最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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76話 - 平穏は2日で終わったようです。

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 僕たちが危ない……?
 どういうことだ……?

「今回俺が速攻お前らの強さに気付いたように隠してることはどっかでボロがでるもんだ」

『……』

「お前らからしたら魔力隠してばれないようにしてたはずなのになんでっつーはなしだよな。それはな?それが今まで不自然だって事を教えてくれるやつがいなかったからだ」

『そうだな。まさかこんなことが違和感につながるとは思わなかったな』

「だろ?で、だ。お前らそんなけ強いのに冒険者登録してちまちまゴブリン狩って依頼こなしてってしてるっつーことは強いの大っぴらにしたくないわけだ。あってるだろ?」

『そうだな。目立ちたくない……できるだけ平穏に暮らしていきたいんだ』

「そうだろな。わかるわー。俺も同じだ。ちょっと昔いろいろあってな。強くはなりたかったんだが余計なもんが付きまとってきてよ。面倒くさくなっちまってな。現役引退してこんな田舎でギルマスやることにしたってわけだ。嫁と子供とのんびり過ごせりゃそれでいいわな」

『ああ。僕もそのタイプだな』

「まぁ嫁も子供もいねーんだが」

『おい』

「はっはっは。それはさておきだ。お前、クロムっつったか?クロムは身内を害されると絶対許せねぇタイプだろ?さっき嬢ちゃんを攻撃したときの殺意はえげつなかったぞ。違うか?」

「クロムさん怖かったですねぇ……私には手加減しろっていったのに。ふふ」

≪パパずるいよー≫

「全くだ!どれほど怖かったか!」

『いやだって!!まぁいいや。そうだな。この子たちが幸せならそれでいい。他の事は知らん』

「お前らは強い。武力行使でどうにかできるやつなんかほとんどいねぇだろうな。多分そこの嬢ちゃんにも俺は勝てねえだろうよ。でも例えばお前らと関わった弱いもんを人質にとるとか、なんかうまい事お前らの大切なもんにこじつけてお前らを利用することだってできらぁな。そうなると平穏は乱されちまう。お前らが関わりたくなくても強引に関わりを作られちまうパターンだな。これがまず危ないことその①だ」

『はぁ……それはそうだな。理解できる。だからなるべく人との関わりを増やさないように立ち回ってはいるんだがな』

 あーぁ。やっぱこうなるのか。
 力持たなくても力持っても人の世界は結局これじゃん。

 結局どう立ち回ろうが余計な奴はついて回ってくるってことだな。
 弱くても強くても関係ない。
 付け入ろうとするやつはどんな部分にでも付け入ってくるということだ。

 海のそこでクラムと遊んでた時が一番平和だったな。
 いや、エステルに出会えたのはもちろんうれしかったんだけどね。

「そうだろうな。ただ今回の場合今まで人との関わりがなさ過ぎたことが原因で俺にはバレたんだよ。うまい立ち回り方を知らないと悪いやつらがお前らをカモにしようとするぞってことだ。関わり方を知らないのがむしろ問題になったんだよ。これが危ないことその②だ。人との関わり方を知らなすぎて対策がとれねぇだろ」

 今まで出来るだけ人との関わりを避けてきたが……
 人との関わり方を知る機会がなくて逆に危なくなってたんだな。

『なるほどな……。それは盲点だった。忠告助かる』

「そんなデカい話だけじゃねぇぞ?例えばお前今日多分簡単に依頼こなしただろ。まぁゴブリンだもんな」

『あぁ、そうだが……。それがどうかしたか?』

「このギルドはそんなに切羽詰まってないが……例えば、依頼が溜まった他のギルドで依頼うけるとするだろ?じゃあそんな簡単に依頼をこなせるならもう1つやってくれって話になるな。それをお前さんが断ると簡単にこなせるくせになんで、という評価になる。」

 ………うわ。

「同じFランクのやつから依頼を手伝ってくれ、パーティーを組もうと声を掛けられるとする。簡単にこなしちまうともっとやってくれっていわれるかもな?で、お前らばっかりが仕事する羽目になるんだ。断るとちょっと強いからって調子にのりやがって、とか?想像できるだろ?お前が高ランクならそんな気軽に声はかからなかったのにな。ほらな?簡単に利用されないランクになってたほうがいいだろ?実力と外面が一致していないってことだ。これが危険その③だな。」

 ……容易に想像できるぞ。
 あった。それ前世で何回もあった。
 勝手に向こうが期待をかけて勝手に失望するんだよな。

 最初お願いされたことやったらいつの間にかそれをやることが当然になるんだ。
 で断ったら何故かこっちが悪者。善意でやっているだけなのに、と。
 これめちゃくちゃあったわ……

「こんな感じだ。利用しようとしてくるやつらが動かしにくくなる地位や、粛清する力、頼りにできる人脈。そういうのをもっとかないといざって言うときにこまるだろ?って話だ。そうなって大事なもん守れなくなったら元も子もないからな。」

『本当にその通りだな。すごくしっくりきた。ありがとう』

「おう!だからお前らがランクをあげずにいるってことは俺はあぶねぇとおもう。絶対に利用される。それ相応に人脈つくりながらある程度の名はあげた方がいいとおもうぞ?まぁここで気付けて良かったぞ?他の地域のギルマスにはお前みたいなやつを自分の思い通り動かす為に取り込もうとしてくるやつもいるからな。まだ変なやつの息がかかる前でよかったさ」

『はぁ……今後具体的にどうすればいいと思う?』

「そうだなぁ。とりあえず周りに左右されず好きに生きたいならまず生き方を選べる地位には立たんとな。うまいこと立ち回れるようになんねぇとよ。細かい事考えたくねぇならなおさら余計なことを突っぱねられる力は欲しいな。とりあえずBランクを目指せと言いたいところだけど正直戦力的にはもう充分だからな……」

『じゃあ適当にそのランクに近い魔物狩ってくるか?オーガなら大量に素材ももっているが』

「オーガだと!?そんなやつどこにいやがった!!」

『あぁ。魔の森だが……』

「ビビったぁ…。焦らせんなよ。緊急依頼出すとこだぞ……。ってかお前らあんなとこ行ってたのかよ……」

『あぁ。すまんすまん』

 やっぱ魔の森の魔物強いんだなぁ。
 オーガで緊急依頼クラスか。でもこのギルマスは勝てそうだけどな。

「オーガはちなみにB+ランクだな。んーむずかしいなぁ。例えば一気にすげぇ強い魔物たおしてランク一気に上げるのもそれはそれで目立つからな。」

 B+とかあるのか。人のランクもBとAの差がかなりあったもんな。なるほどね。
 確かに……それはそれで目立つよな。

「まぁオーガの素材を出してくれることはありがたいんだが。もう戦力的に足りてるのなんか充分承知だ。元Aランクの俺が手も足もでねぇんだからよ。相手にもならないとまでは思わなかったわ。さすがにちょっと堪えたぞ。ちなみにあれ本気か?」

『魔法のことか?んー。自重はあれでもかなりしたからなぁ。全力の半分もだしてないかな?』

「おっかねぇ……お前本当にスライムか?絶対敵対してくれんなよ……」

『僕はエステルとクラムと一緒にのんびり過ごしていければそれでいいさ。そのうちどっかに引きこもりたいくらいだ。意味なく魔物を倒すのすら面倒くさい。まぁ強くなるために倒しはするが……敵対されなければこちらから手だしをする気は全くない。それは断言できるぞ』

「そうか。少なくとも俺はお前らと敵対するつもりはねぇよ。個人的に気に入ったし仲良くやっていきてぇ」

『それはうれしいことだな。よろしく頼む』

「おう!まぁ結局お前らの人生だからな。選ぶのはお前らだ。一気にランクあげるか徐々に行くかは任せる。ランク上げるなら護衛依頼とか受けていく方がいいな。戦力は問題ないから信用だな。信用作っとくことはいざというときに役にたつぞ?味方になってくれるやつが増えるからな」

『信用かぁ……。なるほどな』

「一気にランク上げにきたらこのギルドのやつにはお前らは強ええってことは言わせてくれ。お前とちびの知性がどうとかは黙っとくよ。まぁ悪いようにはしねぇ。いちいち依頼や資材の納品の度に驚かれるのもつかれるだろ?ってだけだ。ただのんびりいくようなら黙っとく。その辺は空気読むわ」

『確かにそうだな。それは助かる。どうするか決まったらまた報告するよ』

「まぁそもそもその戦力で目立ちたくねぇならお前らの強さで冒険者やらねぇ方がいいわな。弱いフリすんのも限度あるだろ。よく考えてみるこった」

『はっはっは。それはごもっともだな。忠告ありがとうな。助かった』

「とりあえずランクEまではあげとくわ。D以上にしたいなら護衛依頼でも見繕ってくれな。俺が一気にCくらいまでならねじ込めると思うんだけどよ。それはそれで特別扱いだ。お前さんは嫌だろ?まぁ入用ならいってくれや」

『そうだな。それにちゃんと生活を楽しもうとしているエステルに申し訳ない。ランクを上げるなら他と同じ評価で上げていきたいと思うよ』

「あと……エステルの嬢ちゃんよ……ちょっと言いにくいんだが……」

「はい?」

「俺みたいなおっさんがこんなこと言うのはどうかとおもうんだが……いや、ほんっとに変な意味ねぇんだ。真面目な話な?」

「はい、大丈夫です?」

「嬢ちゃんよ……おめぇ相当美人さんだぞ」

 ぶふぉッ!!何言いだしてんだこのおっさん!!

「だから変な目で見んなよ!俺がそう思ってるとかそういう話じゃなくて!!変な奴に目付けられるぞってことだよ!!冒険者とかには血気盛んな奴も多いからな……気をつけろよってことだ!!」

 顔真っ赤じゃん……。まぁでもそれはそうかもしれないな。

「そうなんですか……。意識したことありませんでしたね……。ご忠告ありがとうございます♪」

『あぁ、ありがとう。ちゃんと守ることにするよ』

「それが一番こえぇんだけどな」

 ・
 ・
 ・

 宿に帰ってきた。

『はぁ……疲れた』

≪おかしおいしかったねー≫

『そうだなークラム。はぁ……』

「いいギルマスさんでしたね」

『そうだな、いいやつだったなぁ。現実を突きつけられたよ。はぁ……』

 結局これだよ。まだこっち来て2日目だぞ。
 魔の森でサバイバってたほうが性に合ってたわ。

 人と関わるのって面倒くさいな……
 これからどうしよっかなぁ……
 もう既に引きこもりたいよぉ……
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