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MMM(トリプルエム)の年越しトレジャーハント
いざ海外の地へ!
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もうすぐ年越しの冬休み真っ只中だというのに、俺たちトリプルエムと西田やその召使いは汗びっしょりになってシャツをビショビショにしていた。照りつける真夏の太陽は、俺たち人類に地球温暖化がどれだけヤバイのかをご丁寧に実体験で教え込んでくれているようだ。
自分でもよく分からん比喩を使っている気がするが、つまり暑いのだ。
気温はなんと35度近くにまで迫っており、俺たちに汗で溺れろとでも言わんばかりに太陽はお怒りのようだ。
バカでかい空港ではガンガン効いていた冷房も扉の向こうでは意味がない。
やっぱし来るんじゃなかったかな……。
この暑さにはさすがに太陽に土下座して温度を下げてもらおうかと懇願したくなった。
さて、なんで俺たちトリプルエムと西田たちが年越し寸前の12月27日に南半球の孤島にいるのかということを説明せねばならないだろう。
この話は俺が退院した翌日の終業式から始まった。
クリスマスイブの翌日、つまりクリスマスの日、体になんの異常もないことを察してはいたが検査入院とかいうヤツのせいでもう1日入院を強いられていた。
だが、最初はまずい病院食を再び食わねばならんのかと憂鬱になっていた俺だが、実はけっこう良かったりする。なにせクリスマスになっても学校に行かねばならん運命を変えたのだ。スリーピングタイムになりつつある授業も受けなくていいしやる意味のなさそうな大掃除もしなくていいのだ。こんなに嬉しいことはない。
俺は一日中暇なので望月が持ってきてくれたゲームをして過ごした。
なんの思い出もないまま終わったクリスマスの次の日、俺は退院を喜んで受け入れて渋々学校に登校することになった。
幸い終業式くらいしかやることがないので午前中には学校が終わってくれるらしい。せいぜい催眠術師校長の話とマイペースババァ理事長の話をテキトーに聞いていればいいのだ。
「私が子どもの頃はこの辺は長谷村といって\/ゝ´╬\Д・⊿灬…………」
甘かった……。マイペースババァ理事長の話は催眠を促す念波を発しているのか、長ったらしい話に加え入学式以来何度も聞かされた全く同じ話をするので俺たち生徒はほとんど快眠してしまった。子守歌や母親が小さい子に寝る直前読んでくれる絵本なんて比較にならんくらいの威力である。
気づいた時には終業式がほとんど終了しており、冬休みの過ごし方について生徒指導の中谷が口うるさく語っていたところだった。
有意義な冬休みにするようにと何度も言われて無意義な終業式からようやく解放された俺たちは足にロケットエンジンを付けたかのようなスピードで帰路についた。そうじゃなかったらジェット戦闘機のエンジンだろう。
とにかく冬休みのスタートは合図と同時に、というかややフライング気味にみんながダッシュした。次の始業式の日はみんな足を亀と交換したような重くノロイ足取りで来るくせに、こういう時だけはさすが休みたい願望の行動力といったところだろう。
俺たちトリプルエムも西田も例外ではない。西田は執事に頼んで迎えに来てもらえばいいんじゃないのかと思わないでもないが。
そんな時、西田が俺たちにある提案をしてきた。
「えっと……望月さんたち5人は年末年始になにか予定とかありませんか? ついでにマスターも」
俺はついでかよ。
車があれば轢いてやろうかと思ったが、あいにく車なんてそのヘンの一男子高校生が持っているわけもないし運転免許もないので断念せざるを得なかった。
「私たちは特に予定なんてないけど、私たちの年末年始の予定がどうかしたの? あ、ついでにマスターもないよ~」
こいつらの中で俺の扱いはどうなってきているのだろうか。
「いや~、思い切ってみんなで海外に旅行っていうのはどうかな~って」
「海外? どこに行くんだ? 」
「まぁどっかの国や地域に行くんじゃなくて俺のオヤジが調子のって買った島があるから、そこだったら人の目も気にせず楽しめるんじゃねえかって」
調子のって島を買えるくらいの金が俺にもほしいぜ。
今の俺の家計は火の車どころか火の大車輪になってきている。立花は俺の家に住む時に約束してくれた、自分の生活費はすべて払うという約束は最初の2ヶ月くらいから忘れ去られている。
なにより食費がやばいのだ。西田をカツアゲしたらどれくらい貰えるのか本気で気になるくらいは。
「島? どこどこ? 」
我が家の金食い虫望月が興味津々といった顔で西田にきいた。
マリファナパーティー直後のマリファナ中毒者もこんな目の輝きを持っていることだろう。
「えっと……たしかグレートバリアリーフの近くだっけ……? 」
グレートバリアリーフといえばオーストラリアの近くのやたらキレイな海らへんじゃねえか? すまんが地理は苦手なのでガキの頃にやったRPGでそんな名前の場所でイベントがあったような気がするくらいの記憶なので頼りにならん。
結局西田が交渉しようとしていたが、望月が乗り気になっていたので言葉5つくらいで俺たちは次の日から西田家所有の島にバカンスすることになった。
プライベートビーチもあるらしく、西田は全員に水着を持ってくることを強調した。
「あんなキレイな海をほとんど独り占め出来るんですよ? これは水着を持ってきて泳ぐしかないでしょう。島にも水着はあると思いますけど、ぜっっっったい持ってきてくださいね! 」
言わなくてもわかることだが、西田の思惑は望月たちの水着姿を拝むことだろう。
「あんたの考えてることはお見通しなのよ! どうせ私たちの水着姿をみたいだけでしょ? そんな変態と一緒に個人所有の島になんて行けないわ! 」
正論と抗議を同時にあげたのは工藤である。たしかに西田と一緒という所に身の危険を感じることはたしかだろう。
「ふーん、工藤は行けないのか。そいつは残念だな。じゃあ俺たちはグレートバリアリーフの近くにある島で楽しんでくるよ。工藤抜きで」
「うぐっ……! ふ、フン! 勝手にすれば? 」
おお、意外だ。チョロくいけるもんだと思ってたが、俺の考えは甘かったらしいな。
と思いながら工藤の顔を見ていると、
「ええーーいっ! 分かったわよ! 行けばいいんでしょ行けば! ったく……! 私がいないとダメねみんな」
最後の一言はマジで意味が分からなかったが、やっぱり工藤はチョロかった。行きたきゃ素直に行きたいって言えばいいのに。
「それじゃ、出発は明日なんで! よろしくお願いしまーっす! 」
明日から? もっと早く言えよ。
明日から早速出発すると聞いて、俺たちは慌ただしく準備を整えた。
そしてその翌日。
10時きっかりにやって来たクソ長リムジンに乗せられた俺たちは西田の家に案内された。
真冬だというのに旅行カバンの中には真夏仕様の服が詰め込まれているのは、南半球に行くからである。
バカでかい武家屋敷の門で出迎えてくれたのは、西田と執事さん数人だ。
「本日は勇人坊っちゃまのためにお越しいただき、誠にありがとうございます。私は、今回の旅行で皆様のお世話をさせていただきます、小原と申します。そしてその2人も、同じくお世話をさせていただきます緑川と額田でございます」
台本に書いてあるかのようなかたっくるしいセリフを言った執事さんは、深々と俺たちに一礼した。なんだか申し訳ない気持ちになる。
執事さん3人と西田をクソ長リムジンに乗せた後俺たちも乗り込むと、
「これから空港に向かいたいと思います。約5分で到着しますので、しばらくお待ちください」
カーナビみたいなことを言って運転を始めた。
5分後きっかりに到着した場所は、西田家所有の人工島だ。近くにある空港とほとんど同じ規模の個人所有の空港がある他、市内でも有名なテーマパークがある。
空港の中にある搭乗口も立派なもんだが、そっから乗せられた飛行機は設計者の頭を疑った。全席ファーストクラスってのはいくらなんでもどうかしてる。
ジャンボジェット機くらいありそうな大きさの飛行機のクセに、定員は10人までしかない。その代わり俺の家よりも居心地のよい待遇が受けれるのだ。
1席ずつ専属のCAさんがいて、機内食は星付きレストラン並らしい。
シートについてるモニターには映画も見れるし、シートのリクライニングを使わなくても寝れそうなくらいフッカフカのシートで見れるのだから寝落ち確定だ。
「わぁ~っ! 凄いねぇー! 」
誰もが頭に思い浮かべた感想を述べた望月はフッカフカのシートに思いっきりダイブしてそのまま寝てしまった。飛
行機が飛び立つ頃には立花以外全員がウトウトし始めたのでこのフッカフカシートのフカフカがどれだけ凄いかお分かりいただけただろうか。
執事さんが肩をポンポンと叩いて起こしてくれると、いつの間にか目的地に到着していた。
こうして、冒頭に繋がるのだ。
自分でもよく分からん比喩を使っている気がするが、つまり暑いのだ。
気温はなんと35度近くにまで迫っており、俺たちに汗で溺れろとでも言わんばかりに太陽はお怒りのようだ。
バカでかい空港ではガンガン効いていた冷房も扉の向こうでは意味がない。
やっぱし来るんじゃなかったかな……。
この暑さにはさすがに太陽に土下座して温度を下げてもらおうかと懇願したくなった。
さて、なんで俺たちトリプルエムと西田たちが年越し寸前の12月27日に南半球の孤島にいるのかということを説明せねばならないだろう。
この話は俺が退院した翌日の終業式から始まった。
クリスマスイブの翌日、つまりクリスマスの日、体になんの異常もないことを察してはいたが検査入院とかいうヤツのせいでもう1日入院を強いられていた。
だが、最初はまずい病院食を再び食わねばならんのかと憂鬱になっていた俺だが、実はけっこう良かったりする。なにせクリスマスになっても学校に行かねばならん運命を変えたのだ。スリーピングタイムになりつつある授業も受けなくていいしやる意味のなさそうな大掃除もしなくていいのだ。こんなに嬉しいことはない。
俺は一日中暇なので望月が持ってきてくれたゲームをして過ごした。
なんの思い出もないまま終わったクリスマスの次の日、俺は退院を喜んで受け入れて渋々学校に登校することになった。
幸い終業式くらいしかやることがないので午前中には学校が終わってくれるらしい。せいぜい催眠術師校長の話とマイペースババァ理事長の話をテキトーに聞いていればいいのだ。
「私が子どもの頃はこの辺は長谷村といって\/ゝ´╬\Д・⊿灬…………」
甘かった……。マイペースババァ理事長の話は催眠を促す念波を発しているのか、長ったらしい話に加え入学式以来何度も聞かされた全く同じ話をするので俺たち生徒はほとんど快眠してしまった。子守歌や母親が小さい子に寝る直前読んでくれる絵本なんて比較にならんくらいの威力である。
気づいた時には終業式がほとんど終了しており、冬休みの過ごし方について生徒指導の中谷が口うるさく語っていたところだった。
有意義な冬休みにするようにと何度も言われて無意義な終業式からようやく解放された俺たちは足にロケットエンジンを付けたかのようなスピードで帰路についた。そうじゃなかったらジェット戦闘機のエンジンだろう。
とにかく冬休みのスタートは合図と同時に、というかややフライング気味にみんながダッシュした。次の始業式の日はみんな足を亀と交換したような重くノロイ足取りで来るくせに、こういう時だけはさすが休みたい願望の行動力といったところだろう。
俺たちトリプルエムも西田も例外ではない。西田は執事に頼んで迎えに来てもらえばいいんじゃないのかと思わないでもないが。
そんな時、西田が俺たちにある提案をしてきた。
「えっと……望月さんたち5人は年末年始になにか予定とかありませんか? ついでにマスターも」
俺はついでかよ。
車があれば轢いてやろうかと思ったが、あいにく車なんてそのヘンの一男子高校生が持っているわけもないし運転免許もないので断念せざるを得なかった。
「私たちは特に予定なんてないけど、私たちの年末年始の予定がどうかしたの? あ、ついでにマスターもないよ~」
こいつらの中で俺の扱いはどうなってきているのだろうか。
「いや~、思い切ってみんなで海外に旅行っていうのはどうかな~って」
「海外? どこに行くんだ? 」
「まぁどっかの国や地域に行くんじゃなくて俺のオヤジが調子のって買った島があるから、そこだったら人の目も気にせず楽しめるんじゃねえかって」
調子のって島を買えるくらいの金が俺にもほしいぜ。
今の俺の家計は火の車どころか火の大車輪になってきている。立花は俺の家に住む時に約束してくれた、自分の生活費はすべて払うという約束は最初の2ヶ月くらいから忘れ去られている。
なにより食費がやばいのだ。西田をカツアゲしたらどれくらい貰えるのか本気で気になるくらいは。
「島? どこどこ? 」
我が家の金食い虫望月が興味津々といった顔で西田にきいた。
マリファナパーティー直後のマリファナ中毒者もこんな目の輝きを持っていることだろう。
「えっと……たしかグレートバリアリーフの近くだっけ……? 」
グレートバリアリーフといえばオーストラリアの近くのやたらキレイな海らへんじゃねえか? すまんが地理は苦手なのでガキの頃にやったRPGでそんな名前の場所でイベントがあったような気がするくらいの記憶なので頼りにならん。
結局西田が交渉しようとしていたが、望月が乗り気になっていたので言葉5つくらいで俺たちは次の日から西田家所有の島にバカンスすることになった。
プライベートビーチもあるらしく、西田は全員に水着を持ってくることを強調した。
「あんなキレイな海をほとんど独り占め出来るんですよ? これは水着を持ってきて泳ぐしかないでしょう。島にも水着はあると思いますけど、ぜっっっったい持ってきてくださいね! 」
言わなくてもわかることだが、西田の思惑は望月たちの水着姿を拝むことだろう。
「あんたの考えてることはお見通しなのよ! どうせ私たちの水着姿をみたいだけでしょ? そんな変態と一緒に個人所有の島になんて行けないわ! 」
正論と抗議を同時にあげたのは工藤である。たしかに西田と一緒という所に身の危険を感じることはたしかだろう。
「ふーん、工藤は行けないのか。そいつは残念だな。じゃあ俺たちはグレートバリアリーフの近くにある島で楽しんでくるよ。工藤抜きで」
「うぐっ……! ふ、フン! 勝手にすれば? 」
おお、意外だ。チョロくいけるもんだと思ってたが、俺の考えは甘かったらしいな。
と思いながら工藤の顔を見ていると、
「ええーーいっ! 分かったわよ! 行けばいいんでしょ行けば! ったく……! 私がいないとダメねみんな」
最後の一言はマジで意味が分からなかったが、やっぱり工藤はチョロかった。行きたきゃ素直に行きたいって言えばいいのに。
「それじゃ、出発は明日なんで! よろしくお願いしまーっす! 」
明日から? もっと早く言えよ。
明日から早速出発すると聞いて、俺たちは慌ただしく準備を整えた。
そしてその翌日。
10時きっかりにやって来たクソ長リムジンに乗せられた俺たちは西田の家に案内された。
真冬だというのに旅行カバンの中には真夏仕様の服が詰め込まれているのは、南半球に行くからである。
バカでかい武家屋敷の門で出迎えてくれたのは、西田と執事さん数人だ。
「本日は勇人坊っちゃまのためにお越しいただき、誠にありがとうございます。私は、今回の旅行で皆様のお世話をさせていただきます、小原と申します。そしてその2人も、同じくお世話をさせていただきます緑川と額田でございます」
台本に書いてあるかのようなかたっくるしいセリフを言った執事さんは、深々と俺たちに一礼した。なんだか申し訳ない気持ちになる。
執事さん3人と西田をクソ長リムジンに乗せた後俺たちも乗り込むと、
「これから空港に向かいたいと思います。約5分で到着しますので、しばらくお待ちください」
カーナビみたいなことを言って運転を始めた。
5分後きっかりに到着した場所は、西田家所有の人工島だ。近くにある空港とほとんど同じ規模の個人所有の空港がある他、市内でも有名なテーマパークがある。
空港の中にある搭乗口も立派なもんだが、そっから乗せられた飛行機は設計者の頭を疑った。全席ファーストクラスってのはいくらなんでもどうかしてる。
ジャンボジェット機くらいありそうな大きさの飛行機のクセに、定員は10人までしかない。その代わり俺の家よりも居心地のよい待遇が受けれるのだ。
1席ずつ専属のCAさんがいて、機内食は星付きレストラン並らしい。
シートについてるモニターには映画も見れるし、シートのリクライニングを使わなくても寝れそうなくらいフッカフカのシートで見れるのだから寝落ち確定だ。
「わぁ~っ! 凄いねぇー! 」
誰もが頭に思い浮かべた感想を述べた望月はフッカフカのシートに思いっきりダイブしてそのまま寝てしまった。飛
行機が飛び立つ頃には立花以外全員がウトウトし始めたのでこのフッカフカシートのフカフカがどれだけ凄いかお分かりいただけただろうか。
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