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第1章 第32話 札使い
しおりを挟む◆◇◆◇◆ 裁断 ◆◇◆◇◆
ツェーデルとカフラーが密約したその夜、シャアルは魔法院のツェーデルの部屋で向き合っていました。
「早速ですが公爵様、あなたが使ったのは内爆系の黒魔法ですね?」
「はい」
「あなたはあの怪物の性質を見極めた上であの魔法で攻撃しましたね?どうして出来たはずの赤魔法で攻撃しなかったんですか?あなたほどの術者であればそれで撃退することも可能だったはずです」
「・・・。僕にも、よくわかりません」
ツェーデルに視線を合わせず重だるい感じでシャアルが言うと、ツェーデルは視線を落としている彼を見て静かに息を吐きました。
「怒りに我を忘れたとしても無理はありませんが・・・私が思うに・・・使ってみたかった、・・・そうではありませんか?」
視線を上げてツェーデルをちらっと見てからシャアルは答えます。
「そうかも、しれません」
魔法であれ剣であれ武器を持てば使いたくなる。その機会があれば。
それは誰もが持ちうる危険な誘惑でした。
強力な武器を手にした人間はそれを使う機会を大義名分と捉えたがりますが、それはただの口実であってそこに大義などありません。果たして目の前の若者はどう考えていたのか。
ツェーデルには彼が口実を大義にすり替えるような愚かな人間には思えませんでした。しかしそれは彼女の彼に対する感謝の念がそうさせているだけかも知れません。個人差はありますがこの24歳という年齢の若者が行動が先か考えるのが先かと言えば前者であるイメージですが、行動も発言もまずその前に思考思慮してから、というのがシャアルには似つかわしいとツェーデルには思えたのです。
とはいえ、カフラーが言ったように『若いとはそういうこと』なのでしょう。
見た目と内包する若さゆえの迸(ほとばし)りは常に不安定で頼りない。自分が若い世代を過ごしてきた経験者だからこそ、言葉で言い表せないことでも理解できるものなのです。
「僕は船乗りで世界中の海で怪物から船や仲間を守るために戦っています。その時にも黒魔法は使いませんでした。いや、黒魔法を使うほどの強敵はいませんでした。もしもあなたが仰るように”使ってみたかった”のであれば、会場のどこかで密かに実行すればいいだけの事です。それでも僕は(黒魔法を)知っていても使う事はなかったんです。だから自分自身少し驚いているんです。あの時僕は迷いませんでした。カルが倒れているのを見て迷わずあの怪物を一刻も早くこの世界から消し去ってやろうと・・・しかし今は軽挙だったと思っています。・・・ですが許されることではないのもわかっています。覚悟はしています。ですから先ずは僕に対する処分を貴国はどのように考えているのかを聞かせてください」
一度口を引き結んでからツェーデルは言いました。
「ノスユナイア王国法では黒魔法の使用は戦時及び緊急時以外での使用は違法行為となっています。とはいえ、ここ二百年ほど我が国で黒魔法が使用されたという記録は皆無です。
ですから黒魔法使用による裁断は、私にとって今回が初めてということもありますし、あなたは外国人で特別な方です。しかも今回は緊急事態と捉えることも可能ではあります」
ツェーデルはつい先刻、カーヌから報告された事を思い出していました。壊れた石板の破損には人為的なものが感じられる、というものでした。どこの誰がいつそれをしたのかなどの詳細は不明ですが、ミニの頭痛引き起こされた原因であったことと考えあわせると、石板に異常が表れたのはここ1~2日の事だと推測出来ました。それがもしも人為的に行われた可能性があるという事は看過できない事で、事件性もあると判断したツェーデルはカフラーにも報告しています。
その張本人がシャアルではないという事はわかっていました。グランダ中尉からの聞き取りであの封印の広間に入る合言葉「覗く」を、知らなかったことは確認済みです。
そのうえで今回の出来事が別の意味での緊急事態と言うことがハッキリすればシャアルへの処遇はもっと緩やかでよかったのかもしれませんが、調査中なのでそれも難しかったのです。
「・・・」
ツェーデルは数秒間視線を落としてから顔を上げました。
「それらすべてを鑑みて、公表はしない上での国外退去の上、以後1年間の入国禁止・・・。これはまだ正式な通告ではありませんが、明日行われる王国評議会はそのような裁断を下すことになるでしょう。・・・但し、これはノスユナイア王国評議会からあなた個人へ通告されることで、外部には一切漏れません。ですからこの事実を母国に帰ってから然るべき機関に報告するかしないかはあなたの自由です」
「そうですか・・・」
国家間の軋轢を生じさせないための配慮。つまりどうするかはシャアル自身にすべて委(ゆだ)ねられるという事です。
シャアルはこの曖昧な対処を重く受け止めていました。
「これはあくまでも公的な対処ですが、私個人は過ちであったことを認めているのなら許されても良いと考えています。黒魔法を知っていて、更にそれを使える立場にある者として、黒魔法を使うことがどういうことで、結果何を生み出すのかを理解できる人格者足らんとするなら、今回の件は若さゆえの過ちとして風化させても良いと」
シャアルは、自分がいつの間にか顔を上げて目の前の女賢者の目を見ていることに気がつきました。そして、ツェーデルの目がいくらか穏やかになっていることにも。
「あなたは人を傷つけたわけではありません。友人への想いから出た、まあ少々行き過ぎではあますが、自然の発露、と見る事もできます。・・・武器などこの世界になければいいのですが、存在する以上それを管理する必要があるのは秩序を保つためで、それは剣であっても魔法であっても同じです。私は公爵様の事はまだホンのうわべしか存じ上げませんが、あなたは自己を律して自分の能力を制御することが出来る人間だと思っています。・・・これは私の勘ですが」
「買いかぶりかもしれませんよ?」
「そう思うであれば、陛下をがっかりさせないように努力してくださいませんか?切にそう願います」
シャアルはアレスの顔を思い浮かべ、実にまずいことをしてしまったものだと心から悔いました。確かにツェーデルの言う通り赤魔法クラスの魔砲でもあの怪物をしとめる事は出来たかもしれないと思いながら。
「・・・」
「陛下はあなたのことを友人として心から好いています。それだけでなくあなたは我が国にとっては恩人です。出来ればあなたという存在を、一時的に弔問に訪れた『お客』として歴史に埋もれさせたくはないのです」
シャアルは天を仰いでからまた視線を落とし、「何と答えていいのか・・・」秩序とは、法とは・・・国家運営、治安維持のために必要不可欠なもの。だのにこれだけ斟酌(しんしゃく)してくれるのは本当に自分を思いやってのことなのだと、いくらか恥じ入る気持ちにもなったのでした。
「恩義を感じていますがこれは私たちの一方的な思いです。それに、私達にはやむを得ずとは言えあなた方を利用したという後ろめたさもあります。・・・ただ我々の側は公爵様に対して、今回の件がどのような形で決着しようとも、決して排斥的な感情は持ち合わせることはないことをお分かりいただければとても嬉しく思います」
アレスを立ち直らせるために国家ぐるみで画策したといえば聞こえは悪いですが、結果的に誰も不幸になっていないのなら、それは人の成した優しさという技です。
シャアルにはもはや選択肢がなく、未来に全てを託して覚悟を決め、下された裁断を受け入れるしかありませんでした。
自分の不始末はやはり自分が抱え込むのです。
本題が終えたことでいくらかツェーデルの口調が緩やかになります。
「ところで公爵閣下」
「はい」
「これは私的な好奇心から訊くので、答えたくなければ忘れてください。・・・どこで黒魔法の書式を?」
一瞬躊躇った後、シャアルは静かに吐息してから口を開きました。
「一年半ほど前に。我が国の魔法省の禁書保管庫で、です」
「それは・・・正式な閲覧では?」
それにシャアルは即答します。
「ええ。我が国でも国内における黒魔法の使用は厳重処分ですから・・・」
「・・・あなたがもしも将来ケルファール大公国の大公でないにしても要職に就けば正式な閲覧は可能だったでしょうに、それが分かっていてどうして盗み見るなどという事をされたのですか?」
「ある事がきっかけです」
「ある事とは?」
「私的なことです」
「ここでは話したくありませんか?」
シャアルは遠くを見るようにしてこう言いました。
「ある人物からこう言われました」
”炎を操る魔法使いなら黒魔法の恐ろしさは身をもって体験しておいて損はない”
それを聞いたツェーデルは眉間に深くしわを刻み付けました。
「体験などと軽々しく・・・。その愚か者は誰です?」
手厳しい言葉に少し圧(お)され気味にシャアルは言いました。
「賢者様は札使いという存在をご存知ですね?」
「小さな紙面に魔法陣を描いておいて、使用する時その札に引き金となる魔法力を注ぎ発動させる魔法使いですね。それが?」
「札使いをどう思いますか?」
ツェーデルは札使いに対して自分の持っている評価をそのまま口にしました。
「札がなくなれば無力に等しく、実戦で役立つとは到底思えません。酒場の手品師になら向いていましょう」
シャアルは小さく何度か頷きます。
「実は僕もそう考えていました。我が国にも札使いを名乗る魔法使いの傭兵が何人も自分を売り込みに訪れますが、そのどれもがハッキリ申し上げて軍隊では使い物にならない実力しかありませんでした」
ツェーデルは黙って話に耳を傾けます。
「先ほど僕が言った『ある人物』も札使いだったんです」
「その男は既知の札使いとは違っていた?」
ツェーデルは年甲斐もなく、自分が心の中にそわそわとした感情が湧いてくるのを感じました。
「はい」
「とりあえずその男の素性については置いておきましょう。それで公爵閣下とその男とのあいだに、何があったのですか?」
「少し長くなりますが・・・」
「構いません。話していただけるのなら全てお聞きします」
少しの間をおいてシャアルは訥々(とつとつ)と話し始めました。
「あれは二年半前の夏でした。当時カルと共にアセグランドの学舎で学んでいた僕は、急に父に呼ばれて一時的に帰国していたんです。偶然といえば偶然ですが、今思えば・・・あれは、運命だったんだと確信できます」
◆◇◆◇◆ 発掘屋 ◆◇◆◇◆
ケルファール大公国は大小四つの島と、本島の西に位置する群島からなる国家です。首都イオニアはフラミア連邦王国とケルファール大公国を隔てる海峡にそそぐ河口にありました。
南北に長い国土の気候は北と南で様相がいくらか違っています。
真夏になってもイオニアは比較的過ごしやすい気候でしたが、南端になるとほとんどエミリア海洋王国と同じ緯度となります。熱帯となるとそのあたりは過ごしやすいとは言えませんでしたが、それでも川沿いにはたくさんの人々が住み着いています。
暑いにもかかわらず人が住めるのは豊富な雨量です。
雨は鬱陶しいものでしたがそれは地表を冷やす役割を果たし、そして山間部に降った雨は川となり、その河川周辺に齎(もたら)される豊かな実りは多くの人々の糧となっていました。
シャアルはエミリア海洋王国の学府アゼグランドから帰国したその日、港を一望できる高台に建てられている大公邸の自室で外を眺めながらため息をついていました。
「明日か・・・」
ため息は父親が自分を帰国させた理由が原因です。
それは、一度お見合いをしろ。でした。
息子にふさわしい相手を見つけるのは父親の義務であったためこれを断れば父に恥をかかせることになってしまいます。
シャアルはこの時まだ21歳で結婚する気など全くなく困り果てていました。とはいえひとつだけ救いがあるとすれば、このお見合いは婚約のためのもので、すぐ結婚に至るわけではないという事でした。
それでも気がすすまないことに変わりはありませんでしたが。
「会ったこともない人と婚約なんて・・・」
シャアルは学業を修了したあとは船乗りになって世界中を駆け巡りたいと言う夢がありました。確かに結婚したあとでもそれは出来ることなのでしょうが、若い彼にとって結婚などは足かせ以外の何者でもなく、危険な冒険は後顧(こうこ)の憂いがあってはできないと考えていたのです。
頭を悩ませていたそんな時、部屋の掃除をしに来た召使いが話のタネにとでも思ったのか、こんなことを言いました。
「そういえば、今日は傭兵採用可否の審査会が闘技場で行われてますな」
召使いの言う審査会が行われている闘技場は港から内陸に少し入ったところにあって、大公邸からでも乗用サーリングですぐのところです。
普段そう言った審査にそれほど興味を抱く事は無かったのですが、滅入っていたシャアルは気晴らしに見てみようという気になり、行くことにしたのでした。
ケルファール大公国は島国で陸続きの国にある国境と言う物がないために正規軍のほとんどが海軍で、陸軍は司令官や上級将官以外は傭兵で構成されていました。
海軍はおよそ三百隻の軍船を基盤とした約8万の兵で成り立っていましたが、それに引き換え陸軍は数千人と小規模なものでした。
そしてその実態はほとんどが国内の治安維持に従事するため、軍というより警察組織に近かったのです。
その警察組織の新規公募は欠員が出るたびに行われていて、応募資格はケルファール大公国民の有力者、つまり貴族からの推薦状が必要でした。
貴族の推薦状を手に入れる苦労は並大抵ではありません。まずもって余程の信用を得ていなければならなかったからです。
この事はただ魔力や霊牙力の強いだけの人間だけでなく、ある程度の教養や信用がなければ国家の警察組織にふさわしい人材とは言えないという理念に応えることになりました。
採用審査一番の盛り上がりは実技審査になります。
シャアルが闘技場に到着したのはちょうど実技審査が行われていた時でした。
「おお、これは若公爵閣下。どうしたのです?お珍しい」
「やあテドリス中佐。ちょっと気晴らしにね。どう?」
「今回は粒ぞろいですぞ、と言っても座学ですがね。かなり高得点がいく人か」
「へぇ」
「ひとり札使いの男がいますが、その男が今のところ座学では首席です」
「札使い?・・・。いくら頭が良くても札使いじゃ実戦は期待できそうもないね・・・」
「まあ事務方に放り込んでも良いでしょう」
「うん」
「バックルー氏の推薦ですから信用は折り紙付きですよ」
「バックルーだって?あの豪商の?」
「ええ。海運問屋として有名ですが、そういえば最近では邪神の島探索事業や骨董にも手を広げてるとか」
「いや、骨董は趣味だと聞いたことがある。集めているだけだろう?それにしてもよくあの人の推薦を獲得できたものだな・・・随分厳しい人と聞いていたけど」
「そうですか・・・お、そのキールの審査が始まりますな。まあ見てみましょう」
実技の方法は召喚魔法によって召喚された精霊兵との戦いになります。闘技場の中央には精霊兵が二体。どちらも地属性の岩塊の精霊兵でした。
この審査では戦いぶりが評価されるので、勝敗はそれほど重要ではありませんでした。言ってみれば勝つことではなく、負けないことが評定されます。当然殺し合いではないので召喚士は手加減することになっています。
「さ、若公爵閣下。こちらの椅子に」
テドリスが勧める椅子にシャアルが座ると件の札使いの男が闘技場中央に進み出てくるのが見えました。
年齢は三十歳前後。黒が少し混じった栗色のウェーブの強く長い髪を後ろで縛っていて、身長は自分と同じかちょっと高いぐらいだなとシャアルは思い、余計な肉のついていない細身のキールを「怪我をしなけりゃいいが・・・」と心配そうな顔をして見つめます。
開始の笛が吹き鳴らされると同時にキールは胸のポケットから数枚の札を取り出して精霊兵に突進し始めました。
「!。バカな奴だ・・・叩きのめされるぞ」
テドリスはさげすむような笑い声でいいます。
「・・・」
精霊兵を操る兵士は突進してくるキールを札使いだと完全に舐め切っていました。炎の魔砲でもろうそく程度、水属性なら水鉄砲、近くに来たら軽ーくハエをはたき飛ばす感じで終わりだ、と。
ゆるりと構えた精霊兵の直前でキールは札の一枚を地面に叩きつけると、驚いたことに風が巻き起こると同時にその風に乗って精霊兵の頭上高く飛び上がったのです。そして頭上からまた一枚の札を精霊兵の内一体に投げつけました。
人がありえない高さに飛んだことより札を投げつけるという行為にシャアルは驚いたのです。
「あの男・・・札自体に突風の魔力を仕込んで・・・、しかしあの高さから落下したら・・・・」
シャアルの言葉はすぐに裏切られます。着地も鮮やかでした。
札を地面に投げて濃い空気の塊を作り出すことで緩衝材にし、ふわりと着地。そしてその間に風によって飛ばされた札は一直線に精霊兵に飛んで、ビタッと張り付きました。それと同時に魔法が発動、精霊兵の体が一気に燃え上がります。それも相当の熱量で精霊兵の躰があっという間に崩れ始めました。
「嘘だろ・・・」
しかし着地したキールに向かってもう一体の精霊兵が突進し拳を叩き込もうと跳躍しました。するといつの間にか両手には札が一枚ずつ握られていて、自分に躍りかかろうという精霊兵のわき腹からその向こうにいる溶けかかっている精霊兵に一枚を投げつけ、もう一枚を自分の手のひらに張り付けて突進してくる精霊兵の拳にかざしました。
「なんと!」テドリスが思わず声を上げます。
まず燃えていた精霊兵に投げつけられた札は水を吹き出し、精霊兵からものすごい蒸気が上がります。
高熱から一気に冷やされた精霊兵の体がボロボロと崩れ始めるのが見えました。そしてかざした手のひらからは乳白色の壁が現れたのです。
「絶対防御だって?!・・・札使いがまさかそんな・・・」
絶対防御を紙に書いた魔法陣から発動させるのを初めて見たシャアルは思わず身を乗り出しました。
精霊兵が絶対防御に拳をはじかれ、体制を崩した時を機に防御を解き、手品のように手から現れた札を精霊兵の足元に投げつけました。札から太い蔓が伸びると精霊兵に絡みついて動きを封じます。そして更に上空に投げ上げた札から巨大な岩が出現すると身動きの取れなくなった精霊兵に落下し押しつぶしてしまったのでした。
皆が唖然として結果を眺めていますが、キールはなんてこともなかったように首をコキコキ鳴らしています。
「おわりかい?」
あっという間。
時間にすればまさにあっという間の出来事でした。30秒も戦っていないでしょう。
「精霊兵二体と戦って無傷・・・。なんて男だ」
「なんとなんと・・・これは驚いた」
普通の魔法使いでも二体の精霊兵との戦いともなれば手古摺ります。札使いなど相手にもならないというのが普通だというのに、このキールという男は難なく叩き伏せてしまったのです。
「信じられない。火、大気、水、地・・・すべての属性魔法に加えて防御魔法も使えるなんて・・・こんな札使い見たことがない・・・」
テドリスもシャアル同様に驚きを隠せずにいました。「正規軍に登用してもいいくらいだ」
思わぬ逸材の出現にシャアルは胸が高鳴りました。
「中佐。彼は海王の乗組員にしよう。いくらなんでも警備兵じゃもったいない」
「ご覧になりますか?」
色めき立つシャアルにテドリスはキールの身上書を手渡しました。それを見たシャアルは表情を曇らせます。
「発掘屋・・・?」
皮肉な笑顔でテドリス大佐は頷きました。
「あっちこっちで遺跡を掘り返すのが発掘屋の仕事ですが、発掘屋とは名ばかりで金になることなら何でもやる連中です。ま、こういう輩には犯罪者も多いですし、働くにしても金次第。アテにはなりませんぞ」
シャアルは短く鼻を鳴らします。
「今回の審査も紹介者がバックルー氏だから私は受けさせてやったのです。私はこの手の人間に慣れていますから、扱い方も心得ています。つまり決して心底から信用してはいかんということをね。どんなに腕の立つ者であってもそれを忘れると痛い目を見る場合もあります」
テドリスは身上書をシャアルから受け取りながら更に続けました。
「我々にとって契約とは血盟です。即ち一度交わした以上、絶対的な繋がりを誓い合うものです。しかしああいう手合いにとって契約なんてものは、文字通りに紙切れ一枚の上の約束事ぐらいにしか考えんのです。
確かに今のであの男の腕前はわかりましたが、それを人間性と結びつけて考えることはできない。ひと昔前なら海賊にでもなってひと旗揚げていたことでしょうな。・・・それでも海王に?」
「ん~・・・でもバックルー氏は彼を信用したからこそ・・・」
「それもどうでしょうね」
「違うっていうのかい?」
「違うとは言いません。あのキールという男とバックルー氏がどういうつながりであるかを調査したわけではありませんしね。あの男の性格はきっと人懐こい感じで、一見さっぱりとしていて人あたりが良い冒険者なのでしょうが所詮山師。ヤクザものです。我々のように人同士のつながりではなく、金の方に価値を見いだす人種であることは間違いないでしょう。となればバックルー氏とのつながりも自ずと見えてくるというものです」
「金の切れ目が縁の切れ目か・・・」
「傭兵とはそういうふうに考えなければとても御しきれるものではありませんからな」
「だけど・・・惜しいな・・・」
「まあお気持ちはわかりますがね」
憮然とした感じでシャアルは言いました。
「中佐は彼をどうする?」
「んー。まあ警備兵の一人に加えておく程度なら問題ないでしょう。発掘屋の虫が騒ぎ出して突然いなくなってもそれなら」
「なるほどね」
■■■■■
「それで貴国ではそのキールという男を警備兵に?」
「それが、審査会が終えて採用を伝えた途端に、それを辞退してしまったんです」
「なぜです?」
「理由はどうしてもサホロに行かなければならなくなったということなんですが・・・。でも我々は彼を気まぐれな発掘屋だったで済ませられなかったんです」
「彼が有能すぎたから?」
シャアルはうっすらと笑いました。
「そうです。彼は腕が良すぎたんです。だから、わが国ではやむを得ず危険人物として常に政府が監視することになりました。でも・・・」
「でも?」
「キールは非常に身軽な男で、おそらくバックルー氏の依頼の他にも身を寄せる貴族がいるのか、色々こなしているみたいですぐに姿をくらますんですよ。それがどうもこちらの意図をわかった上でやっているようで、出し抜かれっぱなしだと中佐からは聞いています」
「つまり、監視しきれていない?」
「その通りです」
政府の監視をくぐり抜けるというのは並大抵ではありません。
シャアルの話を聞いた限りでは悪事を働いているわけでもなさそうだったので、普通に暮らしているのにそこまでするのはどうしてかと考えましたが、こればかりはシャアルが知らない以上推測の域を出ません。
「どうしてもしなければならない事とはなんだったんでしょうね・・・」
ツェーデルは視線を流して少し考え顔になりました。
「何か?」
「いえ。・・・それだけの能力を持っているなら国家の下で真面目に働けば恩給も出るでしょうし、安定した生活も営めるというのに、一時の金儲け話でフイにするというのはちょっと考えにくいと思ったんです・・・」
「賢者様は何か他に理由があると?」
「・・・私なら。そうですね。ひとつは何か犯罪に関わっている可能性を視野に入れます。そうでなければもっと何か重要なこと・・・例えば自分の人生の根幹に関わることや、家族や大切な友人などが絡んだなにか・・・、想像の域は出ませんがそういう事が理由だと考えます」
シャアルはふと微笑んで言いました。
「さすがですね。たしかにツェーデル院長、あなたのおっしゃる推測はおおよそでは正鵠を射ています」
ツェーデルは褒められたことに何の感情も抱かずただ視線を返しただけでした。
「彼を擁護するわけではありませんが、紹介者のバックルー氏はまっとうな商人です。そんな人が身の破滅に繋がるような犯罪者を囲うわけもありません。ところが紹介したのはアデロ=バックル―氏ではなく、その甥のメナス=バックル―氏だったんです」
「では、信用のほどは・・・」
「ええ、お察しの通り、それほど高くはありません。メナス=バックル―氏の悪い友人程度です。ただ・・・ツェーデル院長の仰るようにその発掘屋は人生も家族も友人も、すべて金より優先順位は低いわけではなかったんです。でもそれは悪い意味で」
発掘屋という胡散臭い職業の男。それが隠れ蓑であったかどうかの議論は埒があかなくなりそうなので先を聴く事にしました。
「悪い意味?どういうことです?彼は家族のためにサホロへ行ったのでは?」
「確かにそうですが、それは家族に対する愛情からではありませんでした」
シャアルはその言葉をなぜか不愉快そうにため息交じりに言ったのです。それが何を意味しているかはこれからの話の中で明らかにされて行くであろうことを予見できたツェーデルはシャアルを促しました。
「まあいいでしょう。その・・・キールという男は採用を辞退してサホロ公国に渡った。それでは公爵様、あなたとキールとの接点は?」
シャアルは少し情けない顔になって言いました。
「実は彼をサホロ公国まで送ったのは僕だったんです」
「なんですって?」
「あの男に非常な興味を持った・・・。つまり同じ魔法使いとして僕はキールという男を知りたくなったんです。それで自分から申し出て彼をサホロに送る船に同乗したんです。監視役として」
強い者に対する憧れは誰であれ抱くもので、それは身分の壁など簡単に超えてしまいます。そしてシャアルの若さがここでも露呈したのでしょう。
なにより結婚するより世界を自由に駆け巡りたいなどと思うことからして、貴族というよりまさに発掘屋の如しです。発掘屋の人生にあこがれを抱くのは、当時のシャアルであればじゅうぶん想像できることでした。
少なくとも2年半前当時のシャアルは今よりもっといろいろな意味で若かったのだとツェーデルは思ったのです。
シャアルはツェーデルのそんな思いを他所に声のトーンを少し落として言いました。
「そして・・・僕らはサホロに向かう船旅の途上でとんでもないモノに出会ってしまったんです」
ここからが本題か。とツェーデルは居住まいを正し、耳を澄ましました。
■■■■■
キャラベル級の船はそれほど大きな船ではありませんが、外洋航海にも耐えうる立派な帆船でした。船速は海王号に比べるべくもありませんでしたが、首都イオニアの港からサホロの外港までは単純に北上するだけの片道約1000キロの沿岸航路で順調なら7~8日で到着できる距離でした。
この航路は商船が頻繁に行き交う商路でもあり、夏ということもあって様々な船が時間をおかずすれ違ってゆく賑やかな航路でもあったのです。
出航して数日後、天気は雲が多いもののまずまずで、風も南風がうまくつかまえられたので順調な滑り出しでした。甲板に出てきたシャアルは船首のほうで頭の後ろで手を組んで寝椅子に座っている男を見つけて近づいてゆきます。
タイミングを逸してなかなかゆっくる話が出来なかったシャアルは今日こそはこの男とじっくる話をしてやろうと意気込んでいました。
「やあ。お邪魔?」
「よお。これは大公の坊ちゃん。構わないよ」
「坊ちゃんはよしてよ。シャアルって呼んでくれ」
「シャアルね。いい名前だ。俺はキールだ」
「ありがとう」
握手したキールの優しげな瞳はシャアルを安心させましたが、デトリス中佐の言っていた”あの男の性格はきっと人懐こい感じで、一見さっぱりとしていて人あたりが良い冒険者”という予想と一致したため、少し気を引き締めました。
「キールは苗字?名前?」
「キールはキールさ。俺は誰からもそう呼ばれてるし、そう呼ばせてる」
面白い男だ。シャアルはそう思いながら笑って頷きました。
「申し訳ないね。船を出してもらえるとは思わなかったから、助かるよ」
「いやいいんだ。ところでキール。君はサホロにはどんな用事で?」
ちょっと肩をすくめたキールはニコリとします。
「私用だよ。仕事ってわけじゃないが、すまんな一応秘密だ」
「そうか。でもまた戻るんだろ?」
「ケルファールにはもどるさ。雇い主がいるからな」
「戻ったら警備兵になるつもりは・・・」
「ないね。あ!」
キールは手を振ってすぐに半身を起こしてシャアルを見ました。
「まさかあんた俺を勧誘しに来たのか?それなら降りるぜこの船!」
「ちがうちがう。ただ聞いてみただけさ。あんたの実技審査を見てたんでね」
「ああ」
「あんたみたいな札使いは初めて見たよ。すごいね」
「ははは」
「でもすぐ断るならどうして審査を受けたんだい?」
「よくぞ聞いてくれました。まあ座れよ。俺の愚痴を聞いてくれ」
人懐こい笑顔でそう言ったキールは指を一本立てて話し始めました。
「俺の雇い主は知ってるだろ?」
「バックルー?」
「そう。そのバックルーさんには甥っ子がいてさ。これがまた世間知らずの頭でっかちで、エミリアの学府のセイオーンだったかで主に数学をやってたらしいんだが・・・」
「へえ!僕は今アゼグランドで学んでるんだ」
「ほう。頭がいいんだな。勉強は楽しいか?」
「もちろん。知らないことを学ぶのは豊かな気持ちにさせてくれる」
「はっは!バックルーさんの甥っ子がおんなじことを言ってやがったな。・・・そいつメナスって言うんだが、やたらと俺にまとわりついてきてさ。まあ本当は人が良いんだろうけど、色々おせっかいしてくるわけさ。服はもっといいモノを着ろとか、食事のマナーぐらい覚えとけとか、あんまりうるさいんで・・・お前は俺のお袋かっ!って言ってやったが、全く効果ナシ!」
面白そうに手振りを加えて話すキールにシャアルは笑いながら言いました。
「それじゃあ今回の審査会はそのメナス氏が・・・」
「ご名答。つまり俺はメナスの勧めで審査会に出たってわけだよ。まあ雇い主の甥っ子の勧めってこともあって無下にはできなかったし、最近仕事が少なくてすっかり居候してたから暇つぶしにもいいだろうと思ってね」
「仕事って発掘屋の?」
一瞬の間がありましたがキールはすぐに答えました。
「ああ、そうだ」
「今までどんなところに行ったんだい?」
「まあ、やっぱり主体となるのは失われた種族関係かなあ」
「へえ!塔へは?」
「エヴァキイル以外は全部行ったさ」
「エヴァキイル以外?なぜそこだけ?」
「親の遺言でな・・・あそこだけは行っちゃダメってさ。ははは」
親の遺言という言葉にシャアルは何となくこの男らしくないと感じましたが、すぐに会ったばかりの人間にそんな感情を抱いたことに違和感を覚えて話を変えました。
「僕の国の海運会社の運営する定期航路でボンダル湾沖の火壺の塔や氷の塔に行ってるけど使ったことは?」
キールはうんうんと頷いてから。
「火壺(ひつぼ)にも氷にも・・・ここ2年で5~6回ぐらいは行ったか、な?」
「どんな依頼だった?」
「まーたいていはジェミン族の鍛冶屋とか薬屋からの依頼だな。火壺の岩塊巨人の皮膚は剣を造る時の基本材料ってのは知ってるよな?」
寝椅子のキールは頭の後ろで組んだ手を使って少し頭を持ち上げてシャアルを横目で見ます。
「もちろん」
「あれは依頼も多いが、引き受ける人間が少ないってのは?」
「へぇ。それは知らなかった」
だろうなという顔でキールは微笑みまた頭を寝椅子に戻しました。
「やり方がわかってればおいしい仕事なんだが、最近無茶なことをする奴らが多くてな」
「無茶?」
「火炎魔法で一体丸ごと燃やして、燃え残った僅かばかりの皮膚を手に入れるっていう非効率な方法さ。これだと大した量が採れないし、でかい音で周りの怪物どもが怒り狂ってそばにいる関係ない発掘屋が襲われて死ぬことがあるのさ」
「それは酷いね」
「俺も巻き込まれかけたから注意してやったら信じられねぇことに逆切れしやがって・・・」
「どうした?」
「自分の身を守るために反撃した」
シャアルは声のトーンを落として言います。
「殺した?」
「いや。その時は」
「というと別の時は殺したんだね?」
一瞬の間が空いてからキールは半身を起こして腕を開きました。
「おいおいおい勘弁してくれよ・・・シャアルだったか?言っただろ。自分の身を守るためさ。やらなきゃやられる。おとなしく殺される趣味はない。それとも殺されてりゃよかったか?」
「・・・」
「まあお前さんはまだ若いしな。理想もあるだろうが現実は厳しいのさ。だが俺は快楽殺人者じゃない。やっちまったとしたらそれはやむを得ずってやつだ。やりたくてやったわけじゃない。誓ってもいい」
「逃げてもよかったんじゃ?」
キールはきっと目つきを鋭くしてシャアルをにらみました。
「それだけは駄目だ。逃げる事だけは絶対にしない。そんなことをするぐらいなら初めから注意なんてしてない」
キールはしまったという風な決まりの悪そうな顔をしてから視線を海に戻しました。
シャアルは思いました。
察するにこのキールという男は、自分で決断したことにはとことん前向きに取り組む男で、何かを始めたら妥協しない性格なのだろうと。
「そうだね。僕はわかってないのかもしれない。人を殺したこともないし、君のような生き方をしている人の気持ちはきっとわかっていないんだろうな・・・」
「まあそのうちわかることさ」
「で、キールが使う効率のいい方法ってどんな方法。そっちの方が気になるな」
「そいつは言えない」
「どうして」
一瞬鋭くキラっと光ったキールの目にシャアルは気圧されました。
「・・・俺が発掘屋だって知ってて訊いてるのか?」
海千山千のならず者が時折見せる有無を言わさぬ気迫に圧され、うっと口をつぐみます。しかしキールはすぐに破顔して笑顔になりました。
「はーっはっは。悪いな。依頼を完了するには違法なこともしなきゃならない場面に出くわすことも多い。もちろん国の外だから捕まりゃしないが、知られればお縄になる可能性もあるからな」
「用心深いんだな」
「ま、恨みを買うことも一度ならずしてるからな。おかげで石橋を叩いて渡る癖がついた。因果なことだよ。・・・それにブツの獲得方法を誰かに教えちまったら、すぐに真似されて稼ぎを掻(か)っ攫(さら)われちまうからな。そう簡単には教えられないのさ」
「そうか」
「暇つぶしに、話せないことも多いが、冒険談ならいくらでもあるからよければ話してもいい」
シャアルは生来の冒険好きでしたから、この申し出には腹蔵なく飛びつきました。そしてそういう経緯から二人は親しくなっていったのです。
第34話へつづく
設定集----------------------------------------
【内爆系黒魔法】
爆炎魔法には大まかに外爆系と内爆系の二つの系統があり、内爆系は主に単体攻撃に使われ、外爆系は広い範囲に被害を及ぼす魔法。
どちらも威力は凄まじく、これを受けた者はなんであれ確実に死ぬ。その死に様は悲惨そのものである。
【イオニア】
ケルファール大公国の首都。人口30万人。
【発掘屋】
遺跡調査や依頼品の調達など金さえ積めばなんでも引き受ける人々の名称で発掘だけを生業にしているわけではない。
依頼によってはかなり法外な費用を請求もするが、この業界では暗黙のルールとして成果物との交換が前提となる報酬は後払いであるため、成功率の低い発掘屋は当然だが淘汰されてしまう。
逆に確実に結果をモノにする発掘屋はキールのように有力者のお抱えになることが多い。
【火壺の塔】
失われた種族の遺した塔のひとつ。
大ミネール海洋東部の島にある塔で、七つの塔の中では最東端になる。凶暴な怪物が数多く棲み付いているため人が近寄ることは滅多にないが、岩塊巨人と呼ばれている岩の塊のような怪物の皮膚(と言っても岩のような物)が武器や武具製造材料のひとつとなっている。
使い方はアスミュウムと溶かし合わせるだけだが、そうすることで扱いやすい柔軟かつ丈夫な合金になる事が分かっている。
現在ではロドリウムという金属と混ぜて出来るアスミュウム合金が同じような強度を誇っているので、全需要の一割に満たない。但し岩塊巨人の皮膚を使った合金は魔法攻撃防御に優れ、背中に装着する刀剣固定具と剣のなじみ(相性)が早いという特性を持つ。
【氷の塔】
大ミネール海洋中東部の島にある塔。
塔全体が氷壁でおおわれている。なぜ南洋にあるのに氷が解けないのかは謎。ここにいる怪物は殆どが氷でできている。だがその体は生半可な炎では溶ける事もなく剣で突いても切り付けても簡単には砕けない。
この島で採取された氷で飲む水割りは最高にうまいのでこの島を訪れる採氷業者は多い。
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