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難しい仕事ほど・・・断れないしがらみがあるもんですよね? 63
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第一章 五九話
「・・・・・・・・・・・・・・は?」
この猫なにを言ってるんだ? 複製体?
「今から状況を説明しよう。君の疑問には一つ一つ答えていくから、質問は後でまとめて聞いてくれ。」
正直なところ、さっきの“複製体”発言が猛烈に気に掛かっているけど仕方ない。そう思って静かに頷き、先をうながす。
「ありがとう。まずはこの世界について・・・ここは君の知る地球ではない。端的に言うと無数に有る平行異次元に存在する地球なんだ。」
・・・・猫が喋るだけでもトンデモなのに・・・更にでっかく出たな。
「まぁ君の中にある知識で、理解し易い認識を選択するなら“遥かな太古に別の方向性をたどって分岐した現在”とでも言うべき世界なんだ。」
まんまSFじゃない。フィクションではお馴染みの世界よね。
「続けよう。この世界の時間軸が君の認識する世界から分岐して、更に幾星霜の年月を経て、この世界に生きる人々は君の世界を基準として更に進歩した文明を築いた。まず無尽蔵に使用出来るエネルギーが発見された。エネルギー分配の不均衡が一切無くなり、世の中から戦争が消えた。世界中を巡る物流と文化は、自然界の環境を損なう事なく融合と淘汰を経て、世界を運営するシステムは極限まで効率化された。有史以来初の、正にユートピアと呼んで差し支えない世界が創造されたんだ。」
うわぁ、その話が本当なら素晴らしいが・・・大抵そういうのってフラグだよねぇ。
「世界中に住む人々は食糧生産のくびきから解放され、多様な文化を育んだが、逆に人間の生物としての頑健さは緩やかに衰退していった。まぁ過酷な条件が無くなれば当然だよね。」
「まあ・・・SF的な方向から考えればありがちな話よね。」
「理解が早くて助かる。その状況は、その時代の人間達にとっても深刻で、早急に解決策を考えないと、早晩肉体的だけで無く精神的・能力的にも深刻になるのは目に見えていた。まあどれほど素晴らしいシステムも最終的に管理・運営しているのは人間だからね。ボンクラには、大事な事は任せられないだろ?」
おっと辛口だな。そりゃ言いたい事は分かるけど。優秀な人間だけで社会が回っているワケじゃないでしょ。
「勘違いしないで欲しいが、当時の人間達が全ての人類に画一的な優秀さを求めた訳じゃない。種としての多様性を考えた時、弱い事も獲得した個性の一つだからね。だが肉体的、頭脳的な優秀さはまだトレーニングで補えるが本能の進化はかなりの難問だった。」
「まあそうでしょうね。」
「そこで考え出されたのが本能が勘違いするほど精巧なVR技術による試練を体験し、進歩を促す事だったんだ。まあ命の危険を感じる様な冒険を、一部の記憶を一時的に改変した状態で定期的に体験し、本能の劣化を食い止めるのが目的だったんだけど・・・」
そこで少し言い淀んで、
「結果は予想外の方向に進んだ。ほんの僅かな人々だったが、本能が劇的に進化した人類が現れ、彼等は汎人類には知覚出来ない高次元を認識出来るに至った。」
おいおい、これ以上は無いと思っていたら、更にトンデモじゃない!!
「彼等は基本的に穏やかで理知的であり、他の人類と敵対するような事は無かったが、その能力は当時の水準からしても隔絶していた。更に進んだ文明の遺産の一つが、先ほどの話にも出てきた多次元情報集積記録へのアクセス方法の解明だ。」
うーん。だんだん理解が及ばなくなってきたぞ。
「そうして人類の問題、いや世界の存続に関する諸問題に終止符がうたれるかと思われた矢先、世界の中で、進化に取り残されていた一部の人類が高次元知覚を獲得した人類に対して不平をならし始めた。まぁ自分達が人類を主導してきた誇りが、更に優秀な物の存在を許容できなかったんだ。」
それはなんとなく理解出来る。理性と感情が別物なのは時代を経ても変わらないわけだ。
「その彼等とて理性では納得出来ても感情が納得出来ない・・・という程度で表向きは社会は問題無く運営されていたんだ。だが・・・とうとうある事故が起きる。それは汎人類の全てに関わる重大な物だった。具体的には全人類がその恩恵に預かっいた精神エネルギー感応粒子の暴走だ。」
そんなに優秀な社会システムなのに?
「更に具体的に言うと、高次元知覚を獲得しようとした一部の人類が、精神エネルギー感応粒子の影響を最大級に得ようとしたのが原因らしいが・・・これについての情報は現在の我々ではアクセス出来ない秘匿情報になっている。結果だけを言うと適切な量で管理運営されていた精神エネルギー感応粒子は無尽蔵に世界に溢れだし、あらゆるシステムが暴走、社会を構築していたインフラはほぼ壊滅、人類はほぼ丸裸で殆どの社会システムを失った。更に悪い事は続く、本能進化を促すためのVRプログラムが高エネルギーの影響と精神感応の特徴によって実体化して世界中に魔物が溢れる事になったんだ。」
・・・・まじすか? なんて事してくれてんのよ。ほんとプライドばっか高いヤツにはろくなのがいないわね。
「そこから人類による新たな苦難の歴史が始まる訳だが、結果から言うと惑星全体に広がった精神エネルギー感応粒子はとうとう回収できなかった。人類は精神エネルギー感応粒子を直接利用する技術を編み出して・・・まあ効率はとてつもなく悪いが・・・細々と生存する事になる。所謂魔法の誕生だ。」
!! 魔法 ??SFだと思ってたら、またえらくファンタジックな言葉が出てきたわね。
「その数を大きく減らした人類は、精神エネルギー感応粒子を社会システムに利用する事を断念する。これはこれまでの悔恨と反省もあるが、利用するための技術が失われてしまった事も大きく影響している。そして、その中で例外的に技術を保存する事に成功した、高次元知覚を獲得していた僅かな人類は、この世界をあるがままの進歩に任せる為、知覚した高次元に移住してしまう。この世界で言う所の所謂【神】の概念は彼等の事を指す。」
うわー・・・これってもしかしたら創世神話とかなの?さっきまでSFだったのに・・・
「彼等は殆どの場合、こちらの次元には干渉して来ない。但し世界の至る所に居る、本能進化VRシステム“本能進化促進プログラム”の残した“エボリューションクラス”のモンスターが破壊された場合、“エネルギー感応粒子の無差別使用が可能な存在”が現れたと判断する。そして、その存在が人類の緩やかな進歩を阻害する存在かどうかを判別するため、太古の技術を用いてこの次元に残されたのが・・・俺達の居る惑星保全システム “最後の砦”なんだよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・は?」
この猫なにを言ってるんだ? 複製体?
「今から状況を説明しよう。君の疑問には一つ一つ答えていくから、質問は後でまとめて聞いてくれ。」
正直なところ、さっきの“複製体”発言が猛烈に気に掛かっているけど仕方ない。そう思って静かに頷き、先をうながす。
「ありがとう。まずはこの世界について・・・ここは君の知る地球ではない。端的に言うと無数に有る平行異次元に存在する地球なんだ。」
・・・・猫が喋るだけでもトンデモなのに・・・更にでっかく出たな。
「まぁ君の中にある知識で、理解し易い認識を選択するなら“遥かな太古に別の方向性をたどって分岐した現在”とでも言うべき世界なんだ。」
まんまSFじゃない。フィクションではお馴染みの世界よね。
「続けよう。この世界の時間軸が君の認識する世界から分岐して、更に幾星霜の年月を経て、この世界に生きる人々は君の世界を基準として更に進歩した文明を築いた。まず無尽蔵に使用出来るエネルギーが発見された。エネルギー分配の不均衡が一切無くなり、世の中から戦争が消えた。世界中を巡る物流と文化は、自然界の環境を損なう事なく融合と淘汰を経て、世界を運営するシステムは極限まで効率化された。有史以来初の、正にユートピアと呼んで差し支えない世界が創造されたんだ。」
うわぁ、その話が本当なら素晴らしいが・・・大抵そういうのってフラグだよねぇ。
「世界中に住む人々は食糧生産のくびきから解放され、多様な文化を育んだが、逆に人間の生物としての頑健さは緩やかに衰退していった。まぁ過酷な条件が無くなれば当然だよね。」
「まあ・・・SF的な方向から考えればありがちな話よね。」
「理解が早くて助かる。その状況は、その時代の人間達にとっても深刻で、早急に解決策を考えないと、早晩肉体的だけで無く精神的・能力的にも深刻になるのは目に見えていた。まあどれほど素晴らしいシステムも最終的に管理・運営しているのは人間だからね。ボンクラには、大事な事は任せられないだろ?」
おっと辛口だな。そりゃ言いたい事は分かるけど。優秀な人間だけで社会が回っているワケじゃないでしょ。
「勘違いしないで欲しいが、当時の人間達が全ての人類に画一的な優秀さを求めた訳じゃない。種としての多様性を考えた時、弱い事も獲得した個性の一つだからね。だが肉体的、頭脳的な優秀さはまだトレーニングで補えるが本能の進化はかなりの難問だった。」
「まあそうでしょうね。」
「そこで考え出されたのが本能が勘違いするほど精巧なVR技術による試練を体験し、進歩を促す事だったんだ。まあ命の危険を感じる様な冒険を、一部の記憶を一時的に改変した状態で定期的に体験し、本能の劣化を食い止めるのが目的だったんだけど・・・」
そこで少し言い淀んで、
「結果は予想外の方向に進んだ。ほんの僅かな人々だったが、本能が劇的に進化した人類が現れ、彼等は汎人類には知覚出来ない高次元を認識出来るに至った。」
おいおい、これ以上は無いと思っていたら、更にトンデモじゃない!!
「彼等は基本的に穏やかで理知的であり、他の人類と敵対するような事は無かったが、その能力は当時の水準からしても隔絶していた。更に進んだ文明の遺産の一つが、先ほどの話にも出てきた多次元情報集積記録へのアクセス方法の解明だ。」
うーん。だんだん理解が及ばなくなってきたぞ。
「そうして人類の問題、いや世界の存続に関する諸問題に終止符がうたれるかと思われた矢先、世界の中で、進化に取り残されていた一部の人類が高次元知覚を獲得した人類に対して不平をならし始めた。まぁ自分達が人類を主導してきた誇りが、更に優秀な物の存在を許容できなかったんだ。」
それはなんとなく理解出来る。理性と感情が別物なのは時代を経ても変わらないわけだ。
「その彼等とて理性では納得出来ても感情が納得出来ない・・・という程度で表向きは社会は問題無く運営されていたんだ。だが・・・とうとうある事故が起きる。それは汎人類の全てに関わる重大な物だった。具体的には全人類がその恩恵に預かっいた精神エネルギー感応粒子の暴走だ。」
そんなに優秀な社会システムなのに?
「更に具体的に言うと、高次元知覚を獲得しようとした一部の人類が、精神エネルギー感応粒子の影響を最大級に得ようとしたのが原因らしいが・・・これについての情報は現在の我々ではアクセス出来ない秘匿情報になっている。結果だけを言うと適切な量で管理運営されていた精神エネルギー感応粒子は無尽蔵に世界に溢れだし、あらゆるシステムが暴走、社会を構築していたインフラはほぼ壊滅、人類はほぼ丸裸で殆どの社会システムを失った。更に悪い事は続く、本能進化を促すためのVRプログラムが高エネルギーの影響と精神感応の特徴によって実体化して世界中に魔物が溢れる事になったんだ。」
・・・・まじすか? なんて事してくれてんのよ。ほんとプライドばっか高いヤツにはろくなのがいないわね。
「そこから人類による新たな苦難の歴史が始まる訳だが、結果から言うと惑星全体に広がった精神エネルギー感応粒子はとうとう回収できなかった。人類は精神エネルギー感応粒子を直接利用する技術を編み出して・・・まあ効率はとてつもなく悪いが・・・細々と生存する事になる。所謂魔法の誕生だ。」
!! 魔法 ??SFだと思ってたら、またえらくファンタジックな言葉が出てきたわね。
「その数を大きく減らした人類は、精神エネルギー感応粒子を社会システムに利用する事を断念する。これはこれまでの悔恨と反省もあるが、利用するための技術が失われてしまった事も大きく影響している。そして、その中で例外的に技術を保存する事に成功した、高次元知覚を獲得していた僅かな人類は、この世界をあるがままの進歩に任せる為、知覚した高次元に移住してしまう。この世界で言う所の所謂【神】の概念は彼等の事を指す。」
うわー・・・これってもしかしたら創世神話とかなの?さっきまでSFだったのに・・・
「彼等は殆どの場合、こちらの次元には干渉して来ない。但し世界の至る所に居る、本能進化VRシステム“本能進化促進プログラム”の残した“エボリューションクラス”のモンスターが破壊された場合、“エネルギー感応粒子の無差別使用が可能な存在”が現れたと判断する。そして、その存在が人類の緩やかな進歩を阻害する存在かどうかを判別するため、太古の技術を用いてこの次元に残されたのが・・・俺達の居る惑星保全システム “最後の砦”なんだよ。」
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