7 / 28
第7話 落書き作戦
しおりを挟む
私は今、一世一代の行動を起こそうとしている。
普段とは違うフリルのポケットが付いたネグリジェを着て、ベッドに入る。
いつもならシオン様が寝室に来るころには眠っているけれど、今日は寝ずに待っていた。
シオン様が寝たところを見計らって、寝込みを襲うためだ。
私に上手くできるだろうか。
こんなの、やったことはない。ドキドキするけれど、効果はてきめんだと思う。
ネグリジェのポケットに入れたペンをギュッと握り締める。
名付けて、夫の顔に落書きをするヤバい妻作戦。
怒るだろうな。
でも、明日の朝クラウド様に顔を拭ってもらうところまで想像できる私は、心なしか少し楽しみなような気もしている。
ガチャリ、とドアの開く音がして急いで目を瞑り寝たふりをする。
寝たふりは毎朝していることなので得意だ。
シオン様はベッドに入り、いつものように私から離れたところで仰向けで寝転ぶ。
このベッドは大人五人は寝られそうなほど広いため、けっこうな距離がある。
そんなに私の近くで寝るのが嫌なんだな。
そもそも、一緒のベッドで寝ることが嫌なのかも。
お父様から夫婦二人の寝室として与えられたから、仕方なく一緒に寝てるんだ。
なんて思い至りながら、こっそりシオン様の様子を確認すると、もう眠っているようだった。
私はそっと起き上がり、そばに寄っていったん座る。
「綺麗なお顔……」
白い肌に長いまつ毛。眠っている姿も美しい。
こんなに綺麗なお顔に私は今から落書きをするんだ……。
本当にそんなことしてもいい?
けっこうまずいことなような気がしてきた。
やっぱりやめようか。
いやでも、明日の朝クラウド様が落書きを見て笑いながらお顔を拭いてあげて、シオン様は恥ずかしそうにお礼を言いながら、お二人はまた仲を深めていくんだ。
そして私は離縁を告げられる。
うん、完璧な作戦じゃない。
意を決してポケットからペンを取り出す。
そしてゆっくりとシオン様の顔を覗き込んだ。
ペンを持つ方とは反対の手をお顔の横につき、狙いを定める。
ああ、やっぱり……。
顔を覗き込んだまま動けない――。
「僕の奥さんはいつからそんなに扇情的になったのだろう」
っ!
シオン様がパッと目を開ける。
驚いてベッドの上でしりもちをついてしまった。
「お、起きてらしたのですか?」
「いつもならこの時間はもう眠っているティアが起きてるから気になってね」
寝たふりしてたことバレてる?!
「何をしようとしていたの?」
「え、っと……」
お顔に落書きしようとしていたなんて言えるわけがない。
返答に困っていると、シオン様は起き上がり、私の腕を掴む。
そして、押し倒された。
押し倒されたといっても、頭は優しく支えられ、そっと寝かされたような状態だ。
私の顔の横に両手をつき、覗き込んでくる。
まさに形勢逆転。
「で、ここからどうしようと?」
「それは……」
なぜかシオン様の顔がどんどん近づいてくる。
近い。もう、無理……。
「その美しいお顔に落書きしようとしてました!」
言ってしまった。
事後に怒られるのはいいけれど、やらなかったことを怒られるのは、嫌だな。
でも、やろうとしてたのだから仕方ないか……。
けれどシオン様は怒るどころか、お腹を抱えて笑い出す。
「はは、なにそれどういうこと? なんで落書き?」
よほど面白かったのか、涙目になって理由を聞いてくる。
「えっと……。お顔があまりにも美し過ぎるので、そばかすでも描こうかと……」
そばかすの落書きをしようとしていたことは嘘ではない。
私はペンを差し出し、すみませんでしたと目を伏せた。
「僕なんかより、ティアの方が、よっぽど綺麗だよ」
「そんなことは――」
決してない、と否定しようとしたとき、シオン様の手のひらが私の頬にそっと触れた。
「柔らかな白い肌にエメラルドグリーンの美しい瞳、サラサラの長い髪。どこから見ても綺麗だよ」
当たり障りのないお世辞は何度も聞いてきたけど、そんなふうに褒められたことなんて今までない。
なんだか恥ずかしくなって、思わず顔を逸らす。
「ご、ごめん。不快だったよね」
シオン様はパッと手を離し、いつものように距離を取る。
離れたところから何度も謝ってくるけれど、謝らなければいけないのは私の方だ。
「私の方こそ、くだらないことをしようとしてすみませんでした。それと、不快……ではありませんでした」
びっくりしたし、恥ずかしかったけど、全く不快ではなかった。
「本当に?」
「はい……」
「じゃあ、もう少しそばで寝てもいい?」
「いいですけど、シオン様は嫌ではないのですか?」
「嫌なわけないよ」
そう言って、私のそばに寄り、ゆっくりと寝転んだ。
思っていた以上に近い。
肩と肩が触れてしまいそうだった。
少しだけ寄ったほうがいいかなと思い、動こうとしたら、指先が触れた。
お互いビクッとしたけれど、シオン様はそのまま私の手を握る。
え……。
どうしたんだろう。どうして、私の手を握るの?
不思議だったけれど、シオン様から握ってきたのだから振りほどくなんてことはしない。
「人肌って、温かくて安心するね」
シオン様、人肌が恋しかったのかな。
公爵家を継いで、ずっと気を張っていたもんな。
癒しが欲しかったのかも。
「ゆっくり休んでくださいね」
「ありがとう、ティアもね」
シオン様はギュッと手を握る。
そして私たちは手を繋いだまま、眠りについた。
普段とは違うフリルのポケットが付いたネグリジェを着て、ベッドに入る。
いつもならシオン様が寝室に来るころには眠っているけれど、今日は寝ずに待っていた。
シオン様が寝たところを見計らって、寝込みを襲うためだ。
私に上手くできるだろうか。
こんなの、やったことはない。ドキドキするけれど、効果はてきめんだと思う。
ネグリジェのポケットに入れたペンをギュッと握り締める。
名付けて、夫の顔に落書きをするヤバい妻作戦。
怒るだろうな。
でも、明日の朝クラウド様に顔を拭ってもらうところまで想像できる私は、心なしか少し楽しみなような気もしている。
ガチャリ、とドアの開く音がして急いで目を瞑り寝たふりをする。
寝たふりは毎朝していることなので得意だ。
シオン様はベッドに入り、いつものように私から離れたところで仰向けで寝転ぶ。
このベッドは大人五人は寝られそうなほど広いため、けっこうな距離がある。
そんなに私の近くで寝るのが嫌なんだな。
そもそも、一緒のベッドで寝ることが嫌なのかも。
お父様から夫婦二人の寝室として与えられたから、仕方なく一緒に寝てるんだ。
なんて思い至りながら、こっそりシオン様の様子を確認すると、もう眠っているようだった。
私はそっと起き上がり、そばに寄っていったん座る。
「綺麗なお顔……」
白い肌に長いまつ毛。眠っている姿も美しい。
こんなに綺麗なお顔に私は今から落書きをするんだ……。
本当にそんなことしてもいい?
けっこうまずいことなような気がしてきた。
やっぱりやめようか。
いやでも、明日の朝クラウド様が落書きを見て笑いながらお顔を拭いてあげて、シオン様は恥ずかしそうにお礼を言いながら、お二人はまた仲を深めていくんだ。
そして私は離縁を告げられる。
うん、完璧な作戦じゃない。
意を決してポケットからペンを取り出す。
そしてゆっくりとシオン様の顔を覗き込んだ。
ペンを持つ方とは反対の手をお顔の横につき、狙いを定める。
ああ、やっぱり……。
顔を覗き込んだまま動けない――。
「僕の奥さんはいつからそんなに扇情的になったのだろう」
っ!
シオン様がパッと目を開ける。
驚いてベッドの上でしりもちをついてしまった。
「お、起きてらしたのですか?」
「いつもならこの時間はもう眠っているティアが起きてるから気になってね」
寝たふりしてたことバレてる?!
「何をしようとしていたの?」
「え、っと……」
お顔に落書きしようとしていたなんて言えるわけがない。
返答に困っていると、シオン様は起き上がり、私の腕を掴む。
そして、押し倒された。
押し倒されたといっても、頭は優しく支えられ、そっと寝かされたような状態だ。
私の顔の横に両手をつき、覗き込んでくる。
まさに形勢逆転。
「で、ここからどうしようと?」
「それは……」
なぜかシオン様の顔がどんどん近づいてくる。
近い。もう、無理……。
「その美しいお顔に落書きしようとしてました!」
言ってしまった。
事後に怒られるのはいいけれど、やらなかったことを怒られるのは、嫌だな。
でも、やろうとしてたのだから仕方ないか……。
けれどシオン様は怒るどころか、お腹を抱えて笑い出す。
「はは、なにそれどういうこと? なんで落書き?」
よほど面白かったのか、涙目になって理由を聞いてくる。
「えっと……。お顔があまりにも美し過ぎるので、そばかすでも描こうかと……」
そばかすの落書きをしようとしていたことは嘘ではない。
私はペンを差し出し、すみませんでしたと目を伏せた。
「僕なんかより、ティアの方が、よっぽど綺麗だよ」
「そんなことは――」
決してない、と否定しようとしたとき、シオン様の手のひらが私の頬にそっと触れた。
「柔らかな白い肌にエメラルドグリーンの美しい瞳、サラサラの長い髪。どこから見ても綺麗だよ」
当たり障りのないお世辞は何度も聞いてきたけど、そんなふうに褒められたことなんて今までない。
なんだか恥ずかしくなって、思わず顔を逸らす。
「ご、ごめん。不快だったよね」
シオン様はパッと手を離し、いつものように距離を取る。
離れたところから何度も謝ってくるけれど、謝らなければいけないのは私の方だ。
「私の方こそ、くだらないことをしようとしてすみませんでした。それと、不快……ではありませんでした」
びっくりしたし、恥ずかしかったけど、全く不快ではなかった。
「本当に?」
「はい……」
「じゃあ、もう少しそばで寝てもいい?」
「いいですけど、シオン様は嫌ではないのですか?」
「嫌なわけないよ」
そう言って、私のそばに寄り、ゆっくりと寝転んだ。
思っていた以上に近い。
肩と肩が触れてしまいそうだった。
少しだけ寄ったほうがいいかなと思い、動こうとしたら、指先が触れた。
お互いビクッとしたけれど、シオン様はそのまま私の手を握る。
え……。
どうしたんだろう。どうして、私の手を握るの?
不思議だったけれど、シオン様から握ってきたのだから振りほどくなんてことはしない。
「人肌って、温かくて安心するね」
シオン様、人肌が恋しかったのかな。
公爵家を継いで、ずっと気を張っていたもんな。
癒しが欲しかったのかも。
「ゆっくり休んでくださいね」
「ありがとう、ティアもね」
シオン様はギュッと手を握る。
そして私たちは手を繋いだまま、眠りについた。
74
あなたにおすすめの小説
愛する女性を側室に望むのなら、いっそ私との婚約は解消してほしいのですが?
四折 柊
恋愛
公爵令嬢ジョゼフィーヌには好きな人がいた。その人は隣国の王子様リック。ジョゼフィーヌはリックと結婚したくて努力をしてきた。そして十六歳になり立派な淑女になれたと自信を得たジョゼフィーヌは、リックにプロポーズをしようとした。ところが彼に婚約者がいたことが発覚し悲しみに暮れる。今まで確認しなかった自分も悪いが、なぜかリックも家族もそのことを教えてくれなかった。そんなときジョゼフィーヌに婚約の打診が来た。その相手は自国のアルバン王太子殿下。断りたいが王命が下り仕方なく受け入れた。それなのに、ある日夜会でアルバンが可憐な令嬢に一目惚れをした。その後、アルバンはその令嬢を側室にしたいと望んだので、お互いのために婚約を解消したいと申し出たが拒絶されて……。ジョゼフィーヌの未来はどうなるのか?!
婚約破棄された侯爵令嬢ですが、帝国の次席秘書官になりました ――王の隣ではなく、判断を誤らせない場所へ
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として王宮に仕える侯爵令嬢ゼクレテァ。
彼女は華やかな場に立つことはなく、ただ静かに、しかし確実に政務と外交を支えていた。
――その役割が、突然奪われるまでは。
公の場で告げられた一方的な婚約破棄。
理由はただひとつ、「愛している相手がいるから」。
ゼクレテァは感情を見せることなく、その決定を受け入れる。
だが彼女が王宮を去った後、王国には小さな歪みが生じ始めた。
些細な行き違い、遅れる判断、噛み合わない政策。
それらはやがて、国家全体を揺るがす事態へと発展していく。
一方、行き場を失ったゼクレテァの前に、思いもよらぬ「選択肢」が差し出される。
求められたのは、身分でも立場でもない。
彼女自身の能力だった。
婚約破棄から始まる、
静かで冷静な逆転劇。
王の隣に立つことを拒んだ令嬢は、
やがて「世界を動かす場所」へと歩み出す――。
-
偽王を演じた侯爵令嬢は、名もなき人生を選ぶ」
鷹 綾
恋愛
内容紹介
王太子オレンに婚約破棄された侯爵令嬢ライアー・ユースティティア。
だが、それは彼女にとって「不幸の始まり」ではなかった。
国政を放棄し、重税と私欲に溺れる暴君ロネ国王。
その無責任さを補っていた宰相リシュリュー公爵が投獄されたことで、
国は静かに、しかし確実に崩壊へ向かい始める。
そんな中、変身魔法を使えるライアーは、
国王の身代わり――偽王として玉座に座ることを強要されてしまう。
「王太子妃には向いていなかったけれど……
どうやら、国王にも向いていなかったみたいですわね」
有能な宰相とともに国を立て直し、
理不尽な税を廃し、民の暮らしを取り戻した彼女は、
やがて本物の国王と王太子を“偽者”として流刑に処す。
そして最後に選んだのは、
王として君臨し続けることではなく――
偽王のまま退位し、名もなき人生を生きることだった。
これは、
婚約破棄から始まり、
偽王としてざまぁを成し遂げ、
それでも「王にならなかった」令嬢の物語。
玉座よりも遠く、
裁きよりも静かな場所で、
彼女はようやく“自分の人生”を歩き始める。
裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。
夏生 羽都
恋愛
王太子の婚約者で公爵令嬢でもあったローゼリアは敵対派閥の策略によって生家が没落してしまい、婚約も破棄されてしまう。家は子爵にまで落とされてしまうが、それは名ばかりの爵位で、実際には平民と変わらない生活を強いられていた。
辛い生活の中で母親のナタリーは体調を崩してしまい、ナタリーの実家がある隣国のエルランドへ行き、一家で亡命をしようと考えるのだが、安全に国を出るには貴族の身分を捨てなければいけない。しかし、ローゼリアを王太子の側妃にしたい国王が爵位を返す事を許さなかった。
側妃にはなりたくないが、自分がいては家族が国を出る事が出来ないと思ったローゼリアは、家族を出国させる為に30歳も年上である伯爵の元へ後妻として一人で嫁ぐ事を自分の意思で決めるのだった。
※作者独自の世界観によって創作された物語です。細かな設定やストーリー展開等が気になってしまうという方はブラウザバッグをお願い致します。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
『白い結婚』が好条件だったから即断即決するしかないよね!
三谷朱花
恋愛
私、エヴァはずっともう親がいないものだと思っていた。亡くなった母方の祖父母に育てられていたからだ。だけど、年頃になった私を迎えに来たのは、ピョルリング伯爵だった。どうやら私はピョルリング伯爵の庶子らしい。そしてどうやら、政治の道具になるために、王都に連れていかれるらしい。そして、連れていかれた先には、年若いタッペル公爵がいた。どうやら、タッペル公爵は結婚したい理由があるらしい。タッペル公爵の出した条件に、私はすぐに飛びついた。だって、とてもいい条件だったから!
傷付いた騎士なんて要らないと妹は言った~残念ながら、変わってしまった関係は元には戻りません~
キョウキョウ
恋愛
ディアヌ・モリエールの妹であるエレーヌ・モリエールは、とてもワガママな性格だった。
両親もエレーヌの意見や行動を第一に優先して、姉であるディアヌのことは雑に扱った。
ある日、エレーヌの婚約者だったジョセフ・ラングロワという騎士が仕事中に大怪我を負った。
全身を包帯で巻き、1人では歩けないほどの重症だという。
エレーヌは婚約者であるジョセフのことを少しも心配せず、要らなくなったと姉のディアヌに看病を押し付けた。
ついでに、婚約関係まで押し付けようと両親に頼み込む。
こうして、出会うことになったディアヌとジョセフの物語。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる