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もう一度踏み出すために
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異世界に来て数ヶ月が経つ。
異世界初日から命がけで憑依したのは原生生物――ミクロサイズのアメーバだった。
弱肉強食の世界は何処も同じで、生き抜くためには武器がいるのだ。僕はその武器に毒を選んだ。アメーバのいた環境は細菌やウイルスの温床で嫌な目にもあったおかげで、これは使えると思ったからというのが理由だった。
だが、外に出ることが出来るまで成長したアメーバは蟻の大群により喰い破られ、細菌やウイルスが外に放出し増殖することになった。それが今の現状だった。そして最悪なことに知能をもっており、僕がしていたことを自分なりに解釈し応用していたのだ。生物の脳に侵入し溶かして死に至らしめる。そのあとは増殖し続け、魔力操作で中から死体を操る。死体はキメラのように合成を繰り返し、現在は山になっていた。
生い茂っていた木々が薙ぎ倒され、多くの生物を育んでいた森は、山のように大きくなった蛇の身体を増築するための材料にされていく。人の死体も生物の亡骸も、枯れ腐った木々でさえ、蛇は吸収していく。
何故こんなことになったのだろうかと僕は異世界の地で考えていた。生きるのに必死だった僕は結果的にとんでもない化け物を作ってしまった。自分の意思で世界を滅ぼそうと思って作った訳ではない。だけど、そんな言い訳じみたことを思っても罪悪感が消えることはないし、死んだものが救われる訳でもない。
何とか生き延びることに成功した僕は、魔力が凝縮されたクリスタルの身体を持つ魔法生物スライムの中にいる。
普段は水晶のように無色透明だが、戦闘時に魔力を込めれば虹になる。真っ赤な紅蓮、オレンジがかった朱色、金色のようなウコン色、早春に芽吹く若葉色、太陽光に染まった空の瑠璃色、高貴な紫紅した牡丹色と光の色を変える。
そしてゴムのように伸縮性のある身体にも、ダイヤモンドのような硬さを持つ身体にも変化可能だ。
この生物が元はアメーバだと信じるだろうか?
僕はそんな生物と共に歩むことに決めた精神体であり、パイロットである。スライムの核の中には心がある。それは精神が形作る世界であり、そこに僕の本体とクローン数体、そして元アメーバの精神体のレイがいる。レイとは僕がアメーバにつけた名前で、雨の英単語に一条の光という意味を込めた。
精神のコックピット――スライムに命令する指令室にいる僕たちは分担することで様々な作業を同時に効率よく的確にすることが出来る。
騎士と山サイズの大蛇との戦闘に介入し、瀕死の騎士たちに新たに作ったミクロサイズのスライムのクローンをぶつけ、身体の中に侵入させ増殖させる。このクローンの中にはワクチンと自己修復プログラムがあるため、死なない限りは病気や怪我を癒す。
それとほぼ同時に大蛇の攻撃から騎士たちを守るために、先程より大きいクローンを薄く伸ばし拡げて覆った。何十人もいる騎士たちの保護と無駄に動き回られると邪魔なので牢屋に閉じ込めるのと二つの意味がある。
こんな時でも色んなことを考えてしまうのだ。強さって何だろう? 力とは何だろう? 僕はいつも自問自答する。
細菌のウイルスを大量に含んだ死のブレスに、死体の腕や足、頭部の肉片や骨を突風に乗せて飛ばしてくる。大口を開け突進し丸飲みにしようとする攻撃な、超音波を放ったり、地震を起こしたりと広範囲攻撃が多く、どれも大多数を倒すことを考えた攻撃だった。
それはまるで過去の僕そのものであった。
複数のクローンには疑似核を持たせてあり、それをクリスタルボディーが覆っている。核が壊れない限りエナジードレインが使え、吸収したエネルギーをリンクさせた本体の核に移動させることで無効化出来るのだ。ただ物理的な物は吸収できないので、クローンのボディで弾くか丸飲みさせて対処する。
生きるには強さが必要不可欠だ。強敵を前にしても負けない強さ、死なない強さ。
腕力だったり、筋力だったり、力が強いということ。足が速く、体を素早く動かせること。スタミナがあり持久力があること。瞬時の判断能力だったり、冷静な対処能力。
これらも強さで間違いないと思う。だけど本当の強さではない気がする。今は本当にそう思うんだ。
(ハル……遊んでると危ない)
レイがそう忠告と文句を言ってくるので、凝縮することで結晶化した魔力の塊を蛇に向かって放つ。蛇の目前で無数の棘に分かれ、その死体の身体を貼り付けにする。その隙にクローンを使いエナジードレインで蛇からエネルギーを根こそぎ奪い取る。巨体なだけあって時間がかかりそうだが、もう負けることはないだろう。
僕には叔母がいた。もう死んでしまったけど、いつも優しく笑いかけてくれる叔母のことが大好きだった。
叔母はいつも言っていたことがある。
「精一杯生きなさい」「誇りを持って生きなさい」と。
僕は三歳くらいだったから当時はその意味がよく分かっていなかったけど、頭を撫でてもらえるのが嬉しいから「うん」と元気よく答えていたと思う。
叔母は僕の前ではいつも笑顔だった。立っている時も、入院した病室でも、花に囲まれた棺の中でも。
大きくなってから聞いた話だと叔母は癌だった。長い闘病生活だったらしい。激痛で苦しむ姿を親族に見せないようにしていたらしい。特に僕の前では。
僕は一人っ子で従兄弟もいない。父親も一人っ子だし、母親は二人姉妹で叔母にも子供はいなかった。叔母にとって僕は息子のような存在に思ってくれていたようだ。僕はお姉ちゃんだと思って接していたけど、もう一人のお母さんだったようにも思う。
叔母は力が強い訳ではないし、足が速い訳でもない。痩せてて見た目は弱そうだけど、僕は今ではとても強かった人だと思う。病と闘う素振りも見せず、色々教えてくれた。のたうち回る激痛のはずなのに笑顔で接してくれた。
今になって僕はその大変さがよく分かる。並大抵な精神力ではないと。
叔母が亡くなっても僕は寂しかったけど辛くはなかった。
三歳の僕には死ぬということが理解できていなかったのだ。葬式とは何か、棺というものがどういうものか分かっていなかったから普通に眠っているだけなのだと思っていた。
母の「遠くから見守ってくれるわ」の言葉も、遠くに行って治してもらうんだなと思っていた。治ったら遊んでもらうつもりでいた。
四歳になりアニメを見た。そこには魔法が出てきた。
怪我や病気を回復してくれる魔法という存在に心惹かれた。
魔法を使えるようになったら、叔母を治してあげられる。あのキャラクターのような並列思考が出来れば、キャラクターみたいに強くなれたら、魔法で元気になった叔母にまた遊んでもらえるとそう思った。
本格的に動き出したのは七歳だった。持久走から始め、瞬発力、理想的なフォームを身につけるための筋肉トレーニング、疲れても思考を止めないように常に心がけながら。
叔母を助けたい思いから、自分が強くなりたいだけのエゴに少しずつ変わっていったんだと思う。目的を見失い、アニメのキャラクターのように力を手にするための手段だけを探っていたのだと思う。
あのとき理解できて泣けていたら良かったのかなと思う。死ぬことを分かる時期には薄情にも悲しみは薄れていき涙は出なかった。ただ心にぽっかりと空いた穴ができて、それを埋めるようにトレーニングは過熱していくことになる。
精一杯生きるための強さを求めるがあまり、人としての誇りを見失っていたように思う。もう一度会えると仮定して、胸を張って堂々と叔母に挨拶できるかと自分に問えば、否と答える。
異世界に行くといくことに意識がいけば、少年を自分のエゴで殺すところだった。返り討ちにあったことは今思えば救いだった。
異世界で生き残ることに意識がいけば、自分の武器として作った細菌とウイルスで多くの死者が出た。間接的とはいえ、これは僕の罪だ。
異世界だからと命の価値が下がる訳ではない。強くなるためだからと生き残るためだからと何でもしていい訳ではないのだ。
精一杯生きている人間に自分の我が儘を押し付けることは強さでも誇りでもない。
異世界に来てそれなりの日を過ごしてきた。気絶した日もあったから、正確な時間は分からないけどもう一度踏み出すために考えてみようと思う。
がむしゃらに生きてきて、力を得ることは出来たけど見失うことも、奪ったものも沢山ある。
力とは何か?
ただ今は分けれる力なような気がするのだ。飢えている者にパンをあげることが出来るような力。自分が飢えてしまえば意味がないから、自分はパンを大量に持っていなければならない。大量に持ったパンを他の人たちと分け合えるそんな力、お金や物資も含め色々考えていかなければならないと思う。
大量の魔力があればその力で多くの人を回復させることが出来れば、多くの人を助けられる。知識があれば教えられる。
奪った人には返すことは出来ないけど、他の人たちを出来る限り助けていきたいと思う。
もし会える日がくるなら、胸張って叔母に挨拶したいから。
“誇りを持って死ぬ日が来るまで精一杯生きる“ことを教えてくれた叔母に少しでも笑ってもらえるように。
そのために過去を見つめ直そう。振り返り、自問自答することでこれからの道しるべに変化をもたらそう。過去を変えることは出来なくてもこれからの未来は自分次第で修正出来るのだ。結局はエゴを無くして生きることは出来ないと思う。今までだって牛や鳥も豚も食べてきたし、自分の都合で蚊やゴキブリを殺してきた。奪うことを止めることは出来ない。それでも他者に分けられる強さがあれば、少しは救われるかもしれないと願いながら、僕は大蛇からエネルギーを奪っていくんだ。多くの生物を救う目的のために。
異世界初日から命がけで憑依したのは原生生物――ミクロサイズのアメーバだった。
弱肉強食の世界は何処も同じで、生き抜くためには武器がいるのだ。僕はその武器に毒を選んだ。アメーバのいた環境は細菌やウイルスの温床で嫌な目にもあったおかげで、これは使えると思ったからというのが理由だった。
だが、外に出ることが出来るまで成長したアメーバは蟻の大群により喰い破られ、細菌やウイルスが外に放出し増殖することになった。それが今の現状だった。そして最悪なことに知能をもっており、僕がしていたことを自分なりに解釈し応用していたのだ。生物の脳に侵入し溶かして死に至らしめる。そのあとは増殖し続け、魔力操作で中から死体を操る。死体はキメラのように合成を繰り返し、現在は山になっていた。
生い茂っていた木々が薙ぎ倒され、多くの生物を育んでいた森は、山のように大きくなった蛇の身体を増築するための材料にされていく。人の死体も生物の亡骸も、枯れ腐った木々でさえ、蛇は吸収していく。
何故こんなことになったのだろうかと僕は異世界の地で考えていた。生きるのに必死だった僕は結果的にとんでもない化け物を作ってしまった。自分の意思で世界を滅ぼそうと思って作った訳ではない。だけど、そんな言い訳じみたことを思っても罪悪感が消えることはないし、死んだものが救われる訳でもない。
何とか生き延びることに成功した僕は、魔力が凝縮されたクリスタルの身体を持つ魔法生物スライムの中にいる。
普段は水晶のように無色透明だが、戦闘時に魔力を込めれば虹になる。真っ赤な紅蓮、オレンジがかった朱色、金色のようなウコン色、早春に芽吹く若葉色、太陽光に染まった空の瑠璃色、高貴な紫紅した牡丹色と光の色を変える。
そしてゴムのように伸縮性のある身体にも、ダイヤモンドのような硬さを持つ身体にも変化可能だ。
この生物が元はアメーバだと信じるだろうか?
僕はそんな生物と共に歩むことに決めた精神体であり、パイロットである。スライムの核の中には心がある。それは精神が形作る世界であり、そこに僕の本体とクローン数体、そして元アメーバの精神体のレイがいる。レイとは僕がアメーバにつけた名前で、雨の英単語に一条の光という意味を込めた。
精神のコックピット――スライムに命令する指令室にいる僕たちは分担することで様々な作業を同時に効率よく的確にすることが出来る。
騎士と山サイズの大蛇との戦闘に介入し、瀕死の騎士たちに新たに作ったミクロサイズのスライムのクローンをぶつけ、身体の中に侵入させ増殖させる。このクローンの中にはワクチンと自己修復プログラムがあるため、死なない限りは病気や怪我を癒す。
それとほぼ同時に大蛇の攻撃から騎士たちを守るために、先程より大きいクローンを薄く伸ばし拡げて覆った。何十人もいる騎士たちの保護と無駄に動き回られると邪魔なので牢屋に閉じ込めるのと二つの意味がある。
こんな時でも色んなことを考えてしまうのだ。強さって何だろう? 力とは何だろう? 僕はいつも自問自答する。
細菌のウイルスを大量に含んだ死のブレスに、死体の腕や足、頭部の肉片や骨を突風に乗せて飛ばしてくる。大口を開け突進し丸飲みにしようとする攻撃な、超音波を放ったり、地震を起こしたりと広範囲攻撃が多く、どれも大多数を倒すことを考えた攻撃だった。
それはまるで過去の僕そのものであった。
複数のクローンには疑似核を持たせてあり、それをクリスタルボディーが覆っている。核が壊れない限りエナジードレインが使え、吸収したエネルギーをリンクさせた本体の核に移動させることで無効化出来るのだ。ただ物理的な物は吸収できないので、クローンのボディで弾くか丸飲みさせて対処する。
生きるには強さが必要不可欠だ。強敵を前にしても負けない強さ、死なない強さ。
腕力だったり、筋力だったり、力が強いということ。足が速く、体を素早く動かせること。スタミナがあり持久力があること。瞬時の判断能力だったり、冷静な対処能力。
これらも強さで間違いないと思う。だけど本当の強さではない気がする。今は本当にそう思うんだ。
(ハル……遊んでると危ない)
レイがそう忠告と文句を言ってくるので、凝縮することで結晶化した魔力の塊を蛇に向かって放つ。蛇の目前で無数の棘に分かれ、その死体の身体を貼り付けにする。その隙にクローンを使いエナジードレインで蛇からエネルギーを根こそぎ奪い取る。巨体なだけあって時間がかかりそうだが、もう負けることはないだろう。
僕には叔母がいた。もう死んでしまったけど、いつも優しく笑いかけてくれる叔母のことが大好きだった。
叔母はいつも言っていたことがある。
「精一杯生きなさい」「誇りを持って生きなさい」と。
僕は三歳くらいだったから当時はその意味がよく分かっていなかったけど、頭を撫でてもらえるのが嬉しいから「うん」と元気よく答えていたと思う。
叔母は僕の前ではいつも笑顔だった。立っている時も、入院した病室でも、花に囲まれた棺の中でも。
大きくなってから聞いた話だと叔母は癌だった。長い闘病生活だったらしい。激痛で苦しむ姿を親族に見せないようにしていたらしい。特に僕の前では。
僕は一人っ子で従兄弟もいない。父親も一人っ子だし、母親は二人姉妹で叔母にも子供はいなかった。叔母にとって僕は息子のような存在に思ってくれていたようだ。僕はお姉ちゃんだと思って接していたけど、もう一人のお母さんだったようにも思う。
叔母は力が強い訳ではないし、足が速い訳でもない。痩せてて見た目は弱そうだけど、僕は今ではとても強かった人だと思う。病と闘う素振りも見せず、色々教えてくれた。のたうち回る激痛のはずなのに笑顔で接してくれた。
今になって僕はその大変さがよく分かる。並大抵な精神力ではないと。
叔母が亡くなっても僕は寂しかったけど辛くはなかった。
三歳の僕には死ぬということが理解できていなかったのだ。葬式とは何か、棺というものがどういうものか分かっていなかったから普通に眠っているだけなのだと思っていた。
母の「遠くから見守ってくれるわ」の言葉も、遠くに行って治してもらうんだなと思っていた。治ったら遊んでもらうつもりでいた。
四歳になりアニメを見た。そこには魔法が出てきた。
怪我や病気を回復してくれる魔法という存在に心惹かれた。
魔法を使えるようになったら、叔母を治してあげられる。あのキャラクターのような並列思考が出来れば、キャラクターみたいに強くなれたら、魔法で元気になった叔母にまた遊んでもらえるとそう思った。
本格的に動き出したのは七歳だった。持久走から始め、瞬発力、理想的なフォームを身につけるための筋肉トレーニング、疲れても思考を止めないように常に心がけながら。
叔母を助けたい思いから、自分が強くなりたいだけのエゴに少しずつ変わっていったんだと思う。目的を見失い、アニメのキャラクターのように力を手にするための手段だけを探っていたのだと思う。
あのとき理解できて泣けていたら良かったのかなと思う。死ぬことを分かる時期には薄情にも悲しみは薄れていき涙は出なかった。ただ心にぽっかりと空いた穴ができて、それを埋めるようにトレーニングは過熱していくことになる。
精一杯生きるための強さを求めるがあまり、人としての誇りを見失っていたように思う。もう一度会えると仮定して、胸を張って堂々と叔母に挨拶できるかと自分に問えば、否と答える。
異世界に行くといくことに意識がいけば、少年を自分のエゴで殺すところだった。返り討ちにあったことは今思えば救いだった。
異世界で生き残ることに意識がいけば、自分の武器として作った細菌とウイルスで多くの死者が出た。間接的とはいえ、これは僕の罪だ。
異世界だからと命の価値が下がる訳ではない。強くなるためだからと生き残るためだからと何でもしていい訳ではないのだ。
精一杯生きている人間に自分の我が儘を押し付けることは強さでも誇りでもない。
異世界に来てそれなりの日を過ごしてきた。気絶した日もあったから、正確な時間は分からないけどもう一度踏み出すために考えてみようと思う。
がむしゃらに生きてきて、力を得ることは出来たけど見失うことも、奪ったものも沢山ある。
力とは何か?
ただ今は分けれる力なような気がするのだ。飢えている者にパンをあげることが出来るような力。自分が飢えてしまえば意味がないから、自分はパンを大量に持っていなければならない。大量に持ったパンを他の人たちと分け合えるそんな力、お金や物資も含め色々考えていかなければならないと思う。
大量の魔力があればその力で多くの人を回復させることが出来れば、多くの人を助けられる。知識があれば教えられる。
奪った人には返すことは出来ないけど、他の人たちを出来る限り助けていきたいと思う。
もし会える日がくるなら、胸張って叔母に挨拶したいから。
“誇りを持って死ぬ日が来るまで精一杯生きる“ことを教えてくれた叔母に少しでも笑ってもらえるように。
そのために過去を見つめ直そう。振り返り、自問自答することでこれからの道しるべに変化をもたらそう。過去を変えることは出来なくてもこれからの未来は自分次第で修正出来るのだ。結局はエゴを無くして生きることは出来ないと思う。今までだって牛や鳥も豚も食べてきたし、自分の都合で蚊やゴキブリを殺してきた。奪うことを止めることは出来ない。それでも他者に分けられる強さがあれば、少しは救われるかもしれないと願いながら、僕は大蛇からエネルギーを奪っていくんだ。多くの生物を救う目的のために。
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