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第5話 私の役目
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あれからすぐにクラージュ様と婚約の誓約を交わした。
いつかは破棄する婚約。
わかっているけれど、本当にこれでいいのだろうかという思いもある。
なにせクラージュ様は公爵家の跡取りだ。うちのような貧乏男爵家とは違う。
こんな理由で婚約して、目的を遂げたら破棄なんてそんな簡単にできるのだろうか。
そもそも、私が婚約者として認められるのだろうか。
誓約を交わす前、もう一度クラージュ様に尋ねた。
「大丈夫だ。アネシスは何も心配することはない」
はっきりと言い切ったクラージュ様に、少し不安が残りながらも頷いた。
それから大丈夫、という言葉通り、ヴァルディ公爵のサインが入った誓約書をもらった。
誓約書を父に渡すと、わかりやすくニヤついていた。
お父様、残念ですがこれは期間限定の婚約です。
心の中で呟いておく。
これで、私の婚約騒動は一旦落ち着いた。
まさかクラージュ様と婚約することになるとは思っていなかったけれど、私の想いを汲んで仮の婚約をしてくれたクラージュ様にしっかりと恩返しをしなければ。
そう、私は舞踏会でクラージュ様のお相手をするという役目がある。
けれど、クラージュ様は舞踏会の話をなかなかしてこない。
私から話を持ち出すべきなのだろうか悩んでいた。
「クラージュ様、今日もいいお天気ですね」
「ああ。そうだな」
私たちはいつものベンチに座り、昼食を食べる。
あれからクラージュ様は、時間があるときは一緒に過ごそうと仕事の合間を縫って食堂まで戻ってきてくれている。
周りには、婚約者同士らしく仲の良いところを見せておこうとのことだ。
団員の人たちは私たちの婚約に驚きはしたものの、今まで一切そういう噂のなかったクラージュ様が婚約したことを喜んでいるらしい。
ただ、キース様だけは期間限定の仮の婚約だということを知っているとか。
「今日はラム肉とビーツの葉を挟んでみました」
「ありがとう。アネシスの作るものはどれも美味しいからいつも楽しみにしてるんだ」
「そう言っていただけて嬉しいです」
ベルデさんがいなくなってから、食材費が格段に増えた。
騎士のみなさんに栄養と精のつくものを作ってあげることができるし、メニューの幅も広がった。
以前よりも、ここでの仕事が楽しいと思える。
そして、私の給金も驚くほどあがった。
今まで給金はすべて父に渡さなければいけなかったが、父にいくらか追加で渡しても、手元に残るほどだった。
自分で働いたお金を好きなように遣えるなんでワクワクする。
といっても、遣い道はまだ浮かばないのだけど。
「寒くなってきたらポットにスープなど入れて持ってきてもいいですね」
「確かに。寒空の下で飲むアネシスのスープは美味いだろうな」
「凍えそうなほど寒かったら中で食べましょうね」
「凍えそうだったら一緒にトレーニングをして体を温めよう」
「えぇ、それは遠慮しておきます」
他愛のない話が楽しかった。
けれど、ふと気づく。
季節が変わるころ、私たちはもう婚約者ではないかもしれない。
こんなふうに一緒に過ごすことはなくなるんだ。
そう思うと、なんだか寂しい。
「アネシス? どうかしたのか?」
「あ、いや。なんでもありませんよ」
心配そうに顔を覗くクラージュ様に、微笑み返す。
お互いの目的のための、期間限定の婚約なんだ。そんなこと思うなんておこがましい。
それよりも私はちゃんと自分の役目を果たさなければ。
「クラージュ様、私は私の役目を果たす心もちはできていますので」
「役目?」
「はい。私では力不足かもしれませんが、しっかりと務めさせていただきます!」
「力……不足」
気合い十分に宣言したが、クラージュ様の表情は重い。
「やはり、私のような男爵家の娘では舞踏会でクラージュ様の隣に並ぶなんて不相応でしょうか……」
よくよく考えたら、舞踏会に着ていくようなドレスもアクセサリーも持っていない。貧乏男爵家の貧相な女だ。
気持ちは十分でも、私自身が相応しくないかもしれない。
「すみません。やっぱり私では――」
「舞踏会、一緒に行ってくれるのか?」
「えっ……はい。そのつもりではいたのですが」
「ありがとう! 君にそこまでしてもらうわけにはいかないと思っていたから助かるよ」
「私は、クラージュ様に助けられました。私にできることならなんでもします。ですが……」
着ていくドレスがないなんて言ったら呆れられるだろうか。
やっぱり来なくていいと言われるだろうか。
いくらお給金が増えたからといって、舞踏会に着ていくドレスを買えるほどのお金はない。
優しいクラージュ様のことだから、そのままでいいよ、なんて言ってくれるかもしれない。
でも、それこそクラージュ様に恥をかかせることになる。
どうすればいいのかわからくなってきた。
俯いたまま顔を上げることができない。
「そうだアネシス、舞踏会に着ていくドレスは俺に贈らせてくれないか?」
「えっ……ですが」
クラージュ様は、まるで私の心の内をわかっているかのようだった。
けれど、仮の婚約者の私にそこまでしてもらうわけにはいかないのではないか。
そう思っていたが、クラージュ様は優しい表情で私の顔を覗く。
「アネシス、君は俺の婚約者なんだ。ドレスを贈るのは当たり前のことだ。気にしないでくれ」
「本当によろしいのですか?」
「俺の贈ったドレスを着たアネシスと踊りたいんだ」
「っ……わかりました。ありがとうございます」
「こちらこそありがとう。楽しみにしている」
私と踊りたい、そう言ったクラージュ様の顔はすごく穏やかで嬉しそうだった。
こんな表情初めて見る。
私の知らないクラージュ様が垣間見れた気がして、なんだか私も嬉しかった。
ちゃんと、私の役目を果たしてもっと喜んでもらいたい、そう思った。
そして舞踏会当日、支度もすべて任せて欲しいと言うクラージュ様の言葉に甘えて、ヴァルディ公爵家を訪れた。
想像はしていたが、それをはるかに上回る立派なお屋敷、たくさんの使用人たち。
私とは住んでいる世界が違うなと改めて実感させられた。
なによりも、普段絶対にお目にかかれないような人物が、私の目の前にいることに驚きを隠せなかった。
さらさらのブロンドの髪に、青い瞳。
ティーカップを持つ所作一つにしても上品で、洗練された振る舞い。
まさか、こんなところでお会いするなんて。
「お、お初にお目にかかります。マリアンヌ王女殿下――」
いつかは破棄する婚約。
わかっているけれど、本当にこれでいいのだろうかという思いもある。
なにせクラージュ様は公爵家の跡取りだ。うちのような貧乏男爵家とは違う。
こんな理由で婚約して、目的を遂げたら破棄なんてそんな簡単にできるのだろうか。
そもそも、私が婚約者として認められるのだろうか。
誓約を交わす前、もう一度クラージュ様に尋ねた。
「大丈夫だ。アネシスは何も心配することはない」
はっきりと言い切ったクラージュ様に、少し不安が残りながらも頷いた。
それから大丈夫、という言葉通り、ヴァルディ公爵のサインが入った誓約書をもらった。
誓約書を父に渡すと、わかりやすくニヤついていた。
お父様、残念ですがこれは期間限定の婚約です。
心の中で呟いておく。
これで、私の婚約騒動は一旦落ち着いた。
まさかクラージュ様と婚約することになるとは思っていなかったけれど、私の想いを汲んで仮の婚約をしてくれたクラージュ様にしっかりと恩返しをしなければ。
そう、私は舞踏会でクラージュ様のお相手をするという役目がある。
けれど、クラージュ様は舞踏会の話をなかなかしてこない。
私から話を持ち出すべきなのだろうか悩んでいた。
「クラージュ様、今日もいいお天気ですね」
「ああ。そうだな」
私たちはいつものベンチに座り、昼食を食べる。
あれからクラージュ様は、時間があるときは一緒に過ごそうと仕事の合間を縫って食堂まで戻ってきてくれている。
周りには、婚約者同士らしく仲の良いところを見せておこうとのことだ。
団員の人たちは私たちの婚約に驚きはしたものの、今まで一切そういう噂のなかったクラージュ様が婚約したことを喜んでいるらしい。
ただ、キース様だけは期間限定の仮の婚約だということを知っているとか。
「今日はラム肉とビーツの葉を挟んでみました」
「ありがとう。アネシスの作るものはどれも美味しいからいつも楽しみにしてるんだ」
「そう言っていただけて嬉しいです」
ベルデさんがいなくなってから、食材費が格段に増えた。
騎士のみなさんに栄養と精のつくものを作ってあげることができるし、メニューの幅も広がった。
以前よりも、ここでの仕事が楽しいと思える。
そして、私の給金も驚くほどあがった。
今まで給金はすべて父に渡さなければいけなかったが、父にいくらか追加で渡しても、手元に残るほどだった。
自分で働いたお金を好きなように遣えるなんでワクワクする。
といっても、遣い道はまだ浮かばないのだけど。
「寒くなってきたらポットにスープなど入れて持ってきてもいいですね」
「確かに。寒空の下で飲むアネシスのスープは美味いだろうな」
「凍えそうなほど寒かったら中で食べましょうね」
「凍えそうだったら一緒にトレーニングをして体を温めよう」
「えぇ、それは遠慮しておきます」
他愛のない話が楽しかった。
けれど、ふと気づく。
季節が変わるころ、私たちはもう婚約者ではないかもしれない。
こんなふうに一緒に過ごすことはなくなるんだ。
そう思うと、なんだか寂しい。
「アネシス? どうかしたのか?」
「あ、いや。なんでもありませんよ」
心配そうに顔を覗くクラージュ様に、微笑み返す。
お互いの目的のための、期間限定の婚約なんだ。そんなこと思うなんておこがましい。
それよりも私はちゃんと自分の役目を果たさなければ。
「クラージュ様、私は私の役目を果たす心もちはできていますので」
「役目?」
「はい。私では力不足かもしれませんが、しっかりと務めさせていただきます!」
「力……不足」
気合い十分に宣言したが、クラージュ様の表情は重い。
「やはり、私のような男爵家の娘では舞踏会でクラージュ様の隣に並ぶなんて不相応でしょうか……」
よくよく考えたら、舞踏会に着ていくようなドレスもアクセサリーも持っていない。貧乏男爵家の貧相な女だ。
気持ちは十分でも、私自身が相応しくないかもしれない。
「すみません。やっぱり私では――」
「舞踏会、一緒に行ってくれるのか?」
「えっ……はい。そのつもりではいたのですが」
「ありがとう! 君にそこまでしてもらうわけにはいかないと思っていたから助かるよ」
「私は、クラージュ様に助けられました。私にできることならなんでもします。ですが……」
着ていくドレスがないなんて言ったら呆れられるだろうか。
やっぱり来なくていいと言われるだろうか。
いくらお給金が増えたからといって、舞踏会に着ていくドレスを買えるほどのお金はない。
優しいクラージュ様のことだから、そのままでいいよ、なんて言ってくれるかもしれない。
でも、それこそクラージュ様に恥をかかせることになる。
どうすればいいのかわからくなってきた。
俯いたまま顔を上げることができない。
「そうだアネシス、舞踏会に着ていくドレスは俺に贈らせてくれないか?」
「えっ……ですが」
クラージュ様は、まるで私の心の内をわかっているかのようだった。
けれど、仮の婚約者の私にそこまでしてもらうわけにはいかないのではないか。
そう思っていたが、クラージュ様は優しい表情で私の顔を覗く。
「アネシス、君は俺の婚約者なんだ。ドレスを贈るのは当たり前のことだ。気にしないでくれ」
「本当によろしいのですか?」
「俺の贈ったドレスを着たアネシスと踊りたいんだ」
「っ……わかりました。ありがとうございます」
「こちらこそありがとう。楽しみにしている」
私と踊りたい、そう言ったクラージュ様の顔はすごく穏やかで嬉しそうだった。
こんな表情初めて見る。
私の知らないクラージュ様が垣間見れた気がして、なんだか私も嬉しかった。
ちゃんと、私の役目を果たしてもっと喜んでもらいたい、そう思った。
そして舞踏会当日、支度もすべて任せて欲しいと言うクラージュ様の言葉に甘えて、ヴァルディ公爵家を訪れた。
想像はしていたが、それをはるかに上回る立派なお屋敷、たくさんの使用人たち。
私とは住んでいる世界が違うなと改めて実感させられた。
なによりも、普段絶対にお目にかかれないような人物が、私の目の前にいることに驚きを隠せなかった。
さらさらのブロンドの髪に、青い瞳。
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まさか、こんなところでお会いするなんて。
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