50 / 100
現場の事情は・・・偉い人には分からん物なんですよね? 50
しおりを挟む
第一章 四六話
グラブフットが魔法を解放した瞬間、視界を確保するべく、モノクルが急速に光量を絞っていくが・・・
{露光調整の限界です! エンター1に緊急退避します! }
モノクルの通信機能を通して、ミネルヴァからの警告が響く、と同時にエンター1に一時退避する。
「クククッ さっきのアローナへの対処をみれば、お前さんが “戦闘を生業とする人間” じゃあないのは十分に分かっていたが・・・回避を最優先にするスタイルが裏目に出たな。」
激しい光の奔流が収まった時、既にグラブフットは封印管理立体魔法陣に、両手を当てていた。
さらに、彼の周囲には半径3m程の半透明の球体が形成されている。装置の成り立ちから考えれば、恐らくはオペレーターを保護する機構が作動したのだろう。
「・・・目眩ましだったんですね。騙されましたよ。」
グラブフットの行動を見て、すぐにエンター1から出たが・・・時既に遅しだった。
「ああ。さっきも言ったが、あんたの基本戦術は回避ありきのカウンター戦術だと踏んだんだ。案の定距離を取ってくれた。少ない隙だったが俺には十分だったよ。」
{ミネルヴァ、あの球体は結界の一種か?}
{はい。スキャンした構造式から考えて、魔力の遮断性能を第一に構築されたものと推定されます。恐らくあの中には転移も難しいかと・・・この結界を破るには、高威力の物理攻撃こそ最も可能性が高いと思われます。}
「・・・このままギドルガモンの召喚を見逃すとでも思っているのですか?」
「はったりは止めとけよ。アローナ以上の物理攻撃力がなきゃこの結界は破れんよ。仮に破れたとしても、その前に俺の用は終わってる。正直なところ俺でも全魔力の3割は開封召喚にもってかれるからな・・・あの嬢ちゃんを取り戻されたのはこっちにとっても痛手だが・・・おっとそろそろだぜ。」
グラブフットがコンソールを操作し始めた時から、火口の中が少しずつ振動し始めていた。そうこうする内に火口の内壁や地面が、エメラルドグリーンに輝き出す。
同時に・・・金色に輝く巨体を丸めた何かが、火口の中心から浮かび上がる様に姿を現し始める。
「あれは?・・・ありえません! この世界にあれがいる筈が無い!」
「何を言ってる? 奴の事を知ってるとでも・・・ いや、今はそれはいい。奴こそが15年振りに顕現した古の三神獣が一柱 “三首の神獣” さ!」
実は・・・ミネルヴァのデータには、伝承や目撃談からの予測スペックは記載されていたが、その姿を確認出来る映像はなかった。
徐々にハッキリとして来る姿を、もう一度良く確認する。そこにいたのは・・・全長50mはある巨体を持った、三首のドラゴンだった。その姿を見た奏太は思わず心の声を漏らしてしまう・・・
「・・・どう見てもキン○ギドラじゃないか! 」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギドルガモンは黄金に輝く鱗に覆われ、背に巨大な翼を広げて鎮座していた。
三首の先には、それぞれ4対の異なる大きさの角と、凶悪な牙を揃える顎を持った竜の頭部が、色違いの瞳を持ってこちらを睥睨している。
キング○ドラとの相違は一対の腕が有ることだが・・・奴の爪を見ると、どうみても悪い要素にしかならないだろう。
「さあどうする? このままこいつが暴れ出すのを待ってみるかい? 俺はそれでも構わんがね。」
グラブフットがうそぶく。正直な所、ローランドとサブリナを連れて転移しようかとも思ったが・・・大公領の事を考えるとそれも悪手だ。
「ここに至っては是非も有りません。領の事を考えれば、ここでけりを着けねばならないでしょう。当然あなたにも・・・事の収拾を着けた後に、しっかり責任を取って貰います。」
どうも “奴の思惑通り” に進んだ様な気がする・・・なんとも業腹だが、現時点では奴の力も当てにするしかない。
「ああいいぜ。元よりそのつもりだからな。」
とても信用出来ないが・・・
「とりあえず・・・ヤツの事を知っているのでしょう? 弱点等は無いのですか?」
「そんなもんがあるなら、神獣なんて呼ばれるかよ。敢えて言うならスタミナ位さ。」
そんな益体も無いやり取りをしている内に、首の一つが徐に顎を開いた。奴の口中に、光の粒子が吸い込まれていくのを見た瞬間、またしてもミネルヴァから、鋭い警告が飛ぶ。
{ブレスが来ます! 退避して下さい!! }
{ミネルヴァ! 倒れている兵士達の下に、エンター2の入り口を設定してくれ!}
{了 解!}
ミネルヴァの返事と同時に、無数のエントランスが、兵士達を真下に飲み込んで消える。アローナも一緒に収容した。正直な所、助ける義理など1mmも無いのだが・・・
グラブフットを見ると、さほど慌てた様子もない。人の事をとやかく言える程、高潔な人間では無いのだが・・彼等を簡単に見捨てたグラブフットに苛立ちを禁じ得ない。苛つきを抱えたまま、もう一度エンター1に逃げ込む。
エンター1の中から外の様子を見ると、今まさにヤツがブレスを吐き出した所だった。超高熱のブレスが有ることはデータから知っていたが、想像していた炎の奔流のような物とは異なり、巨大なレーザー状の熱線が、僕らの居た付近に着弾する。
瞬間的に、その熱線の範囲にあった物は全て消滅する。さらに、熱線のよって深く穿たれた穴へ、周囲の地面を溶解させたマグマが流れ込んでいく。
周辺にも熱波が押し寄せるが、グラブフットは結界の性能のおかげか問題なさそうだ。
{ミネルヴァ、こいつは一筋縄ではいかない様だ。奴も当てになるか分からないし・・・彼の封印を解放しよう!}
ミネルヴァにそう言うと、同時に一羽のドローンオウルが姿を表す。今まで隠蔽魔法で隠れていた彼は、グラブフットの使い魔を尾行し、この火口まで奏太達を案内した陰の功労者だ。
しかも、転移座標として待機しながら魔法陣を火口各所に設置までしている。通常のドローンオウルにはエネルギー保有量の問題で出来ないが・・・彼は特別製だ。
{了解です! 封印空間解放・魔力回路接続・擬似魔力体構成・解放準備完了!}
「召 喚! 暴風の翼竜王!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暴風の翼竜王は、あの日の偉容をなんら損なう事無く、黒水晶の鱗と無数の竜巻を纏い、その場に姿を現した。しかも、大きさは全長30m程と封印前に比べて倍になっている。
ヴィルヘルムと対峙した時・・・彼の召喚した暴風の翼竜王はその真価を発揮する前に、僕の形成した最高強度の封印空間に強制的に転移した。
その後、当然だが空間の中で消え失せた訳では無い。魔力回路による結合を絶たれたテンペストワイバーンは、集積した魔力を保持したまま、状態変化を極端に鈍化させて封印されていた。
そして昨日・・・グラブフットの使い魔を尾行する際に、テンペストワイバーンの魔晶石を核にしてドローンオウルを召喚した。本来なら魔晶石の元になっている魔獣以外を召喚する事など不可能なのだが・・・
テンペストワイバーンを形成していた “魔力と情報” を異空間に保持したまま、純粋な魔力のみの供給回路を接続する事で問題を解決した。
これで表面的な行動規範はドローンオウルとして行動し、万が一の際には“テンペストワイバーンとして解放可能な使い魔”が誕生した訳だ。サイズについては、基本魔力量の高い僕が使役する事によって調整可能である。
「さあ、勝負はこれからです。例えあなたが“伝説の神獣”だとしても・・・最後には倒される運命なんですよ・・・怪 獣ってヤツはね。」
グラブフットが魔法を解放した瞬間、視界を確保するべく、モノクルが急速に光量を絞っていくが・・・
{露光調整の限界です! エンター1に緊急退避します! }
モノクルの通信機能を通して、ミネルヴァからの警告が響く、と同時にエンター1に一時退避する。
「クククッ さっきのアローナへの対処をみれば、お前さんが “戦闘を生業とする人間” じゃあないのは十分に分かっていたが・・・回避を最優先にするスタイルが裏目に出たな。」
激しい光の奔流が収まった時、既にグラブフットは封印管理立体魔法陣に、両手を当てていた。
さらに、彼の周囲には半径3m程の半透明の球体が形成されている。装置の成り立ちから考えれば、恐らくはオペレーターを保護する機構が作動したのだろう。
「・・・目眩ましだったんですね。騙されましたよ。」
グラブフットの行動を見て、すぐにエンター1から出たが・・・時既に遅しだった。
「ああ。さっきも言ったが、あんたの基本戦術は回避ありきのカウンター戦術だと踏んだんだ。案の定距離を取ってくれた。少ない隙だったが俺には十分だったよ。」
{ミネルヴァ、あの球体は結界の一種か?}
{はい。スキャンした構造式から考えて、魔力の遮断性能を第一に構築されたものと推定されます。恐らくあの中には転移も難しいかと・・・この結界を破るには、高威力の物理攻撃こそ最も可能性が高いと思われます。}
「・・・このままギドルガモンの召喚を見逃すとでも思っているのですか?」
「はったりは止めとけよ。アローナ以上の物理攻撃力がなきゃこの結界は破れんよ。仮に破れたとしても、その前に俺の用は終わってる。正直なところ俺でも全魔力の3割は開封召喚にもってかれるからな・・・あの嬢ちゃんを取り戻されたのはこっちにとっても痛手だが・・・おっとそろそろだぜ。」
グラブフットがコンソールを操作し始めた時から、火口の中が少しずつ振動し始めていた。そうこうする内に火口の内壁や地面が、エメラルドグリーンに輝き出す。
同時に・・・金色に輝く巨体を丸めた何かが、火口の中心から浮かび上がる様に姿を現し始める。
「あれは?・・・ありえません! この世界にあれがいる筈が無い!」
「何を言ってる? 奴の事を知ってるとでも・・・ いや、今はそれはいい。奴こそが15年振りに顕現した古の三神獣が一柱 “三首の神獣” さ!」
実は・・・ミネルヴァのデータには、伝承や目撃談からの予測スペックは記載されていたが、その姿を確認出来る映像はなかった。
徐々にハッキリとして来る姿を、もう一度良く確認する。そこにいたのは・・・全長50mはある巨体を持った、三首のドラゴンだった。その姿を見た奏太は思わず心の声を漏らしてしまう・・・
「・・・どう見てもキン○ギドラじゃないか! 」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギドルガモンは黄金に輝く鱗に覆われ、背に巨大な翼を広げて鎮座していた。
三首の先には、それぞれ4対の異なる大きさの角と、凶悪な牙を揃える顎を持った竜の頭部が、色違いの瞳を持ってこちらを睥睨している。
キング○ドラとの相違は一対の腕が有ることだが・・・奴の爪を見ると、どうみても悪い要素にしかならないだろう。
「さあどうする? このままこいつが暴れ出すのを待ってみるかい? 俺はそれでも構わんがね。」
グラブフットがうそぶく。正直な所、ローランドとサブリナを連れて転移しようかとも思ったが・・・大公領の事を考えるとそれも悪手だ。
「ここに至っては是非も有りません。領の事を考えれば、ここでけりを着けねばならないでしょう。当然あなたにも・・・事の収拾を着けた後に、しっかり責任を取って貰います。」
どうも “奴の思惑通り” に進んだ様な気がする・・・なんとも業腹だが、現時点では奴の力も当てにするしかない。
「ああいいぜ。元よりそのつもりだからな。」
とても信用出来ないが・・・
「とりあえず・・・ヤツの事を知っているのでしょう? 弱点等は無いのですか?」
「そんなもんがあるなら、神獣なんて呼ばれるかよ。敢えて言うならスタミナ位さ。」
そんな益体も無いやり取りをしている内に、首の一つが徐に顎を開いた。奴の口中に、光の粒子が吸い込まれていくのを見た瞬間、またしてもミネルヴァから、鋭い警告が飛ぶ。
{ブレスが来ます! 退避して下さい!! }
{ミネルヴァ! 倒れている兵士達の下に、エンター2の入り口を設定してくれ!}
{了 解!}
ミネルヴァの返事と同時に、無数のエントランスが、兵士達を真下に飲み込んで消える。アローナも一緒に収容した。正直な所、助ける義理など1mmも無いのだが・・・
グラブフットを見ると、さほど慌てた様子もない。人の事をとやかく言える程、高潔な人間では無いのだが・・彼等を簡単に見捨てたグラブフットに苛立ちを禁じ得ない。苛つきを抱えたまま、もう一度エンター1に逃げ込む。
エンター1の中から外の様子を見ると、今まさにヤツがブレスを吐き出した所だった。超高熱のブレスが有ることはデータから知っていたが、想像していた炎の奔流のような物とは異なり、巨大なレーザー状の熱線が、僕らの居た付近に着弾する。
瞬間的に、その熱線の範囲にあった物は全て消滅する。さらに、熱線のよって深く穿たれた穴へ、周囲の地面を溶解させたマグマが流れ込んでいく。
周辺にも熱波が押し寄せるが、グラブフットは結界の性能のおかげか問題なさそうだ。
{ミネルヴァ、こいつは一筋縄ではいかない様だ。奴も当てになるか分からないし・・・彼の封印を解放しよう!}
ミネルヴァにそう言うと、同時に一羽のドローンオウルが姿を表す。今まで隠蔽魔法で隠れていた彼は、グラブフットの使い魔を尾行し、この火口まで奏太達を案内した陰の功労者だ。
しかも、転移座標として待機しながら魔法陣を火口各所に設置までしている。通常のドローンオウルにはエネルギー保有量の問題で出来ないが・・・彼は特別製だ。
{了解です! 封印空間解放・魔力回路接続・擬似魔力体構成・解放準備完了!}
「召 喚! 暴風の翼竜王!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暴風の翼竜王は、あの日の偉容をなんら損なう事無く、黒水晶の鱗と無数の竜巻を纏い、その場に姿を現した。しかも、大きさは全長30m程と封印前に比べて倍になっている。
ヴィルヘルムと対峙した時・・・彼の召喚した暴風の翼竜王はその真価を発揮する前に、僕の形成した最高強度の封印空間に強制的に転移した。
その後、当然だが空間の中で消え失せた訳では無い。魔力回路による結合を絶たれたテンペストワイバーンは、集積した魔力を保持したまま、状態変化を極端に鈍化させて封印されていた。
そして昨日・・・グラブフットの使い魔を尾行する際に、テンペストワイバーンの魔晶石を核にしてドローンオウルを召喚した。本来なら魔晶石の元になっている魔獣以外を召喚する事など不可能なのだが・・・
テンペストワイバーンを形成していた “魔力と情報” を異空間に保持したまま、純粋な魔力のみの供給回路を接続する事で問題を解決した。
これで表面的な行動規範はドローンオウルとして行動し、万が一の際には“テンペストワイバーンとして解放可能な使い魔”が誕生した訳だ。サイズについては、基本魔力量の高い僕が使役する事によって調整可能である。
「さあ、勝負はこれからです。例えあなたが“伝説の神獣”だとしても・・・最後には倒される運命なんですよ・・・怪 獣ってヤツはね。」
0
あなたにおすすめの小説
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる