31 / 100
出張ってヤツは・・・だいたい突然決まる物ですよね? 31
しおりを挟む
第一章 二七話
ガンディロスさんの工房から離れ、定宿にしている黒鉄の車輪亭に戻ると宿の前でアルフレートさんが植木の剪定をしていた。
「お帰りなさいませ。本日はお早いお帰りですな」
「只今戻りました。お仕事ご苦労様です。それにしても...立派な木ですねぇ」
黒鉄の車輪亭には入口に向かうエントランスに幾本かの植木があり、涼やかな木陰を作っている。
アルフレートさんは脚立に乗って大きめの剪定鋏を縦横無尽に駆使していた。やっているのは只の剪定なのにアルフレートさんがすると何故こんなにさまになるのだろう?
「お恥ずかしい。忙しさにかまけてお見苦しい限りです。すぐにお部屋の鍵をご用意いたします」
脚立から降りて来ようとしたアルフレートさんだったが、まだ作業は途中の様だし手を止めるのも悪い。
「いえ一段落ついてからで結構ですよ。ここでお待ちしますので」
「いえ、お待たせする訳には参りません。それにこの枝を払うのに斧を取りにいかねばならない所でしたので...」
そう言って立派な枝を叩く、どうも隣の敷地に大幅に入り込んでいるようだ。アルフレートさんが脚立から降りて来た所で、
「そうですか。申し訳ありません...アルフレートさん、斧の代わりにこれでどうでしょう?」
僕はガンディロスさん作の大型ブッシュナイフを腰から引き抜き、柄をアルフレートさんに向けて差し出した。アルフレートさんは無言で受け取ってしげしげと刀身を眺める。
「...とてつもない業物ですな。枝払いなどに使っても宜しいのですか?」
「そもそもそういう事の為に打って貰った物ですので...ご遠慮なく」
「...それでは少しお借りしましょう」
そう言った瞬間! アルフレートさんは膝を少し曲げ、まるでスキップするように軽く跳ねると3m近いであろう枝まで一気に跳躍した。
「?!」
更に逆手に持ったブッシュナイフが瞬間的にぶれたかと思うと音もなく着地する。
「素晴らしい業物ですな。しかも確かに武器ではなく道具として意識されて造りこまれている様です。素晴らしい道具を手にして少しはしゃいでしまいました」
そう言ってナイフを返してくる。その瞬間直径30cm程もある枝が上から落ちてきた。
「...凄まじいですね、驚きました」
「これはお恥ずかしい。年寄りの冷や水ですな」
こちらは純粋に斧代わりとして貸したのだが...そんな次元の技術ではない。あの太さの枝は切れ味だけで切れる物ではない事位カナタにも分かる。本当に何者なんだろう?
「さあ、お部屋の鍵をご用意いたします」
「よろしくお願いします」
この時いつかアルフレートさんがどんな人生を送って来たのか聞いてみたいと思った。
----------------ーーーーーーーー
アルフレートさんの意外な一面を見た後、部屋で新たなスキルの付加能力を検証する事にした。
「とりあえず“テンプオーダー”からだな。ミネルヴァ、現状の状態設定で今の僕の保有魔力なら12時間維持するとして、どの程度の空間を形成出来る?」
「主殿の保有魔力のみで維持する場合、立法体換算で一辺約64kmです」
「.....我ながら呆れるな。とりあえず一辺30mで形成してみてくれ。入口は縦2m、横1mで頼む」
「了解しました。空間形成を開始します。一辺30m設定完了、内部状態通常空間設定完了、出入り口設定完了。何時でもいけます」
「“テンプオーダー”」
発動した瞬間部屋の壁に黒い出入り口が現れた。
「このまま入っても大丈夫かい?」
「はい問題ありません。内部状態はこの部屋を基準に設定しております。魔力は集積で十分賄えますので主殿の保有魔力は使用しておりません」
「分かった。入ってみよう」
恐る恐る手を伸ばして黒い壁に触れる。これといった抵抗もなく黒い壁を通り抜けて内部に入る事が出来た。
「...殺風景だな。それに少し広すぎた」
立法体の内壁は灰色で天井に当たる部分がうっすら光って明るい。一つの部屋として捉えると広すぎたようだ。小さな体育館の様で落ち着かない。
「ミネルヴァ、僕が中にいても空間は弄れるのかい?」
「生命維持に問題がある設定以外なら可能です」
「よし、なら天井高5m、縦横を10mで設定してみてくれないか?」
「了解、内部サイズを改変いたします」
ミネルヴァがそう言った途端に内部サイズは小さくなり程々のサイズに収まった。
「とりあえずはこの位でいいかな。入口は内部に入っている間消す事は可能かい?」
「可能です。実行しますか?」
「試してみよう」
「了解、実行します」
途端に入口が消える。これで外部空間から完全に遮断された。
「内部に居る時は酸素の消費なんかの問題は?」
「基本的に設定を変更しない限り維持されます」
「宿の部屋の情報は分かるかい?」
「部屋の映像を一面に投影可能です。実行しますか?」
「頼む。向こうからは見えないのかい?」
「映像は基本的にエントランスを開けた空間が投影されます。外部空間からは視認出来ません。実行いたします」
そう言うと入って来た壁に宿の部屋の映像が投影された。
「よし、この空間をとりあえず拠点化しよう。椅子や机を用意しないとな」
「空間形成を応用して作成する事も出来ますが?」
「それも少し情緒がないしな、多少の出費は問題ない程度の資金もあるし買い揃えよう。後々この部屋を“次元連結”を捜索する部屋にするつもりだしな。それよりもそんなに色んな形の物を配置出来るのかい?」
「立体的な物に関しては大抵可能です。投影技術の応用で色彩設定も問題ありません」
「なら空間中応に直径1mの球体を出してみてくれないか」
「了解。形成します」
瞬時に球体が現れる。これならいけそうだ。
「よしミネルヴァ、ダウンロード情報にあるこの惑星の地図を球体に投影して現在地と“ディメンションキャスト”の情報を反映してみてくれ」
「了解致しました。投影致しましす」
同時に球体にマップが表示される。グー○ルマップの様なデザインの地球儀が出来上がり自分達の現在地がポイントされる。この辺のデザインはミネルヴァが元携帯電話だからなんだろう。
「見た所まだ“次元連結”の予測発生地点は表示されていないようだな。まあとりあえず問題ない様だし一旦外に出ようか、“エントランス”を頼む」
「了解致しました。この空間に接続するエントランスを待機設定致します。必要時には“エンター1”と指示して下さい。自動接続致します」
「分かった。“エンター1”」
指示すると同時に宿の部屋が投影された壁面に黒い出入り口が現れる。
「...しかしこの年で秘密基地を持ってワクワクするとは、まだまだ大人になりきれてない証拠か」
ミネルヴァは無言だ、気にしない事にして一旦外に出る事にしよう...
----------------ーーーーーーーー
とりあえず宿の部屋に戻り、必要な物をミネルヴァと話し合う。
「まず椅子と机は必要だな。広めに設定したから作業台も置きたいが...これは空間形成で造ってもいいか。あっ大事な事を忘れてた。ミネルヴァ、作成した空間に別で造った空間を連結出来るのかい?出来ればドアで行き来したいんだが?」
「可能です。どういった部屋ですか?」
「トイレだよ。こちらの世界ではやはりトイレだけは馴染めなくてさ。出来れば快適な物を設置したい」
そう、キャンプが趣味だったおかげか、こちらのトイレでも何とか対応出来てはいたが、やはり快適な空間は欲しい所だ。
「了解です。個別空間を設定してドアで連結、洋式便器を空間形成で設置します。ウォシュレットは必要ですか?」
「そんな事も出来るのか? 是非頼む!」
「水魔法の応用で可能です。汚水は以前行った火山の地下にあるマグマ層に自動で転送して処理します」
「すごいな。宜しく頼むよ」
これからは快適なトイレ生活が送れそうで嬉しい。それからも他の生活に必要そうな物をミネルヴァと話し合っていると控えめなノックがしてアルフレートさんの声が聞こえた。
「おくつろぎの所を申し訳ありません。ビットナー伯爵様の使いの方がお越しです」
「...すぐ参りますので少々お待ち下さい」
はて、また厄介事だろうか?
ガンディロスさんの工房から離れ、定宿にしている黒鉄の車輪亭に戻ると宿の前でアルフレートさんが植木の剪定をしていた。
「お帰りなさいませ。本日はお早いお帰りですな」
「只今戻りました。お仕事ご苦労様です。それにしても...立派な木ですねぇ」
黒鉄の車輪亭には入口に向かうエントランスに幾本かの植木があり、涼やかな木陰を作っている。
アルフレートさんは脚立に乗って大きめの剪定鋏を縦横無尽に駆使していた。やっているのは只の剪定なのにアルフレートさんがすると何故こんなにさまになるのだろう?
「お恥ずかしい。忙しさにかまけてお見苦しい限りです。すぐにお部屋の鍵をご用意いたします」
脚立から降りて来ようとしたアルフレートさんだったが、まだ作業は途中の様だし手を止めるのも悪い。
「いえ一段落ついてからで結構ですよ。ここでお待ちしますので」
「いえ、お待たせする訳には参りません。それにこの枝を払うのに斧を取りにいかねばならない所でしたので...」
そう言って立派な枝を叩く、どうも隣の敷地に大幅に入り込んでいるようだ。アルフレートさんが脚立から降りて来た所で、
「そうですか。申し訳ありません...アルフレートさん、斧の代わりにこれでどうでしょう?」
僕はガンディロスさん作の大型ブッシュナイフを腰から引き抜き、柄をアルフレートさんに向けて差し出した。アルフレートさんは無言で受け取ってしげしげと刀身を眺める。
「...とてつもない業物ですな。枝払いなどに使っても宜しいのですか?」
「そもそもそういう事の為に打って貰った物ですので...ご遠慮なく」
「...それでは少しお借りしましょう」
そう言った瞬間! アルフレートさんは膝を少し曲げ、まるでスキップするように軽く跳ねると3m近いであろう枝まで一気に跳躍した。
「?!」
更に逆手に持ったブッシュナイフが瞬間的にぶれたかと思うと音もなく着地する。
「素晴らしい業物ですな。しかも確かに武器ではなく道具として意識されて造りこまれている様です。素晴らしい道具を手にして少しはしゃいでしまいました」
そう言ってナイフを返してくる。その瞬間直径30cm程もある枝が上から落ちてきた。
「...凄まじいですね、驚きました」
「これはお恥ずかしい。年寄りの冷や水ですな」
こちらは純粋に斧代わりとして貸したのだが...そんな次元の技術ではない。あの太さの枝は切れ味だけで切れる物ではない事位カナタにも分かる。本当に何者なんだろう?
「さあ、お部屋の鍵をご用意いたします」
「よろしくお願いします」
この時いつかアルフレートさんがどんな人生を送って来たのか聞いてみたいと思った。
----------------ーーーーーーーー
アルフレートさんの意外な一面を見た後、部屋で新たなスキルの付加能力を検証する事にした。
「とりあえず“テンプオーダー”からだな。ミネルヴァ、現状の状態設定で今の僕の保有魔力なら12時間維持するとして、どの程度の空間を形成出来る?」
「主殿の保有魔力のみで維持する場合、立法体換算で一辺約64kmです」
「.....我ながら呆れるな。とりあえず一辺30mで形成してみてくれ。入口は縦2m、横1mで頼む」
「了解しました。空間形成を開始します。一辺30m設定完了、内部状態通常空間設定完了、出入り口設定完了。何時でもいけます」
「“テンプオーダー”」
発動した瞬間部屋の壁に黒い出入り口が現れた。
「このまま入っても大丈夫かい?」
「はい問題ありません。内部状態はこの部屋を基準に設定しております。魔力は集積で十分賄えますので主殿の保有魔力は使用しておりません」
「分かった。入ってみよう」
恐る恐る手を伸ばして黒い壁に触れる。これといった抵抗もなく黒い壁を通り抜けて内部に入る事が出来た。
「...殺風景だな。それに少し広すぎた」
立法体の内壁は灰色で天井に当たる部分がうっすら光って明るい。一つの部屋として捉えると広すぎたようだ。小さな体育館の様で落ち着かない。
「ミネルヴァ、僕が中にいても空間は弄れるのかい?」
「生命維持に問題がある設定以外なら可能です」
「よし、なら天井高5m、縦横を10mで設定してみてくれないか?」
「了解、内部サイズを改変いたします」
ミネルヴァがそう言った途端に内部サイズは小さくなり程々のサイズに収まった。
「とりあえずはこの位でいいかな。入口は内部に入っている間消す事は可能かい?」
「可能です。実行しますか?」
「試してみよう」
「了解、実行します」
途端に入口が消える。これで外部空間から完全に遮断された。
「内部に居る時は酸素の消費なんかの問題は?」
「基本的に設定を変更しない限り維持されます」
「宿の部屋の情報は分かるかい?」
「部屋の映像を一面に投影可能です。実行しますか?」
「頼む。向こうからは見えないのかい?」
「映像は基本的にエントランスを開けた空間が投影されます。外部空間からは視認出来ません。実行いたします」
そう言うと入って来た壁に宿の部屋の映像が投影された。
「よし、この空間をとりあえず拠点化しよう。椅子や机を用意しないとな」
「空間形成を応用して作成する事も出来ますが?」
「それも少し情緒がないしな、多少の出費は問題ない程度の資金もあるし買い揃えよう。後々この部屋を“次元連結”を捜索する部屋にするつもりだしな。それよりもそんなに色んな形の物を配置出来るのかい?」
「立体的な物に関しては大抵可能です。投影技術の応用で色彩設定も問題ありません」
「なら空間中応に直径1mの球体を出してみてくれないか」
「了解。形成します」
瞬時に球体が現れる。これならいけそうだ。
「よしミネルヴァ、ダウンロード情報にあるこの惑星の地図を球体に投影して現在地と“ディメンションキャスト”の情報を反映してみてくれ」
「了解致しました。投影致しましす」
同時に球体にマップが表示される。グー○ルマップの様なデザインの地球儀が出来上がり自分達の現在地がポイントされる。この辺のデザインはミネルヴァが元携帯電話だからなんだろう。
「見た所まだ“次元連結”の予測発生地点は表示されていないようだな。まあとりあえず問題ない様だし一旦外に出ようか、“エントランス”を頼む」
「了解致しました。この空間に接続するエントランスを待機設定致します。必要時には“エンター1”と指示して下さい。自動接続致します」
「分かった。“エンター1”」
指示すると同時に宿の部屋が投影された壁面に黒い出入り口が現れる。
「...しかしこの年で秘密基地を持ってワクワクするとは、まだまだ大人になりきれてない証拠か」
ミネルヴァは無言だ、気にしない事にして一旦外に出る事にしよう...
----------------ーーーーーーーー
とりあえず宿の部屋に戻り、必要な物をミネルヴァと話し合う。
「まず椅子と机は必要だな。広めに設定したから作業台も置きたいが...これは空間形成で造ってもいいか。あっ大事な事を忘れてた。ミネルヴァ、作成した空間に別で造った空間を連結出来るのかい?出来ればドアで行き来したいんだが?」
「可能です。どういった部屋ですか?」
「トイレだよ。こちらの世界ではやはりトイレだけは馴染めなくてさ。出来れば快適な物を設置したい」
そう、キャンプが趣味だったおかげか、こちらのトイレでも何とか対応出来てはいたが、やはり快適な空間は欲しい所だ。
「了解です。個別空間を設定してドアで連結、洋式便器を空間形成で設置します。ウォシュレットは必要ですか?」
「そんな事も出来るのか? 是非頼む!」
「水魔法の応用で可能です。汚水は以前行った火山の地下にあるマグマ層に自動で転送して処理します」
「すごいな。宜しく頼むよ」
これからは快適なトイレ生活が送れそうで嬉しい。それからも他の生活に必要そうな物をミネルヴァと話し合っていると控えめなノックがしてアルフレートさんの声が聞こえた。
「おくつろぎの所を申し訳ありません。ビットナー伯爵様の使いの方がお越しです」
「...すぐ参りますので少々お待ち下さい」
はて、また厄介事だろうか?
0
あなたにおすすめの小説
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる