産賀良助の普変なる日常

ちゃんきぃ

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3年生夏休み

7月26日(水)晴れ 清水夢愛との夏散歩Ⅲ

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 夏休み中5日目の幽霊の日。
 この日の朝は清水先輩と一緒に散歩へ出かけた。
 夏休みの時には毎回感じているけど、朝早くても既に焼けるような暑さと日差しが降り注いでいる。

「というか、清水先輩ってまだ夏休みじゃないんですよね?」

「ああ。でも、水曜は1限はテストじゃなくてレポートの提出だからこの時間は空いてたんだ」

「へー……テスト?」

「うん。夏休みに入る前だからテスト期間」

「マジですか!? 散歩なんてしてていいんですか!?」

「むしろ、朝くらいしか散歩する時間ないだろう。日中なんて外を歩けたもんじゃないぞ」

「そっちじゃなくて……」

「心配しなくてもテストやレポートはしっかりやるさ。小織にもギリギリまで授業に出なくてもいいから単位だけは絶対に落とさないようにと言われてるし」

 それは清水先輩に限らず全ての大学生に言えることだろうけど、まさかテスト期間中だとは思わなかった。

「さすがに余裕がなかったら私も朝からテスト勉強やレポート製作してるよ」

「それは確かに……ちなみに清水先輩的には大学のテストも軽々こなせてるんですか?」

「軽々ではないが、今のところは全部手応えあるよ。教えられた範囲しか出ないわけだし」

「おお……」

「それよりもレポートの方が厄介かもしれない。正直、こんなに長い文章を書けと言われたのはいつかやったような気がする小論文以来だから」

「そうなんですか」

「うん。良助は日記なり文芸部の活動なりでそこそこ文章を書いているんだろうけど、普通はそんなに書かなくないか? それとも私が高校時代に宿題をサボってて書いてないだけ?」

「言われてみると僕も今言われたこと以外で長い文章を書いてないかもしれません」

「そうだろう? だから、ちょっと詰まったりすることがあるんだ。文字数足りないとそもそも見てもらえないし」

 そう言いながら清水先輩は少し考えるような表情を見せたので、苦戦しているのは本当のようだ。

「そうだ! 前言ってた良助の勉強を見る代わりに私のレポートの書き方を見てもらうっていうのは……」

「それじゃあ提出期限に間に合わないと思いますし……勉強を見てもらう件はまだ検討中です」

「むぅ、それもそうか。まぁ、レポートの方は自分で何とかするよ」

 清水先輩が突然その話を振ってきたので、僕は少し焦ってしまった。
 結局、どうすべきか決められていないし、一番大事な路ちゃんにも相談できていない。
 清水先輩の方も夏休みが始まったらまた聞いてきそうだから、今度はちゃんと答えを用意しておかなければ。
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