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異世界っぽい現実のような夢 第2章
C-2
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入学式の日に何度もデジャヴを感じていた俺だが、ここんとこ1週間はそんな感覚もなかった。
委員や係などの役目をクラスメイト全員に割り振らたり、この高校の目標がどーたらこーたらなどを聞かされてマトモに授業もせずにダラダラと週末をむかえた。この1週間がすべて午前には終わってくれたので案外楽だったりする。
来週から授業と思うと落胆と絶望の溜め息をつかずにはいられないのでつかせてもらおう。
はあぁ~。
さらに最後の金曜日に脳筋熱血教師山下が俺の溜め息をする回数を増やしたいが如くこんなことを言い出した。
「来週の月曜日の朝から読書の時間あるぞー。みんな本を持ってこいよー」
高らかに宣言したのだが、クラスメイト全員の顔を見ると真っ向から拒否したいらしい。読書なんてめんどくさいからな。
俺は家にあるラノベでもよかったかもしれないが図書館で本でも借りようかと思っていた。家にあるラノベはほとんど読み尽くして飽きたからな。
そう言えば入学式の日に見覚えのないラノベがあったような……。まぁいつでも読めるから学校に持っていってまで読まなくてもいいだろう。図書館の本の方が読みたいし。
いや、すまん。今のは言い訳だった。本当はなんとなく図書館に行かなければいけない気がしたのだ。漠然とそんな気がしただけだ。理由は分からん。
そうして土曜日になんとなく強迫観念に近くはないが遠くもないような感覚に陥りながらも俺は図書館に行った。
区役所の中にある大して広くもない図書館だが静かな安らぎを得ることが出来る場所だ。ジジババしかいないことが難点ではあるが。
俺はテキトーに本を引っ張りだして読みふけった。久しぶりにする読書というものは意外といいかもしれない。
俺が選んだ本はハードカバーでもなんでもない読みやすいノベルス本だった。SFってのもたまには読んでみてもいいだろうと思わせてしまうようないい感じのストーリーといい感じの読みごたえだ。
暇つぶしに来たと言ってもいいくらいだったので引っ張り出してきたノベルス本を読み終わるまで図書館に居続けた。
本を元の棚に戻してソファに向かうと、既に席は牛の箱詰めみたいにぎゅうぎゅう詰めだった。
おのれジジババどもめ。そんなに暇ならゲートボールでもなんでもやってろ!
俺は席の近くの本棚で本を読むフリをしながら席が空く瞬間を見逃すまいともうすぐ本を読み終わりそうなジジババに目を付けて睨んでいた。
さすがに『孫の愛し方と愛され方完全攻略読本』とかいう本を読んでるおじいさんには是非とも頑張って欲しいと影ながら見守った。
だが『ミトコンドリアでも分かる美しい生け花の作り方100選』なんてものを読んでるババァはとっとと読み終わってその席を譲って欲しい。生け花なんてのはそんなものに頼るんじゃなくて感性なんだと思うぞ。生け花なんてほとんどしらないのだが。
そんなことを思っていると席が空いた。俺はほかの人たちがその席に向かって動き出す前に歩き出し、ほんの数秒で席に辿りついた。これで少しは休憩できるだろう。
やっと落ち着いて別の本棚から持ってきた本を読めそうだ。
ふうっ。
1つ安堵の溜め息をつくと、何を思ったのか俺はふと足元を見た。
さっきまで座っていたオッサンの物なのか知らんが、そこにはまだ火がついたままのタバコが捨てられていた。
図書館の中じゃタバコなんて吸っちゃダメだろう。しかもそれをポイ捨てとはなんというマナー違反なオッサンだ。
俺は知らんオッサンが口をつけたであろう部分しかそのタバコを持てそうな部分がなかったため、オッサンの口がつけたきちゃないところを持つ気にはなれず仕方なくほおっておくことにした。なんかよく見ると歯クソみたいなのがついてるし。
暇なので脇においてある本の存在も忘れてきちゃないタバコを眺めていると、火が気になったのかそれとも漂うオッサンの口臭に釣られたのか知らんがクモがタバコの近くに近づいてきた。
なにをしているクモやろー! それ以上近づいたら(多分)ものすごいニオイにさらされるかもしれんぞ!
俺の(心の中で)忠告を無視して、クモはきちゃないタバコに吸い寄せられていくかのように近づいていった。やがて何を思ったのか、クモはクソきちゃないタバコの火に当たってしまい黒煙をあげて火が燃え移ったようだった。
クモよ。お前はマジメに何がしたかったんだ? 自殺志願者のクモなんて初めて見たぞ。クモを取り巻くように黒煙がクモに取り付いてきた……ように見えた。
見えただけで実際には(多分)クモがタバコの火に燃え移って意図せず自殺してしまっただけなのだろう(何度も言うがこれは多分である)。
そんな憐れなクモの末路を見ていると、俺の頭の中にまた変な記憶が流れ込んできた。デジャヴだ。
記憶によると樹海に突如現れたデカクモ野郎が口からデカい糸をこっちに吐いてきたらしい。
目の前で糸は停止し、糸と俺の3メートル先くらいのところで白い火花がバチバチ言っている。どうやらシールドが守ってくれたらしい。
……って……何を言ってんだろうな俺。とうとういまさらながらに中二病を発症しちまったかもしれないな。
……あなたはどうやら中二病のようです。
な、なんですって? どうやったら完治できますか?
……残念ながら、中二病を完治するには隔離施設に入所していただいてテレビやマンガ、ゲームなどの中二病の発症原因となりうるものが全てない環境で一生を過ごしていただくしかありません……。
そ、そんなぁ……。
頭の中で繰り広げた寸劇(妄想)のせいで俺はけっこう混乱していた。
頭は釘を脳みそに打ちつけているみたいにガンガン鳴り響いているような痛みが襲っているし、中二病は基本一生治らないと言われたんだから溜め息くらいつきたくはなるさ。そんな余裕もないくらいの痛みではあるんだが、頭の中が錯綜しまくって何がなんだか分からないような状況に陥っている。
なのでしばらくは俺の妄言が連発される可能性があるんだが、しばらくお付き合いいただきたい。
「物体を別の物質に変換する」
見知らぬ俺の通っている高校の制服を着た少女は俺の前に飛んできたクモの糸を防いでくれたみたいだ。
糸はみるみるうちに鉄槍に変わっていた。そして進行方向も真逆になり、デカクモ野郎に向かって飛んで行った。デカクモ野郎の口に鉄槍が勢いよくグサリグサリと刺さりまくる。即席ビックサイズ針山の完全だ。
とまぁ、妄言もここまできたら自分の頭の中を疑いたくなる。
なんでいきなり樹海なんだっていうツッコミをするところから始まり、なんでいきなり見知らぬ女子生徒が俺にシールドを使って守ってくれたりデカイ糸を鉄槍に変えてデカクモヤローに刺しまくるんだ? そこをまずツッこませてくれ。
次いでにさっきのデジャヴ的妄想の中で端っこの方にいた女子生徒は、多分1週間くらい前に家で見た中華鍋の時に流れ込んだ妄想で見かけた少女に違いない。
するとさっきのデジャヴ的妄想と中華鍋の時のデジャヴは繋がっているのか?
頭を鉄筋コンクリートに打ちつけてぐしゃぐしゃにしたいくらいの気持ちになった。
どうやら俺は中二病の症状として長きにわたるストーリー性のある妄想をしてしまっているらしい。最悪だぜ。これも全部西田のせいだ。あんなヤツと関わるからこんなことになったと確信しながら叫べる。
俺は本を元の棚に戻して逃げるように図書館を後にした。
そうだ。精神科に行こう。
委員や係などの役目をクラスメイト全員に割り振らたり、この高校の目標がどーたらこーたらなどを聞かされてマトモに授業もせずにダラダラと週末をむかえた。この1週間がすべて午前には終わってくれたので案外楽だったりする。
来週から授業と思うと落胆と絶望の溜め息をつかずにはいられないのでつかせてもらおう。
はあぁ~。
さらに最後の金曜日に脳筋熱血教師山下が俺の溜め息をする回数を増やしたいが如くこんなことを言い出した。
「来週の月曜日の朝から読書の時間あるぞー。みんな本を持ってこいよー」
高らかに宣言したのだが、クラスメイト全員の顔を見ると真っ向から拒否したいらしい。読書なんてめんどくさいからな。
俺は家にあるラノベでもよかったかもしれないが図書館で本でも借りようかと思っていた。家にあるラノベはほとんど読み尽くして飽きたからな。
そう言えば入学式の日に見覚えのないラノベがあったような……。まぁいつでも読めるから学校に持っていってまで読まなくてもいいだろう。図書館の本の方が読みたいし。
いや、すまん。今のは言い訳だった。本当はなんとなく図書館に行かなければいけない気がしたのだ。漠然とそんな気がしただけだ。理由は分からん。
そうして土曜日になんとなく強迫観念に近くはないが遠くもないような感覚に陥りながらも俺は図書館に行った。
区役所の中にある大して広くもない図書館だが静かな安らぎを得ることが出来る場所だ。ジジババしかいないことが難点ではあるが。
俺はテキトーに本を引っ張りだして読みふけった。久しぶりにする読書というものは意外といいかもしれない。
俺が選んだ本はハードカバーでもなんでもない読みやすいノベルス本だった。SFってのもたまには読んでみてもいいだろうと思わせてしまうようないい感じのストーリーといい感じの読みごたえだ。
暇つぶしに来たと言ってもいいくらいだったので引っ張り出してきたノベルス本を読み終わるまで図書館に居続けた。
本を元の棚に戻してソファに向かうと、既に席は牛の箱詰めみたいにぎゅうぎゅう詰めだった。
おのれジジババどもめ。そんなに暇ならゲートボールでもなんでもやってろ!
俺は席の近くの本棚で本を読むフリをしながら席が空く瞬間を見逃すまいともうすぐ本を読み終わりそうなジジババに目を付けて睨んでいた。
さすがに『孫の愛し方と愛され方完全攻略読本』とかいう本を読んでるおじいさんには是非とも頑張って欲しいと影ながら見守った。
だが『ミトコンドリアでも分かる美しい生け花の作り方100選』なんてものを読んでるババァはとっとと読み終わってその席を譲って欲しい。生け花なんてのはそんなものに頼るんじゃなくて感性なんだと思うぞ。生け花なんてほとんどしらないのだが。
そんなことを思っていると席が空いた。俺はほかの人たちがその席に向かって動き出す前に歩き出し、ほんの数秒で席に辿りついた。これで少しは休憩できるだろう。
やっと落ち着いて別の本棚から持ってきた本を読めそうだ。
ふうっ。
1つ安堵の溜め息をつくと、何を思ったのか俺はふと足元を見た。
さっきまで座っていたオッサンの物なのか知らんが、そこにはまだ火がついたままのタバコが捨てられていた。
図書館の中じゃタバコなんて吸っちゃダメだろう。しかもそれをポイ捨てとはなんというマナー違反なオッサンだ。
俺は知らんオッサンが口をつけたであろう部分しかそのタバコを持てそうな部分がなかったため、オッサンの口がつけたきちゃないところを持つ気にはなれず仕方なくほおっておくことにした。なんかよく見ると歯クソみたいなのがついてるし。
暇なので脇においてある本の存在も忘れてきちゃないタバコを眺めていると、火が気になったのかそれとも漂うオッサンの口臭に釣られたのか知らんがクモがタバコの近くに近づいてきた。
なにをしているクモやろー! それ以上近づいたら(多分)ものすごいニオイにさらされるかもしれんぞ!
俺の(心の中で)忠告を無視して、クモはきちゃないタバコに吸い寄せられていくかのように近づいていった。やがて何を思ったのか、クモはクソきちゃないタバコの火に当たってしまい黒煙をあげて火が燃え移ったようだった。
クモよ。お前はマジメに何がしたかったんだ? 自殺志願者のクモなんて初めて見たぞ。クモを取り巻くように黒煙がクモに取り付いてきた……ように見えた。
見えただけで実際には(多分)クモがタバコの火に燃え移って意図せず自殺してしまっただけなのだろう(何度も言うがこれは多分である)。
そんな憐れなクモの末路を見ていると、俺の頭の中にまた変な記憶が流れ込んできた。デジャヴだ。
記憶によると樹海に突如現れたデカクモ野郎が口からデカい糸をこっちに吐いてきたらしい。
目の前で糸は停止し、糸と俺の3メートル先くらいのところで白い火花がバチバチ言っている。どうやらシールドが守ってくれたらしい。
……って……何を言ってんだろうな俺。とうとういまさらながらに中二病を発症しちまったかもしれないな。
……あなたはどうやら中二病のようです。
な、なんですって? どうやったら完治できますか?
……残念ながら、中二病を完治するには隔離施設に入所していただいてテレビやマンガ、ゲームなどの中二病の発症原因となりうるものが全てない環境で一生を過ごしていただくしかありません……。
そ、そんなぁ……。
頭の中で繰り広げた寸劇(妄想)のせいで俺はけっこう混乱していた。
頭は釘を脳みそに打ちつけているみたいにガンガン鳴り響いているような痛みが襲っているし、中二病は基本一生治らないと言われたんだから溜め息くらいつきたくはなるさ。そんな余裕もないくらいの痛みではあるんだが、頭の中が錯綜しまくって何がなんだか分からないような状況に陥っている。
なのでしばらくは俺の妄言が連発される可能性があるんだが、しばらくお付き合いいただきたい。
「物体を別の物質に変換する」
見知らぬ俺の通っている高校の制服を着た少女は俺の前に飛んできたクモの糸を防いでくれたみたいだ。
糸はみるみるうちに鉄槍に変わっていた。そして進行方向も真逆になり、デカクモ野郎に向かって飛んで行った。デカクモ野郎の口に鉄槍が勢いよくグサリグサリと刺さりまくる。即席ビックサイズ針山の完全だ。
とまぁ、妄言もここまできたら自分の頭の中を疑いたくなる。
なんでいきなり樹海なんだっていうツッコミをするところから始まり、なんでいきなり見知らぬ女子生徒が俺にシールドを使って守ってくれたりデカイ糸を鉄槍に変えてデカクモヤローに刺しまくるんだ? そこをまずツッこませてくれ。
次いでにさっきのデジャヴ的妄想の中で端っこの方にいた女子生徒は、多分1週間くらい前に家で見た中華鍋の時に流れ込んだ妄想で見かけた少女に違いない。
するとさっきのデジャヴ的妄想と中華鍋の時のデジャヴは繋がっているのか?
頭を鉄筋コンクリートに打ちつけてぐしゃぐしゃにしたいくらいの気持ちになった。
どうやら俺は中二病の症状として長きにわたるストーリー性のある妄想をしてしまっているらしい。最悪だぜ。これも全部西田のせいだ。あんなヤツと関わるからこんなことになったと確信しながら叫べる。
俺は本を元の棚に戻して逃げるように図書館を後にした。
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