セブンス・ヘブンズ・オーソリティ -SEVENTH HEAVEN'S AUTHORITY-

ヴァルヴィリヤ=B=リースフェルト

文字の大きさ
23 / 34
第一章 高等学院編 第二編 学院の黒い影(一年次・冬)

EP.XXI 狂宴の森

しおりを挟む
「戦士たちがどれだけ食べても、どれだけ飲んでも、食べ物や飲み物が減らないのは何故なんだ?」

 ガングレリに答えてハールは言う。

「多くの人がヴァルハラに感謝を捧げているお陰です。そのお陰で死に至る傷を負ってもエインヘリャルたちは生き返って戦い続けることができます。それに、レーラズの木の芽を食べているヘイズルーンは、毎日乳房から蜜酒を出し続けます。戦士たちはそれで酔っ払ってしまうのです」

 それに驚いたガングレリはこう言った。

「そいつはすごい! その雌山羊には毎日いい木の芽を食べさせなくちゃならない!」

 そしてハールはさらに自慢そうにこう言う。

「エイクスュルニルはもっとすごいですよ。その牡鹿の角からは綺麗な水が溢れてフヴェルゲルミルの泉に降り注ぐのです。すると沢山の川が作り出されるのです!」



   無限回廊書架 DDC. 398
   ―― スノッリ・ストゥルルソン『エッダ』 A.D. 1220
     第一部 ギュルヴィたぶらかし G Y L F A G I N N I N G 
     第三十九節XXXIX戦士たちの祝杯Frá drykk Einherja



   




「連続昏倒事件~? どうしてまた、そんなことに?」
「だからそれをこれから調べるんだろうが…」
「えぇ~…」

 七面倒しちめんどうくさいと言わんばかりにフランチシュカがぶーたれる。というか話がすんなり進んでしまっているが、生徒会に入れと言われた以上、おそらく僕もこの調査にかかずらうことになるんだろうな。

「何か分かっていることはあるんですか?」

 エミリリアが透き通るような声でニコライに問い掛ける。

「いや、『修練の森』付近で起きるということ以外、何も分かっていない。人為的なものなのか自然災害的なものなのかも分かっていない。被害に遭った生徒は、単に昏睡していたと言うだけで、外傷などはないことから、なんらかの外的要因による<魔力酔い>を起こされた可能性も考えている」
「会長、学院の生徒が<魔力酔い>するほどの存在がいたら、それこそ竜種ドラゴンのようなレベルのモンスターしかありえないのでは?」

 ニコライの仮説にカイサが反論する。竜種という言葉にベルがピクリと反応したような気がする。

「そんなのが修練の森にいたら、もっと大きな騒ぎになりますね」
てんもっともであるな」

 あくまで冷静なエミリリアの意見に、ベルも竜種のようなモンスターがそんなところにいる訳がないだろうと落ち着きを取り戻す。それほど強大な魔力を有しているモンスターが学院の近くにいれば、それこそ先生たちが気付かないはずがない。

「カイしゃんがまた変な薬でもいたんじゃないの~?」
「フランチシュカ先輩、例のアレ試してみますか?」
「ぎにゃー! ごめんにゃ~!」

 フランチシュカが怯えて震えている。過去この二人の間に一体何があったのだろうか。

「でも、正直なところ、これはカイサの得意分野じゃありません?」
「エミリ先輩まで…。まぁ、確かにそうかもしれませんが。<魔力酔い>以外で外傷なしに人を昏倒させる方法といえばやっぱり毒とか薬になりますからねぇ」

 エミリリアの仮説では<魔力酔い>よりは、睡眠系の毒やハーブの可能性を疑っているようだ。話を聞く限り、カイサはどうもそういう分野に精通しているようだ。

「コーダくんは、どう思う~?」

 怯えから回復したフランチシュカが僕に話を振ってくる。

「え~と…。そうですね、毒や薬の他に昏倒するものって言えば…お酒、とかでしょうか」
「お酒、ね。確かにそれも可能性の一つですね」
「ほぅ、それは考えつかなかったぞ。コーダくん」

 エミリリアとカイサが感心したように言っている。以前村長の家で飲まされたりしたものだから、その時の出来事はよく覚えている。まぁ僕は酔わない体質らしいが…。

「それから、人為的なものであるとした場合、犯人の動機も不明だ」

 ニコライがみんなにそう告げる。確かに被害に遭った生徒は、ただ単に倒れたと言うだけで物を取られたり、誘拐されたりということもない。

「先ほど<魔力酔い>の可能性を述べたが、自然発生的な有毒ガスや、何らかの原因で濃い魔力溜まりが発生した可能性を危惧きぐしている」

 魔力には濃淡がある。魔力の濃い地域と、魔力の薄い地域があるように、局所的に濃い部分ができてしまうこともある。それを魔力溜まりと呼んでいる。なぜそういう場所が出来てしまうのか、原因は様々だ。魔力を吸収しやすい鉱石があるせいだとか、魔力の強いモンスターが歩いた跡だとか、そういった理由だ。

「やはり行ってみるしかありませんね」
「そういうことになるな」

 エミリリアの結論に、ニコライも同調する。もとより、ニコライは全員でおもむくつもりだったのだろう。

「ただ、人為的な犯行であったり、強力なモンスターが出る可能性もあるから、各自充分注意するように」
「は~い…」



   ℵ



「なんだか変です…。森にしては、やけに火属性フォーティアの魔力が多いですね」
火属性フォーティアか…。発生源は分かるか?」

 僕らは修練の森の入り口にいた。修練の森に入る前に魔力視で周囲を見てみると、普段よりもかなり火属性フォーティアの魔力が濃くなっていた。ニコライに発生源を訊かれたが、生憎とそこまで魔力がはっきり残っている訳ではなくぼんやりとしている。

「いえ、そこまでは…。けれど、火属性フォーティアの魔力がどっちの方に続いているかは分かります」
「へぇ~。コーダくんのそれ便利だねぇ~!」

 フランチシュカが興味深そうに僕の近くに寄ってくる。案外いい匂いが――じゃなくて、森にまで出てきてなんでこの人はメイド服なんだろうか…。

「フランチシュカ、偵察を頼む」
「りょ~かいっ!」

 火の魔力が続いている方角にフランチシュカが駆けていく。彼女はやはり隠密士モールダーレの系統のようだ。

 僕らも後に続いて森を進んでいく。

 しばらくすると段々と霧が出てきたところで、フランチシュカが倒れていた。

「うにゃ~うにゅにゅ~」
「ね、寝てる!?」

「ほら、フランチシュカ! 起きなさい!」

 エミリリアがペシッと頬を叩くが一向にフランチシュカが起きる気配はない。

「これはダメだな…」

 魔力視で辺りを見てみると、火の魔力がかなり濃密になっていた。

「もしかして…この霧自体が火の魔力で出来ているのか?」
「なんだと?」

 普通、霧といえばセーフリームニルなどのような水属性や空気属性の魔法によって起こされる。それがそもそも火属性だなんておかしな話だ。火属性の液体といったら、油か、それこそ――

「…まさかお酒か」

 お酒の霧だなんて聞いたことがない。そうなると魔力酔いではなく、普通に酒に酔って倒れたと言うことになる。

「酒の霧か…。そいつは厄介だな…」

 普通酒は飲むものだ。酒の強い弱いは魔力抵抗だけでなく体質などもあるだろうが、霧状になんてなっていたら胃ではなく肺に入ってしまう。いくら酒に強い体質でも卒倒してしまうだろう。

「コーダにゃ~ん!」

 倒れていたはずのフランチシュカが飛び掛かって頬ずりしてくる。

「や、ちょっと! フランチシュカさん! しっかりしてください!」

 離そうとするがなかなか力が強い。魔法の練習ばかりでろくに筋トレなんてしてこなかったのが災いした。エミリリアも止めてくれないのかと思って見てみると、何やら恍惚と上気して、宙に幻を追いかけているようだ。

「あぁ、大宇宙の真理が、こんなところに!」

 もはや何を言っているのかも分からない。

 カイサは唐突に何か缶詰のようなものを取り出して開けようとしている。……おいおい、それって、シュールストレミングじゃないか! いくらユングヴィアランドの郷土料理と言えど、こんな錯乱状態の時に開けたら大変なことになる! 服に付いたりしたら、本当にしばらく強烈な臭いが取れなくなってしまう。
 抱きついたままのフランチシュカを引き剥がすのを諦め、引きずったままカイサから缶詰を取り上げる。取り上げた缶詰を見て、なんでこんなもの持って来てるんだと疑問しか湧かない。

 ベルやニコライは大丈夫かと思って見てみると、二人とも案外平気そうだ。

「ちょっと…。見てないで少し助けてくれませんか?」

 すると、ベルは僕らの方を一瞥いちべつして――

「合点! 今助けてやる!」

 そう言って自慢の大槍を一息に振り下ろした。手近な樹に。

「成敗! 成敗!」

 ザク。ザク。

 どんどん斬り刻まれていく。手近な樹が。

 やっぱり酔ってんじゃないか!

「か、会長! ベルさんを止めてください!」
「む、よし分かった」

 会長は大丈夫そうで良かったと胸を撫で下ろしたのもつか

「いいか、まずベルを止めるのに重要なのは、あの腕の振り下ろしに使われてる上腕筋を止めるのではなく、体幹を支えている大腰筋だいようきんが重要なのだ!」

 ――あぁもう! 会長も酔ってんじゃないか!!

Setjið Vatn fyrir þætti呼応せよ、此が扱うは水のマナ――
 Byrjaþu útdrátt其に集いしは水のマナ――
 Gerðu straum大いなる奔流となりて――
 Framkvæma forritiþ我の前に理を示せ

 一息で詠唱を終えると上空に水を集め、それを一気に降らせる。

水魔法ネロ Lv 1 カタラクティス!」

 バッシャーン!

 バケツをひっくり返したような冷や水を全員に浴びせる。僕に絡みついているフランチシュカにも掛けなければならなかったので、僕までずぶ濡れだ。

「………」
「………」
「………」

 各々が正気に戻る。フランチシュカに至っては僕に抱きついたまま正気に戻り、何が何だか分からない様子で僕を見つめてくる。

「あの…そろそろ離れてくれません?」
「んにゃ!? ご、ごめんにゃ…」

 慌てて僕から離れて体を震わせるフランチシュカ。濡れた犬や猫がよくやるあれだ。お陰で周りにみず飛沫しぶきが飛ぶ。

「わぷっ! ちょっと、フランチシュカ、それやめなさい!」

 エミリリアがそう言うが、もはや全員ずぶ濡れなのでそれを制止しても意味がない。フランチシュカにしても、体を震わせたところで髪や肌の水滴は多少払えても、濡れた服が乾いたりはしない。

「あ、ご、ごめん。つい癖で…」

 さすがに全員をずぶ濡れにさせてしまった手前、申し訳ないので乾かすことにする。

Setjið呼応せよ――
 Vindur fyrir þætti此が扱うは空気のマナ――
 Eld fyrir þætti此が扱うは火のマナ――』

 左手に空気エアロの魔力を。
 右手にフォーティアの魔力を。
 配分は、8 : 2。

Greina samsetningu燃やすべき組成を解析し――
 Þykkni innihaldsefnið満たすべき成分を抽出し――
 Endurtaka samsetningu燃やすべき組成を再現し――
 Þétta það限りなく凝縮せよ――
 Kveikja á það悉く発火せよ――』

 以前、スティーグさんから二重魔法ドゥブレ=マギにまつわる話を聞いた後、僕は自分でネロフォーティア二重魔法ドゥブレ=マギについて実験していた。けれど、結果は熱湯が出来ただけで、爆発などしなかった。魔法まで使っておいて、ただお湯を沸かしただけだなんて、それこそへそで茶を沸かす様な話だが、僕はそれを失敗とは考えなかった。

Byrjaðu útdrátt其に集いしマナたちよ――
 Gerðu vegg守りし壁となりて――
 Framkvæma forritið我の前に理を示せ

 土魔法ゲー Lv 1 の詠唱に使用する形態を借用した。空気エアロ八割、フォーティア二割で混合された魔力のうずが熱風となって全員を取り囲む。

 そう、要するに配分する魔力の量によって結果が変わる。

 ネロフォーティア二重魔法ドゥブレ=マギの場合、
 ネロの魔力が多ければ火が消えて終わる。
 フォーティアの魔力が多ければお湯が湧くか、
 極端にフォーティアの方が多ければ水は湧くどころか蒸発して消えていく。
 そして――この配分はまだ見つけることは出来ていないが――おそらく、ある一定の配分量で二重魔法ドゥブレ=マギを発動した場合において、ネロフォーティアを引き起こす。

 彗星の如く現れた史上最初の二重魔法ドゥブレ=マギ使いは、、大きな爆発を起こしてしまった。

 ――つまり、魔法は成功していた。

 まさに、三人目の二重魔法ドゥブレ=マギ使いの言った通り、それが正常な結果であった。

 今まで僕は二重魔法ドゥブレ=マギを使う時において、魔力量の配分というものは考えてこなかった。右手に全力、左手に全力の魔力。つまり、毎回大体 1 : 1 にしかならない。水害大灰猪セーフリームニルとの戦いをて僕が得た課題は、詠唱の高速化と魔力の出力量のコントロールだった。

 そして、今回の二重魔法ドゥブレ=マギもお湯を沸かした時とやり方は同じだ。温める対象が水から空気に変わっただけだ。けれど空気は水に比べて温まりやすい。だから水を温めるときほどの火は要らない。そうして導き出した配分が 8 : 2 だった。

 だがそうなると、僕の興味は止まらない。魔獣の食材を食べた時の効果、火種にする触媒の種類、使う魔法属性の組み合わせ、魔力量の配分、あるいは複数の魔獣食材を組み合わせた場合や、複数の触媒を火種にする場合の組み合わせまで考慮すると、それら全ての組み合わせは無限に広がる。僕が一生かけても試しきれない。
 特定の魔獣食材を特定の配分で配合したものを食べた後に、特定の材料を特定の配分で配合したものを火種にして、特定の魔法属性を特定の配分の魔力量で、魔力操作を行う。そんな最高の魔法を見つけ出すなんてことは、バルト海の砂浜で砂金を探すよりも難しいことだろう。

 だから魔法士マギカは総当たりで試していくなんて無謀なことはしない。
 だから魔法士マギカは最高の魔法を見つけるのには知識が要る。
 だから魔法士マギカは真理を究める。
 だから魔法士マギカは真髄を極める。
 だから魔法士マギカ神髄τέλοζを求める。



 ――さて、そろそろみんなの服も乾いた頃合いだろう。

 そう思って、自分の手を見てみると、シュールストレミングの缶詰を火種の触媒にしてしまっていたことに気付いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

追放された俺、悪魔に魂を売って全属性魔法に覚醒。悪魔契約者と蔑まれるが、まぁ事実だ。勇者? ああ、俺を見下してたやつな

自ら
ファンタジー
灰原カイトのスキルは【魔力親和】。評価F。 「外れスキル」の烙印を押された彼は、勇者パーティで三年間、荷物を運び、素材を剥ぎ、誰よりも早く野営の火を起こし続けた。 そして、捨てられた。 「お前がいると、俺の剣が重くなる」 勇者が口にした追放の理由は、侮蔑ではなかった。恐怖だった。 行き場を失ったカイトの前に、一人の悪魔が現れる。 「あなたの魂の、死後の行き先をちょうだい。代わりに、眠っている力を起こしてあげる」 病弱な妹の薬代が尽きるまで、あと十日。 カイトは迷わなかった。 目覚めたのは、全属性魔法――歴史上、伝説にしか存在しない力。 だがその代償は、使うたびに広がる魔印と、二度と消えない「悪魔契約者」の烙印。 世界中から蔑まれる。教会に追われる。かつての仲間には化け物と呼ばれる。 ――まぁ、その通りだ。悪魔に魂を売ったのは事実だし。 それでも。没落貴族の剣姫と背中を預け合い、追放された聖女と聖魔の同時詠唱を編み出し、契約した悪魔自身と夜空の下で笑い合う日々は、悪くない。 これは、世界の「調律者」だった男が、その座を追われてなお、自分の手で居場所を作り直す物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う

yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。 これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。

無属性魔法しか使えない少年冒険者!!

藤城満定
ファンタジー
「祝福の儀式」で授かった属性魔法は無属性魔法だった。無属性と書いてハズレや役立たずと読まれている属性魔法を極めて馬鹿にしてきた奴らの常識を覆して見返す「ざまあ」系ストーリー。  不定期投稿作品です。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

処理中です...