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難しい仕事ほど・・・断れないしがらみがあるもんですよね? 68
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第一章 六四話
グラム神聖国への対応を“ある程度”打ち合わせた後、皆がそれぞれエンター1を後にする中、僕はグラブフットに声を掛けた。
「グラブフットさん、少し時間を下さい。」
打ち合わせに参加していた他の者達は、グラブフットを名指しで呼び止めた僕を見て・・・・多少“気になって”はいるものの“何か”を感じたか、あえて何も言わず三々五々持ち場に戻って行く。
皆が退出した後、唯一人この場に残ったグラブフットは、目深に被っていたフードを下ろし、こちらに向き直った。何故か瞳の色はごく普通の“白に茶色の虹彩”になっている。
「で? わざわざ名指しで残らせたのはどういう用件だ?」
僕は、グラブフットとは極短い付き合いだが、共に戦った経験から多少はこの男の性格を理解出来ていると思う。つまり、『僕が“このタイミングで声を掛けるであろう事”それ自体を充分に見越していた』その上で、さらに状況を面白がっている節まである。
「余裕があれば付き合いますがね・・・・今は時間がありません。従って今からする質問におとぼけは無しでお願いします。あなたはグラム神聖国の人間でしょう? 少なくとも彼の国とは深い関係がある筈です。」
僕が告げた後、グラブフットは少し表情を固めて問い返して来た。
「ほう? 何故そう思う?」
「おとぼけは無しだと言ったでしょう。僕が用意した“駒の装備”を見ただけで、彼等の素性を看破出来たのは何故です? あなたの一族はどうやって広範囲に散在する神獣を監視しているのですか? 同じ国内ならいざ知らず、僕が獲得した情報では神獣の生息地は各国に散らばっています。更に神獣についての情報操作の痕跡まで見て取れる。つまり神獣を監視する組織は“相応の人員と資金力を有し、更に各国に跨がる組織”である必要があります。そんな組織は宗教組織くらいの物でしょう?」
「なる程・・・・で、そうだとしたらどうする? 俺をこの“アルバ解放戦”から外して放逐するかい?」
「・・・・そんな事は考えていませんし、あなたの素性など僕にはどうでもいい事です。ただあなたが“セルディック4世”の為に、アローナさんを助けていたのは何故です? そしてその後も協力している理由は? それだけは確認しないと・・・・肝心の所で裏切られてはたまりませんのでね。」
「ふむ・・・・ 一つだけ条件がある。今から話す事は、アローナだけでなく全員に“他言無用”で頼む。もし確約が得られないなら俺はすぐここを出て二度とお前達とは関わらない。」
この男にしては珍しく真剣な様子で宣言する。
「いいでしょう。さっきも言った通り事情その物には興味はありません。」
改めてそう告げるとグラブフットが観念したように視線を逸らして話し出した。
「ふう・・・・。さっき何故“セルディック4世を助けるのか?”と聞いてたな。それは少し違う、俺は“アローナを助けて”いたんだ。」
「それは・・・・?」
ああ! そうか、その可能性を無意識に排除していた自分の迂闊さに驚く。
「気づいたか・・・・察しの通り、俺とアローナは兄妹だ。最も血の繋がりは半分だけだがね。」
正直に言うと驚いた。この二人は年齢差もあるし、容姿もさほど似ているとは言えない。それにもましてアローナの態度が兄妹を感じさせな・・・・そうかアローナを含めて口止めしていると言う事は・・・・つまりアローナ本人は知らないという事か・・・・
「さあ・・・・どこから話すか・・・・」
ーーーーーーーーーー
「・・・・改めて聞こう。君の希望はどっちだい?」
「・・・・・・・・・・・・・マジですか?」
本当に何を言い出すのだこの猫は! 勝手に生き返らせるのも大概だが、言うに事欠いて『気に入らないなら苦痛はないけどもう一度殺してやる』と宣ったのだ!
「はぁ・・・・まったく。 あんた・・・・ってのも何だかなぁ。・・・まあいいや、あんた名前は?」
「クククッ・・・・いや済まない。馬鹿にした訳ではないんだ。俺はデータを保持した形での運用を前提とした生体補助機械に過ぎない。つまり、元々名前なんかないんだ。“おい”とか“おまえ”とか呼んでくれればいいさ!」
「はあーーー、全く・・・あんたはどうなのか知らないけど、あたしはこれから行動を共にする相棒をそんな呼び方する気は無いのよ。名前が無いなら勝手に付けるから! ・・・・そうね、ちょっとそこから出て来なさいよ。」
「へえ? それは任務を受諾すると受け取って良いのかい?」
そう言いながら、今まで収まっていた箱から、特有のしなやかな動きで抜け出してきた黒猫を改めて観察する。
体長は少し小さめかな? 猫を飼っていた事は無いので良く分からないが、たぶん成猫のサイズよりは一回り小振りだろう。体色はビロードの様に艶やかな黒一色だ。本当に見た目はただの猫・・・・いや、何かおかしい・・・・どことは言えないが違和感が・・・・
「あっ! あんたその尻尾! 二股に分かれてるじゃない!あんたってば猫又だったの?」
「いや、それよりも任務についての・・・・ああ、いや後にしようか。で? 疑問はこの尻尾の事かい? 君達の所の猫は尻尾が一本の種しかいないのかい? この世界では元々、尻尾が“一本の種”と“二本の種”の両方が存在しているよ。確かに“二本の種”の方が希少ではあるが驚く程じゃない。」
「へえ? そうなんだ。私達の世界じゃ尻尾が二股に別れた猫は『齢100まで生きて妖怪と化した“猫又”』ってのが定番だったんだけどね・・・・よし、あんたの名前は今から“又三郎”よ!決定!!」
「え?? ちょっと待ってくれ。俺は“君のいた世界の情報”は限定的にしか保有してないが、その名前は“あちらの世界でも珍しい”名前じゃないのか? いや、別に文句があるわけじゃないが・・・・」
「まあ珍しい・・・・って言うか“今時は聞かない”って方がしっくりするかな! あと任務だっけ? あれも引き受けてあげるわよ。正直、今更殺されるのも勘弁だし、事故で死んだんじゃ文句の言い所も無いしね。但し!私が選ばれた理由は“さっぱり分かんない”ままだからそれはちゃんと説明なさいよね!」
「了解! 姉御!」
「・・・・あんたね。名前・・・・気に入らないわけ?」
「クククッ! いやそんな事はないさ! なんせ初めての名前だ、少し浮かれてしまっただけさ!」
「OK相棒! こらから宜しくね!」
グラム神聖国への対応を“ある程度”打ち合わせた後、皆がそれぞれエンター1を後にする中、僕はグラブフットに声を掛けた。
「グラブフットさん、少し時間を下さい。」
打ち合わせに参加していた他の者達は、グラブフットを名指しで呼び止めた僕を見て・・・・多少“気になって”はいるものの“何か”を感じたか、あえて何も言わず三々五々持ち場に戻って行く。
皆が退出した後、唯一人この場に残ったグラブフットは、目深に被っていたフードを下ろし、こちらに向き直った。何故か瞳の色はごく普通の“白に茶色の虹彩”になっている。
「で? わざわざ名指しで残らせたのはどういう用件だ?」
僕は、グラブフットとは極短い付き合いだが、共に戦った経験から多少はこの男の性格を理解出来ていると思う。つまり、『僕が“このタイミングで声を掛けるであろう事”それ自体を充分に見越していた』その上で、さらに状況を面白がっている節まである。
「余裕があれば付き合いますがね・・・・今は時間がありません。従って今からする質問におとぼけは無しでお願いします。あなたはグラム神聖国の人間でしょう? 少なくとも彼の国とは深い関係がある筈です。」
僕が告げた後、グラブフットは少し表情を固めて問い返して来た。
「ほう? 何故そう思う?」
「おとぼけは無しだと言ったでしょう。僕が用意した“駒の装備”を見ただけで、彼等の素性を看破出来たのは何故です? あなたの一族はどうやって広範囲に散在する神獣を監視しているのですか? 同じ国内ならいざ知らず、僕が獲得した情報では神獣の生息地は各国に散らばっています。更に神獣についての情報操作の痕跡まで見て取れる。つまり神獣を監視する組織は“相応の人員と資金力を有し、更に各国に跨がる組織”である必要があります。そんな組織は宗教組織くらいの物でしょう?」
「なる程・・・・で、そうだとしたらどうする? 俺をこの“アルバ解放戦”から外して放逐するかい?」
「・・・・そんな事は考えていませんし、あなたの素性など僕にはどうでもいい事です。ただあなたが“セルディック4世”の為に、アローナさんを助けていたのは何故です? そしてその後も協力している理由は? それだけは確認しないと・・・・肝心の所で裏切られてはたまりませんのでね。」
「ふむ・・・・ 一つだけ条件がある。今から話す事は、アローナだけでなく全員に“他言無用”で頼む。もし確約が得られないなら俺はすぐここを出て二度とお前達とは関わらない。」
この男にしては珍しく真剣な様子で宣言する。
「いいでしょう。さっきも言った通り事情その物には興味はありません。」
改めてそう告げるとグラブフットが観念したように視線を逸らして話し出した。
「ふう・・・・。さっき何故“セルディック4世を助けるのか?”と聞いてたな。それは少し違う、俺は“アローナを助けて”いたんだ。」
「それは・・・・?」
ああ! そうか、その可能性を無意識に排除していた自分の迂闊さに驚く。
「気づいたか・・・・察しの通り、俺とアローナは兄妹だ。最も血の繋がりは半分だけだがね。」
正直に言うと驚いた。この二人は年齢差もあるし、容姿もさほど似ているとは言えない。それにもましてアローナの態度が兄妹を感じさせな・・・・そうかアローナを含めて口止めしていると言う事は・・・・つまりアローナ本人は知らないという事か・・・・
「さあ・・・・どこから話すか・・・・」
ーーーーーーーーーー
「・・・・改めて聞こう。君の希望はどっちだい?」
「・・・・・・・・・・・・・マジですか?」
本当に何を言い出すのだこの猫は! 勝手に生き返らせるのも大概だが、言うに事欠いて『気に入らないなら苦痛はないけどもう一度殺してやる』と宣ったのだ!
「はぁ・・・・まったく。 あんた・・・・ってのも何だかなぁ。・・・まあいいや、あんた名前は?」
「クククッ・・・・いや済まない。馬鹿にした訳ではないんだ。俺はデータを保持した形での運用を前提とした生体補助機械に過ぎない。つまり、元々名前なんかないんだ。“おい”とか“おまえ”とか呼んでくれればいいさ!」
「はあーーー、全く・・・あんたはどうなのか知らないけど、あたしはこれから行動を共にする相棒をそんな呼び方する気は無いのよ。名前が無いなら勝手に付けるから! ・・・・そうね、ちょっとそこから出て来なさいよ。」
「へえ? それは任務を受諾すると受け取って良いのかい?」
そう言いながら、今まで収まっていた箱から、特有のしなやかな動きで抜け出してきた黒猫を改めて観察する。
体長は少し小さめかな? 猫を飼っていた事は無いので良く分からないが、たぶん成猫のサイズよりは一回り小振りだろう。体色はビロードの様に艶やかな黒一色だ。本当に見た目はただの猫・・・・いや、何かおかしい・・・・どことは言えないが違和感が・・・・
「あっ! あんたその尻尾! 二股に分かれてるじゃない!あんたってば猫又だったの?」
「いや、それよりも任務についての・・・・ああ、いや後にしようか。で? 疑問はこの尻尾の事かい? 君達の所の猫は尻尾が一本の種しかいないのかい? この世界では元々、尻尾が“一本の種”と“二本の種”の両方が存在しているよ。確かに“二本の種”の方が希少ではあるが驚く程じゃない。」
「へえ? そうなんだ。私達の世界じゃ尻尾が二股に別れた猫は『齢100まで生きて妖怪と化した“猫又”』ってのが定番だったんだけどね・・・・よし、あんたの名前は今から“又三郎”よ!決定!!」
「え?? ちょっと待ってくれ。俺は“君のいた世界の情報”は限定的にしか保有してないが、その名前は“あちらの世界でも珍しい”名前じゃないのか? いや、別に文句があるわけじゃないが・・・・」
「まあ珍しい・・・・って言うか“今時は聞かない”って方がしっくりするかな! あと任務だっけ? あれも引き受けてあげるわよ。正直、今更殺されるのも勘弁だし、事故で死んだんじゃ文句の言い所も無いしね。但し!私が選ばれた理由は“さっぱり分かんない”ままだからそれはちゃんと説明なさいよね!」
「了解! 姉御!」
「・・・・あんたね。名前・・・・気に入らないわけ?」
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「OK相棒! こらから宜しくね!」
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