84 / 114
異世界っぽい現実のような夢 終章
反抗準備開始!!
しおりを挟む
去年のやり残しを片付けるべく最初のループした日に時間遡行した俺は、そこでいるはずのない人物に出会ってしまった。
「よう……元気そうで何よりだな」
そこに立っていたのは、傷だらけでボロボロになった俺だった。
服の上から血が滲み出ている。パッと見でも顔に切り傷が付いていたり、アザができたりと満身創痍だ。
だが、そんなことを冷静に見れたのはあとの話である。
今の俺は月読に掛けられてるのだろうか。やばい、混乱してきた。カカシせんせのように72時間ぶっ刺され続けるよりかは大分マシだろうが、精神攻撃だったら的をうまく射ていると言えるだろう。こんなもん見せられて混乱しないやつの方がおかしい。
ボロボロの俺は麻酔銃を撃たれた小五郎のおっちゃんのようにフラフラと千鳥足を踏んで、どっかりと倒れ込むようにソファに座り込んだ。その様子を見る限り、どうやらボロボロの俺は死にかけに近い状態にあるらしい。
驚いたままフリーズしている俺は混乱しきった頭でこの状況を理解しようとはしなかった。ただボロボロになっている俺を見つめることしかできなかった。
「やっぱパニクってるか? 普通はそうだよな、スマン。でもこの状況を受け入れてもらうしかない」
少しか細い声でボロボロの俺が俺に話しかけてきた。
ごっちゃになるのでやめて頂きたい。
「時間がない。1度しか言わないからよく聴いてくれ」
なにをなんだ? この状況を一瞬で理解させようってのか?
「俺は今からおよそ2ヵ月後の未来から来たお前だ。ま、俺がお前なのは見た瞬間わかったと思うけど」
「未来から……」
どういうことだ……。
なんとなく気付き始めている俺だったが、なんとなく嫌な予感がする。
ボロボロになっている俺の姿を見ると、タダごとでないことは明らかだ。
「立花が用意していた予備の『タイム』を使ってここに来た。お前に伝えたいことがあってな。なんでこの時かって聞かれても大した答えは出てこないので期待はするな。望月たちがいないと気兼ねなく話せると思ってな」
とっとと本題に回らないこの話し方は間違いなく俺だ。
緊張を紛らわそうとどーでもいいことばっか話す悪い癖である。
つまりボロボロの俺は魔人又はその他やばそうなヤツらが変装して俺に化けているなんてパターンはなさそうだ。
ボロボロの俺は大きく重い溜め息をついて、再び口を開いた。なにか決心をした時稀に出てくる俺のレアな癖である。
「単刀直入に言おう。三好だ。アイツに……」
力を振り絞るように、一つ一つの動作が目の前にいる俺の命を削っているように見える。
それを自分でも理解しているらしく、話し方に焦りが見え隠れしているのが分かる。5歳児のかくれんぼみたいだ。
「あの日に戻るんだ。俺が……お前が三好に告白されたあの日に……」
一言一言喋るたびに息を切らしていっている。
見たらわかる、ヤバイやつやん。
冗談はさておき、俺は混乱している頭を365度フル回転させてボロボロの俺に水を飲ませてやった。
実質5度しか回転していないので大したことが出来ないのは仕方がない。
「大……丈夫……なのか? やたらやばそうに見えるんだが」
ゆっくりと水を飲むボロボロの俺に、俺は思わず話しかけていた。
やっぱりややこしい。
「大丈夫……と言えば嘘になるな。ボッコボコにやられちまったからよ」
「誰にやられたんだ? なんでそんなにやられちまってんだ? 」
目の前にいる俺は、まるでノスタルジーに浸っているジジイみたいな顔をした。
2ヶ月経ったらこんなにも老けるのか。しかしそんな表情を見せたのもほんの数秒である。
スグにハッとした顔をしたかと思うと、小さく息を吐いて答えた。
「この傷は……魔人にやられた。モクモクマンを覚えてるか? アイツだ。アイツにやられたんだ」
モクモクマンとは、去年の4月の一年生旅行の時に出てきた魔人だ。モクモクした黒煙から現れたので俺が名付けたあだ名である。本名は知ったこっちゃない。
「なんでモクモクマンが出てきたんだ……? 」
真っ先に浮かんだ疑問を棚に上げた俺だが、どうやらその棚は欠陥品だったらしい。呟いた疑問を投げ捨てて棚から落ちてきた疑問を未来の俺にぶつけた。
「望月は……? みんなはどうなったんだ? 」
深刻な顔をし始めた未来の俺は、絞り出すように言った。
「アイツらは……みんなやられちまったよ。モクモクマンと愉快でもなんでもない魔人どもにな」
なんてこった……。
それはホントなのか?
ウソだろ……?
みんなやられちまったのか?
ウソつけよ俺。
人造人間編でトランクスが語った未来を思い起こされるこの絶望は、俺の語彙力じゃ言い表せない。日本語を新しく作るくらいしか方法はなさそうだ。
ヘドバンをしてるみたいに頭がガンガンと痛くなる。
野良トレーナーにやられた主人公みたいに、目の前が真っ暗になる。
「話がそれちまったな。もう時間が無い。お前の気持ちは分かるが、俺はそれを目の前で見たんだ。申し訳ないが構わず喋るぞ。よく聴いてくれ。俺はそれを回避するためにここに来たんだ」
もしも本当にそれが可能なら。……なんだってやる。
俺はここから北極点まで犬ぞりで行くくらいの腹を括った。
「立花が予備の『タイム』を持ってるはずだ。そいつを受け取ってくれ。そして戻るんだ。三好が告白してきたあの日に」
言ってることはさっきと変わらない。
「三好がなにかやらかすのか? 」
「いや、アイツは直接はこの件に関わっているわけじゃない。大元の原因がアイツなだけで、何も悪いことはしてないんだ。モクモクマン曰く、俺の周りの人間で一番なんとかエネルギーを発生させていたアイツを利用したらしい。なにをしたのかはよくわからなかったが」
発生させていたっていうその原因はおそらく俺だろうな。
「お前も知っているとおり、三好はあの日以来落ち込んだままだ。無理して明るく振舞っているが、今もなんとかエネルギーを発生させているに違いない」
確かにそうだ。三好は何も無かったかのように振舞っている。でも、それでも本当はそこまで辛かったのか。
「今さら慰めの言葉を連発させたって無駄なのはお前もよく分かるはずだ。お前も実際に連発させただろ? それでもアイツの辛い気持ちを消し去ることはできなかった。だから告白されたあの日に行って、アイツに一言言ってやれ。アイツの気持ちが晴れるような言葉を」
そんなこと言われてもいったいなんて言えばいいんだよ。
モクモクマンを呼ぶほどの強力ななんとかエネルギーを出してたってことは、相当やばいことはわかる。
でもその分上辺だけのテキトーな慰めや心を込めても定形句みたいな言葉なんては通じっこない。
どうすりゃいいんだよ……。
「どうすりゃいいんだよって気持ちはわかる」
俺の心を読むな。なんでわかったかなんて野暮なことを聞く気は無いが。
「でも俺が思いついた方法はこれしかないんだ。頼む。なんとかしてくれ」
なんとかするさ。俺のために、望月たちのために。そして、三好のために。
俺がそのクソッタレな未来を変えるってことは、三好の心を救うってことにも繋がりそうだ。
「頼まれた。なんとかするよ」
俺がそう言った途端、全身が光に包まれた。
「時間切れらしいな。もっと言いたいことはあったんだが、最低限のことは伝えられたからまぁ及第点ってとこだ」
なるほど。
本棚に本を置いた時から今までで3分しか経ってないのは正直驚きである。
「死ぬなよ、未来に戻っても」
俺がそう言うと、未来の俺はニヤリと笑った。
「お前次第だ」
「よう……元気そうで何よりだな」
そこに立っていたのは、傷だらけでボロボロになった俺だった。
服の上から血が滲み出ている。パッと見でも顔に切り傷が付いていたり、アザができたりと満身創痍だ。
だが、そんなことを冷静に見れたのはあとの話である。
今の俺は月読に掛けられてるのだろうか。やばい、混乱してきた。カカシせんせのように72時間ぶっ刺され続けるよりかは大分マシだろうが、精神攻撃だったら的をうまく射ていると言えるだろう。こんなもん見せられて混乱しないやつの方がおかしい。
ボロボロの俺は麻酔銃を撃たれた小五郎のおっちゃんのようにフラフラと千鳥足を踏んで、どっかりと倒れ込むようにソファに座り込んだ。その様子を見る限り、どうやらボロボロの俺は死にかけに近い状態にあるらしい。
驚いたままフリーズしている俺は混乱しきった頭でこの状況を理解しようとはしなかった。ただボロボロになっている俺を見つめることしかできなかった。
「やっぱパニクってるか? 普通はそうだよな、スマン。でもこの状況を受け入れてもらうしかない」
少しか細い声でボロボロの俺が俺に話しかけてきた。
ごっちゃになるのでやめて頂きたい。
「時間がない。1度しか言わないからよく聴いてくれ」
なにをなんだ? この状況を一瞬で理解させようってのか?
「俺は今からおよそ2ヵ月後の未来から来たお前だ。ま、俺がお前なのは見た瞬間わかったと思うけど」
「未来から……」
どういうことだ……。
なんとなく気付き始めている俺だったが、なんとなく嫌な予感がする。
ボロボロになっている俺の姿を見ると、タダごとでないことは明らかだ。
「立花が用意していた予備の『タイム』を使ってここに来た。お前に伝えたいことがあってな。なんでこの時かって聞かれても大した答えは出てこないので期待はするな。望月たちがいないと気兼ねなく話せると思ってな」
とっとと本題に回らないこの話し方は間違いなく俺だ。
緊張を紛らわそうとどーでもいいことばっか話す悪い癖である。
つまりボロボロの俺は魔人又はその他やばそうなヤツらが変装して俺に化けているなんてパターンはなさそうだ。
ボロボロの俺は大きく重い溜め息をついて、再び口を開いた。なにか決心をした時稀に出てくる俺のレアな癖である。
「単刀直入に言おう。三好だ。アイツに……」
力を振り絞るように、一つ一つの動作が目の前にいる俺の命を削っているように見える。
それを自分でも理解しているらしく、話し方に焦りが見え隠れしているのが分かる。5歳児のかくれんぼみたいだ。
「あの日に戻るんだ。俺が……お前が三好に告白されたあの日に……」
一言一言喋るたびに息を切らしていっている。
見たらわかる、ヤバイやつやん。
冗談はさておき、俺は混乱している頭を365度フル回転させてボロボロの俺に水を飲ませてやった。
実質5度しか回転していないので大したことが出来ないのは仕方がない。
「大……丈夫……なのか? やたらやばそうに見えるんだが」
ゆっくりと水を飲むボロボロの俺に、俺は思わず話しかけていた。
やっぱりややこしい。
「大丈夫……と言えば嘘になるな。ボッコボコにやられちまったからよ」
「誰にやられたんだ? なんでそんなにやられちまってんだ? 」
目の前にいる俺は、まるでノスタルジーに浸っているジジイみたいな顔をした。
2ヶ月経ったらこんなにも老けるのか。しかしそんな表情を見せたのもほんの数秒である。
スグにハッとした顔をしたかと思うと、小さく息を吐いて答えた。
「この傷は……魔人にやられた。モクモクマンを覚えてるか? アイツだ。アイツにやられたんだ」
モクモクマンとは、去年の4月の一年生旅行の時に出てきた魔人だ。モクモクした黒煙から現れたので俺が名付けたあだ名である。本名は知ったこっちゃない。
「なんでモクモクマンが出てきたんだ……? 」
真っ先に浮かんだ疑問を棚に上げた俺だが、どうやらその棚は欠陥品だったらしい。呟いた疑問を投げ捨てて棚から落ちてきた疑問を未来の俺にぶつけた。
「望月は……? みんなはどうなったんだ? 」
深刻な顔をし始めた未来の俺は、絞り出すように言った。
「アイツらは……みんなやられちまったよ。モクモクマンと愉快でもなんでもない魔人どもにな」
なんてこった……。
それはホントなのか?
ウソだろ……?
みんなやられちまったのか?
ウソつけよ俺。
人造人間編でトランクスが語った未来を思い起こされるこの絶望は、俺の語彙力じゃ言い表せない。日本語を新しく作るくらいしか方法はなさそうだ。
ヘドバンをしてるみたいに頭がガンガンと痛くなる。
野良トレーナーにやられた主人公みたいに、目の前が真っ暗になる。
「話がそれちまったな。もう時間が無い。お前の気持ちは分かるが、俺はそれを目の前で見たんだ。申し訳ないが構わず喋るぞ。よく聴いてくれ。俺はそれを回避するためにここに来たんだ」
もしも本当にそれが可能なら。……なんだってやる。
俺はここから北極点まで犬ぞりで行くくらいの腹を括った。
「立花が予備の『タイム』を持ってるはずだ。そいつを受け取ってくれ。そして戻るんだ。三好が告白してきたあの日に」
言ってることはさっきと変わらない。
「三好がなにかやらかすのか? 」
「いや、アイツは直接はこの件に関わっているわけじゃない。大元の原因がアイツなだけで、何も悪いことはしてないんだ。モクモクマン曰く、俺の周りの人間で一番なんとかエネルギーを発生させていたアイツを利用したらしい。なにをしたのかはよくわからなかったが」
発生させていたっていうその原因はおそらく俺だろうな。
「お前も知っているとおり、三好はあの日以来落ち込んだままだ。無理して明るく振舞っているが、今もなんとかエネルギーを発生させているに違いない」
確かにそうだ。三好は何も無かったかのように振舞っている。でも、それでも本当はそこまで辛かったのか。
「今さら慰めの言葉を連発させたって無駄なのはお前もよく分かるはずだ。お前も実際に連発させただろ? それでもアイツの辛い気持ちを消し去ることはできなかった。だから告白されたあの日に行って、アイツに一言言ってやれ。アイツの気持ちが晴れるような言葉を」
そんなこと言われてもいったいなんて言えばいいんだよ。
モクモクマンを呼ぶほどの強力ななんとかエネルギーを出してたってことは、相当やばいことはわかる。
でもその分上辺だけのテキトーな慰めや心を込めても定形句みたいな言葉なんては通じっこない。
どうすりゃいいんだよ……。
「どうすりゃいいんだよって気持ちはわかる」
俺の心を読むな。なんでわかったかなんて野暮なことを聞く気は無いが。
「でも俺が思いついた方法はこれしかないんだ。頼む。なんとかしてくれ」
なんとかするさ。俺のために、望月たちのために。そして、三好のために。
俺がそのクソッタレな未来を変えるってことは、三好の心を救うってことにも繋がりそうだ。
「頼まれた。なんとかするよ」
俺がそう言った途端、全身が光に包まれた。
「時間切れらしいな。もっと言いたいことはあったんだが、最低限のことは伝えられたからまぁ及第点ってとこだ」
なるほど。
本棚に本を置いた時から今までで3分しか経ってないのは正直驚きである。
「死ぬなよ、未来に戻っても」
俺がそう言うと、未来の俺はニヤリと笑った。
「お前次第だ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
悪徳領主の息子に転生しました
アルト
ファンタジー
悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。
領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。
そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。
「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」
こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。
一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。
これなんて無理ゲー??
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる