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第三話 集う力
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大口径の銃を持ってくるように言われた、シャランドラ。
彼女がリックに言われて、思いついたものは、自分が試作した、ボルトアクション機構の大口径狙撃銃であった。長大な射程距離を持つ銃を試作してみようと、彼女が祖父と一緒に作り上げた物である。
射程距離と威力を持たせようと、長い銃身に大きな口径を作り、専用の弾薬まで作り上げた。この里にある銃の中では、間違いなく最大の射程と威力がある。
里の危機を前に、竜へと戦いを挑んでいったリックたち。彼らの装備では竜に対し、有効な打撃を与えることは出来ないだろう。リックに至っては素手であるのだ。
だがこの銃ならば、竜の堅い皮膚すら、貫通できるかも知れない。
「あんなのに勝てっこないで・・・・・・。でも、やらないとあかんのや!」
全力で駆け出し、家に戻った彼女は、発明品や家具をひっくり返して、目当ての銃を捜す。作り上げた後、どこにしまったかを、覚えていないのだ。
早く捜し出さなければ、リックたちの命が危ない。そして里の人々も・・・・・。
「どこや、どこにあるんや!早くしないとリックが!里の皆が!」
何度目かの竜の咆哮が響き渡る。咆哮は段々はっきりと聞こえ、確実に竜が、里の中へ近付いているのがわかった。残された時間は少ない。
彼女がリックに言われて、思いついたものは、自分が試作した、ボルトアクション機構の大口径狙撃銃であった。長大な射程距離を持つ銃を試作してみようと、彼女が祖父と一緒に作り上げた物である。
射程距離と威力を持たせようと、長い銃身に大きな口径を作り、専用の弾薬まで作り上げた。この里にある銃の中では、間違いなく最大の射程と威力がある。
里の危機を前に、竜へと戦いを挑んでいったリックたち。彼らの装備では竜に対し、有効な打撃を与えることは出来ないだろう。リックに至っては素手であるのだ。
だがこの銃ならば、竜の堅い皮膚すら、貫通できるかも知れない。
「あんなのに勝てっこないで・・・・・・。でも、やらないとあかんのや!」
全力で駆け出し、家に戻った彼女は、発明品や家具をひっくり返して、目当ての銃を捜す。作り上げた後、どこにしまったかを、覚えていないのだ。
早く捜し出さなければ、リックたちの命が危ない。そして里の人々も・・・・・。
「どこや、どこにあるんや!早くしないとリックが!里の皆が!」
何度目かの竜の咆哮が響き渡る。咆哮は段々はっきりと聞こえ、確実に竜が、里の中へ近付いているのがわかった。残された時間は少ない。
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