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261話 - ブーメラン
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≪さて、名前も決まったところで、儂にも下界の酒を一杯くれんか?儂も飲んでみたいのぉ。よいじゃろ?≫
『全然いいですよ?何飲みます?』
≪クロムが飲んでおったワインでよいのじゃ。そのままがシンプルでよいのぉ。あと、ソフィアと同じように話してくれてよいぞ?≫
じゃあずっと見てたんじゃん……。
まぁ今更か。
『そう?じゃあそうさせてもらうね?なんかここの神様あんまり緊張しないんだよね。はい、これ僕が好きな山ぶどうのワインなの。今はお酒担当のハイエルフさんに作ってもらってるんだ。どうぞ』トンッ。
≪おお、アースガルズの調停者たちもクロムが保護してくれておるんじゃったのぉ。良きことじゃて。感謝じゃのぉ。ゴクッ。おお、素材の旨味が引き立っていてうまいのぉ~≫
もうソフィア様もロキ様、先代様ね?
ロキ様がいる事は諦めたらしい。
ん?
『調停者はハイエルフの本当の役割の名前だよね?アースガルズって何?』
≪お主、自分の住む星の名も知らんかったのか……≫
聞いたことなかったんだもん……。
アースガルズっていうんだ。
地球ってアースだもんね。
似てて覚えやすいかも。
ま、いっか。使うことなさそう。
「いや、我も知らんかったのぉ。ユグドラシルという世界樹の名も知らんかったのじゃ」
≪ほう……。ティアマトでも知らぬのか……。下界では様々な情報が失われてしまっておるんじゃのぉ≫
そんな部分の情報すら無くなってるんだな。
それか一般人は知らないか、って感じだな。
あの世界本当に情報が偏ってるんだな……。
≪余計な事しないでしょうね……?あなたの力、私より遥かに上なんだから……≫
≪儂は文明の管理からは引退したんじゃと言うておるじゃろ?そもそもアースガルズにどうこうする権限はもう儂にはないんじゃ。ティアマトが知りたい情報以外に望んだ事以外への力を貸したりせんわい≫
なるほどね。
もう完全にソフィア様に創造神の権限自体は渡しちゃってるんだね。
≪クロム君の星の情報だけよ?わかってる?≫
「うむ。あくまで皆の手助けがしたいだけなのじゃ」
≪何度も言われんでもわかっておるわい。どれだけ信用無いんじゃ……。一応これでもお主の師じゃて……。それに、むしろソフィアよりわかっておるぞ?見ておったが、お主、極秘事項は除いた地球のデータ閲覧権限をティアマトに与えるところだったじゃろ?≫
≪それが何よ?要望じゃない≫
≪それが要望じゃないじゃろ……。クロムの生前の情報に絞らんとダメじゃろうて……≫
そっか……。
僕もう何百年も前に死んじゃってるんだ……。
だから今の地球の文明と僕の知識にはかなりの差があるはずだ。
そのままの閲覧データだと僕が知らない膨大な情報が入ってきちゃう……
絶対要らないよ!?
僕が知らない未来の知識までのトラブル抱えきれないッ!
≪…………危ない所だったわ≫
『「………………」』
≪儂が来てよかったじゃろ?ティアマトよ?≫
「う、うむ……」
≪データ関連はロキに任せるわ……。はぁ……≫
『ソフィア様……』
≪こやつちょっと抜けておるのじゃ。まぁそれも踏まえてソフィアが創造の力を持つに1番ふさわしいと思ったから儂が与えたんじゃがのぉ≫ゴクッ。
だから手助けしてあげたくなるって言うのもあるよね!
きっと大丈夫!うん!ちょっと抜けててもいい!
問題ない!
「我はどうやってロキ神の技能を使えばよいのじゃ?」
≪頭で儂に話かけるだけでよい。情報を目の前に出してやろうかの?ティアマトしか見えんからどこでもつかって良いぞ?≫
「おお、それは楽でよいのぉ!助かるのじゃ!」
さっきソフィア様が空中に開いたパソコンっぽい画面かな?
神PCだね。かっこいい……。
おばあちゃんの技能だから僕等には見えないんだね。
エステルの闘気とかクラマの妖気と同じだね。
『ちなみにソフィア様はどんな感じでデータ渡そうと思ってたの?』
≪検索エンジンを作るつもりだったわね。クロム君が作ったスマホにシステムからアクセスを掛けてティアマトの専用アプリでも作ってあげようかと思ってたのよ。まぁ必要ないみたいね。作業が減ったわ≫
やっぱり僕のイメージどおりだったね。
地球のデータを検索出来るようにしてくれようとしたってことだ。
それでも充分助かったと思うけどね。
≪但し、注意じゃ。地球の雑学等の情報に限るぞ?アースガルズの情報は渡さん。自分の星の情報は可能な限り自分達で集めるんじゃ。良いかの?≫
「うむ。それでよいのじゃ!」
ロキ様めちゃくちゃしっかりしてるな。
さっきまでのおちゃらけ具合どこいったんだよ……。
やっぱ、全知全能の方が……
≪じゃからそれは嫌じゃといっておるじゃろッ!……儂、これでもソフィアの10倍以上創造神しておったんじゃぞ?まぁ変な心配はせんでもよい。可能な限り、自分の力での?頼りたくともソフィアに頼るんじゃ?良いか?≫
『うん、それはもちろん!ありがとうロキ様』
≪はぁ……不安だわ……≫
≪ソフィアもしばらく休んでくるとよい。儂がアースガルズの時刻で1か月程なら見といてやるわぃ≫
≪本当!?ありがとッ!≫
≪儂が来てよかったじゃろ?ほっほっほ≫
ほらね?このおじいちゃん優しいんだよ。
もう見るからに優しいオーラ出まくってるんだもん……。
ソフィア様のこと孫を見る目みたいな感じで見てるんじゃないかなぁ。
それに、なんかソフィア様さっきからすごく脱力してるもん。
『うんうん、今みたいに気楽にね。ソフィア様抱え込みすぎなんじゃない?少しは力を抜いた方がいいよ?』
≪クロム君にだけは言われたくないわね……≫
「ぶーめらんじゃ……」
ブーメランって!
・
・
・
あれからもグダグダ話していた。
遅くなったけど寄生が上手くいっておめでとうって言ってくれた。
≪で、睡眠欲求とか当たり前のことは置いておいて気持ちは何か変わった?≫
『そうだね。よく温かい気持ちになるんだ。一緒に寝る時とか、体洗ってもらってる時とかさ?まだ1週間も経ってないしこれからだと思うけど、既に少し違いは感じるね。久しぶりで不思議な感覚なんだ』
「そうじゃのぉ。スライムの時に比べ幸せそうに眠っておる時間が増えたんじゃ。我も喜ばしいのぉ」
≪難儀な生を送っておるのぉ。人の心に魔物の体とは……。儂にも想像がつかんわぃ≫
この件に関してはロキ様でも想像がつかないんだね。
神じゃないって言ってたもんね。
前例がないことは分からないよね。
≪クロム君の件はクロム君の様子を見て居る以外に出来ることは無いわね。でも、寄生の本来の目的に関しては達成出来てそうでよかったじゃない≫
『うん、これもアンのおかげ……』
「ん……」
お、クラマ起きたんだね。
結構のんびり話し込んじゃったもんね。
あ、お酒飲みながらのんびりしてたら3時間くらい経っちゃってるじゃん。
ガバッ
「……じぃじ?」
≪儂の事かの?ほっほっほ。じじぃじゃのぉ~≫
じぃじだって……。
じじぃじゃないから。
≪クラマじゃの?こっちへくるのじゃ?ほれ、これでも飲むがよいぞ?≫
お、伝説の炭酸じゃん。
・
・
・
「……これ、甘すぎる。……少し苦手」
≪ほっほっほ。そうかそうか≫ ナデナデ
クラマは苦手だったか。
でもあんまり意外でもないね。
自然の甘味なら大丈夫そうだけど極端に甘かったりすると苦手みたい。
砂糖菓子とかはあんまり好きじゃないみたいだしね。
炭酸は好きだけど炭酸水が好きだったみたい。
柑橘類絞ったり蜂蜜少し入れてあげるくらいでいいかもしれないね。
それにしても……
クラマ、めちゃくちゃ懐いちゃってるじゃん。
おじいちゃん子だもんなぁ。
『ロキ様はクラマのじぃじに似てるの?』
「……似てる。……懐かしい」
≪似とるかのぉ?クラマの爺は厳しそうな姿をしておるぞ?儂の方がちゃ~みんぐじゃろ≫
≪何言ってんのよ……≫
ちゃーみんぐって……。
クラマのおじいちゃんは厳しそうな人なんだ。
でもイメージはそんな感じかも。
「……手、あったかい。……じぃじ、厳しいけど優しい」
≪儂は優しいからのぉ~。ほっほっほ。かわいいやつじゃのぉ~≫ ヨシヨシ。
もれなくロキ様もおじいちゃん属性もってんだな。
クラマにデレデレじゃん。
「ロキ神は何故クラマの爺の姿を知っておるんじゃ?それも知識庫の情報かぇ?」
あ!ほんとじゃんッ!
ぜんっぜん違和感なかった……。
この姿で当たり前のように言われたらこっちも全部当然のように飲み込んじゃうって!
≪調べずとも、触れれば記憶くらい読めるぞ?……ふむ……う~む…………≫
『ロキ様?急にしわくちゃになってどしたの?』
≪真剣に考えておるんじゃ!誰がしわくちゃじゃっ!≫
いや、だってロキ様は好んでその姿してるんでしょーよ。
失礼とかないでしょ。
≪ちと、爺からクラマに小遣いをやろうかのぉ≫
「……こづかい?」
≪ソフィア、よいじゃろ?≫
≪あなたがしたいことに文句はないわよ。負担はロキがしなさいよ≫
≪小遣いじゃと言っておるじゃろ。それくらい儂が負担するわい。ちと強引に入ってきたしの?その礼じゃよ≫
≪それなら構わないけど……≫
え、お小遣いってなにくれるの?
クラマに?お金じゃないよな?肉?
≪クロムよ。お主、今クラマの里を探しておるんじゃろ?≫
『え、僕!?う、うん。スチュワードさんに頼んでるけど……』
≪そやつがどのように情報収集しておるのか改めて聞く方がよいぞ。このままじゃとクラマの里は見つからん≫
『はっ!?』
「……見つからない?……なんで?」
え、情報とか人海戦術が1番でしょ?
スチュワードさんって国で一番の情報網持ってるんだよ!?
クラマの隠れ里とか僕が探すより確実に……
≪お主が暮らしておるのは地球じゃないんじゃ。これでクロムなら気付くはずじゃ。儂から言えるのはこれくらいじゃのぉ≫
『全然いいですよ?何飲みます?』
≪クロムが飲んでおったワインでよいのじゃ。そのままがシンプルでよいのぉ。あと、ソフィアと同じように話してくれてよいぞ?≫
じゃあずっと見てたんじゃん……。
まぁ今更か。
『そう?じゃあそうさせてもらうね?なんかここの神様あんまり緊張しないんだよね。はい、これ僕が好きな山ぶどうのワインなの。今はお酒担当のハイエルフさんに作ってもらってるんだ。どうぞ』トンッ。
≪おお、アースガルズの調停者たちもクロムが保護してくれておるんじゃったのぉ。良きことじゃて。感謝じゃのぉ。ゴクッ。おお、素材の旨味が引き立っていてうまいのぉ~≫
もうソフィア様もロキ様、先代様ね?
ロキ様がいる事は諦めたらしい。
ん?
『調停者はハイエルフの本当の役割の名前だよね?アースガルズって何?』
≪お主、自分の住む星の名も知らんかったのか……≫
聞いたことなかったんだもん……。
アースガルズっていうんだ。
地球ってアースだもんね。
似てて覚えやすいかも。
ま、いっか。使うことなさそう。
「いや、我も知らんかったのぉ。ユグドラシルという世界樹の名も知らんかったのじゃ」
≪ほう……。ティアマトでも知らぬのか……。下界では様々な情報が失われてしまっておるんじゃのぉ≫
そんな部分の情報すら無くなってるんだな。
それか一般人は知らないか、って感じだな。
あの世界本当に情報が偏ってるんだな……。
≪余計な事しないでしょうね……?あなたの力、私より遥かに上なんだから……≫
≪儂は文明の管理からは引退したんじゃと言うておるじゃろ?そもそもアースガルズにどうこうする権限はもう儂にはないんじゃ。ティアマトが知りたい情報以外に望んだ事以外への力を貸したりせんわい≫
なるほどね。
もう完全にソフィア様に創造神の権限自体は渡しちゃってるんだね。
≪クロム君の星の情報だけよ?わかってる?≫
「うむ。あくまで皆の手助けがしたいだけなのじゃ」
≪何度も言われんでもわかっておるわい。どれだけ信用無いんじゃ……。一応これでもお主の師じゃて……。それに、むしろソフィアよりわかっておるぞ?見ておったが、お主、極秘事項は除いた地球のデータ閲覧権限をティアマトに与えるところだったじゃろ?≫
≪それが何よ?要望じゃない≫
≪それが要望じゃないじゃろ……。クロムの生前の情報に絞らんとダメじゃろうて……≫
そっか……。
僕もう何百年も前に死んじゃってるんだ……。
だから今の地球の文明と僕の知識にはかなりの差があるはずだ。
そのままの閲覧データだと僕が知らない膨大な情報が入ってきちゃう……
絶対要らないよ!?
僕が知らない未来の知識までのトラブル抱えきれないッ!
≪…………危ない所だったわ≫
『「………………」』
≪儂が来てよかったじゃろ?ティアマトよ?≫
「う、うむ……」
≪データ関連はロキに任せるわ……。はぁ……≫
『ソフィア様……』
≪こやつちょっと抜けておるのじゃ。まぁそれも踏まえてソフィアが創造の力を持つに1番ふさわしいと思ったから儂が与えたんじゃがのぉ≫ゴクッ。
だから手助けしてあげたくなるって言うのもあるよね!
きっと大丈夫!うん!ちょっと抜けててもいい!
問題ない!
「我はどうやってロキ神の技能を使えばよいのじゃ?」
≪頭で儂に話かけるだけでよい。情報を目の前に出してやろうかの?ティアマトしか見えんからどこでもつかって良いぞ?≫
「おお、それは楽でよいのぉ!助かるのじゃ!」
さっきソフィア様が空中に開いたパソコンっぽい画面かな?
神PCだね。かっこいい……。
おばあちゃんの技能だから僕等には見えないんだね。
エステルの闘気とかクラマの妖気と同じだね。
『ちなみにソフィア様はどんな感じでデータ渡そうと思ってたの?』
≪検索エンジンを作るつもりだったわね。クロム君が作ったスマホにシステムからアクセスを掛けてティアマトの専用アプリでも作ってあげようかと思ってたのよ。まぁ必要ないみたいね。作業が減ったわ≫
やっぱり僕のイメージどおりだったね。
地球のデータを検索出来るようにしてくれようとしたってことだ。
それでも充分助かったと思うけどね。
≪但し、注意じゃ。地球の雑学等の情報に限るぞ?アースガルズの情報は渡さん。自分の星の情報は可能な限り自分達で集めるんじゃ。良いかの?≫
「うむ。それでよいのじゃ!」
ロキ様めちゃくちゃしっかりしてるな。
さっきまでのおちゃらけ具合どこいったんだよ……。
やっぱ、全知全能の方が……
≪じゃからそれは嫌じゃといっておるじゃろッ!……儂、これでもソフィアの10倍以上創造神しておったんじゃぞ?まぁ変な心配はせんでもよい。可能な限り、自分の力での?頼りたくともソフィアに頼るんじゃ?良いか?≫
『うん、それはもちろん!ありがとうロキ様』
≪はぁ……不安だわ……≫
≪ソフィアもしばらく休んでくるとよい。儂がアースガルズの時刻で1か月程なら見といてやるわぃ≫
≪本当!?ありがとッ!≫
≪儂が来てよかったじゃろ?ほっほっほ≫
ほらね?このおじいちゃん優しいんだよ。
もう見るからに優しいオーラ出まくってるんだもん……。
ソフィア様のこと孫を見る目みたいな感じで見てるんじゃないかなぁ。
それに、なんかソフィア様さっきからすごく脱力してるもん。
『うんうん、今みたいに気楽にね。ソフィア様抱え込みすぎなんじゃない?少しは力を抜いた方がいいよ?』
≪クロム君にだけは言われたくないわね……≫
「ぶーめらんじゃ……」
ブーメランって!
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あれからもグダグダ話していた。
遅くなったけど寄生が上手くいっておめでとうって言ってくれた。
≪で、睡眠欲求とか当たり前のことは置いておいて気持ちは何か変わった?≫
『そうだね。よく温かい気持ちになるんだ。一緒に寝る時とか、体洗ってもらってる時とかさ?まだ1週間も経ってないしこれからだと思うけど、既に少し違いは感じるね。久しぶりで不思議な感覚なんだ』
「そうじゃのぉ。スライムの時に比べ幸せそうに眠っておる時間が増えたんじゃ。我も喜ばしいのぉ」
≪難儀な生を送っておるのぉ。人の心に魔物の体とは……。儂にも想像がつかんわぃ≫
この件に関してはロキ様でも想像がつかないんだね。
神じゃないって言ってたもんね。
前例がないことは分からないよね。
≪クロム君の件はクロム君の様子を見て居る以外に出来ることは無いわね。でも、寄生の本来の目的に関しては達成出来てそうでよかったじゃない≫
『うん、これもアンのおかげ……』
「ん……」
お、クラマ起きたんだね。
結構のんびり話し込んじゃったもんね。
あ、お酒飲みながらのんびりしてたら3時間くらい経っちゃってるじゃん。
ガバッ
「……じぃじ?」
≪儂の事かの?ほっほっほ。じじぃじゃのぉ~≫
じぃじだって……。
じじぃじゃないから。
≪クラマじゃの?こっちへくるのじゃ?ほれ、これでも飲むがよいぞ?≫
お、伝説の炭酸じゃん。
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・
「……これ、甘すぎる。……少し苦手」
≪ほっほっほ。そうかそうか≫ ナデナデ
クラマは苦手だったか。
でもあんまり意外でもないね。
自然の甘味なら大丈夫そうだけど極端に甘かったりすると苦手みたい。
砂糖菓子とかはあんまり好きじゃないみたいだしね。
炭酸は好きだけど炭酸水が好きだったみたい。
柑橘類絞ったり蜂蜜少し入れてあげるくらいでいいかもしれないね。
それにしても……
クラマ、めちゃくちゃ懐いちゃってるじゃん。
おじいちゃん子だもんなぁ。
『ロキ様はクラマのじぃじに似てるの?』
「……似てる。……懐かしい」
≪似とるかのぉ?クラマの爺は厳しそうな姿をしておるぞ?儂の方がちゃ~みんぐじゃろ≫
≪何言ってんのよ……≫
ちゃーみんぐって……。
クラマのおじいちゃんは厳しそうな人なんだ。
でもイメージはそんな感じかも。
「……手、あったかい。……じぃじ、厳しいけど優しい」
≪儂は優しいからのぉ~。ほっほっほ。かわいいやつじゃのぉ~≫ ヨシヨシ。
もれなくロキ様もおじいちゃん属性もってんだな。
クラマにデレデレじゃん。
「ロキ神は何故クラマの爺の姿を知っておるんじゃ?それも知識庫の情報かぇ?」
あ!ほんとじゃんッ!
ぜんっぜん違和感なかった……。
この姿で当たり前のように言われたらこっちも全部当然のように飲み込んじゃうって!
≪調べずとも、触れれば記憶くらい読めるぞ?……ふむ……う~む…………≫
『ロキ様?急にしわくちゃになってどしたの?』
≪真剣に考えておるんじゃ!誰がしわくちゃじゃっ!≫
いや、だってロキ様は好んでその姿してるんでしょーよ。
失礼とかないでしょ。
≪ちと、爺からクラマに小遣いをやろうかのぉ≫
「……こづかい?」
≪ソフィア、よいじゃろ?≫
≪あなたがしたいことに文句はないわよ。負担はロキがしなさいよ≫
≪小遣いじゃと言っておるじゃろ。それくらい儂が負担するわい。ちと強引に入ってきたしの?その礼じゃよ≫
≪それなら構わないけど……≫
え、お小遣いってなにくれるの?
クラマに?お金じゃないよな?肉?
≪クロムよ。お主、今クラマの里を探しておるんじゃろ?≫
『え、僕!?う、うん。スチュワードさんに頼んでるけど……』
≪そやつがどのように情報収集しておるのか改めて聞く方がよいぞ。このままじゃとクラマの里は見つからん≫
『はっ!?』
「……見つからない?……なんで?」
え、情報とか人海戦術が1番でしょ?
スチュワードさんって国で一番の情報網持ってるんだよ!?
クラマの隠れ里とか僕が探すより確実に……
≪お主が暮らしておるのは地球じゃないんじゃ。これでクロムなら気付くはずじゃ。儂から言えるのはこれくらいじゃのぉ≫
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田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
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