27 / 59
二十六杯目『ティーパーティはテーブルで』
しおりを挟む
「ねえねえねえ、これ見て、これ」
有栖川茶房に入ってすぐ、有紗は膨らんだ鞄の中から一枚の紙を取り出した。四つ折りになっていたそれを広げ、桂と宇佐木の前に差し出す。
「大学祭……?」
「ぶなー?」
宇佐木が言うように、大学祭のチラシだ。
二人がチラシを覗き込んでいるのが気になるのか、てっさが有紗の隣の席でカウンターに前足を着けて伸びている。
「今度の土日にうちの大学でやるんだけど宇佐木くん、一緒に行かない?」
「え……」
「桂さんもどう?」
「僕は遠慮しておくよ~。お店もあるしね~」
「そっかぁ。宇佐木くんは?」
「アリス、友達いるんだろ? そいつと行けばいいじゃん」
「一番仲のいい子はお兄ちゃんと一緒みたいだから、邪魔しちゃ悪いかなぁって。すっごいお兄ちゃん大好きな子だからさ……」
「他、他の友達は?」
「サークルに入ってる子ばっかりで、当日は自分のサークルの出店で忙しいんだって」
「そう……そうなのか」
桂の理由は尤もである。一方の宇佐木はなにやら歯切れが悪く、断るでも受けるでもない。
挙動不審なまでにぎくしゃくして、目を泳がせている。
「私と行くのは、嫌……だった?」
「そんなことねぇよ! た、ただ、今度の土日だろ? 俺も店あるし……」
「笑太くんに頼むのは?」
「ぶな?」
「さ、流石に急だって。笑太だって予定あるだろうし……頼んだら、受けてくれるかも知れないけど……」
「ぶなー、ぶなぶなー」
「うっせぇ、おまえ黙ってろよ」
「ぶな……」
怒られててっさは気落ちしたようにしっぽと耳を垂らしている。
どうやら宇佐木は何か理由をつけて断りたいように見える。嫌われていないのは確かでも、何か、そういう所に行きたくない理由があるのかも知れない。そう思うと、これ以上無理に誘うのは悪いように思えた。
有紗は差し出したチラシをすっと引いて、折りたたんで鞄にしまった。
「私も無理に誘ってゴメンね。ちょっと急すぎたね」
残念だが、仕方が無い。
嫌なら嫌と断れるほど、まだ親密ではないのだ。そういうことだ。
「ぶなぁ」
慰めなのか、てっさが前足を膝に載せてきた。
その優しい前足を取って、
「ありがとねー、てっさー。大丈夫だよー」
「俺もゴメンな。今度、今度なんかあったら行こうぜ? な?」
「うん。そうだね」
無理しなくていいよ、と言おうとして、咄嗟に違う言葉に差し替えた。その言葉は、今の状況では余計に突き放してしまうものになりそうだと、そう思った。
店員と客。まだ、それ以上の関係ではないということを知った。
――お友達くらいにはなれてたと思ったんだけどな。
少なくとも、忌憚なく語り合えるほどの親密度はない。それは確かだ。
「アリスちゃんがここに来てくれればいいんだよ~。だって、〝アリス〟はお茶会に〝来る〟ものでしょ~?」
突然桂が何か言い出した。
日頃のゆらゆらは受け流せるとしても、この発言は意味深にも程がある。真意を尋ねようにも、どう訊いていいのかさえわからない。
「あの、桂さん……?」
精一杯の疑問符を投げたとき、割り込むようにして皿が目の前に出された。
皿の上に載っていたのは何処かで見たことがあるようなナッツのタルト。クルミやアーモンド、ピスタチオなどがふんだんに載っている。
「あっ。これっ!」
宇佐木のノートの中に目の前で書き込まれたイラストが、立体になっている。
「そう。この前アリスが考えてくれたタルト。やっと完成したんだ」
「わぁ、すごい……」
表面も断面も、想像していたものより遙かに美味しそうに仕上がっている。
先ほどの桂の発言などすっかり忘れ、有紗は皿に載ったタルトをためつすがめつした。 自分の発案が形になっている。
そのことが何よりも嬉しい。
「そのケーキ食べるなら、紅茶がいいよね~。オリジナルブレンドの紅茶あるから、それを出してあげるよ~」
すぐに桂が紅茶の用意を始めたが、タルトを目の前にして我慢がきかなかった。
――ひとくちだけ……。
タルトの先の部分を、ナッツが含まれるようにフォークで切り取る。
ふふっ、と口元をほころばせてからぱくりと一口で。
キャラメルの香ばしい味と香りがまずやってきた。土台のアーモンドクリームも相性ばっちりだ。タルト生地もいつも通りザクザクしていて、ナッツと共に歯ごたえがいい。
「宇佐木くん、美味しいよ! やったね!」
「へへへ。喜んで貰えてよかった」
もっと食べ進めたいが、紅茶が来るまで我慢。
暫くしてやってきたのは、少し癖のある香りの紅茶だった。一口飲んでみると、青臭いような癖と、それでいて紅茶と解る香りが複雑な味だった。
「桂さん、これ、面白い味だね」
「ラプサンスーチョンをブレンドした紅茶なんだよ。癖が強めだけど、そういう甘ーいのとは相性いいと思うんだ~」
確かに相性はいい。
タルトはどっしり重たくあまたるい一方で、諄くなった口の中を紅茶がリセットしてくれる。
交互に頂くには丁度よさそうだ。
早速有紗は、タルトの続きを食べることにした。
*
有紗が帰った店内では、彼女の指定席の隣に笑太が座って弥生に非難の目線を向けていた。
右手の人差し指でカウンターを叩いている。暫くの間、その規則的な音が店内に響いていた。
桂はいつも通り揺れていて、弥生は笑太とは目を合わせない。笑太が睨んでいることに気付きながらも、弥生は頑なに避けている。
「ねぇ、なんで断ったのさ。代わってあげるって言ったのに」
苛々しながら笑太は言った。
「……いいんだよ。大学祭とか、よくわかんねぇし」
返ってきたのはとても本音とは思えない言い訳。
――意気地無し。
弥生の姿勢にますます苛立って、
「それじゃ、いつまで経っても有紗とデートできないね」
意地悪なことを言ってみた。
漸く弥生は笑太の方を向くと、
「だから、そういうのはいいんだって!」
「外に出られないわけじゃないんだから、行けばいいのに。誰も責めやしないよ」
「今度機会があったらって、そう言ったし……今度なら」
「有紗、気を遣ってたけど、もう誘わないんじゃない?」
「なんで」
「弥生が壁作るから」
「壁なんて作ってねぇし……」
「あんな風に断られたら、誰だって察するよ。特に有紗は気を遣って敢えて質問しないこと、あるからね」
「んなこと言われても……」
あれは照れではない。壁だ。と、笑太はそう思う。
戸惑いは確かにあるだろう。なにしろ、
「まあまあ。僕らを外に連れ出そうなんていう〝アリス〟は初めてだったから、びっくりしたんだよね~。宇佐木くん」
桂が言うように、彼らを外へ連れ出そうという主人公はいなかった。この間は内側の深部へ入り込んでこようとした。
でもそれの何が悪いのか、と笑太は思う。
何が正解か解らないと嘆いている一方で、かつて無いことが起きたからといって拒絶反応を示していては、何の進展もない。
変化が嫌いだというのならともかく、
「そんなんじゃ、本当に次は無いよ」
笑太は言い捨て、ぱっと太った猫の姿に戻ると、店の奥のソファ席、アリスの読書時の指定席で丸くなった。
しっぽが無意識に不機嫌を表してソファを叩いていた。
有栖川茶房に入ってすぐ、有紗は膨らんだ鞄の中から一枚の紙を取り出した。四つ折りになっていたそれを広げ、桂と宇佐木の前に差し出す。
「大学祭……?」
「ぶなー?」
宇佐木が言うように、大学祭のチラシだ。
二人がチラシを覗き込んでいるのが気になるのか、てっさが有紗の隣の席でカウンターに前足を着けて伸びている。
「今度の土日にうちの大学でやるんだけど宇佐木くん、一緒に行かない?」
「え……」
「桂さんもどう?」
「僕は遠慮しておくよ~。お店もあるしね~」
「そっかぁ。宇佐木くんは?」
「アリス、友達いるんだろ? そいつと行けばいいじゃん」
「一番仲のいい子はお兄ちゃんと一緒みたいだから、邪魔しちゃ悪いかなぁって。すっごいお兄ちゃん大好きな子だからさ……」
「他、他の友達は?」
「サークルに入ってる子ばっかりで、当日は自分のサークルの出店で忙しいんだって」
「そう……そうなのか」
桂の理由は尤もである。一方の宇佐木はなにやら歯切れが悪く、断るでも受けるでもない。
挙動不審なまでにぎくしゃくして、目を泳がせている。
「私と行くのは、嫌……だった?」
「そんなことねぇよ! た、ただ、今度の土日だろ? 俺も店あるし……」
「笑太くんに頼むのは?」
「ぶな?」
「さ、流石に急だって。笑太だって予定あるだろうし……頼んだら、受けてくれるかも知れないけど……」
「ぶなー、ぶなぶなー」
「うっせぇ、おまえ黙ってろよ」
「ぶな……」
怒られててっさは気落ちしたようにしっぽと耳を垂らしている。
どうやら宇佐木は何か理由をつけて断りたいように見える。嫌われていないのは確かでも、何か、そういう所に行きたくない理由があるのかも知れない。そう思うと、これ以上無理に誘うのは悪いように思えた。
有紗は差し出したチラシをすっと引いて、折りたたんで鞄にしまった。
「私も無理に誘ってゴメンね。ちょっと急すぎたね」
残念だが、仕方が無い。
嫌なら嫌と断れるほど、まだ親密ではないのだ。そういうことだ。
「ぶなぁ」
慰めなのか、てっさが前足を膝に載せてきた。
その優しい前足を取って、
「ありがとねー、てっさー。大丈夫だよー」
「俺もゴメンな。今度、今度なんかあったら行こうぜ? な?」
「うん。そうだね」
無理しなくていいよ、と言おうとして、咄嗟に違う言葉に差し替えた。その言葉は、今の状況では余計に突き放してしまうものになりそうだと、そう思った。
店員と客。まだ、それ以上の関係ではないということを知った。
――お友達くらいにはなれてたと思ったんだけどな。
少なくとも、忌憚なく語り合えるほどの親密度はない。それは確かだ。
「アリスちゃんがここに来てくれればいいんだよ~。だって、〝アリス〟はお茶会に〝来る〟ものでしょ~?」
突然桂が何か言い出した。
日頃のゆらゆらは受け流せるとしても、この発言は意味深にも程がある。真意を尋ねようにも、どう訊いていいのかさえわからない。
「あの、桂さん……?」
精一杯の疑問符を投げたとき、割り込むようにして皿が目の前に出された。
皿の上に載っていたのは何処かで見たことがあるようなナッツのタルト。クルミやアーモンド、ピスタチオなどがふんだんに載っている。
「あっ。これっ!」
宇佐木のノートの中に目の前で書き込まれたイラストが、立体になっている。
「そう。この前アリスが考えてくれたタルト。やっと完成したんだ」
「わぁ、すごい……」
表面も断面も、想像していたものより遙かに美味しそうに仕上がっている。
先ほどの桂の発言などすっかり忘れ、有紗は皿に載ったタルトをためつすがめつした。 自分の発案が形になっている。
そのことが何よりも嬉しい。
「そのケーキ食べるなら、紅茶がいいよね~。オリジナルブレンドの紅茶あるから、それを出してあげるよ~」
すぐに桂が紅茶の用意を始めたが、タルトを目の前にして我慢がきかなかった。
――ひとくちだけ……。
タルトの先の部分を、ナッツが含まれるようにフォークで切り取る。
ふふっ、と口元をほころばせてからぱくりと一口で。
キャラメルの香ばしい味と香りがまずやってきた。土台のアーモンドクリームも相性ばっちりだ。タルト生地もいつも通りザクザクしていて、ナッツと共に歯ごたえがいい。
「宇佐木くん、美味しいよ! やったね!」
「へへへ。喜んで貰えてよかった」
もっと食べ進めたいが、紅茶が来るまで我慢。
暫くしてやってきたのは、少し癖のある香りの紅茶だった。一口飲んでみると、青臭いような癖と、それでいて紅茶と解る香りが複雑な味だった。
「桂さん、これ、面白い味だね」
「ラプサンスーチョンをブレンドした紅茶なんだよ。癖が強めだけど、そういう甘ーいのとは相性いいと思うんだ~」
確かに相性はいい。
タルトはどっしり重たくあまたるい一方で、諄くなった口の中を紅茶がリセットしてくれる。
交互に頂くには丁度よさそうだ。
早速有紗は、タルトの続きを食べることにした。
*
有紗が帰った店内では、彼女の指定席の隣に笑太が座って弥生に非難の目線を向けていた。
右手の人差し指でカウンターを叩いている。暫くの間、その規則的な音が店内に響いていた。
桂はいつも通り揺れていて、弥生は笑太とは目を合わせない。笑太が睨んでいることに気付きながらも、弥生は頑なに避けている。
「ねぇ、なんで断ったのさ。代わってあげるって言ったのに」
苛々しながら笑太は言った。
「……いいんだよ。大学祭とか、よくわかんねぇし」
返ってきたのはとても本音とは思えない言い訳。
――意気地無し。
弥生の姿勢にますます苛立って、
「それじゃ、いつまで経っても有紗とデートできないね」
意地悪なことを言ってみた。
漸く弥生は笑太の方を向くと、
「だから、そういうのはいいんだって!」
「外に出られないわけじゃないんだから、行けばいいのに。誰も責めやしないよ」
「今度機会があったらって、そう言ったし……今度なら」
「有紗、気を遣ってたけど、もう誘わないんじゃない?」
「なんで」
「弥生が壁作るから」
「壁なんて作ってねぇし……」
「あんな風に断られたら、誰だって察するよ。特に有紗は気を遣って敢えて質問しないこと、あるからね」
「んなこと言われても……」
あれは照れではない。壁だ。と、笑太はそう思う。
戸惑いは確かにあるだろう。なにしろ、
「まあまあ。僕らを外に連れ出そうなんていう〝アリス〟は初めてだったから、びっくりしたんだよね~。宇佐木くん」
桂が言うように、彼らを外へ連れ出そうという主人公はいなかった。この間は内側の深部へ入り込んでこようとした。
でもそれの何が悪いのか、と笑太は思う。
何が正解か解らないと嘆いている一方で、かつて無いことが起きたからといって拒絶反応を示していては、何の進展もない。
変化が嫌いだというのならともかく、
「そんなんじゃ、本当に次は無いよ」
笑太は言い捨て、ぱっと太った猫の姿に戻ると、店の奥のソファ席、アリスの読書時の指定席で丸くなった。
しっぽが無意識に不機嫌を表してソファを叩いていた。
0
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる