最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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262話 - アカシックレコード

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 神々との会合を終えて意識がダンジョン内に戻ってきた。
 このままじゃ、クラマの里が見つからないというとんでもない爆弾をロキ様から落とされて……。

 ソフィア様は1か月程息抜きをしたり眠ったりするらしい。
 その間はロキ様が文明をみてるから何かあればおばあちゃんを通じて話しかけてこい、とのことだ。

 でもとりあえず一旦は僕の体のリハビリだね。
 ちょうど1か月程でしょ?
 いい期間じゃんね。

 ただ……クラマの里の事が頭から離れない。
 気になる……。

「……パパ。気にしないで」

『クラマ……』

「……もう、焦ってない。……見つからないなら足で探す。……いつでもいい。その代わり確実に仕留める」

『わかった……。じゃあ、とりあえずまた訓練して僕がダンジョンから出られるようになったら、旅行しながらのんびり世界を回ってみようか?』

「うん。……楽しみのついでで。ありがと」

 クラマは今すぐ仇の風竜退治に行きたいという訳でもないらしい。
 どちらかというと出会った時に確実に仕留める実力を持ちたい、とのことだった。

 まだ空中戦で多数のドラゴンを相手するのは不安だって。
 本当にずる賢いらしいんだ。

 仇を見つけたら瞬殺したいとのことだった。
 クラマは敵とみなすと容赦ないからね。
 話なんかに耳傾けないよ?

 だから僕のダンジョン改造を楽しみにしてるんだって。
 それはもちろんいいんだけど……。
 でもやっぱり気になる。

 僕が宿題は先延ばしにしたくないタイプなんだ。
 クラマだって少しは気になる気持ちがあるはずだ。

 それにしてもなんでだろう……。
 情報収集能力はスチュワードさんに敵うものは居ないと王様も言っていたはず……。
 任せておけば安心だと思ったのになぁ。

 地球と違うところ……。
 う~ん。

「もしどうしようもなければ我が世界を飛び回ってやるのじゃ?じゃからあまり根を詰めぬようにの?」

「……うん。ありがと、ばぁば」

 まぁ最悪それしかないか……。
 それにしても世界は広い。

 移動の速さだけでどうにかなるもんでもない。
 直線にしか移動できないんだから。

 しらみつぶしに足で探すのはなかなかなぁ。
 なんとか行動範囲は絞りたいもんだけど……。
 どうするか……。

 フリフリ。
 フリフリフリフリ……

「……ん……パパ」ぺちっ

『いてっ』

 びっくりしたぁ。
 デコピン?

「……大丈夫。……まずはパパの体の事から。……パパの悪い所。……ぼくの事はぼくが……なんとかする」

 また自分の世界に入っちゃった。
 考えに夢中になると他が目に入らなくなるんだよね。
 なんで当人のクラマが落ち着いてて僕が他の事が目に入らなくなってるんだよ。

 すぅ~はぁ~。
 うっし。

『クラマの方がよっぽど大人だね。わかったよ。ありがと。でもスチュワードさんにどういう調べ方をしてるのかは聞いてみよっか?それはロキ様にも言われたしね』

「……うん。それは気になる。……同じ探し方しても見つからない」

『もし足で探すことになっても一緒に旅にでるからね?緊急じゃなければ僕の体のリハビリは待って欲しいな』

「……もちろん。……みんなと一緒に行く」

 とりあえずクラマがソワソワして1人で旅立ってしまうようなことは無さそうだ。
 よかった。
 出来ることから1つずつやっていくか。

「では、もう夕刻じゃが我はエデンに行ってこようかのぉ?ライムの案内はエステルとクラムがやってくれると言っておったから、とりあえずエデンの様子を見て、皆にスマホを渡してくるでの?少し待っておったら王都の者も集まってくる時間帯じゃないかぇ?」

『あ、うん。お願いね!帰ってくるのもいつでもいいから連絡してね?』

「このスマホはダンジョン外と中でも通信は可能なのかのぉ?小さいクロムの電話は出来んかったじゃろ?」

 あ、そっか。
 僕その説明してなかったっけ。

 ぷちクロは僕の僕の魔法やスキルだったからね。
 だがしかし!

『大丈夫だよ!スマホは星のシステム経由なんだ。だからダンジョンの中と外でもちゃんと使えるし話せるよ?それはシスさんに確認済みだね』

≪可能。アースガルズ内での【創造魔法】 スマホの利用に問題はありません≫

「おっ!?今我にもシスの声が聞こえたぞ!?レベルが上がった時以外に聞くことはなかったんじゃが…
…」

「……うん、僕にも。ばぁばのスマホから?」

 あ、そっか。
 僕たまにお話してるけどみんなはスキル覚えたりレベルが上がった時くらいだもんね。

 シスさんが自分のアナウンス音声変換してスマホのスピーカーから流してくれたんだなぁ。
 できるよなそれくらい……。

 あ、じゃあ。

『シスさん?僕がスマホを渡した子以外がスマホを所持するようなことがあったら僕と僕の加護持ちの子のスマホに通知飛ばしてくれない?盗まれた時用に。お願いできそう?』

 出来るよね?
 今音声スマホ経由で流してくれたんだもん。
 メッセージで通知するくらい……

≪依頼を受託しました≫

 ふっ。
 ”スマホを探す”機能は作業無しでつけられたぜ。
 無くすことはあり得ないんだけどね。
 魔力に変換できちゃうんだから。

 中には魔力が無い子もいるし、念の為だね。
 いやー。スマホ万能だなぁ。
 助かる!

「のぉクロム。スマホを使って外部と連絡を取ればいいんじゃないかぇ?わざわざ我らに頼まんでも直接エデンの様子の確認をしたらどうじゃ?」

『あ!そっか!外との会話できるじゃんッ!なんだよぉ。引きこもらなくていいんじゃん……。いや、実質引きこもりには変わりないんだけど……』

「クロムは本当に抜けておるのぉ……。ソフィア神が抜けてるとお主だけは絶対言えんじゃろ……」

 だって……。
 もう長らくダンジョンの中は外界と隔離されるって常識のもとやってきてたんだもん……。

 一気に懸念点無くなってなんか脱力したわ……。
 ココちゃんとかに直接お礼伝えよっと。
 王様一派も元気してるかなぁ……。

 あとは外の風景とかが見れたらなぁ……。
 あっ!

『ばあちゃん!ちょっとエデンに行くの待って!おばあちゃんの新しい能力!デジタルカメラの仕組みについて調べて!!』

「お、わかったのじゃ!……でじたるかめら、の?ちと待ってくれ?初めての能力は緊張するのぉ……。えっと……」

「……パパ、お風呂入ってきていい?」

『あ、いいよ!しばらくスマホ弄ってるね!晩御飯はクラマの肉でパーッと行こうぜ!』

「……うん。先、体洗ってくる」

 ・
 ・
 ・

 えっと……
 神眼手に入れてから初めてのステータス鑑定だな。
 なんて言えばいいか……。

 いや、見たいものを見れる能力だからステータスでいいや。

『”神眼”!おばあちゃんの”ステータス表示”!変わったところ!』

「おお、クロムの瞳の色が緑から白銀色に変わったぞぇ?美しい色じゃのぉ~」

『なにそれかっけぇ!テンション上がるッ!』

 魔眼すげぇ!
 僕も見たいッ!
 鏡欲しいなぁ……。

 ってか僕の眼って今緑なの?
 アンは水色だったんだけどなぁ。

 こんなところに緑色引き継がれてたんだ。
 フェンリルにも外部影響与えるワカメの遺伝子強すぎない?

 僕、体変えたのになぁ……
 それどういうロジックなの?

 あ、そうじゃないって。
 えっと……。

 -----

 ★種族:龍(神獣)
 名前:ティアマト
 加護:創造神ロキの加護
    クロムの加護 

 -----

 あ、やっぱシスさん的には創造神様ってカテゴライズされちゃうん……

≪じゃから儂は引退したと言っておるじゃろッ!≫ パチンッ!

『「…………」』

≪ほっほっほ。一旦権限を預かっておいてよかったのぉ~≫

 気を取り直していこう。
 何もなかった。うん。

 -----

 ★種族:龍(神獣)
 名前:ティアマト
 加護:戯神ロキの加護
    クロムの加護 

【ギフト】
 元始記録庫アカシックレコード

 -----

『おばあちゃんのギフトの名前かっけぇ!アカシックレコード!?これめっちゃ有名なやつだって!』

「そうなのかぇ?元始記録庫……とな?」

 アカシックレコードって聞いたことある!
 宇宙が産まれてからの全ての事象や感情みたいな概念が記録されてるって言われてるやつじゃん……

 空想のやつだ……。
 厨二病めっちゃそそられるんだけどッ!

 そうか、おばあちゃんアカシックレコードから地球の閲覧権だけを貰ったんだ。
 えっぐ……。

『……アカシックレコードからデジカメの作り方抜き出してってすごいちっぽけな願いに感じてきたわ……。とりあえずお願い……』

「う、うむ……。ロキ神、お願いできるかのぉ?」

≪その前に1つソフィアから仕事を預かっておってのぉ?ちと良いか?≫

『お、僕らに関係ある事?』

≪クロムがダンジョンの91階層からの環境構築を変えてくれと言っておったと聞いたんじゃが?過ごしやすい、マイナスイオンたっぷりの星じゃったか?≫

『あ!そうだった!なんか色々別の話あったから忘れてた……。お願いできそう?』

≪今100階層は階層主の出現を止めておる。このまま91~99階層の疑似生命体の出現も止めてしまうぞぃ?それと、今91階層から下の氷雪の勢いを緩めておるから、一旦氷雪の勢いも最大にしてしまおうかの?1日程待っとれ。これで氷雪階層の疑似生命体、魔物が一掃されるじゃろ。1度完全に疑似生命体を無くさんと環境の変更ができんのじゃ≫

 あ、確かそんなこと言ってたな?
 ロックがかかってるんだっけ?

「おお、そうじゃった。お主がアンに寄生してからこの階層に階層主は出て来んかったの?ソフィア神が止めてくれておったんじゃろのぉ」

 そういえばそうだね?
 アンに寄生してからボス出てこなかったな。
 んで、僕のトイレ鬼ごっこしたとき吹雪もかなりマシだったし魔物もちらほら居たよな。

 過ごしやすいように少し環境変えてくれてたんだろうな。
 優しいなぁ。
 多分ソフィア様がやってくれてたんだな。

≪それは儂がやっておったんじゃ。100階層の転移門も開いておったじゃろ。ちらほら見ておったからのぉ。ダンジョン内なら儂の権限でも操作できるわい。ちなみにソフィアはお主が意識を失ってすぐ会議に出ておったぞ≫

 ……全部この神がやってたのか。
 やっぱ全知全能でいいじゃん!

≪やかましいっ!儂は戯神で満足しておるのじゃッ!≫

 ……なるほどね。
 このじいちゃんソフィア様のフォローをひっそりやってるタイプだ。
 じいちゃんしてるなぁ。ヒミツにしておこっと。

≪うむ。知らんほうがええこともあるんじゃ。まぁ話をもどすぞ?≫

『あ、ほいほい』

≪1日経ったら1度90階層より上へ上がってくれるか?お主らが退避し終わったらちょうどええ星に変えてやるわい≫

「ではクラムとエステルにも念の為3日は戻ってこないように言っておくのじゃ」

『そうだね。エデンでゆっくりするのにもちょうどいい時間かもね?』

 まぁ階層に当てはめてる星ごそっと変更するんだもんね。
 ここに居ちゃ危ないよねぇ。

≪階層を上る前に最下層の管理部屋に入ってダンジョンの管理権限だけとっておくのじゃ。クロムが魔石に触れれば終わりじゃて。その後はどこからでもアクセス出来るようお主のスマホからでも操作できるようにしてやるわい≫

『あ!アプリ感覚で出来るようにしてくれるの!?』

≪それがわかりやすいじゃろ。儂、有能じゃろ?ほっほっほ≫

 すんげぇ先代創造神……。
 有能すぎるでしょ。
 僕の中ではひっそりと全知全能の人と崇め奉っておこう……。

≪では、宜しくの?ほれティアマト。これがデジカメの仕組みじゃ。訓練も程々にするんじゃぞぉ~≫
 ぷちッ。

 自称戯神からもらったアカシックレコードって叡智の極致の能力にロキって名前の先代創造神ってめちゃくちゃだな……。
 情報が渋滞してるぞ……。

 深く考えなくていいや。
 あの人はソフィア様のただの優しいおじいちゃんだ。うん。

 ・
 ・
 ・

『おばあちゃんどう?』

「うむ!意味はわからんが我がわかる言葉で文字が浮いておるのじゃ!」

 おばあちゃんにはどうやらソフィア様が見てた神PCみたいな映像が見えているらしい。
 だがしかし、僕には見えない……。
 アカシックレコード見てみたかったなぁ。

「我にはまだ理解できんから読み上げるぞぇ?えっとのぉ……。れんずを通して光の情報を取り込む……。それを電気信号に変換……、電気信号を画像処理えんじんがデータに変換し……むむぅ……」

『あ!待って!ごめんもう1回!なんて!?』

「う、うむ……。どこまで読んだかのぉ……」
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