拠は全くないがなんとなくそう思った。
いやいやいや、バカか俺は。とうとう西田のアホが俺にも移っちまったのか? そんなファンタジーにもならない話があるわけないだろう。
だが、流れ込んでくる記憶を拒絶すればするほど頭痛は増してくる。激しすぎる痛みに俺は耐えられなくなり、しゃがみこんでしまった。
周りの人の目も立花の目も気にしてなんている場合ではない。
「大丈夫? 」
立花が無表情ながら不思議に俺を見つめてきた。
この無表情にも見覚えがある。いや、見慣れていると言った方が語弊が少ない。初対面のはずなのに。
「あ、あぁ。大丈夫だ。心配かけて申し訳ない」
やっとの思いで立花の問いに答えられたが実のところ大丈夫じゃない。
なんて表現すればいいのか分からないが、無理やり例えるなら脳みそに直接デカイ釘を打たれていると言えばいいだろうか。
ガンガン鳴り響くような痛みを耐えるにはそれなりの修行をするべきだな。俺は修行不足どころかそもそ修行してないので耐えられない。
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