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第一章 闇に蠢くものたち
タイマフィア
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ラットが口にくわえているタバコの先端が赤く灯った。目の前でしとしとと降り続ける雨に向かって白い煙を吐き出す。
相棒のボンもタバコを口にくわえた。使い捨てライターで火をつけようとするが、雨の湿気を含んだ風に吹き消されてうまくつけることができない。ラットの吸いさしを借りてそれで自分のタバコに火をつけた。
有島の港にほど近い閑静な通り。二人はそこに建つ雑居ビルの軒下で雨宿りをしていた。ときおりクルマが水溜りをぴしゃりと撥ねながら目の前を通り過ぎていく。
「俺はタイに帰ることにしたよ」
ボンがタバコの煙を吐き出しながら言った。
「どうして?」
「有島はもう中国マフィアの連中のものだ。俺たちにはどうすることもできない」
「タイに帰ってどうする?」
「こんな稼業からは足を洗ってまともな仕事に就くよ。たとえば、タクシーの運転手とか。俺の帰りを待っている女もいることだしな」
「初耳だな」
「写真見るか?」
ボンは短くなったタバコをコンクリートの地面に落とし、革靴の底でもみ消してから水色のワイシャツのポケットから携帯電話を取り出した。それを操作して女の上半身のホログラムを空間に映し出した。
「これがおまえの女か?」
「そう。名前はアンだ。バンコクにいる」
化粧が濃く、ピンクのキャミソールを着ており、水商売の雰囲気を漂わせている。とはいえ、猪のような野暮ったい顔のボンとは不釣合いなほどの美人だった。
「連絡は取っているのか?」
「いや、もう一年以上は……」
「バカだな。それでどうしておまえの帰りを待っているなんて言える? もう他に男がいるに決まってるだろ」
「もしそうだとしても、直接会って話せばきっとまた俺のところに戻ってきてくれるさ」
「他に女を探せ。有島にもいい女はたくさんいる」
「俺に合う女はアンしかいないんだよ」
ボンはそう言ってホログラムのアンと唇を重ね合わせる。その滑稽な姿にラットは失笑を禁じえなかった。
ラットの携帯電話が鳴った。顧客からのメッセージが届いていた。
「さてと、仕事だ」
ボンからタバコの箱を受け取ってスラックスのポケットにしまった。箱に入っているのはタバコではなく、小さなビニール袋に包まれた覚醒剤である。
かつて彼らタイマフィアはこの有島で売春婦の斡旋からまともな飲食店の経営まで幅広いシノギをもっていた。しかし、その後、中国マフィアに次々と縄張りを切り取られていき、今では大麻や覚醒剤の取引のみで糊口を凌いでいる状態だった。
ラットは軒下から雨の中に手を出した。かなり小降りになってきている。傘をもっていなかったが、必要はなさそうだった。
ボンが背後から訊いた。
「おまえはこれからどうするつもりだ?」
「有島に残るよ。タイに帰ったところで俺にはなにもないからな」
ラットは雨の中に飛び出した。雨に濡れたアスファルトの上を小走りする。やがて前方に一軒のコンビニが見えてきた。その前に黒い傘を差したサラリーマン風の男が立っていた。
彼とすれ違いざまにタバコの箱を素早く交換した。ラットの受け取った箱には覚醒剤の代金が入っている。これで任務完了。そのまま通り過ぎようとした。そのときだった。
「動くな!」
全身に黒のパワードスーツを装着した男が二人にマグナムの銃口を向けていた。警察の特殊治安部隊である。
――バカな……!
ラットは戦慄した。建物の陰や路上駐車されたクルマの中など周囲にはそれなりに注意を払っていたつもりだった。いったいどこに身を潜めていたというのか。
隊員はまずサラリーマンのほうに銃口を向けて言った。
「今おまえが受け取ったものを渡せ」
サラリーマンはおとなしくそれに従う。隊員は空いているほうの手でそれを受け取った。
「よし。おまえはいい。行け」
隊員がそう言って顎をしゃくるとサラリーマンは足早にその場を立ち去った。次にラットのほうに銃口を向けた。
「両手を頭の後ろで組め」
「いや、ちょっと待ってくれよ。俺たちは別になにも……」
ラットは両手をあげる動作をわざとゆっくりと行った。できるだけ時間を稼ぎたかった。隊員の背後から拳銃をもったボンが忍び足で近づいてきていた。
――もう少し。あともう少し……。
フルフェイスのヘルメットのようなマスクに覆われて隊員の表情はわからなかったが、ボンの接近には少しも気付いていないようだった。
「さっさとやれ!」
「わかったよ。そう怒鳴らないでくれ」
ラットは頭の後ろで両手を組んだ。それとほぼ同時だった。
「そこまでだ。銃を捨てろ」
ボンが隊員のうなじのあたりに銃口を突きつけて言った。その部分は装甲ではなく薄い布地のみで覆われていた。
「捨てるのはおまえのほうだ。殺すぞ」
「なんだと? おまえ自分の置かれてる状況がわかってるのか?」
ボンは銃口をグイッと強く押し付けた。次の瞬間だった。
隊員はラットのほうに向けていたマグナムを自分の肩の上でクルリと反転させ、なんの躊躇いもなく引き金を引いた。
ダン!
すべての雨音を吹き飛ばして響き渡る銃声。ボンの頭部がスイカのように弾け飛んだ。ラットは恐怖で悲鳴にならない悲鳴をあげた。
そこからは無我夢中だった。
横を通りかかった軽トラックの荷台に飛び乗った。荷台の上をゴロゴロと転がり、止まったところで身を伏せる。
ダン!
また響き渡る銃声。タイヤを撃たれたらしく、軽トラックはコントロールを失って大きく蛇行する。街路樹に激突し、その衝撃でラットの体は路面に放り出された。
すぐに起き上がって走った。心臓は破裂してしまいそうなほど早く鼓動し、脚の筋肉の疲れは限界に達していた。が、それでも全力で走り続けた。逃げなければ殺される。そんな生物としての原始的な本能に衝き動かされていた。
レストランの看板、通行人の差す赤い傘、水溜りに浮かぶゴミ袋……。それらの映像が彼の視界をひどく断片的に走馬灯のように走り抜けていく。
「……大丈夫か?」
気が付いたときには組織のボスであるチャイの顔が目の前にあった。生きてアジトに戻ってくることができた。その安堵感から思わず泣き出しそうになった。
「いったいなにがあった?」
「撃たれた! あのクソ野郎、ボンを撃ちやがった!」
「誰に撃たれた?」
「特殊治安部隊のクソ野郎です!」
「……そうか」
チャイはラットにハンドタオルを投げてからソファにどかりと腰を下ろした。
窓の外は土砂降りになっていた。ラットも全身びしょ濡れになっており、前髪の先から水滴がポタリと垂れた。ハンドタオルで自分の体を拭きながら言った。
「もうダメかもしれません。特殊治安部隊にまで狙われるようになったらいったいどうやってこの島で生き残ればいいんですか」
「これまでは薬くらいで射殺されるなんてことはなかったんだが……」
チャイは口元に手をあてて考え込む仕草を見せる。彼はスキンヘッドで、七十歳に近い高齢のせいもあるだろうが、マフィアにしては珍しいほど柔和な目をしていた。じっと考えているときの姿は高尚な僧侶のようでさえあった。
「バンコクからあいつを呼び寄せるしかないか」
長い沈黙の末、口元に手をあてたままそう呟いた。
「あいつ……とはいったい誰です?」
チャイはその質問にはなにも答えなかった。窓の外の灰色の雨雲に一本の稲妻が走った。
相棒のボンもタバコを口にくわえた。使い捨てライターで火をつけようとするが、雨の湿気を含んだ風に吹き消されてうまくつけることができない。ラットの吸いさしを借りてそれで自分のタバコに火をつけた。
有島の港にほど近い閑静な通り。二人はそこに建つ雑居ビルの軒下で雨宿りをしていた。ときおりクルマが水溜りをぴしゃりと撥ねながら目の前を通り過ぎていく。
「俺はタイに帰ることにしたよ」
ボンがタバコの煙を吐き出しながら言った。
「どうして?」
「有島はもう中国マフィアの連中のものだ。俺たちにはどうすることもできない」
「タイに帰ってどうする?」
「こんな稼業からは足を洗ってまともな仕事に就くよ。たとえば、タクシーの運転手とか。俺の帰りを待っている女もいることだしな」
「初耳だな」
「写真見るか?」
ボンは短くなったタバコをコンクリートの地面に落とし、革靴の底でもみ消してから水色のワイシャツのポケットから携帯電話を取り出した。それを操作して女の上半身のホログラムを空間に映し出した。
「これがおまえの女か?」
「そう。名前はアンだ。バンコクにいる」
化粧が濃く、ピンクのキャミソールを着ており、水商売の雰囲気を漂わせている。とはいえ、猪のような野暮ったい顔のボンとは不釣合いなほどの美人だった。
「連絡は取っているのか?」
「いや、もう一年以上は……」
「バカだな。それでどうしておまえの帰りを待っているなんて言える? もう他に男がいるに決まってるだろ」
「もしそうだとしても、直接会って話せばきっとまた俺のところに戻ってきてくれるさ」
「他に女を探せ。有島にもいい女はたくさんいる」
「俺に合う女はアンしかいないんだよ」
ボンはそう言ってホログラムのアンと唇を重ね合わせる。その滑稽な姿にラットは失笑を禁じえなかった。
ラットの携帯電話が鳴った。顧客からのメッセージが届いていた。
「さてと、仕事だ」
ボンからタバコの箱を受け取ってスラックスのポケットにしまった。箱に入っているのはタバコではなく、小さなビニール袋に包まれた覚醒剤である。
かつて彼らタイマフィアはこの有島で売春婦の斡旋からまともな飲食店の経営まで幅広いシノギをもっていた。しかし、その後、中国マフィアに次々と縄張りを切り取られていき、今では大麻や覚醒剤の取引のみで糊口を凌いでいる状態だった。
ラットは軒下から雨の中に手を出した。かなり小降りになってきている。傘をもっていなかったが、必要はなさそうだった。
ボンが背後から訊いた。
「おまえはこれからどうするつもりだ?」
「有島に残るよ。タイに帰ったところで俺にはなにもないからな」
ラットは雨の中に飛び出した。雨に濡れたアスファルトの上を小走りする。やがて前方に一軒のコンビニが見えてきた。その前に黒い傘を差したサラリーマン風の男が立っていた。
彼とすれ違いざまにタバコの箱を素早く交換した。ラットの受け取った箱には覚醒剤の代金が入っている。これで任務完了。そのまま通り過ぎようとした。そのときだった。
「動くな!」
全身に黒のパワードスーツを装着した男が二人にマグナムの銃口を向けていた。警察の特殊治安部隊である。
――バカな……!
ラットは戦慄した。建物の陰や路上駐車されたクルマの中など周囲にはそれなりに注意を払っていたつもりだった。いったいどこに身を潜めていたというのか。
隊員はまずサラリーマンのほうに銃口を向けて言った。
「今おまえが受け取ったものを渡せ」
サラリーマンはおとなしくそれに従う。隊員は空いているほうの手でそれを受け取った。
「よし。おまえはいい。行け」
隊員がそう言って顎をしゃくるとサラリーマンは足早にその場を立ち去った。次にラットのほうに銃口を向けた。
「両手を頭の後ろで組め」
「いや、ちょっと待ってくれよ。俺たちは別になにも……」
ラットは両手をあげる動作をわざとゆっくりと行った。できるだけ時間を稼ぎたかった。隊員の背後から拳銃をもったボンが忍び足で近づいてきていた。
――もう少し。あともう少し……。
フルフェイスのヘルメットのようなマスクに覆われて隊員の表情はわからなかったが、ボンの接近には少しも気付いていないようだった。
「さっさとやれ!」
「わかったよ。そう怒鳴らないでくれ」
ラットは頭の後ろで両手を組んだ。それとほぼ同時だった。
「そこまでだ。銃を捨てろ」
ボンが隊員のうなじのあたりに銃口を突きつけて言った。その部分は装甲ではなく薄い布地のみで覆われていた。
「捨てるのはおまえのほうだ。殺すぞ」
「なんだと? おまえ自分の置かれてる状況がわかってるのか?」
ボンは銃口をグイッと強く押し付けた。次の瞬間だった。
隊員はラットのほうに向けていたマグナムを自分の肩の上でクルリと反転させ、なんの躊躇いもなく引き金を引いた。
ダン!
すべての雨音を吹き飛ばして響き渡る銃声。ボンの頭部がスイカのように弾け飛んだ。ラットは恐怖で悲鳴にならない悲鳴をあげた。
そこからは無我夢中だった。
横を通りかかった軽トラックの荷台に飛び乗った。荷台の上をゴロゴロと転がり、止まったところで身を伏せる。
ダン!
また響き渡る銃声。タイヤを撃たれたらしく、軽トラックはコントロールを失って大きく蛇行する。街路樹に激突し、その衝撃でラットの体は路面に放り出された。
すぐに起き上がって走った。心臓は破裂してしまいそうなほど早く鼓動し、脚の筋肉の疲れは限界に達していた。が、それでも全力で走り続けた。逃げなければ殺される。そんな生物としての原始的な本能に衝き動かされていた。
レストランの看板、通行人の差す赤い傘、水溜りに浮かぶゴミ袋……。それらの映像が彼の視界をひどく断片的に走馬灯のように走り抜けていく。
「……大丈夫か?」
気が付いたときには組織のボスであるチャイの顔が目の前にあった。生きてアジトに戻ってくることができた。その安堵感から思わず泣き出しそうになった。
「いったいなにがあった?」
「撃たれた! あのクソ野郎、ボンを撃ちやがった!」
「誰に撃たれた?」
「特殊治安部隊のクソ野郎です!」
「……そうか」
チャイはラットにハンドタオルを投げてからソファにどかりと腰を下ろした。
窓の外は土砂降りになっていた。ラットも全身びしょ濡れになっており、前髪の先から水滴がポタリと垂れた。ハンドタオルで自分の体を拭きながら言った。
「もうダメかもしれません。特殊治安部隊にまで狙われるようになったらいったいどうやってこの島で生き残ればいいんですか」
「これまでは薬くらいで射殺されるなんてことはなかったんだが……」
チャイは口元に手をあてて考え込む仕草を見せる。彼はスキンヘッドで、七十歳に近い高齢のせいもあるだろうが、マフィアにしては珍しいほど柔和な目をしていた。じっと考えているときの姿は高尚な僧侶のようでさえあった。
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