最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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72話 - 冒険者のステータス

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「はい、どうぞ。これが仮の冒険者カードとスライムちゃんたちのネームプレートね」

エステルが冒険者カードを受け取った。
本当に何の情報も記載されていないただの木の札だ。
まぁ仮だからな。

魔物用のネームプレートは金属でできていて後ろに名札のようなピンが付いている。
クラムはエステルに貝殻の金具につけてもらったみたいだ。
貝殻背負うところの方の部分のミスリルのとこね。

名札を付けてもらってクラムはご満悦だ。
≪かわいい~?≫ってエステルに見せている。
かわいいけど………ランドセル背負った小学一年生スライムみたいになってるぞクラム。
あれもそのうちきっとデコるんだろうな。

僕は……えっと……
と体に押し当てていたらスライムボディーに埋まった。
あ、ラッキー。これでいいや。便利だなスライムボディー。
消化しないでくれよ………

「じゃあまだ朝早いし依頼うけていく?あそこの掲示板に依頼が書いた紙が貼ってあるから……」

「はい!あれをちぎって持ってきたらいいんですね!本で読んだことがあります!私もこれから冒険者です!」

「ちぎらないでよ……紙も1枚銅貨1枚するのよ……それに朝から社員みんなで貼り付けたのに……。下に対応した番号の木札があるでしょ?それ持ってきてくれたらいいから」

「あ!すみません!はい!わかりました!」

後ろのギルド社員がクスクス笑っている。

そしてエステルが顔を真っ赤にしている。
楽しみだったんだもんな冒険者活動。
良かったな。

さて、掲示板見に行くか。





掲示板の前まで歩いてきた。
掲示板にはさっき説明があった、討伐依頼、採取依頼、常設依頼の場所があってそれぞれに対応した依頼表が貼ってある。緊急とか指名のやつはないみたいだな。

「はっはっは。嬢ちゃん今日から冒険者デビューか?頑張れよ」

「笑わせてもらったわ。張り切りすぎてケガしないようにね」

エステルの大きな声は掲示板の前にいる冒険者にも聞こえていたようだ。
気のよさそうな冒険者3人グループが話しかけてきた。

「先輩方おはようございます!」

「おーおはよう。元気だな。俺らはステータス見てもらうついでになんかいい依頼ないかなと寄っただけなんだが……」

「そうそう、魚介類でも食べたいなと思ってこの町に来たんだけどね」

「ここはあまりいい依頼は出ていなさそうだな」

1人は皮の手甲や胸当てをした軽装備で剣士かなと思われる若い男性。短剣を装備している。頭に犬のような灰色の耳が生えているな。髪も灰色で人当たりが良さそうな青年だ。

もう1人はカジュアルなワンピースっぽい服装の女性。青色のロングヘアー。こっちはぱっと見人っぽいな。杖?メイスの様なものをもっているが戦闘要員にはあまり見えない。

そしてもう一人はさっきの金属製の鎧を着て盾を持っているかなり重装備の男性だ。熊……?茶色の丸い耳が生えてるな。少し毛深い感じもする。鎧に覆われて体は見えないけど……兜は被っていないな。

『ステータス?見てもらえるのか?ちょっと聞いてみてもらえないか?』

「強さを見てもらったりできるんですか?」

「あぁ。ギルドの受付で銀貨1枚払えば魔道具でみてもらえるぞ?冒険者特権だな。町じゃ鑑定屋とか探しに行かないとダメだしかなり高額だ。ちょっと強くなったかなとか気になった時には見てもらうんだ。まぁ金かかるから頻繁には見てもらわないけどな。嬢ちゃんもまた気になったら見てもらえばいいぞ」

へぇ~……どう鑑定されるのか気になるな……
たぶん僕の鑑定とは表示ちがうんだろうな……

「俺の鑑定用紙あるからみてみるか?みたことないんだろ?」

お!ラッキー!見せてもらってくれ!

『はい!是非!』

どれどれ…?

---------------
★氏名:アラン★
体力:51
魔力:16
力:38
防御:28
素早さ:41

魔法:なし
---------------

こんだけ!?これに銀貨かかるの!?
知能とか器用は!?しかもめちゃくちゃ弱いぞ……?2桁!?

『エステル、この人たちが何級の冒険者か聞いてくれないか?』

「失礼であれば申し訳ないのですが皆さまは何級の冒険者ですか?」

「え?いや見りゃわかるしな。ほれ」

アランという剣士っぽい冒険者の胸には銅のカードがつけられてあった。
そこにDという表記がある。

「GFEは木のカードだ。DCから銅板になるな。Bで銀板、Aは金板だ。その上は白金だとか黒曜とかがあるらしいぞ?俺は実際銀板までしかみたことないけどな。A級とかはこんな田舎で会えるもんじゃない。都会で依頼に駆けずりまわってるかダンジョンにもぐってると思うぞ」

へぇ……この人でD級……ただステータス2桁ってほど弱くもみえないけどな?
僕がカニになった時くらいだろ?
さすがにあの頃の僕にこの人が剣振り下ろしたら倒されると思うが……

ちょっと僕も鑑定してみるか。ほい!

---------------

【ステータス】
★種族:獣人
名前:アラン
LV24 / 150:経験値 23 / 600
HP:516 / 516
MP:163 / 163
力:382
防御:284
敏捷:412
器用:265
知能:182
魅力:211
幸運:189

【魔法】
なし

【スキル】
・俊敏 LV4
・剣術 LV3
・料理 LV2
・魔力感知 LV3
---------------

あぁ!10分の1表記で大雑把なのか!
なるほど、さすがに低すぎるだろと思った。
ただ、この人でDランクなんだな……これで中堅くらい。
ほんとにあのエルフの騎士たちは人種の中では強かったんだ……

どうでもいいけどアランさんって見た目によらず料理が趣味なんだな。

「参考になりました!ありがとうございます!」

「おう。まぁ自分で言うのもなんだが戦闘能力はDのなかじゃある方だと思うけどな」

「私たちは気楽にその日暮らしでやってるからね。特にランクを上げることにこだわりはないしね」

「都会の方でランクを伸ばすことを目標にやってるやつなんかはもっとまじめにやってるけどな。あまり率先して護衛依頼のようなものを請け負ったりはしてないんだ。まぁここから町へ帰る時には商人の護衛なんかあれば受けて帰るけどな。ついでだついで」

「話し込んじまったな。じゃあ俺らも適当に依頼うけにいくから。嬢ちゃんも無理せずがんばれよ」

「はい!ありがとうございます!」

参考になったな。
ちょっとランクによる強さの目安が知りたいな。
受付のお姉さんわかるかな。





とりあえず薬草の採取依頼を受けてきた。
これは常設の方についてあったものだ。
この辺りは荒野で自然が少ないから薬草の類が不足しているみたい。

クラムと生活してるときに回復効果がある海藻たくさん摘んでアイテムボックスにいれてるんだけどこれじゃダメか?自作ポーションもあるが……

ちょっと聞いてみてもらうか。

「依頼番号もってきました!」

「はいはい。21番……薬草の採取の常設依頼ね。この辺りはなかなか薬草が生えていなくて回復薬が不足しているのよ。10本で依頼達成ね。危険はないから常設だけど少しこの辺りで薬草を採取するのは難しいわね。早く集めたいなら1日ほど町から足を延ばせば森があるんですけどちょっと遠いし森には魔物がいるわよ?期限はないけどいきなり遠出して大丈夫?」

「あ、あの、これって買い取ってもらえたりしますか?」

昔とったポラリスとか言う海藻をエステルに見せてもらった。

「あらポラリス?珍しいのもってるわね?乾燥も済んでるのね。いいわよ。薬草と効果は変わらないもの。取りに行こうと思ってとれるものじゃないから依頼としては出してないのよ。たまに漁業の網にひっかかるわね。このサイズなら3本で依頼達成にしてあげるわよ。乾燥してあるし1本銅貨5枚で買い取ってあげるわよ?どれくらいあるの?」

……数千はありますけど。
半年くらい洞窟でポーションつくりつづけてたし。
僕チキンだから回復薬は常備したくて暇があればつんでいれてたよ?
最近回復魔法覚えたから使う機会ないんだよ。

全部だして価格崩壊してもあれだし、冒険者登録できて宿に数泊できる分くらいでいいんじゃないか?

100本で銀貨5枚分くらいか……

『じゃあ100って言っといて。1回出て陰で出して渡そう。運ぶ袋ないから布袋とかもらえないか聞いてみて?』

「宿に帰れば100本程はあるとおもいます!ただ運ぶ袋がないのでなにかいただけませんか?」

「すごい持ってるのね……。調合とかしてたの?薬師ギルドに持っていったら喜ばれるんじゃない?まぁここでも買い取れるわ。袋はそこに銅貨で販売してるから今後の為に買っておく方がいいわよ」

その後、銅貨10枚ほどでコンビニの袋サイズの布袋(中)とゴミ袋サイズの布袋(大)を購入した。
程といったのはおまけに布袋(小)をもらったからだ。お財布になりそうなサイズだな。

薬師ギルドとかもあるのか。

一度外に出て物陰で布袋(大)に適当に100本程海藻を詰めこんでちょっと時間つぶしして戻ってきた。この世界にはアイテムボックスなんかないと聞いているからすぐ戻っても不自然だからな。

町を見渡すと小さな商店等があってどんな物が売っているのかとても興味があった。
ここから5分ほど歩いたところに小さいが清潔感のある宿があったので今日はそこに宿泊しようということになった。

「あら、たくさんあるのねぇ……ちょっと時間かかるわよ?これだけあれば登録料は払えるでしょうし、ここから差し引いて料金もらっちゃっていいかしら?」

「はい!それでおねがいします!」

仮冒険者は1時間程で卒業になりそうだな。
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