産賀良助の普変なる日常

ちゃんきぃ

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3年生夏休み

8月27日(日)晴れ 明莉との夏休みⅢその5

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 夏休み37日目のジェラートの日。
 今日を含めて休みは残り4日なので、時間の使い方を考えなければならないけど、終盤になると逆に何をしていいかわからなくなる。
 
 そんなわけで本日の僕はダラダラとした時間を過ごしてしまったけど、同じく明莉も自宅で過ごしていた。

「明莉はこの夏にやりたいこと全部やれたの?」

「えっ。なんで夏休みの総括みたいなこと聞いてくるの?」

「だ、だって、もう終盤ではあるし……」

「何言ってるの、りょうちゃん。夏休みはまだ始まったばかりじゃん」

「大学生ならまだ休みがあるだろうけど、僕らは――」

「何言ってるの、りょうちゃん。夏休みはまだ始まったばかりじゃん」

 明莉は壊れたラジオのように同じ言葉を繰り返す。
 どうやら夏休みが終わることをまだ受け入れられないようだ。

「まぁ、考えようによってはまだあるとも言える……いや、さすがに無理じゃない?」

「そんなこと言わないでよ。やりたいことはまだまだあるからこそ、終わって欲しくない」

「ああ、そういうことね。なんかプールへ行った話は聞いたけど、まだやりたいことあるの?」

「それは……具体的に聞かれると特にないんだけど、なんかやり残した感あるじゃん?」

「確かに。僕もそう思ってこの質問をしたし」

「じゃあ、りょうちゃん的にこの夏やり残したことは? 勉強以外で?」

「うーん……友達と遊びに行くのが口約束で終わってしまったから、それかな」

「へー りょうちゃんが出かけてた時は全部路おねえちゃんとのデートだったんだぁ」

「い、いや、全部ではないけど」

「別に恥ずかしがらなくてもいいのに。あかりも桜庭くんとはもうちょっと出かけても良かったなぁと思うけど、暑いからめんどう……辞めとこうって時が何回かあったし」

「本音が漏れてるぞ」

「だって、暑いんだもん! だから、夏休み延長で秋の涼しい中で遊びに行くとか……」

「残念ながら今年の残暑は厳しいらしい」

「……冬休みに期待するしかないか」

 そんなすぐに冬休みが来てしまうと受験生としては困るけれど、暑さに関しては早く終わって欲しいと思った。
 まぁ、暑くなくても終盤は結局、だらけている気がするのだけど……何もしない日は一番の贅沢だから。
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