産賀良助の普変なる日常

ちゃんきぃ

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3年生夏休み

7月25日(火)晴れのち曇り 後輩との日常・姫宮青蘭の場合その19

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 夏休み4日目のかき氷の日。
 夏休み中もお盆までは火曜と金曜に部活が行われるけど、3年生は無理に参加しなくても大丈夫と日葵さんから言われていた。
 でも、部活は午前中に行われるから、僕と路ちゃんは基本的に参加することにした。
 

「良助先輩」

 僕が昨日の合間に考えていた内容を振り返る中、姫宮さんが声をかけてくる。

「何を書くか決まりましたか」

「うーん……実はその段階で詰まってるところなんだ。姫宮さんはもう書き始めてるの?」

「いえ。ですがテーマは決まっています。ちなみに妹モノではありません」

 そういえば去年の姫宮さんはかなり妹モノに熱心になっていたことを思い出す。
 ということは、今年はそれに代わるような何かを見つけたということなのだろう。

「じゃあ……今度は兄弟の話とか?」

「違います。今回のテーマは男女の友情です」

「おお……なかなか難しいテーマだね」

「はい。ですので参考までに良助先輩の意見を聞いておこうかと」

「ぼ、僕の?」

「私が話せる男子は限られていますから」

 確かに姫宮さん自身は女子だから、男子の視点が欲しいのはわかる。
 でも、その中で僕を選ぶのは……いや、他の男子は桐山くんと三浦くんしかいなかったりするのだろうか。
 それによく考えたら僕はわりと女子の知り合いが多い方なので、もしかしたら適任なのかもしれない。

「わかった。それで何を聞きたいの?」

「路子先輩以外の女子に惹かれたことがありますか」

「そ、それは……今はないよ」

「以前にはあったと」

「ま、まぁ、うん……」

「なるほど。では女性からの友人としての好意を恋愛的な好意として受け取ったことがありますか」

「な、ない……はず」

「思い当たらなくはないと」

「ちょ、ちょっと待って! 意見ってその……シンプルに男女の友情があり得るか否かじゃないの?」

 思った以上に恋愛の方に話が寄っていたので僕は口を挟んでしまう。
 いや、実際のところ、男子は女子からの好意を勘違いしやすいとは思うから、姫宮さんがそういう考え方になってもおかしくはない。
 ……僕も一度それを勘違いした1人だし。

「すみません。その前提を聞くのを忘れていました。それでは意見をお聞かせ願います」

「う、うん。僕としては……あり得ると思う」

「ありがとうございました」

「終わり!?」

「そう言われてしまうとそれ以上何も聞くことはありませんから」

「ま、まぁ、確かに明確な理由を述べる方が難しいけど」

「色々参考になりました。今後に活かします」

 姫宮さんはそう言うと表情には出ていなかったけど、満足そうな空気を出して帰って行った。
 もう少し他の人の意見も聞いた方がいいとは思うけど……本人が良いと思ったのなら良しとしておこう。
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