72 / 270
70話 - 初めての…魚人って獣人?
しおりを挟む魔の森を出発してから3時間ほど……
クラムのシールドで小舟を覆って僕が風魔法で小舟を動かしている
体感時速100㎞程で走っているだろうか。これ以上は小舟が不安定で怖い。
出力はまだまだあげられるのだが転覆してびちょぬれになる危険性を負うこともないだろう。
辺りは真っ暗。
たまに魔物らしき魔力を感知するのだがスピードについてこれないので居て居ないようなもんだ。
『そろそろ魔の森と獣人大陸の中央部くらいまで来たかな?』
「思いの他平和ですね~」
≪パパーあそこになにかいるよ~?≫
ん?一旦ウィンドオフ。
ボートが緩やかに停止する。
『エステルこれもって』
一応オールも作っておいたのでエステルにそれを渡す。
クラムが何かいるといった方向に注意深く暗視付きで視線を向けると……
あれは……
と、その時大きな音とともに閃光に覆われた。
(ドーーーン!!)
「キャッ」
≪まぶしいい~≫
敵か!?フラッシュバン!?シールドっ!
「おーい。嬢ちゃんかぁ~?そーんなところでなーにしてんだぁ~?あぶねぇぞ~」
・
・
・
そこにあったのは小さめの漁船だった。
僕たちの小舟を漁船に縛り付けて上がらせてもらった。
「すまんなぁ、おどろかせちまった。この辺りは魔の大陸との境目で他の海から色んな魚が来るもんでよ?光に集まってくる魚を捕まえとったんだわ。」
「おにいさんは漁師さんなのですか?」
「おにいさんって?はっはっは。わしはもう52だ。ポポって名だ。よろしくな。で?お嬢ちゃんはこんなところでそんな小舟でなにしよったんじゃ。あぶねーぞ。スライム抱えてテイマーでもしとるんか?」
ポポさんは筋肉隆々の逞しいおっさん……って感じの人だ。
この人はどういう種族だ?ぱっと見人間に見えるけど……
「あ、はい。私はエステルといいます。この子たちは家族のようなものです。」
お、特に魔物抱えてても変な顔されない!
こんなこともあろうかとエステルと打ち合わせはしている。
「冒険者になろうと田舎からでてきたのはいいのですが迷ってしまいまして……。お腹が空いたので釣りの為に小舟を借りて海に出たはいいものの流されてしまったのです。沖で一度転覆してしまって荷物などは無くなってしまい途方に暮れていたところでした……」
「そりゃ難儀じゃったなぁ……。もうこれで漁はしまいにするから港まで送っていってやろうか?」
お、優しい人と出会えたみたいだ。これはラッキー。
人がいた方が街にも入りやすい!
ほら、やっぱ小舟で来て正解だったでしょ?
海上凍らせて歩いて来てたら魔王の襲来かとおもって逃げられてたわ。
「嬢ちゃんは人間か…?こんなところでめずらしいのぉ。」
「あ、私はハーフエルフです!ポポさんは……人間ではないのですか?」
「わしゃ魚人じゃ。鱗があまり見えるところにないんでよく間違われるがな。背中や腕には鱗がはえとるよ。ほれ。獣人の特色は個々によって色々じゃからな。体中毛が生えとるやつもおるし、わしみたいによく見んとわからんやつもおるぞ。獣人みたことなかったか?」
ポポさんが作業着?の腕をまくってくれた。
ほんとだ。水色の鱗が二の腕から肩の方にかけて生えている。
人によって様々だってことだな。
獣人国にはいってさっそく獣人に出会えた!魚人も獣人あつかいなのかな?
でもエステルは別種族だが大丈夫かな……?
エステルはとりあえずハーフエルフってことにしとこうと話し合いで決まった。
ハイエルフはかなり少数民族みたいだから足がついてもこまるしな。
「エーデルフェルト」って苗字も秘密だ。ただのエステルでこれからは通す。
あと、ぱっと見エルフというよりは人間に見えるからな。
ちなみにハーフエルフもあまりエルフからはいい顔はされないらしいぞ。
他種族の血が混じった混じり物扱いをうけるそうだ。
あいつらほんとに種族差別の塊だな。
というよりはエルフ至高主義って感じか。
人間でもよかったんだが……
多分エステルは今後見た目全然変わらないだろうしな。
「えっと……大丈夫でしょうか……」
「何がだ?あー。種族差別がどーのとか言う話か?」
「はい……。エルフにはあまりいい顔をされなかったので……」
「あぁ。嬢ちゃんハーフエルフだもんなぁ…。それでこんな獣人国の隅っこまで逃げて来たんか。」
「そうなのです……」
「この辺りは国境から随分はなれとるでな。国境近くまでいくと他種族に苦しめられたやつから嫌な顔されるかもしれねぇが。それに他種族の冒険者は獣人国にもちらほらおるぞ?わしらの町ではだーれもきにしとらん。そもそも獣人は強い弱いで争うことはあるが種族になんぞ興味ないやつがほとんどじゃ。そんなこと言っとったら魚人と他の……例えば犬獣人も別種族っていわれりゃそうなっちまうだろ?あからさまに種族差別するのは人間やエルフくらいじゃの。それにハーフエルフがなんだのいうのはエルフだけじゃな。わしらからみたらなんも変わらんよ。のんびりしていくとええ。」
「本当ですか!それでは是非!お礼は……」
「いらんいらん。嬢ちゃんが稼げたらまた魚でも買ってくれたらええよ。どの道もう帰るつもりだったからの」
はぁ。なんかこの世界に来てから碌な人に合わなかったからすごい和むわ。
普通に話せるってすばらしいな……
「冷えただろ?ホットワインでも飲むか?あ、嬢ちゃんまだ子供か。まぁアルコールしっかり飛ばせば……」
「ふふ。私はもう成人してますよ。23です。いただきますね♪」
エステル23だったんだ……。思ったより若かったな。
数百歳でもおかしくないと思ってた。
年齢聞くのよくないかなってずっと聞かなかったんだよね……
『エステルって23だったんだな。でも1000年生きるハイエルフって考えると成長はやいよな?赤ちゃんでもおかしくないくらいの年じゃん』
「そうなのです?ハイエルフもエルフも成人するまでの成長速度は人間となんら変わりませんよ?成人は18です。成人してから老いが緩やかになりますね。それに100年も子供の姿だったら生きていくのに困ってしまいます。ふふ。」
おぉ、たしかに……。なんか前世の常識でそういうもんかなって思ってた……。
そう考えると生まれて100年幼児の姿っておかしいよな。
むしろ外敵に対応するために成長を早める進化をする生き物が多いくらいだからな。
じゃあエステルが幼くみえるのは本人がただ童顔だっただけなのか……
・
・
・
ポポさんの漁船で港へ連れていってもらうことになった。
この船ってどう動いているんだろう……。
エンジンとかガソリンとかこの世界にもあるのかな?
「この漁船はどうやってうごいているのですか?」
「お、こりゃ魔道具だな。嬢ちゃん魔道具みたことないんか?」
「はい、初めてみました。」
「ダンジョンの魔物からは魔石がとれるんじゃ。その中に魔力を封じ込めれば対応した魔法がでるの。この魔石には魔導士様に詰めてもらった風の魔力が入っとるでの?スクリューをそれで動かしとるんじゃ。いやー高かったぞ。全財産はたいてボロボロの中古を手に入れたんじゃ。」
ダンジョンだと……?そんなものがあるのか……。
魔石は電池みたいなものか?
「また嬢ちゃんが冒険者として強くなったらダンジョンに行ってみるとええよ。魔石は高額で売れるでの。ただ弱い魔物からは小指の先程の魔石しかとれんから一回だけ火をともせる使い捨ての着火道具くらいにしかつかえん。買取価格も銅貨1枚になるかならんかじゃな。大きい魔力を蓄積できる魔石を落とす魔物はそれ相応に強いからあまり無理はせんことだ。この魔道具に使われている魔石はC級魔物くらいのものじゃないかの?一度魔力を込めてもらえば1月くらいは持つぞ。これくらいとってこれるようになったら食いっぱぐれることはないな」
C級……ってたしかあのボアより弱いくらいじゃなかったか……?
まだよく基準がわかってないけど……あいつB級って……
「はい!また挑戦してみたいとおもいます!」
「それにしても荷物全部なくしたっていってたか?冒険者カードとか身分証もか?」
「はい……全て……」
「嬢ちゃんはまだ冒険者登録して間もないんじゃったか?」
「はい、まだ特になんらかの依頼をこなしていたということはないです。逃げてくる時、街に入る際の身分証が必要だったのでそれ代わりにしていただけですので。」
「それならもう新規登録のほうがええな。情報を引き継ぐのには金がかかるから実績を引き継いで再発行になると確か銀貨5枚はかかるぞ。また最初からでええなら銅貨50枚ですむからの」
情報引き継ぎが必要なら5万円。
要らないなら5000円、か。
……どっちみち足りない。
エステルがずっと貯めていたお金も持ってきたんだが。
銅貨30枚程しかない……こうなるなら集落ですこし資材売ってもらってた方がよかったか……
ま、まぁなんか港町でも資材売れるだろ!一応魔の森で討伐した魔物の素材いれてるしな!
オーガの角とかオークの肉とかなんか売れるはずだ!たぶん……
「冒険者ギルドは今から行く町にもありますか?」
『あぁ、どこにでもあるぞ。あまり栄えてないけどな。そんな大物を倒すような依頼がはいる地域じゃねぇからな。今から行く町はポートルってとこだ。そんな大きな町じゃないが漁業が盛んだから色んな種族がいると思うぞ。ほとんど獣人だがな』
『とりあえず港についたら冒険者ギルドさがすか』
「そうですね!私も冒険者に……たのしみです!」
62
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる