最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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75話 - 速攻バレました。

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 ギルドマスターについてギルドの外にある練習場までやってきた。
 端の方に木でできた剣やヤリ、盾なんかも置いてある。
 運動場みたいな感じかな?

 一度ギルドの2階に上がっていき大剣をとってきた。
 受付嬢が「それ使うんですか?」と驚いていた。

 これがこいつの得物なんだろう。
 普段と違った行動なのか?


「さってと。俺はこの支部と周辺のギルドを管理してるオグルっつーもんだ。まぁ一応ここのギルマスだな。急に呼び立ててわるかったな」

「いえ、大丈夫ですよ。試験のようなものですか?本で読んだことがあります」

「まぁそんなもんだな。ちょっと腕前を拝見させてもらおうと思っただけだ。嬢ちゃん、名は?テイマーか?」

 そういいながら肩にぶっきらぼうに背負っていた大剣を振り下ろして鞘を投げ飛ばした。

「エステルと申します。一応ギルドには双剣士と登録させていただきました。」

「ってーことは嬢ちゃん1人でも戦えるっつーことか。マジかよ」

「?」

「いや、いい。特にルールなんかなくていい。適当にかかってこい。本気で構わん。ケガさせようとか思ってねぇから心配すんな。あ、それとそこのスライムもあとで順番に一匹ずつかかってこい。そこのスライムは言うこと聞くか?」

「はい……おそらく……」

 ---------------

 ★念話★

「クロムさんクラムちゃんどうしましょう?」

≪たたかえばいいの~?≫

『いや、あいつ本気とか言ってるけど……。あいつが強いことは感じるがさすがに本気は無理だぞ。元A級だっけ?たぶん何となく僕たちが強いの勘づいたんだろうな。とりあえずエステルは防御主体で適当に合わせて。まぁそれなりに動こうか。攻撃は……あまり当てない方がいいな。クラムはもう難しいことめんどくさいだろうし動かないでシールド張ってりゃいい。エステルはクラムが戦うときは防御主体の子だとか言ってくれ。僕は……まぁ適当に合わす。あんまり力見せたくないんだけどなぁ……はぁ。』

「わかりました」

≪は~い、あとでたべものちょーだいね~≫
 ---------------

「はい。では大丈夫です。」

「お、いつでもかかってきていいぞ?」

「はぁ……。では……」(シュンッ)

 エステルがオグルの背後に回り込んだ。

「なっ!?」(ブォンッ)

 すごいな、風切る音とてつもなかったぞ……

 エステルがオグルの剣をかわして前に回り込む

「くっそ!」(ブォンッ)

 上段から思い切り切り込んできた。

(タッタッタッ)

 エステルが数回バク転をしてその剣を躱す。

「おいおい、マジか。結構本気で振ったんだが……もう終わりでいいぞ」

「あら、もう終わりです?わかりました」

 よしよし、いい感じに躱すだけで終われた。
 ナイスだエステル。

「さて、じゃあそこの殻背負ったちっこいスライム。ちょっと相手してもらえるか?」

≪はぁ~い≫(ピョンピョン)

 クラムには人の街にいるときは目立つから浮遊は控えてほしいと伝えてある。

「その子は防御主体の子なので攻撃してあげてもらえますか?」

「お、そうか。わかった」

≪”しーるど~”≫(ガンッ!)

「なんだとッ!?」(ガンガンガンガンガンガン)

≪うーん。そんなんじゃとおらないよ~?もっとおもいっきりでいいよ~?≫

「はぁ、もういい……スライムに当たらんように結構本気で切り込んだんだけどな。なんだよその結界みたいな魔法……剣がいかれちまいそうだわ」

≪あれ~?おわり~?つまんないの~≫(ピョンピョン)

「で、最後はそっちのスライムだな。」

 はぁ。僕かぁ、面倒くせぇ……
 エステルは避けてたしクラムはガードしたしなぁ。僕はどうするかなぁ。
 適当に上位属性にならないレベルで魔法うっときゃいいかな?

「お前らに手も足もでねぇ俺がいうのもなんだが……お前がこの一派のボス猿だろ。全然溶け込めてねぇぞ」

 だれが猿か!まぁでもすごいな。こいつ的確に強さ見抜いてるのか。
 ふーん。ちょっと評価を上方修正だな。

「せっかくだから少しくらい相手してもらいたいもんだがなっと」(シュンッ)

 そういうと前からかなりのスピードでオグルの姿が掻き消え、
 なんとエステルの方に向かい勢いよく切り込んだ。

「おらっ」(ブォン)

「えっ?」(ヒュッ)

 エステルは後方宙返りでその切り込みを躱す。

 もちろん見えていたが。
 エステルがあんな速度の攻撃に当たるわけがないので見送っていただけだ。

 …ほう。

「なぜ私に攻撃を?今はクロムさんの番では?油断大敵ってことでしょうか?」

 素直だなぁエステルは。

「どうやらこいつを相手しても力は見せてもらえないようなんでな。これも仕事だ。勘弁してくれや」

 なるほど。
 こいつ僕を怒らせたいのか。
 こんなことで僕が怒るとおもってんのか?
 怒るぞ?

 うちの娘になにさらしとんじゃボケー!!

 別にエステルでもこいつを倒すことなんてわけないが。

 すこし調子に乗りすぎだな。
 二度とこんなことができないよう少し力を見せておく方がいいか。
 乗ってやるよ。

 ”威圧”ッ!

「んがっ!?」

『これがお望みなんだろう?……”白炎”』

「クロムさん!?」

 小さく白い炎を体の上に浮かべた。サイズは3cm程の小さい炎。
 ろうそく程の炎だ。
 ただ狼と戦った時のように偶発的に出たものじゃない。
 限界まで魔力を研ぎ澄ませているものだ。

 広範囲に無駄に魔力を解き放つことなんてないさ。
 そんな魔法必要ない。
 これが当たればお前の体組織なんぞ一瞬で蒸発……

「まてまてまてまてまてまてまてまてまて!!」

 んあ?

「悪かった!冗談だ!俺の負けだ!!エステルの嬢ちゃんに避けられなくてもちゃんと寸止めするつもりだった!力みたかっただけだって!なんだそれえげつねぇ……ここら一体消し飛ばすつもりかよ……」

 いいや?
 お前「だけ」をこの世から跡形もなく消し去ろうとしてるだけだけど。

「これで終わりだ!ちょっと俺の部屋にこい!悪かったって……いい茶菓子でもだすからよ……ちと俺の話を聞いてくれや。良かれと思ってやったんだって!本当だって!!」

 ・
 ・
 ・

 ギルド長室に連れられてきた。

「なぁ……機嫌直してくれやスライムちゃんよぉ……」

「おいしいですねこの紅茶」(ズズーッ)

≪パパこれおいしーよー?≫

 なんで我が自慢の娘に危害を加えようとしたやつと仲良くせにゃならんのだ。
 僕は大人げなくそっぽを向いている。
 スライム生まだ2歳くらいだもーんだ。ふーん。

「いや、マジで悪気なかったんだって。本当だって。つーかお前ら怪しすぎんだって。」

 ん?

「おお、やっと少し話聞く気になってくれたか。」

「まぁまぁクロムさん。少しくらいお話し聞きましょ?私は気にしていませんから」

「そうだ!エステルの嬢ちゃんの言うとおりだぞ!ってかお前言葉理解してんだろ?強い魔物、ドラゴンとかには知性携えたやつとかもいるからな。お前も多分その部類だろうよ?違うか?」

 え、バレてる?

「つーか、気配がなさすぎんだよお前ら。ギルドに帰って来たときビックリしたわ。目の前にいるのに居ないような。ドラゴンに見つめられてるような。いやドラゴンのがマシだわ。少し動けば殺されるような何とも言えねぇ不気味な気配を感じたぞ。んで、最後のやつ!なんだあの魔法。ちびるかと思ったわ。現役含め今までで一番鳥肌たったぞ。」

 ……そうだったのか。魔力隠蔽しすぎてたのか……。

「そっちの嬢ちゃんは魔力隠すの苦手なのか多少強いのはわかってたからな。お前らを嬢ちゃんが従えて戦うのかと思ってみたら、嬢ちゃんそのものが俺より強いでやんの。もうやってらんねーわ」

 ちなみにギルマスのステータスはこれだ。

 ★種族:獣人
 名前:オグル・サハード
 LV81 / 150:経験値 15861 / 180200
 HP:4120 / 4315
 MP:2123 / 2123
 力:4261
 防御:3293
 敏捷:3611
 器用:1896
 知能:1627
 魅力:658
 幸運:542

【魔法】
 火 LV6 地 LV5 

【スキル】
 ・魔力感知  LV4
 ・大剣術 LV8
 ・剣術 LV8
 ・斧術 LV6
 ・棒術 LV4
 ・体術 LV3
 ・怪力 LV7
 ・硬化 LV5 
 ・瞬足 LV3
 ・回避 LV6
 ・解体 LV5
 ・隠密 LV6
 ・治癒 LV5
 ・裁縫 LV2

 なんだこの歴戦の猛者。必要経験値量どうなってんだよ。
 こんな高レベルのやつ初めて見た。
 ずっと戦い続けてきてたんだろうなこいつ……
 武器スキルの量もすごいぞ。

 こいつあの受付のおねえさんに聞いた感じだと多分A級の中でもかなり強い方じゃないのか?

 かなりパワー型で力は僕たちより上だ。
 ただ、この敏捷じゃエステルや僕にはかすりもしないな。
 クロムのシールドは破れないし。
 相性が悪かったな。

 でもこんな強い人に初めて出会った。

 裁縫って……似合わねぇ……

「ただそっちのスライム2匹は逆だ。お前ら知能高そうだけど常識ないだろ多分。魔力隠しすぎだっつーの。存在しないレベルで魔力感じ取れなかったぞ。怖すぎるわ。」

 なるほどなぁ。いい塩梅って難しいなぁ……

『はぁ……もういいや。そうそうご明察。言葉も理解してるし念話もできるよ』

「おお、ボス猿か!?」

『誰がボス猿か!!』

「そういうわけで悪気はなかったんだ。すまんかった。この通りだ。」

 そういってオグルは頭を深く下げた。

『わかったよ。お前からしたらギルドの危機だったんだもんな。こちらこそ申し訳なかったな』

「あ、いやそういうことじゃねぇ」

『ん?』

「お前らがこっちに害をなしてきそうかどうかはなんとなくわかるさ。まぁ長年の経験だ。そうじゃなくて、お前らがあぶねぇっつーんだよ」

 どういうことだ……?
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