最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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46話 - 迷子の迷子のハイエルフさん。あなたのお家はどこですか~

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 な、なに!?びっくりした!
 魔物捕まえたら危ないよ!?

「私とリズを……助けてくれたんですか?」

 ……いや、助けてないです。

『………』話さない話さないっと。

 するとそっと地面に降ろされた。

「私はエステルと申します。リズが急にゴブリンの後をつけて集落を飛び出してしまって……。おそらくいつもごはんをとっていくゴブリンに仕返しに行ったんだろうと……私の唯一の友達が食べられてしまうかと思うといてもたってもいられず……」

 なんで魔物に話しかけてるんだ?
 この子天然なの?

 ってかリズ!なんかついてきたって言ってなかった?!
 唯一のおともだちっていってるよ!?

 おい。首傾げんなよ。

「でも私は戦ったこともありませんし……実際戦いを目の前にしてどう助けたらいいのか困っていたところでした……。」

 まぁ……なるほど。そういうことね。
 食べないらしいけどね。リズはそれわかっててゴブリン追っかけてきたんだろうな。

「私を助けるつもりではなかったのは本当はわかっています。襲い掛かられたから倒したのでしょう?けれど私はおかげで助かりました。助けていただいたと思った方が素敵じゃないですか?そういうお話を聞いたことがあります♪」

 助けられたんじゃないってわかってて話しかけてるのか。
 なるほど。優しい子なんだろうね。

「ふふふ。今こうやってお話していてもじっと聞いてくださるんですね。また、お会い出来たらうれしいですねスライムさん。あなたに幸運がありますように。ありがとうございました」

 あ!つい癖で話を聞いてしまっていた!
 そうじゃん!無視するなら聞いちゃダメじゃん!
 今後気をつけよ……

「さて、すごく時間をかけてしまいましたね……遠くまで来てしまいました。もう夜も更けってしまっていますし……それでは帰りましょうか。リズ帰りますよ~?」

 まぁ結果オーライか。
 力になれてよかったよ。偶然だけどね。

 さて、僕らも帰るか。

「……ここはどこでしょうか。」

 え。

「どうしましょう……。必死にリズを追いかけてきたので帰り道がわからなくなってしまいました……」

 迷子かよ……。夜も遅いし今から探索するのはあまりお勧めしないなぁ……

 いや、僕見られても僕も知らんよ……

 ・
 ・
 ・

≪パパ~その子についてくの~?≫

 結局隠れてこっそりついて来てしまった……だって気になるもん……
 助けようと思ったわけじゃないけど結果的に助けることになったし……

 ここで家に帰れなくて魔物に襲われたりしたら寝覚めわるいわ~

『うん~。まぁ結果的に助けることになったしねぇ。あとまぁこの子について行けば集落があるかもしれないじゃん?おいしいご飯とか材料あるかもしれないし、どんな風に過ごしてるのか見てみたいしね』

≪ごはん~?たのしみ~!≫

 まぁそれも本音。僕とクラムがまだ知らないスパイスとか香草とかあるだろうし。
 この世界のエルフがどんな生活してるのかもきになるしね。
 どっちみち集落は探そうと思ってたんだ。だからまぁいいや。
 帰り道見守るか。できるだけバレないように……

 ただこの子はどこにいくんだろう……結構遠くまで来たっていってたけど……。
 確か鑑定に世界樹の守り人って書いてたっけ。近くに世界樹があるってことかな?

 ”空間感知”MAX!

 おお、意識してみると内陸の方が少し魔力が濃くなっている気がする。
 この強い魔力を感じる方へ進めば世界樹があるのかねぇ?
 そうなると魔の森って世界樹の影響でできてるのかもしれないな。

 それにしても歩みがおそいな……
 フラフラしてるけど大丈夫か?
 もうヘトヘトなんじゃ……あ、木の根元に座り込んじゃった。

「リズは帰り道はわからないのですか?朝から歩き通して疲れてしまいました……。はぁ…ここは一体どこなんでしょうか……早く帰らなくては……でももう歩けません……」

 リズと意思疎通ができてるわけではなさそうだな……先導する感じでもないし……
 リズ的には帰ろうが帰らなかろうがどっちでもいいくらいの感じなんだろうきっと。

 洞窟で夜明かすほうがよかったと思うんだけどねぇ。
 この子なんかちょっと焦ってるんだよ。
 早く帰らないとマズいのか?

 まぁ普通子供が勝手に家飛び出して帰ってこなかったら親御さんは心配するだろうけど……
 ハイエルフが何歳で大人なのかわかんないけどね。

 この子ぱっと見高校生くらいに見える年齢だけどハイエルフ基準がわからないし。
 ひょっとしたらもう300歳!とかかもしれんよね。

 まぁそんなどうでもいいことは置いといて……
 心配されているから早く帰るって雰囲気じゃなさそうなんだよね……
 集落になにかあるのか?

≪パパー話してあげたら~?あの子敵じゃないんでしょ~?≫

 う~ん。クラムの気持ちもわかるんだけどなぁ……
 もうさすがにあの子みてて何の悪意も感じる子じゃないのは理解してるよ。
 だから僕も助けてあげたいとはおもうんだけど……

『あの子はいいとしてもなぁ……あまり僕やクラムが知性を持ってることを人に知られたくないんだよ。意地悪してるんじゃなくてさ。たとえばあの子の仲間に捕まえられたりするかもしれないでしょ?人には汚いやつがいるんだよ……』

≪そうなの~?でもやっつけたらいいじゃん~≫

『そうなったらもちろん倒して逃げるけど……。まだ僕らの強さがどれくらいなのかもわからないしさ……。めちゃくちゃ強いやついるかもしれないじゃん?僕らこの世界のこと全然しらないじゃんか。僕とクラムの知らない魔法で拘束されるかもしれないよ?用心に越したことないんだよね……』

 ・
 ・
 ・

 そうなんだよねぇ。
 僕って創造魔法もってるでしょ?これ便利そうだと思うけど逆に1つ困ったことがあるんだよ。
 人間の魔法しらなくても覚えられちゃうしシステムにないものも使えるんだよね?

 だから逆に言えば現存してる魔法がどんなのか全くわかんないんだよ。
 僕はイメージでつくれちゃうからさ……
 それがこの世界でみんな覚えてるものなのかどうかがわからない。

 逆に僕のイメージがわかない魔法もあるかもじゃんね?
 例えば洗脳とか封印系の魔法とかあるかもしれないじゃん?

 でもそれがあったとしてどういうロジックなのかわかんないもん。
 じゃあもちろん対抗策とか防御魔法も作れないんだよなぁ。

 自由ってすごい憧れるけど
 逆になんでもできるって結構不便だったりするんだよね。

 なんでもしていいよ!って言われたら結構困らない?
 逆になにやろう……ってなったりするよね。

 だから人と関わるならもっと慎重にしたかった。
 しばらく観察することから始めようと思ってたんだよね。
 そしてクラムと僕の安全が確保できそうになってから行動に移すつもりだったんだ。

 それは共存するのでも敵対するのでもどっちにしろね?
 ただ、まさかこんないきなり強制遭遇イベントが発生するとは……

 ・
 ・
 ・

≪そっか~。捕まえられるのはいやだね~……≫

『そうだろ?うーん』

 まだこの魔力の源だなって感じられる場所までは僕の感知でも具体的に把握できない……
 あっちの方向が何となく魔力が濃いなってわかる程度だ。

 朝から歩き通しだったっていってた?まだまだかかるんじゃないのか?
 この子の足だと……時速5キロとして半日以上……
 この森の中を50㎞以上か??いや結構きついだろそれ。
 無我夢中だったんだろうなぁ……よく魔物に襲われなかったな……

 そのうちハイエルフはかなり精神共に疲れている様子で地べたに寝そべって寝てしまった……

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