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花見の思い出は命懸け
桜の下で大戦争
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花咲かじいさんもヘドバンするレベルの桜の樹海が眼前に広がっていた。その中でも一番高くそびえ立つ桜の木の上に、黒煙が集まりつつあった。
演出がモクモクマンと同じである。
「なぁみんな、あれってヤバイのか? モクモクマンと同じような気がするけど」
やや間があった。
「あの時程ではない。しかし、強力な魔人であることに変わりはない」
立花はそう呟くと、黒煙をギロりと睨みつけた。
いや、無表情なんだが、俺にはそう見えたってだけだ。
何言ってるかわからんやつは……頑張って想像力とやらを鍛えていただきたい。
「でもおかしいわね。あんな強力な魔人なんて、そう簡単に召喚できるものじゃない。一体何人分の不幸を集めたっていうの……? 」
「フン! あんなのにビビってるようあなた達もじゃまだまだね。私はあんなのに負ける気はない! 煙化状態で叩けば問題ない! 」
そう言うと工藤は大きく飛び上がって、
「『召喚』! 」
桜の木の上を飛んで移動しながら弓矢を取り出した。
「くらえ! 『シャイニングアロー・マックス』! 」
光と轟音。
光の矢はグングンと大きくなり、轟音と共に発射された。だが黒煙にそれがぶつかった途端、ギュルギュルと渦をまいて飲み込まれるようにかき消されてしまった。
「なっ? アレだけのプラスエネルギーを……かき消した? 」
桜の木の上で、工藤が驚愕のあまりフリーズしていた。
「……おかしい」
「え? 」
立花がボソリとそう呟いて、黒煙を指さした。
「アレだけのプラスエネルギーを消滅した場合、マイナスエネルギー……黒煙は小さくなってもおかしくない。いや、小さくなるのが普通」
なんでそうなるのかは……俺の知ったこっちゃない話だ。立花が黒煙に向かって掌を向けると、
「『方形包囲封陣』」
黒煙の周囲の桜や地面が地鳴りを立てていった。
ヤバイことが起きそうである。
地鳴りとともに地面や桜が黒煙を四角形になって包囲した。
『方形包囲封陣』か、なるほどね。
難しい言葉とか漢字使ってみるとこうなるだろうけど……個人的にはもうちょい工夫したって良くないか?
まぁどーでもいいよな、そんなこと。
「『魔人魔力封殺』」
なんだそりゃ、魔貫光殺砲みたいな名前だな。
とかツッコミをしてる場合でもなさそうだった。黒煙を包囲している四角形が俺の目を潰すんじゃないかと思うくらいの光を放ち始めたのだ。
な……なんじゃこりあ! 思わず顔すら伏せてしまった。あまりの眩しさにサングラスだってその意味を果たすことを放棄しそうである。
まさに光が目を奪っている状況と言えよう。
ところが、
「失敗した」
立花がそう呟いた途端、光とともに立花お手製の箱が吹っ飛んだ。そしてそこからさっきとは比べ物にならない量の黒煙が渦巻いていた。
そこから姿を表したのは……
「長い間待たせてすまんかったな! ようやく私の出番が来たようやで! 」
魔人……なのか?
「私が西園渚っちゅーねん。よろしゅうな! 」
魔人にも魔法少女がいることは既に知っているが、こんなに明るそうな性格を持ったやつが魔人だなんて思えない。
「さーて捕獲対象は……おったおった! おい捕獲対象! 」
デカイ声で呼ばれ思わずきつい視線を送る俺だったが、
「私が来たからには……覚悟せえよぉ……? 」
その瞳から発せられる光はまさに闇そのものだった。
これまでに見たこともないような冷酷で残虐な視線を送られて、正直俺はすっかりビビっちまった。
「マスター、大丈夫? すぐ片付けるからちょっと待っててよね。『召還』! 『換装』! 」
早瀬は一瞬でうちの制服に着替え、どこからともなく恐ろしいマシンガンを取り出した。
しかも2丁だ。
「『ライジング・マジカルサンダー』! 」
桜の樹海に身を隠した早瀬は樹上にいる魔人に向かってマシンガンを乱射した。
その1発1発が電気を帯びているらしく、中にはバチバチと音を鳴らして敵に特攻を仕掛けているものもある。しかし魔人は樹上を飛び回ったり空中で身を何度も翻して敵が攻撃を避けていた。
名人芸とも言えるかもしれない。
「くそ……今度こそ! 」
そう言って工藤も矢を乱射し始めた。しかしそれすらも全て避けられてしまっている。
立花がその桜の木に向かって静かに手をかざした。すると魔人の周りにあった桜の木は全て消え、丸裸の地面がこんにちわしたではないか。
魔人はあっけなく地面に落ちた。
「とりゃあっ! 」
「うぐっ! 」
魔人が地面に落ちたすぐ近くに、待機していた白鳥が思いっきり蹴りを入れて魔人の体を大きく吹き飛ばした。
魔人が息を絶え絶えでなんとか起き上がると、魔人の喉元に望月の刀の刃が突き付けられていた。
「魔人さん、これであなたの負けよ。大人しく降参したらどう? 私は手洗い……? 手洗いをするつもりはないから」
なんだよ、手洗いって。
この場において清潔感なんても気にしてる場合じゃないだろ。
「なるほどなるほど……。考えおったな。私がうまいこと作戦に引っかかってもーたっちゅーことか。こりゃたまげたな、まさかあんたらがここまでいけるなんて思っとらんかったわ」
魔人は喉をクックッと鳴らして、あの冷徹な目で俺たちを見回した。
「観念して! あなたの負けなんだからっ! 」
望月が小太刀を魔人の喉元に軽く当てる。
「負けやと? 何を勘違いしとるねん……。あんたらの勝ちはまだ確定してないで! 『召還』! 」
魔人はでっかい日本刀(多分だけど大太刀だろうな)をどこからともなく取り出して、望月を斬りにかかった。
「うわっ! 」
間一髪で避けた望月は、8メートルくらいの大ジャンプをして距離をとった。
しかしそれを見計らって、望月が着地した直後を魔人が攻撃した。それを小太刀で受け止め弾き、距離を詰める望月だったが魔人も大ジャンプして距離をおいた。
「甘い。あなたの敵は1人じゃない」
立花はそう言うと、魔人に向かって手をかざした。相変わらずスッみたいなオノマトペすらない静かな動きだ。
「それくらい分かっとる……ってなんやこれ! 」
魔人の足元には頑丈そうなツタが絡まっていた。ツタはさらに魔人の体に絡みついていき、ついに喉元までツタが到達した。
だが、
「やっといけた! お前ら私を甘く見すぎやっちゅーねん! 」
ドヤ顔でそう叫んだ魔人だが、既に5人の魔法少女が包囲しているので詰んだも同然じゃないのか?
とか思っていると、絡みついていたツタがいきなり燃え始めた。
「っ! 」
珍しく数ミリ程ではあるが苦虫を噛み潰して吐き出しそうな顔をしている立花である。
燃えて脆くなったツタをすり抜け後方にジャンプする魔人だったが、既に工藤と早瀬に矢と銃口を向けられている。
「だから何回言わすねん、お前ら甘いって。『召還』! 」
魔人はゆっくりと伸ばした手は、どこからともなく出てきたマシンガンをつかんでその銃口を工藤たちに向けた。
「身体強制超化第二! 」
赤い方形の魔法陣を通過して白鳥は魔人に突撃していった。
望月程ではないが相当のスピードである。あっという間に魔人の懐までやって来た。
「速っ! 」
魔人は素早く白鳥に銃口を向けるが、両腕を白鳥に掴まれ押し上げられた。
魔人はさらに脇腹を狙って蹴りを繰り出した。白鳥はそれを足で払ってそのまま回転蹴りで腕のマシンガンを払い飛ばした。
「っ! やるやん! 」
魔人は白鳥に手首をひねってマシンガンの銃口を向け、引き金を引いた。
ドドドドドっ!
桜並木に響き渡る銃声は無慈悲だった。
演出がモクモクマンと同じである。
「なぁみんな、あれってヤバイのか? モクモクマンと同じような気がするけど」
やや間があった。
「あの時程ではない。しかし、強力な魔人であることに変わりはない」
立花はそう呟くと、黒煙をギロりと睨みつけた。
いや、無表情なんだが、俺にはそう見えたってだけだ。
何言ってるかわからんやつは……頑張って想像力とやらを鍛えていただきたい。
「でもおかしいわね。あんな強力な魔人なんて、そう簡単に召喚できるものじゃない。一体何人分の不幸を集めたっていうの……? 」
「フン! あんなのにビビってるようあなた達もじゃまだまだね。私はあんなのに負ける気はない! 煙化状態で叩けば問題ない! 」
そう言うと工藤は大きく飛び上がって、
「『召喚』! 」
桜の木の上を飛んで移動しながら弓矢を取り出した。
「くらえ! 『シャイニングアロー・マックス』! 」
光と轟音。
光の矢はグングンと大きくなり、轟音と共に発射された。だが黒煙にそれがぶつかった途端、ギュルギュルと渦をまいて飲み込まれるようにかき消されてしまった。
「なっ? アレだけのプラスエネルギーを……かき消した? 」
桜の木の上で、工藤が驚愕のあまりフリーズしていた。
「……おかしい」
「え? 」
立花がボソリとそう呟いて、黒煙を指さした。
「アレだけのプラスエネルギーを消滅した場合、マイナスエネルギー……黒煙は小さくなってもおかしくない。いや、小さくなるのが普通」
なんでそうなるのかは……俺の知ったこっちゃない話だ。立花が黒煙に向かって掌を向けると、
「『方形包囲封陣』」
黒煙の周囲の桜や地面が地鳴りを立てていった。
ヤバイことが起きそうである。
地鳴りとともに地面や桜が黒煙を四角形になって包囲した。
『方形包囲封陣』か、なるほどね。
難しい言葉とか漢字使ってみるとこうなるだろうけど……個人的にはもうちょい工夫したって良くないか?
まぁどーでもいいよな、そんなこと。
「『魔人魔力封殺』」
なんだそりゃ、魔貫光殺砲みたいな名前だな。
とかツッコミをしてる場合でもなさそうだった。黒煙を包囲している四角形が俺の目を潰すんじゃないかと思うくらいの光を放ち始めたのだ。
な……なんじゃこりあ! 思わず顔すら伏せてしまった。あまりの眩しさにサングラスだってその意味を果たすことを放棄しそうである。
まさに光が目を奪っている状況と言えよう。
ところが、
「失敗した」
立花がそう呟いた途端、光とともに立花お手製の箱が吹っ飛んだ。そしてそこからさっきとは比べ物にならない量の黒煙が渦巻いていた。
そこから姿を表したのは……
「長い間待たせてすまんかったな! ようやく私の出番が来たようやで! 」
魔人……なのか?
「私が西園渚っちゅーねん。よろしゅうな! 」
魔人にも魔法少女がいることは既に知っているが、こんなに明るそうな性格を持ったやつが魔人だなんて思えない。
「さーて捕獲対象は……おったおった! おい捕獲対象! 」
デカイ声で呼ばれ思わずきつい視線を送る俺だったが、
「私が来たからには……覚悟せえよぉ……? 」
その瞳から発せられる光はまさに闇そのものだった。
これまでに見たこともないような冷酷で残虐な視線を送られて、正直俺はすっかりビビっちまった。
「マスター、大丈夫? すぐ片付けるからちょっと待っててよね。『召還』! 『換装』! 」
早瀬は一瞬でうちの制服に着替え、どこからともなく恐ろしいマシンガンを取り出した。
しかも2丁だ。
「『ライジング・マジカルサンダー』! 」
桜の樹海に身を隠した早瀬は樹上にいる魔人に向かってマシンガンを乱射した。
その1発1発が電気を帯びているらしく、中にはバチバチと音を鳴らして敵に特攻を仕掛けているものもある。しかし魔人は樹上を飛び回ったり空中で身を何度も翻して敵が攻撃を避けていた。
名人芸とも言えるかもしれない。
「くそ……今度こそ! 」
そう言って工藤も矢を乱射し始めた。しかしそれすらも全て避けられてしまっている。
立花がその桜の木に向かって静かに手をかざした。すると魔人の周りにあった桜の木は全て消え、丸裸の地面がこんにちわしたではないか。
魔人はあっけなく地面に落ちた。
「とりゃあっ! 」
「うぐっ! 」
魔人が地面に落ちたすぐ近くに、待機していた白鳥が思いっきり蹴りを入れて魔人の体を大きく吹き飛ばした。
魔人が息を絶え絶えでなんとか起き上がると、魔人の喉元に望月の刀の刃が突き付けられていた。
「魔人さん、これであなたの負けよ。大人しく降参したらどう? 私は手洗い……? 手洗いをするつもりはないから」
なんだよ、手洗いって。
この場において清潔感なんても気にしてる場合じゃないだろ。
「なるほどなるほど……。考えおったな。私がうまいこと作戦に引っかかってもーたっちゅーことか。こりゃたまげたな、まさかあんたらがここまでいけるなんて思っとらんかったわ」
魔人は喉をクックッと鳴らして、あの冷徹な目で俺たちを見回した。
「観念して! あなたの負けなんだからっ! 」
望月が小太刀を魔人の喉元に軽く当てる。
「負けやと? 何を勘違いしとるねん……。あんたらの勝ちはまだ確定してないで! 『召還』! 」
魔人はでっかい日本刀(多分だけど大太刀だろうな)をどこからともなく取り出して、望月を斬りにかかった。
「うわっ! 」
間一髪で避けた望月は、8メートルくらいの大ジャンプをして距離をとった。
しかしそれを見計らって、望月が着地した直後を魔人が攻撃した。それを小太刀で受け止め弾き、距離を詰める望月だったが魔人も大ジャンプして距離をおいた。
「甘い。あなたの敵は1人じゃない」
立花はそう言うと、魔人に向かって手をかざした。相変わらずスッみたいなオノマトペすらない静かな動きだ。
「それくらい分かっとる……ってなんやこれ! 」
魔人の足元には頑丈そうなツタが絡まっていた。ツタはさらに魔人の体に絡みついていき、ついに喉元までツタが到達した。
だが、
「やっといけた! お前ら私を甘く見すぎやっちゅーねん! 」
ドヤ顔でそう叫んだ魔人だが、既に5人の魔法少女が包囲しているので詰んだも同然じゃないのか?
とか思っていると、絡みついていたツタがいきなり燃え始めた。
「っ! 」
珍しく数ミリ程ではあるが苦虫を噛み潰して吐き出しそうな顔をしている立花である。
燃えて脆くなったツタをすり抜け後方にジャンプする魔人だったが、既に工藤と早瀬に矢と銃口を向けられている。
「だから何回言わすねん、お前ら甘いって。『召還』! 」
魔人はゆっくりと伸ばした手は、どこからともなく出てきたマシンガンをつかんでその銃口を工藤たちに向けた。
「身体強制超化第二! 」
赤い方形の魔法陣を通過して白鳥は魔人に突撃していった。
望月程ではないが相当のスピードである。あっという間に魔人の懐までやって来た。
「速っ! 」
魔人は素早く白鳥に銃口を向けるが、両腕を白鳥に掴まれ押し上げられた。
魔人はさらに脇腹を狙って蹴りを繰り出した。白鳥はそれを足で払ってそのまま回転蹴りで腕のマシンガンを払い飛ばした。
「っ! やるやん! 」
魔人は白鳥に手首をひねってマシンガンの銃口を向け、引き金を引いた。
ドドドドドっ!
桜並木に響き渡る銃声は無慈悲だった。
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