最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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0話 - 前世のエピローグ。

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§ § § § § §

 ※この話は本作に入る前のあらすじです。
 さっと読みたい方は次話から読み始めて頂いても大丈夫です!
 また気になれば戻ってきて下されば大丈夫です。

 このあらすじでわかる事。
 主人公は……

 ①人間不信
 ②体が弱い
 ③家族が大切

 その要点だけ分かれば問題ナシ!
 では、お楽しみください。

§ § § § § §



 僕の人生は最悪だった。
 何の意味もない人生だった。

 僕は生まれた時から病弱だった。
 まともに幼少期に外に出られた思い出がない。

 幼い頃の記憶は小さくてボロいアパートの中。
 壁には穴が開いていて床も腐って抜けていた。

 アパートの6畳くらいの1部屋で家族が布団を敷いて川の字になって寝ていた。
 その記憶で大半は覆いつくされている。

 中学生になる頃にようやく体も少し大きく丈夫になった。
 やっと少しずつ学校に通えるようになったんだ。

 だがしかし、周りの同級生には既にグループができていた。
 僕にはその中に飛び込んでいく勇気はなかった。

 残念ながら不登校をカバーできるほどのコミュニケーション能力は僕には備わっていなかったようだった。

 勉強は得意だった。幼い頃だけね。
 よく言う「20過ぎればただの人」ってやつだったけど。

 まぁずっと引きこもりのうえ友達がいなかったからね!
 ……全然自慢できることじゃないけど。

 家にある問題集を解いて大好きなお母さんが喜んでくれるのが嬉しかったんだ。
 僕にはそれくらいしか楽しみがなかった。
 不登校の癖にテストの順位はいつも上位だった。

 学年でいつも3番以内には入っていた。
 それが輪をかけて友達作りを妨げたようだった。
「不登校の癖に」と、テストの度に陰口が聞こえてきていた。



 うちは母子家庭だった。
 そして年の近い弟と妹もいた。
 父は僕が幼いときに体が弱く他界してしまったようだった。

 どうやら体が弱いのは父譲りらしい。
 弟と妹は健康そのものだった。
 僕が引き受けたと思えばまだ心のやりどころがあった。

 僕は不登校だったが弟と妹には慕われていた。
 仲のいい兄弟だったことも僕の幼少期の救いになっていた。

 ただ、母子家庭のうえ三兄弟。
 僕の医療費などもかさみ家計は火の車だった。

 学校に行くのもどんどん嫌になった。
 中学高学年の時にはわざとテストで高得点を取るのをやめた。

 僕は高校にはいかず近くのファーストフード店にアルバイトに行くことにした。
 その時には体調はある程度整っており、仕事に行くくらいなら問題が無くなっていた。

 学校に行くより早く家族の助けになりたかった。
 勉強が得意でも僕の人生には意味はなかったようだ。



 悲劇はここからだった……



 僕は自分でいうのも恥ずかしいが仕事はできる方だった
 ……と、思う。たぶんね。

 幼い頃や学生時代全くやりがいのない生活を送ってきたこともあり仕事が楽しかった。

 上司にはいつも褒められていた。
 でもやはり、それが先輩や同僚の癪に障ったようだった。

『すみません菊池先輩!僕が外掃除行ってくるのでフライヤーの洗浄お任せしてもいいですか?』

「なぁ?前から思ってたんだけどお前マジで生意気だよな」

「わかるー。なんでお前が仕切ってんの?いちいちうるせーんだわ」

『いや、仕切ってるつもりでは……』

「今店長いねーんだよ。空気読みゃわかんだろ?うぜーんだよお前は」

 不真面目な先輩や同僚には僕は受け入れられなかった。

『すみません……。じゃあ僕外掃除いってくるので……』

「まぁいいわ!お前もそれ終わったらここで休憩しよーや!な?」

『……はい!わかりました!』

 心はモヤモヤしていた。
 でも反抗できる強い心は持ち合わせていなかった。

 いつも先輩のいうことに流されていた。
 ただちっぽけな正義心が僕にはあったらしい。
 こっそり残業して仕事を片付ける毎日を送っていた。

 そんなある日。

 店長「おい菊池!ポテトの発注頼んどいただろう!?来ていないんだがどうなってるんだ!?」

 菊池「いや、僕あいつに頼んどいたっすけどね?」

『僕は……そんなこと知らない……』

 菊池「お前がちゃんと聞いてなくて生返事しただけだろーがよ?俺は頼んだっつーの」

 店長「菊池!そもそもあいつにはまだ発注業務を教えていない!勝手に他人に仕事を任せるな!」

 菊池「ちっ。はいはい。じゃ、俺外仕事やってきまーす」

 店長「お前は気にしないでいいからな。お前には早く仕事を任せられるよう考えてるからな!」

 どうやら店長は嘘を見抜いていたようだった。
 とりあえず、何とかその日を乗り切ることができた。
 僕は安堵していた。

 まさかそこから職場イジメに発展するとは思ってもみなかった……

 この令和のご時世さすがに暴力沙汰はなかった。
 その事件があった翌日から知らない仕事のミスがすべて僕のせいになるようになった。

 職場の人同士アリバイを作ってまでだ。
 全員グルだった。

 バイト仲間の財布の中身が減っていることまであった。
 そんなことまで僕のせいにされた。
 その度に自分ではないと何度も伝えていた。

 ある日、かなり会社の損害になるミスを僕のせいにされた。

『何度も言っています!僕じゃないんです!信じてください!僕が行った業務じゃありません!』

「それはなんとなくわかっている……。ただお前にも原因はあるんじゃないのか?」

『原因……』

 最初は信用してくれていた店長もあまりのトラブルの多さに参ってきたようで僕への対応がどんどん悪くなっていった。

「あとな、お前はいつも残業しているだろう?仕事は時間通りに終わらすもんだ。こっちも人件費がかかってるんだぞ」

『そうですね……。すみません。僕にはうまくできないみたいです。……退社させてください』

 仕事は全然苦じゃなかった。
 残業にも耐えられた。

 ただ僕はどうやら他人に嫌われることには耐えられなかった。
 なんで僕が……と思う気持ちももちろんあった。

 仕事への不満の大半は人間関係がうまくいかないことが原因だろう。
 そこから転職に次ぐ転職。

 どの職場にいっても仕事は卒なくこなせた。
 いつも社長、店長には気に入られた。
 どうやら僕は後輩にも好かれるようだった。

 だが、いつも俗にいう中間管理職には嫌われた。
 ある会社の課長曰く、僕はどうやら面倒くさい性格をしているんだそうだ。

 どの職場に転職してもうまい人間関係を作ることが僕にはできなかった。
 そして自分の中途半端に頑固な正義感がとても気に入らなかった。
 邪魔だった。



 僕がそんなもどかしい日々を送っている中、
 いつの間にか弟と妹は成人した。
 着実にしっかり安定した進路を選んだようだった。

 元々母だけの一人暮らしなら生活には不便のない収入があった。
 家庭の金銭事情は次第に回復した。



 そんな仕事は次々と変わるが変わらない生活。
 僕が28歳になったある日、転機が訪れた。

 唯一3年以上続いた保険会社の営業で後輩になった女性とお付き合いし結婚。
 大切な娘を授かった。

 人間不信になりそうな毎日。
 転職を繰り替えした日々。
 それもこれで終わりにしよう。

『僕は、この家族を守る為に産まれて来たんだ』

 今まで耐えられなかった上司からの嫌がらせにも耐えた。
 奥さんと娘には絶対に幸せになって欲しかった。
 僕と一緒になって、僕の娘に産まれて幸せだったと言って欲しかった。

 それが僕の生まれた意味だと思えたんだ。
 でもあいにく、転職を繰り替えした僕の給与は一般的な同年代の給与に比べて少なかった。

 絶対結婚指輪を買いたかった。
 謎のプライドだけど。

 その時僕は実家を出てから築40年の1Kのボロアパートに住んでいた。
 1人暮らしの時はそこで生活していた。

 せめて家族には普通のマンションで暮らしてほしかった。
 何とかお金を貯め2LDKのマンションに引っ越した。

 朝からコンビニバイト、昼には保険会社での営業。夜には居酒屋勤務。

 量でカバーだ!
 根性なら絶対負けない!



(バタッ…)



 医師「旦那さんは心臓病ですね。過度なストレスが原因です」

『「……」』

 医師「体に負担のかかる生活や過度な労働は厳禁です」

『そうですか…』

 妻「だから無理しないでってあれほど言っていたのに…」



 僕はまともに仕事ができなくなった。
 もちろん通勤はしていた。
 だがしかし負担がかかると途端に胸に今までに体験したことのない痛みが走った。
 苦しく、息ができなくなった。

 この時娘は2歳。
 妻が僕のカバーに仕事に復帰した。

 妻は仕事が楽しそうだった。
 上手くやれているようだった。
 いつの間にか僕の収入をはるかに追い越していた。



 また僕に医療費のかさむ毎日が始まった。
 僕の給料じゃ賄えなくなってきた。
 自分への罪悪感と情けなさに耐えられなく、この時には鬱も患っていた。

 いつの間にか仕事には全く行けなくなった。
 退社を余儀なくされた。

 そのうち立ち上がる事すらまともにできなくなった。
 家事すら出来なかった。

 もう……
 僕が居る意味なんて……



『本当にすまない。離婚しよう…』

「わかりました」

『君と娘のことは変わらず愛しているんだ。……でも、大切な君と娘の負担になりたくないんだ。君はとても素敵な人だし、きっと僕なんかよりいい旦那さんがすぐに見つかるはずだ』

「それは充分にわかっているわ。ただ、私もあなたが、私たちを見て押しつぶされて行くのを見ている毎日に疲れてしまいました……。ごめんなさい」

 妻は離婚に反対しなかった。
 僕が知らず知らずのうちに精神的に負担をかけていたようだった。

『君たちには幸せになってほしい。勝手なことを言ってすまない』

「私はあなたがいてくれるだけで少しくらい貧乏でも気にしていなかったわ。生活できない程ではなかったはずよ。何度そう言ってもあなたには届きませんでした。これからはあなたこそ、しっかり体を休めて自分を大切にしてください」

『そう、だな……』



 実家に帰省した。
 妹と弟はまだ実家で暮らしていた。

 今までの無理が祟ったのか立ち上がることさえも難しくなった。
 離婚から5年経っても涙が溢れない日はなかった。

 近くの公園の親子の楽しそうな声が聞こえてくるたび泣きわめき自分のことを呪った。
 外に出ることが怖くなり完全に引きこもりになってしまった。

 ありがたいことに子供には会いに行ける環境だった。
 特に制限もなかった。

 ただ、自分の情けなさに足が竦んでしまった。
 子供に会おうとする度に体が震えた。
 結局どうしても会いに行くことができなかった。



 僕の人生には意味がなかった。



 結局、今の僕はただの穀潰し。
 最初は看病してくれていた家族もそろそろウンザリしているようだった。

 あれだけ仲が良かった家族が僕を避けていた。
 優しい家族だ。
 僕が体調が悪いことはわかっている。

 ただ、僕への負担に頭を抱えているらしい。
 それがきっと僕に直接言えないんだろう。
 本当にごめん。

 分かってる。
 僕は邪魔者なんだ。
 僕なんて、この世界に必要なかったんだ……。


 学校や仕事は……辛かった。

 結局いい思い出なんか1つもないといっていいくらいだ。
 僕は人間なんて大嫌いだ……。

 でも、家族や妻、娘はとても優しかったんだ。
 僕が気持ちに答えることが出来なかった。
 僕は……家族が大好きだったんだ……



 頭がボーっとしてきた。
 胸が苦しい……

 でもあまり苦しくないような……
 体が楽になっていくような……
 僕がこの生で最後に感じたのはそんな感覚だった。



『ぜん…ぶ…
 なくなっちゃった…
 なにも…実らなかった…

 なん…だよ…
 なんだ、よ……
 ぼくのから……だ……

 ぼくは……
 いったい何の為に生き、てきた、んだ……

 もう、つかれた……な……

 僕だっ……て……
 まちがっ…てた…かもしれ…ないけど……

 ぼくなりに……
 がんばった……の…………

 ………
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