37 / 100
出張ってヤツは・・・だいたい突然決まる物ですよね? 37
しおりを挟む
第一章 三三話
奴が召喚した巨大なワイバーンは、水晶に闇を溶かし込んだ様な輝きを放ち、全身から吸収した魔 力を無数の竜巻に変え、背後に従えていた。
彼等のアジトには結界が展開されて無傷の様だが、既に周囲の街並みは竜巻に飲み込まれて見るも無残な状態だ。
「覚悟するがいい...この辺り一帯は灰燼に帰すと! 最早止める術は無いと知れ!」
「勝手な事を言わないで下さい。全く...貴方みたいな方は...何処にでも、何時の時代にも居ますよ。大儀とか使命とか振りかざせば“他人の痛み”に無自覚になれる輩に偉そうな事を言う資格は有りません」
「減らず口を!」
間髪入れずにミネルヴァから通信が入る。
{奴は竜巻に変換する事で魔 力を許容量を超えて集積しています。現状ではこちらの魔力量には及びませんが竜巻の数が40以上収束した場合、相乗効果でこちらの魔力総量を上回る可能性が有ります}
{そうか...僕の潜在魔力量プラス集積量でなら現状では負けて無いって事だな?}
{このままでは約4分で奴の魔力量がこちらを上回ります}
{分かった、ならスペードのエースを使う。最速で事態を収束するぞ! テンプオーダー!}
あらかじめ決めていた最大魔力数値で別空間を形成。容量は小さいが空間強度を最大限まで引き上げた逸品だ。
{了解! 設定をワイバーンと奴の魔力に調律します。3・2・1...設定完了!魔力増加パターンを捉えました。何時でも行けます}
{最大容量で行くぞ!}
「エクスチェンジ!!!」
スキルを解放した瞬間、凄まじい光が迸り視界の全てを漂白しようとするが...
{モノクルの露光出力を調整します}
相変わらずミネルヴァの仕事には隙が無い。左目の視界が快適な明度に保たれ、結果は一目瞭然だった。視界を奪われている奴に素早く近づきブッシュナイフを突きつけて動きを封じる。
「貴様! 何をした? こんな事は有り得ん! いや起こし様が無い筈だ!」
絶叫する奴の背後...其処に居る筈の暴風の翼竜王は元より居なかったかの様に消え失せていた。
其れ処か....吹き飛ばされ、捻り潰された瓦礫や、まだかろうじて無事だった街並み迄がその姿を薄れさせて消えていく。暫くすると彼等のアジトを残して全ての風景は消え去っていた。
「...貴様は一体何者だ? 周りの街はどうした?ここは何なんだ?」
ローブの男が茫然自失で呟く。
「ここは僕の魔力で形成した通常とは別の空間です。貴方達は最初から僕の掌に居たのですよ。実は依頼主に出来る限り周囲に被害を出したり、騒動を起こさない様に厳命されておりまして...今なら、この結果を踏まえてお話の続きを聞いて頂けますか...其処に居られる方?」
僕はモノクルに表示された、アジトの玄関ドアの後ろに隠れている人物達に声をかける。
「出てはいけません!!!」
ローブの男が大声を上げるが...年の頃は18~19だろう。華美では無いが、品の良いスカートとジャケットを身に付けた女性が現れる。
とても美しい女性だ。が、それ以上に慈愛を感じさせる女性だった。こう言ってはなんだが庇護欲を掻き立てるタイプの女性と言えるかも知れない。
その彼女の前には10代前半、下手をすれば12歳以下の少年が短剣を構えてこちらを警戒していた。
「最早これ迄です、ヴィルヘルム。元より我々の為に民を犠牲にする事など有ってはならないのに...それなのに貴方達を留め置けなかったのは私の罪です。この上、あなたを犠牲にして自らの責務を逃れては、父上が犠牲になって迄残した誇りを汚します。 そこの方、彼等の行い全ての責任は私にあります。交渉は私が伺います。ヴィルヘルムを離せとは申しませんが交渉が済むまでの安全は保証して下さい」
...なる程勇ましい、が...
「殿ッ...お嬢様! なりません!! 貴方が生き残りさえすれば希望は繋がるのです!どうか...」
ローブの男...ヴィルヘルムが吠える。だが奴の首筋には、他でもない僕が大型ブッシュナイフを当て、動きを封じている。
「やっと“話を聞いてくれそうな方”が出て来てくれましたね。しかし勘違いされては困ります。元々こちらには交渉に応じる義務など有りません。そしてそちらにも拒否する力は無くなりました。それを鑑みて慎重に発言して下さい。お願いします」
女性が息を飲む、もしかしたら厳しい意見に免疫が無いのだろうか?
「...畏まりました。一層の注意を払ってお話しさせて頂きます」
その女性はかろうじて、そう声を絞り出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
実は今回の戦闘は結果から見るほど楽な物では無かった。
奴の召喚したワイバーンは凄まじい魔力で、奴を別の空間に飛ばす為にこちらも魔力総量の7割強を必要とした。
ミネルヴァ曰わく、この世界の召喚獣は実在した魔物がベースとなる。(ミネルヴァの様な手順は本来ならあり得ない)
大抵は自らが倒した魔物の体内から、魔力が結晶化した魔晶石を採取し、術者に内在する魔力で魔晶石に記憶された元々の生物の情報を擬似生物として再生する。
つまりヴィルヘルムは以前あのワイバーンを倒している事になる、奴は間違いナシの化け物だった訳だ。
今回だって純粋に魔力をつぎ込んで戦闘を行えば、魔力総量からして奴等を封じ込めている結界空間を解かざるを得なかったかも知れない。
それ程の激戦だった訳だ....因みにエクスチェンジで結界空間と入れ替わっていた跡地にはシドーニエが通常のアジトが存在する様な幻術を展開している。
僕達は再度、彼等のアジト内で話を聞く事にした。
「貴女の忠臣の同席は許可しますが結界空間内からです。暴れられてはたまりませんのでね」
「はい、異存有りません。」
不承不承だが女性の指示に従って大人しく小型の結界空間に入るヴィルヘルム。
「それでは...まず貴女方の素性を聞かせて頂きましょうか...」
「私の名は、マレーネ・フォン・ワーレンハイトです。このグローブリーズ帝国西部のワーレンハイト子爵領にて領主代理を勤めております」
ふむ、何処かの貴族が関わっているとは思っていたが予想通りだった。だが...
「一つ宜しいでしょうか?」
「はい?何でしょうか?」
「それは貴女の本当の名では有りませんよね?」
今度こそ間違い無く全員が息を呑んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「...どうして分かったのですか?」
「マレーネ様!」
彼女の近従の少年が声を上げる
「...確信があった訳では有りません。様々な事を鑑み、それでも可能性は高くないと思いつつカマを掛けました」
「...なる程。見事に引っかかった訳ですね。確かにこんな間の抜けた事では部下達の信頼など有った物では有りませんね」
彼女が自嘲気味に呟く。因みにヴィルヘルムが結界空間内から何かを叫んでいるがあちらからの音声は繋いでいない。
「...貴女の本当の名前を教えて下さい。」
「...私の本当の名はマルグリット・フォン・グローブリーズ。先の帝位争いに敗れた、現皇帝陛下フリードリヒ・フォン・グローブリーズの兄であるアルブレヒト・フォン・グローブリーズの遺児です」
...半ば予想通りだった。だったのだが...こんなに当たって嬉しくない予想も無かった。
「...つまり貴女は子爵令嬢であるマレーネ様の身分を奪い生き延びたのですか?」
なるべく平静を保って話そうとは思うが、どうしても声に嫌悪感が滲むのは隠せなかった。しかしそれを聞いた近従の少年は即座に、
「無礼者め! お前にマレーネ様とマルグリット様の何が解るというのか!! 今すぐ取り消せ!!」
「ハンス、私の為にありがとう...でも良いのです。結果彼女の身分を偽って生き延びた事は事実なのですから」
どうもかなり複雑な事情が有るようだ。
「...事情を伺いましょう。」
本来なら深入りしたくは無い、だが事情を聞かねばこちらの調査も進まない。聞くより他に仕方無かった。
「はい、少々長くなるかもしれませんがお話し致します。我が父上達が死ぬ切っ掛けとなり、先の七大国大戦の発端にもなった事件の事を...」
奴が召喚した巨大なワイバーンは、水晶に闇を溶かし込んだ様な輝きを放ち、全身から吸収した魔 力を無数の竜巻に変え、背後に従えていた。
彼等のアジトには結界が展開されて無傷の様だが、既に周囲の街並みは竜巻に飲み込まれて見るも無残な状態だ。
「覚悟するがいい...この辺り一帯は灰燼に帰すと! 最早止める術は無いと知れ!」
「勝手な事を言わないで下さい。全く...貴方みたいな方は...何処にでも、何時の時代にも居ますよ。大儀とか使命とか振りかざせば“他人の痛み”に無自覚になれる輩に偉そうな事を言う資格は有りません」
「減らず口を!」
間髪入れずにミネルヴァから通信が入る。
{奴は竜巻に変換する事で魔 力を許容量を超えて集積しています。現状ではこちらの魔力量には及びませんが竜巻の数が40以上収束した場合、相乗効果でこちらの魔力総量を上回る可能性が有ります}
{そうか...僕の潜在魔力量プラス集積量でなら現状では負けて無いって事だな?}
{このままでは約4分で奴の魔力量がこちらを上回ります}
{分かった、ならスペードのエースを使う。最速で事態を収束するぞ! テンプオーダー!}
あらかじめ決めていた最大魔力数値で別空間を形成。容量は小さいが空間強度を最大限まで引き上げた逸品だ。
{了解! 設定をワイバーンと奴の魔力に調律します。3・2・1...設定完了!魔力増加パターンを捉えました。何時でも行けます}
{最大容量で行くぞ!}
「エクスチェンジ!!!」
スキルを解放した瞬間、凄まじい光が迸り視界の全てを漂白しようとするが...
{モノクルの露光出力を調整します}
相変わらずミネルヴァの仕事には隙が無い。左目の視界が快適な明度に保たれ、結果は一目瞭然だった。視界を奪われている奴に素早く近づきブッシュナイフを突きつけて動きを封じる。
「貴様! 何をした? こんな事は有り得ん! いや起こし様が無い筈だ!」
絶叫する奴の背後...其処に居る筈の暴風の翼竜王は元より居なかったかの様に消え失せていた。
其れ処か....吹き飛ばされ、捻り潰された瓦礫や、まだかろうじて無事だった街並み迄がその姿を薄れさせて消えていく。暫くすると彼等のアジトを残して全ての風景は消え去っていた。
「...貴様は一体何者だ? 周りの街はどうした?ここは何なんだ?」
ローブの男が茫然自失で呟く。
「ここは僕の魔力で形成した通常とは別の空間です。貴方達は最初から僕の掌に居たのですよ。実は依頼主に出来る限り周囲に被害を出したり、騒動を起こさない様に厳命されておりまして...今なら、この結果を踏まえてお話の続きを聞いて頂けますか...其処に居られる方?」
僕はモノクルに表示された、アジトの玄関ドアの後ろに隠れている人物達に声をかける。
「出てはいけません!!!」
ローブの男が大声を上げるが...年の頃は18~19だろう。華美では無いが、品の良いスカートとジャケットを身に付けた女性が現れる。
とても美しい女性だ。が、それ以上に慈愛を感じさせる女性だった。こう言ってはなんだが庇護欲を掻き立てるタイプの女性と言えるかも知れない。
その彼女の前には10代前半、下手をすれば12歳以下の少年が短剣を構えてこちらを警戒していた。
「最早これ迄です、ヴィルヘルム。元より我々の為に民を犠牲にする事など有ってはならないのに...それなのに貴方達を留め置けなかったのは私の罪です。この上、あなたを犠牲にして自らの責務を逃れては、父上が犠牲になって迄残した誇りを汚します。 そこの方、彼等の行い全ての責任は私にあります。交渉は私が伺います。ヴィルヘルムを離せとは申しませんが交渉が済むまでの安全は保証して下さい」
...なる程勇ましい、が...
「殿ッ...お嬢様! なりません!! 貴方が生き残りさえすれば希望は繋がるのです!どうか...」
ローブの男...ヴィルヘルムが吠える。だが奴の首筋には、他でもない僕が大型ブッシュナイフを当て、動きを封じている。
「やっと“話を聞いてくれそうな方”が出て来てくれましたね。しかし勘違いされては困ります。元々こちらには交渉に応じる義務など有りません。そしてそちらにも拒否する力は無くなりました。それを鑑みて慎重に発言して下さい。お願いします」
女性が息を飲む、もしかしたら厳しい意見に免疫が無いのだろうか?
「...畏まりました。一層の注意を払ってお話しさせて頂きます」
その女性はかろうじて、そう声を絞り出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
実は今回の戦闘は結果から見るほど楽な物では無かった。
奴の召喚したワイバーンは凄まじい魔力で、奴を別の空間に飛ばす為にこちらも魔力総量の7割強を必要とした。
ミネルヴァ曰わく、この世界の召喚獣は実在した魔物がベースとなる。(ミネルヴァの様な手順は本来ならあり得ない)
大抵は自らが倒した魔物の体内から、魔力が結晶化した魔晶石を採取し、術者に内在する魔力で魔晶石に記憶された元々の生物の情報を擬似生物として再生する。
つまりヴィルヘルムは以前あのワイバーンを倒している事になる、奴は間違いナシの化け物だった訳だ。
今回だって純粋に魔力をつぎ込んで戦闘を行えば、魔力総量からして奴等を封じ込めている結界空間を解かざるを得なかったかも知れない。
それ程の激戦だった訳だ....因みにエクスチェンジで結界空間と入れ替わっていた跡地にはシドーニエが通常のアジトが存在する様な幻術を展開している。
僕達は再度、彼等のアジト内で話を聞く事にした。
「貴女の忠臣の同席は許可しますが結界空間内からです。暴れられてはたまりませんのでね」
「はい、異存有りません。」
不承不承だが女性の指示に従って大人しく小型の結界空間に入るヴィルヘルム。
「それでは...まず貴女方の素性を聞かせて頂きましょうか...」
「私の名は、マレーネ・フォン・ワーレンハイトです。このグローブリーズ帝国西部のワーレンハイト子爵領にて領主代理を勤めております」
ふむ、何処かの貴族が関わっているとは思っていたが予想通りだった。だが...
「一つ宜しいでしょうか?」
「はい?何でしょうか?」
「それは貴女の本当の名では有りませんよね?」
今度こそ間違い無く全員が息を呑んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「...どうして分かったのですか?」
「マレーネ様!」
彼女の近従の少年が声を上げる
「...確信があった訳では有りません。様々な事を鑑み、それでも可能性は高くないと思いつつカマを掛けました」
「...なる程。見事に引っかかった訳ですね。確かにこんな間の抜けた事では部下達の信頼など有った物では有りませんね」
彼女が自嘲気味に呟く。因みにヴィルヘルムが結界空間内から何かを叫んでいるがあちらからの音声は繋いでいない。
「...貴女の本当の名前を教えて下さい。」
「...私の本当の名はマルグリット・フォン・グローブリーズ。先の帝位争いに敗れた、現皇帝陛下フリードリヒ・フォン・グローブリーズの兄であるアルブレヒト・フォン・グローブリーズの遺児です」
...半ば予想通りだった。だったのだが...こんなに当たって嬉しくない予想も無かった。
「...つまり貴女は子爵令嬢であるマレーネ様の身分を奪い生き延びたのですか?」
なるべく平静を保って話そうとは思うが、どうしても声に嫌悪感が滲むのは隠せなかった。しかしそれを聞いた近従の少年は即座に、
「無礼者め! お前にマレーネ様とマルグリット様の何が解るというのか!! 今すぐ取り消せ!!」
「ハンス、私の為にありがとう...でも良いのです。結果彼女の身分を偽って生き延びた事は事実なのですから」
どうもかなり複雑な事情が有るようだ。
「...事情を伺いましょう。」
本来なら深入りしたくは無い、だが事情を聞かねばこちらの調査も進まない。聞くより他に仕方無かった。
「はい、少々長くなるかもしれませんがお話し致します。我が父上達が死ぬ切っ掛けとなり、先の七大国大戦の発端にもなった事件の事を...」
0
あなたにおすすめの小説
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる