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52話 - 泣ーかしたー
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なるほどな……
『いろいろ情報助かったよ。人にどういう風にみられているかや人の世界の様子は全く知る術がなかったからな。問題がわかっていれば対策も打ちやすいよ』
「お力になれたのならよかったです♪」
『エステルやハイエルフは普段どんなことをして過ごしているんだ?』
「私は末の子なのでエルフがいなかった時代のことをしらないのですが……。落ちたばかりの枝や葉を回収して暗所にうつしたり劣化防止の保存用の薬剤にいれたり……と。世界樹の資源を取引に出すために雇われている軽作業員のようなことをしています。世界樹の資源は枝を折ったり葉をつんだりするとマナが抜けてしまって力が失われてしまうのです。なので世界樹を傷つけようとする方はいないので守る……戦うようなことはないので安全なことは安全です」
『ハイエルフはその生活に満足しているのか?』
「……皆はもう慣れてしまったと。日々安寧に過ごしていられればいい、という種族ですので不都合しているわけでもないのです。そもそもエルフの件がなくても集落から出ていくものなんていませんので。それに真剣に監視をされているわけでもないのですよ。エルフには邪険に扱われますが過干渉されるようなこともなく、という感じですね。見張りの隙をついて飛び出してきましたが、もし抜け出したことが知られていても少数民族のハイエルフに手だしすることは禁じられておりますので注意をうける……くらいしかないと思います。皆が嫌がる作業に重点的に回されるいやがらせのようなものは受けるかもしれませんが……」
『いやがらせ……ねぇ。……わかった。エステルはその生活嫌なんだな。皆は慣れてしまったって言い方がエステルは違う、と言っているようなものだろ?』
「スライムさんはすごいのですねぇ……。私は……エルフがいなかった時代のこともこの世界の他の国のこともなにもしらないのです。もしハイエルフに産まれることがなければ、旅……をしてみたかったです。物語にでてくるあの主人公のように……。狭い集落に閉じ込められてハイエルフの長い生を送りたくありません……。とはいっても何もできることはないのですけどね。監視をされていてもされていなくてもこの森から抜け出すことはできないでしょうから……魔の森の魔物はとても強いので……」
ハイエルフの性格を知らないから何とも言えないが、僕もそんな小さな集落で人生をずっと過ごすことは嫌かもしれない……。
魔の森の魔物がつよいといってもエルフの国から騎士が来ているくらいなのだからエルフにとっては全く手も足も出ないというわけではないんだろう。
ただ魔の森のおかげで攻められたりしないといっていたから障害にはなるレベルってことだな。
こういう会話から他の人種の強さを想像しておこう……
『……まぁ正直エステルが生き残れそうにはなかったよな。他のハイエルフも似たようなもんか?』
「いえ、私より弱いかと……。戦えるような程ではないですが、私は物語にあこがれて集落の裏手で弓のようなものをつくり的当てをして遊んでいたりしますので……」
それで弓術とかいうスキルもってたんだなぁ……。なるほど?
『エステルより弱いのか……本当に魔物と戦ったりは一切しないんだな……。食べる為の狩りとかもしないのか?』
「戦うなんてとんでもないです!肉を食べないわけではありませんが、狩りをしてまで食べる程でもないので普段は農作物や木のみを中心に食しています。」
『戦う文化が本当にないんだな……エステルだけが弱いのかと思ってた』
「ハイエルフは皆、力はないですよ?というより昔からハイエルフは弱い種族と言われています。それもあり出来損ないのくせに”ハイ”エルフだと邪険にされているのです。私のようなものは種族にはおりませんね。森に出ようとすらしないです。外の世界に憧れている私は変わり者だといわれていますね。」
弱い……?ハイエルフが……?
『それでよく集落をとびだしたな……』
「だってリズが……この子がいないとひとりぼっちです」
『エステルはハイエルフにも仲間外れ…?にされているのか?』
「あ、いいえ、そういうことではないですよ!変わり者だと言われてますが集落の皆は友達というより家族のようなものなので!みんなとても仲良しです。ほとんどが近縁になりますので。ただ外の世界にあこがれたり的当てをしたり走ったりこっそり木の実をつみにでかけたり……そういうことをするハイエルフはいないのでいつもリズと一緒に遊んでいる、という感じです」
それで友達はこの子だけ、か。
「私がハイエルフじゃなければ……弱い種族じゃなければ……魔の森に産まれていなければ……きっと外の世界に飛び出してもっと世界を知る事もできたのです……。集落のはずれの木の実をつみに行くことも私にとっては大冒険ですね、ふふ」
……そっか。1人で外に憧れて頑張ってるのか。
沢山教えてもらったしな。これくらいいいか。
ハイエルフが迫害されてる話聞いてても腹立つしな。
迫害しているのに利権だけほしいってなんだよ。
前世のこと聞いてるみたいでめちゃくちゃ気分悪いわ。
『エステル。これから僕の能力のことを話すが他言無用だ。まぁハイエルフにはエステルが好きな物語に書いていたとでもいえばいいけど。僕が言ったということはいわないでね』
「なん…でしょう…?」
『ハイエルフは強いぞ?おそらく……だが……』
「え……?」
『僕には鑑定というスキルがある。人や物の能力や詳細を見られるものなんだが、鑑定をもっているやつはハイエルフにはいないのか?』
「スキル……?大国にいけば鑑定魔道具のようなものがあり、それを持つものは鑑定師と呼ばれているとは……。簡単な情報を知ることができる過去の遺産だと言われていますね。物語に書いてあったことですが……。ただ集落でそれを手に入れられる術はありませんし……。もし鑑定をしなければならない植物等があった時にはエルフに依頼するという決まりになっていまして……」
道具をつかっても簡単な情報か……僕めっちゃ詳細みれるけど!
自由自在だし!元々そういう機能かとおもってたのに……
鑑定スキルはそもそも人の世界にはないのか?というかスキルの存在もしられていない……?
『ちなみにその話によく出てくる物語ってどこで手に入れてるんだ?』
「エルフの騎士が行商人のようなことも兼ねていまして欲しいものを依頼して次のものと交代するときにもってきてもらうのです。本は高いので少ない給金を何か月も貯めてボロボロになったものを購入しています。ただ魔の森を行き来しなければならないのでごく少数ですし届かないことも多くありますね」
その仕組み大丈夫か……?
この話題のことに限らずエルフ優位になるよう情報操作がなされていたりしないか……?
いや、確実にしてるだろ。
ただ物資を手に入れる術がそれしかないってことだもんな……
『話がそれたけど、他人種の鑑定をしたことがないから比較してどうなのかは具体的にはわからない。集落にいったらエルフでも隠れて鑑定してみようか。ハイエルフはな……成長が遅い種族なんだよ。多分』
「……といいますと?」
『強くなるためにレベルを上げる。その為に経験値と呼ばれるようなものが必要になるんだがそれはわかるか?』
「わかりません……」
『え!?エステルもレベルがひとつ上がっているんだがアナウンスのようなもの聞こえない!?』
「………なんのことでしょう?」
『え!あれ俺にしか聞こえないの!?クラムは!?』
≪パパと一緒にいるようになってから聞こえるようになったよ~?この前レベル4つ上がった~!≫
『なんでそんなに!?僕2つだけど……。あぁ、白炎繚乱で半径100mの魔物消し飛ばしたからか。あとボス狼の経験値ほとんどクラムの方に行ったなたぶん……僕あいつ倒したときレベル上がらなかったし。いいな~クラム~』
≪えへへ~≫
いやそうじゃなくて!これひょっとしてステータスっていう存在すら普通の人は知らない!?
『ステータスってしってるか?その人の能力見れるってやつ……クラムはわかるな』
「指標のようなものでしょうか……?他国の冒険者が集う場に行けばそのようなことを調べられるとは……」
かなり認識に相違があるぞ。水龍さんは僕とクラムを鑑定していたけどな?
マナー違反だって言われたから鑑定を持ってる人がいてそういう文化なのかと思ってたが……
あれは特別な力なのか……?わからん……常識を知るってこんなに難しいことなのか……
『僕が話しをしようとしているのに質問ばかりでわるい……じゃあ一応聞くが魔法は?』
「魔法を使う種族や魔物はいますよね!スライムさんたちも使ってましたし回復していただきました!それはわかります!他人種は本を読んだり勉強して覚えるそうですよ?ただそのような本は見たことがありませんし、それを見てもハイエルフには覚えられないとか……私も使ってみたいです……」
『いや精霊魔法は!?エステル使えるはずだぞ!?水って書いてあるけど!?』
「精霊……魔法?仲の良い精霊さんとお花の水やりを一緒にしていたりはしますが……そういうものはハイエルフには多くいますね。水の精霊さんはハイエルフと仲良くしていただける方が多いのです。魔法とは……」
水やり……だと………
この子魔法を使っている自覚すらないのか………
いやこれやばいな。
僕がおもってることと人の常識めちゃくちゃ違うな多分。
エステルが知らないのか、ハイエルフに対して情報操作がされているのか……
本当に鑑定やステータスもないのかも知れないし……よし、保留。
ちょっと話進まないから端折るか。おいおい調べよう……
『ごめん。僕と認識が違った。鑑定が知られていないのならやっぱり他のハイエルフにも秘密にしてほしい。少し危ないな。言い出したことだしエステルには話すが……まぁ理解できないだろうけどそういうもんだと思って話をきいてくれ』
「大丈夫ですよ。ハイエルフが強いなんていえば笑いものになるだけなので……誰にも信じてもらえないと思います。」
『そうなのか……僕が知っている情報をわかりやすく話すと、まず世界の生物には強さの指標がある……と思って。この世界では僕だけにそう見えているのかもしれないけど。で、ハイエルフはその中でも強さの上限がかなり高い生物だとおもう。器が大きいとおもってくれればいい』
「……は…い?」
『わかりやすく強さの指標を僕なりに数値にして話すが、あのボス狼がすごい鍛えたとしての強さの上限値は80だがエステルは500だぞ。普通の人間は100くらいらしい。たぶん』
あ。これ言ってよかったかな……
でも別に秘密にしていることはないっていってたしな。
ソフィア様なら≪べっつに~?気にしないわよ~?≫くらいの感じだろうきっと。
ソフィアさま~!やばいこといいそうなら教えてー!
ソフィア≪べっつに~?気にしないわよ~?≫
ブフォ!!聞いてた!心読まないでくださいよ!!
ソフィア≪ふふ。君が話してあげたいなら話せばいいわよ。私のことはきにしないで。好きに生きていいっていったじゃない。君が好きに生きてるのを見ることに意味があるの。だからいちいち伺い立てなくていいわよ。じゃあね。がんばって≫
ほんっとやさしい。なんだこの世界の神……
気持ちそれたな。ごめんごめん。
「私がつよい……?」
『鍛えれば強くなれる可能性がある、だ。ただな、ハイエルフ全体的になのかエステル個人的になのかは知らないが、成長速度が著しくおそいんだよ。それは寿命のせいなのか生物としてそういうものなのかは知らない。ただ、ずっと長い間鍛え上げればその辺のやつらには負けない強さをえられるとはおもうぞ?』
「……」
『弱いのではなくむしろ鍛えれば他の種族より強いはずだ。その代わり時間や苦労がかかる種族だと思った方がいい。なかなか実らないともいえるな。詳細が知りたかったらまた聞いてくれ。エステルがいろいろ教えてくれて僕はすごく助かった。まぁ僕からのお礼みたいなもんだと思ってくれ。』
「……そう……なのですか。私は……」
≪エステルだいじょうぶ~?≫
エステルは泣き出してしまった。
≪パパ~!エステル泣かした~!≫
ええええ!?
『いろいろ情報助かったよ。人にどういう風にみられているかや人の世界の様子は全く知る術がなかったからな。問題がわかっていれば対策も打ちやすいよ』
「お力になれたのならよかったです♪」
『エステルやハイエルフは普段どんなことをして過ごしているんだ?』
「私は末の子なのでエルフがいなかった時代のことをしらないのですが……。落ちたばかりの枝や葉を回収して暗所にうつしたり劣化防止の保存用の薬剤にいれたり……と。世界樹の資源を取引に出すために雇われている軽作業員のようなことをしています。世界樹の資源は枝を折ったり葉をつんだりするとマナが抜けてしまって力が失われてしまうのです。なので世界樹を傷つけようとする方はいないので守る……戦うようなことはないので安全なことは安全です」
『ハイエルフはその生活に満足しているのか?』
「……皆はもう慣れてしまったと。日々安寧に過ごしていられればいい、という種族ですので不都合しているわけでもないのです。そもそもエルフの件がなくても集落から出ていくものなんていませんので。それに真剣に監視をされているわけでもないのですよ。エルフには邪険に扱われますが過干渉されるようなこともなく、という感じですね。見張りの隙をついて飛び出してきましたが、もし抜け出したことが知られていても少数民族のハイエルフに手だしすることは禁じられておりますので注意をうける……くらいしかないと思います。皆が嫌がる作業に重点的に回されるいやがらせのようなものは受けるかもしれませんが……」
『いやがらせ……ねぇ。……わかった。エステルはその生活嫌なんだな。皆は慣れてしまったって言い方がエステルは違う、と言っているようなものだろ?』
「スライムさんはすごいのですねぇ……。私は……エルフがいなかった時代のこともこの世界の他の国のこともなにもしらないのです。もしハイエルフに産まれることがなければ、旅……をしてみたかったです。物語にでてくるあの主人公のように……。狭い集落に閉じ込められてハイエルフの長い生を送りたくありません……。とはいっても何もできることはないのですけどね。監視をされていてもされていなくてもこの森から抜け出すことはできないでしょうから……魔の森の魔物はとても強いので……」
ハイエルフの性格を知らないから何とも言えないが、僕もそんな小さな集落で人生をずっと過ごすことは嫌かもしれない……。
魔の森の魔物がつよいといってもエルフの国から騎士が来ているくらいなのだからエルフにとっては全く手も足も出ないというわけではないんだろう。
ただ魔の森のおかげで攻められたりしないといっていたから障害にはなるレベルってことだな。
こういう会話から他の人種の強さを想像しておこう……
『……まぁ正直エステルが生き残れそうにはなかったよな。他のハイエルフも似たようなもんか?』
「いえ、私より弱いかと……。戦えるような程ではないですが、私は物語にあこがれて集落の裏手で弓のようなものをつくり的当てをして遊んでいたりしますので……」
それで弓術とかいうスキルもってたんだなぁ……。なるほど?
『エステルより弱いのか……本当に魔物と戦ったりは一切しないんだな……。食べる為の狩りとかもしないのか?』
「戦うなんてとんでもないです!肉を食べないわけではありませんが、狩りをしてまで食べる程でもないので普段は農作物や木のみを中心に食しています。」
『戦う文化が本当にないんだな……エステルだけが弱いのかと思ってた』
「ハイエルフは皆、力はないですよ?というより昔からハイエルフは弱い種族と言われています。それもあり出来損ないのくせに”ハイ”エルフだと邪険にされているのです。私のようなものは種族にはおりませんね。森に出ようとすらしないです。外の世界に憧れている私は変わり者だといわれていますね。」
弱い……?ハイエルフが……?
『それでよく集落をとびだしたな……』
「だってリズが……この子がいないとひとりぼっちです」
『エステルはハイエルフにも仲間外れ…?にされているのか?』
「あ、いいえ、そういうことではないですよ!変わり者だと言われてますが集落の皆は友達というより家族のようなものなので!みんなとても仲良しです。ほとんどが近縁になりますので。ただ外の世界にあこがれたり的当てをしたり走ったりこっそり木の実をつみにでかけたり……そういうことをするハイエルフはいないのでいつもリズと一緒に遊んでいる、という感じです」
それで友達はこの子だけ、か。
「私がハイエルフじゃなければ……弱い種族じゃなければ……魔の森に産まれていなければ……きっと外の世界に飛び出してもっと世界を知る事もできたのです……。集落のはずれの木の実をつみに行くことも私にとっては大冒険ですね、ふふ」
……そっか。1人で外に憧れて頑張ってるのか。
沢山教えてもらったしな。これくらいいいか。
ハイエルフが迫害されてる話聞いてても腹立つしな。
迫害しているのに利権だけほしいってなんだよ。
前世のこと聞いてるみたいでめちゃくちゃ気分悪いわ。
『エステル。これから僕の能力のことを話すが他言無用だ。まぁハイエルフにはエステルが好きな物語に書いていたとでもいえばいいけど。僕が言ったということはいわないでね』
「なん…でしょう…?」
『ハイエルフは強いぞ?おそらく……だが……』
「え……?」
『僕には鑑定というスキルがある。人や物の能力や詳細を見られるものなんだが、鑑定をもっているやつはハイエルフにはいないのか?』
「スキル……?大国にいけば鑑定魔道具のようなものがあり、それを持つものは鑑定師と呼ばれているとは……。簡単な情報を知ることができる過去の遺産だと言われていますね。物語に書いてあったことですが……。ただ集落でそれを手に入れられる術はありませんし……。もし鑑定をしなければならない植物等があった時にはエルフに依頼するという決まりになっていまして……」
道具をつかっても簡単な情報か……僕めっちゃ詳細みれるけど!
自由自在だし!元々そういう機能かとおもってたのに……
鑑定スキルはそもそも人の世界にはないのか?というかスキルの存在もしられていない……?
『ちなみにその話によく出てくる物語ってどこで手に入れてるんだ?』
「エルフの騎士が行商人のようなことも兼ねていまして欲しいものを依頼して次のものと交代するときにもってきてもらうのです。本は高いので少ない給金を何か月も貯めてボロボロになったものを購入しています。ただ魔の森を行き来しなければならないのでごく少数ですし届かないことも多くありますね」
その仕組み大丈夫か……?
この話題のことに限らずエルフ優位になるよう情報操作がなされていたりしないか……?
いや、確実にしてるだろ。
ただ物資を手に入れる術がそれしかないってことだもんな……
『話がそれたけど、他人種の鑑定をしたことがないから比較してどうなのかは具体的にはわからない。集落にいったらエルフでも隠れて鑑定してみようか。ハイエルフはな……成長が遅い種族なんだよ。多分』
「……といいますと?」
『強くなるためにレベルを上げる。その為に経験値と呼ばれるようなものが必要になるんだがそれはわかるか?』
「わかりません……」
『え!?エステルもレベルがひとつ上がっているんだがアナウンスのようなもの聞こえない!?』
「………なんのことでしょう?」
『え!あれ俺にしか聞こえないの!?クラムは!?』
≪パパと一緒にいるようになってから聞こえるようになったよ~?この前レベル4つ上がった~!≫
『なんでそんなに!?僕2つだけど……。あぁ、白炎繚乱で半径100mの魔物消し飛ばしたからか。あとボス狼の経験値ほとんどクラムの方に行ったなたぶん……僕あいつ倒したときレベル上がらなかったし。いいな~クラム~』
≪えへへ~≫
いやそうじゃなくて!これひょっとしてステータスっていう存在すら普通の人は知らない!?
『ステータスってしってるか?その人の能力見れるってやつ……クラムはわかるな』
「指標のようなものでしょうか……?他国の冒険者が集う場に行けばそのようなことを調べられるとは……」
かなり認識に相違があるぞ。水龍さんは僕とクラムを鑑定していたけどな?
マナー違反だって言われたから鑑定を持ってる人がいてそういう文化なのかと思ってたが……
あれは特別な力なのか……?わからん……常識を知るってこんなに難しいことなのか……
『僕が話しをしようとしているのに質問ばかりでわるい……じゃあ一応聞くが魔法は?』
「魔法を使う種族や魔物はいますよね!スライムさんたちも使ってましたし回復していただきました!それはわかります!他人種は本を読んだり勉強して覚えるそうですよ?ただそのような本は見たことがありませんし、それを見てもハイエルフには覚えられないとか……私も使ってみたいです……」
『いや精霊魔法は!?エステル使えるはずだぞ!?水って書いてあるけど!?』
「精霊……魔法?仲の良い精霊さんとお花の水やりを一緒にしていたりはしますが……そういうものはハイエルフには多くいますね。水の精霊さんはハイエルフと仲良くしていただける方が多いのです。魔法とは……」
水やり……だと………
この子魔法を使っている自覚すらないのか………
いやこれやばいな。
僕がおもってることと人の常識めちゃくちゃ違うな多分。
エステルが知らないのか、ハイエルフに対して情報操作がされているのか……
本当に鑑定やステータスもないのかも知れないし……よし、保留。
ちょっと話進まないから端折るか。おいおい調べよう……
『ごめん。僕と認識が違った。鑑定が知られていないのならやっぱり他のハイエルフにも秘密にしてほしい。少し危ないな。言い出したことだしエステルには話すが……まぁ理解できないだろうけどそういうもんだと思って話をきいてくれ』
「大丈夫ですよ。ハイエルフが強いなんていえば笑いものになるだけなので……誰にも信じてもらえないと思います。」
『そうなのか……僕が知っている情報をわかりやすく話すと、まず世界の生物には強さの指標がある……と思って。この世界では僕だけにそう見えているのかもしれないけど。で、ハイエルフはその中でも強さの上限がかなり高い生物だとおもう。器が大きいとおもってくれればいい』
「……は…い?」
『わかりやすく強さの指標を僕なりに数値にして話すが、あのボス狼がすごい鍛えたとしての強さの上限値は80だがエステルは500だぞ。普通の人間は100くらいらしい。たぶん』
あ。これ言ってよかったかな……
でも別に秘密にしていることはないっていってたしな。
ソフィア様なら≪べっつに~?気にしないわよ~?≫くらいの感じだろうきっと。
ソフィアさま~!やばいこといいそうなら教えてー!
ソフィア≪べっつに~?気にしないわよ~?≫
ブフォ!!聞いてた!心読まないでくださいよ!!
ソフィア≪ふふ。君が話してあげたいなら話せばいいわよ。私のことはきにしないで。好きに生きていいっていったじゃない。君が好きに生きてるのを見ることに意味があるの。だからいちいち伺い立てなくていいわよ。じゃあね。がんばって≫
ほんっとやさしい。なんだこの世界の神……
気持ちそれたな。ごめんごめん。
「私がつよい……?」
『鍛えれば強くなれる可能性がある、だ。ただな、ハイエルフ全体的になのかエステル個人的になのかは知らないが、成長速度が著しくおそいんだよ。それは寿命のせいなのか生物としてそういうものなのかは知らない。ただ、ずっと長い間鍛え上げればその辺のやつらには負けない強さをえられるとはおもうぞ?』
「……」
『弱いのではなくむしろ鍛えれば他の種族より強いはずだ。その代わり時間や苦労がかかる種族だと思った方がいい。なかなか実らないともいえるな。詳細が知りたかったらまた聞いてくれ。エステルがいろいろ教えてくれて僕はすごく助かった。まぁ僕からのお礼みたいなもんだと思ってくれ。』
「……そう……なのですか。私は……」
≪エステルだいじょうぶ~?≫
エステルは泣き出してしまった。
≪パパ~!エステル泣かした~!≫
ええええ!?
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プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
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