最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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100話 - やっとこさ王都。

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 おあよ~は~ぁ……
 睡魔は全然大丈夫なんだけどね

 徹夜作業明けの朝って独特の空気だよね。

 クラムと一緒にクラマの服作って朝になっちゃった。

 名前似すぎてたかも……
 でもみんな一緒でいいじゃん。
 家族って感じする。

『ねむい~クラマに服わたしてねていい~?』

『うんうん、エステルのポッケで寝るといいよ。』

 クラムちっちゃいからね。移動中はエステルのポッケでよく寝てる。

「……おはよ」

「おはようございます。はぁ~あ」

『あ、起きた起きた。クラマ寒くなかった?』

「クラマくんは狐の姿で私と一緒に寝てましたよ」

 あ、なるほど?獣化って自然にとけたりはしないんだな。
 でも少し疲れるって言ってたけどね。

『クラマみて~!服つくった~』

「……ありがとねぇね。……どうやって着るの?」

 あ、やっぱ馴染みないのか……
 僕がつくったのは……いや、クラムなんだけど……

 着流し。これしかないでしょ。
 刀使うんでしょ?髪が白いから汚れも目立たないし黒で。
 帯は白。とりあえず最初はシンプルにね。

 しっぽ通すところもばっちりだ!
 ちなみに相当強く魔力高めれば増えてみえるんだって。

 実態はないみたい。生えてくる、とかではないって。
 あと幻術でも隠せると。服の心配もバレる心配もないね。よかった。

 クラマがずっと裸で過ごしてたこともあって服着るの苦手なんだって。
 すごく窮屈に感じるらしい。
 それで、着流しなら縛られてる感じもないかと思ってね。

 まぁ柄とか色とかはクラムがこれから色々作るよきっと。
 服作るの趣味だしね。なんかすごい燃えてたし。

 弟?ができてうれしいらしい。
 ずっとにこにこしながら作ってた。

 この世界の下着はゴムとかはないみたいでひもで縛るタイプ。
 形はよくわからないから薄い着心地が良さそうな生地でトランクスみたいなの作った。
 また、街でいいのあれば買おう。

『そのパンツはいて、上は羽織って縛るだけだよ。僕がやろうか』

 すごい着せやすい。サイズもピッタリ。
 クラマが寝る前に入念に採寸してたもんね。クラムが。

 よし。おお、似合うなぁ……
 すげぇ美少年。眠そうな顔もアンニュイでいいよなぁ。

 クラマの髪、白髪で少しくせっ毛なんだよね。
 ふわふわしてる。それがまたよい!!
 10歳なのに色気がすごい……

 あ、もう既にちょっと親バカ気味に……

 身長はエステルより少し低いくらい。
 140はあるかな?エステルが145位か?
 10歳って考えたら普通くらいかな?

 うちのパーティーみんなちっちゃいなー!

『……軽い。……いい……これ』

『よかった~。かわいいね~よしよし~』

 おお。お姉ちゃんしてるなぁクラム。

『ただ、それが気に入っちゃうと多分街では買えないと思うんだよなぁ……』

『ダメ!クラムが全部つくるの~!』

 さようでございますか……仲良きことは良きことですな。

『で、こっちが靴替わり。サンダルね。』

 オーガの皮が少しあったから普通の皮より丈夫そうだしそれで編んでみた。
 でもこっちは鼻緒とかないタイプ。痛いじゃんかあれ。
 足首と足の甲でうまく止まるようにしてある。

 履いて確かめてる。
 タッタッタッ…シュン。ズザーッ。

「……動きやすい。大丈夫。……ねぇね、パパありがとう。」

『どういたしまして』『またつくるからね~』

 まぁ、縮地使ってちぎれないなら大丈夫じゃないかな。うん。
 そんな試し履きあるんだ……

「似合いますねぇクラマくん……。かっこいいです。ふふ」

「……ありがとママ」

 エステルもエステルでなんかママの顔してるし……
 一日で馴染んだねぇ~。

 ……いや、ちょっと待って。
 ……僕がパパでエステルがママだったら夫婦になるんだが。
 僕はエステルも娘くらいのつもりだが……

 そういえば僕の実年齢……いくつぐらいだろ今。
 今世合わせて35位だとおもう……
 転生までに100年以上経ってたって言ってたからちょっとふわっとしてるんだけど……。

 まぁあんまり具体的に考えなくていいや。
 おかしな家族生活始まったけどこれはこれでね。
 そんなこと言い出したら僕とクラムは魔物だしな。

『じゃあとりあえずこのまま王都いこっか。やっと王都だよ。いろいろあったなぁ……』

「そうですね♪家族が増えてうれしいです!……あ。クロムさん、ギルド……」

『また忘れてた……まぁクラマの冒険者登録もあるしね。行くしかないか……』

『クラムねるね~?エステルおねがい~おやすみぃ』

『お疲れ様クラムちゃん♪』

「……おうと?」

『国で一番大きい街だよ。クラマが付いてこれるくらいのペースで行こうか』

「……大丈夫」

 お、この子ちょっとムッとした??
 そんな一面あるのか。クラムとエステルにないところだな。
 さて、ついてこれるかな?結構敏捷高いけど……

 ------

 王都とうちゃーく!!とはいえ街から少し離れた茂みにダッシュしてきた。
 いきなり爆速で門の前に登場したら目立つからね。

『おお、すごいなクラマ。40分くらいしかかからなかった』

 多分今の段階でギルマスより少しだけ弱いくらい……
 いや、でもクラマ暗殺術とかもってそうだからちょっとジャンルがちがうよな。
 いい勝負になるんじゃないか?

「……はぁはぁ……みんな……すごい」

「クラマくんもすごかったですよ?私達は加護貰って長い間鍛えましたからね」

「……ぼく……弱い?」

『いや、強いだろ!この中でって話か?難しい質問だな。技術的な部分ではクラマが一番強いと思うぞ。僕ら素人だからな。ただ、エステルは不器用だけど体の使い方がすごいし精霊術を使う。あと僕とクラムはどっちかと言えば魔法タイプだ。それでも……しっかり戦ったらクラマよりつよいかな?また戦いの時わかるさ』

「………そっか。わかった」

『気楽に行こうぜ?クラマはのびのび過ごしな?』

「……うん。………がんばる」

 ちょっと悔しそうだこの子。悔しがる子は伸びるよなぁ。
 僕あんまりそういう部分ないからな。クラムもエステルもそんなにだし。
 これから楽しくなりそうだなぁ。

『まぁ僕達も鍛え直そうと思ってたところだし一緒に頑張ろう!じゃ、入るか』

 ながーい行列待ちして……1時間くらいかかるかな……

 ・
 ・
 ・

 2時間かかった。
 今は冒険者ギルド前。さすが王都のギルド。
 ここはどうやら商業ギルドとか鍛冶ギルドとか他色々一緒になっているみたいなんだ。
 すっごい大きい。

 一階が冒険者ギルド、あとは階層別になっている。

『あんまり王都出入りしたくないな……』

「はい……つかれました……」

「……人……多い」

『大丈夫だ。ぱっと見たら普通の獣人にしか見えないから。』

「……うん」

『じゃあ僕と会話しないようにね。クラマもここからはさっき教えた念話で』

『……わかった』

(ガチャッ)

 広い両開きのドアを開けて冒険者ギルド内に入った。
 すごい賑わいだ……掲示板もものすごくデカい。
 システムは一緒みたい。受けたい依頼の番号をとって提出するみたいだ。

 お、ちょうど一つ受付が開いた。

『エステル、行こうか。えっと……この前の護衛依頼の完了報告とクラマの登録な』

『……はい。うぅ』

 すまんエステル……変わってあげられない。

「ようこそ、冒険者ギルドへ!どのようなご用件でしょうか?」

「あの……ちょっと前の護衛依頼の完了報告と……この子の冒険者登録を……」

「……大丈夫?」

「はい!……そうですねぇ……できれば次からは早めにお願いいたします。……えっと。ただ他の冒険者の方から依頼の完了は伺っておりますね。特に問題はございません。ではこちらの護衛依頼の完了手続きをいたします。冒険者カードのご提出をお願い致します」

 よかった……特にお咎めはなかったみたいだ。次から気をつけよっと……。
 エステルが冒険者カードの提出を行い前と同じように本人確認をしてもらって終わった。

「こちらが依頼料の金貨1枚と銀貨75枚になります。あとこちらでエステル様はCランクへ昇格ですのでこのままカードをお預かりいたしますね。」

 え!金貨貰えるの!?この依頼!?
 かなり高額だとは言ってたけど……そしてすぐCランクに上がっちゃった。

 これは多分ポートルのギルマスが評価いじってくれてんだろうなぁ。
 あ、クラマのことも言っておいたほうがいいか……

「それではそちらの少年の登録をいたしましょうか。こちらにご記入をお願いします。代筆はいりますか?」

「クラマくん文字はかける?」

「……かけない」

「じゃあ私が書きますね!えっと名前はクラマ……ですが、職業って何にしましょうか」

「……?」

「クラマくんってどういう戦い方が一番得意?」

「……暗さ」

『ストォォーーーーーーーップ!!』

「……?」

 ……やっぱりかじぃじ。
 僕みたいに魔物倒して偶然覚えたんじゃなかったんだな……

 暗殺スキルはもちろんのこと
 縮地にやたら高い隠密と幻術だろ?
 それしか連想できんわ!!

『まぁ別にいいんだけど……〇したことあるの?』

『……ない。連れて行ってもらえなかった』

 この世界の常識は僕のものとは違うからいいんだけどね。
 まぁ、一応確認に……。技術だけの問題なんだな。ふぅ。

『質問を変えるんだエステル!!』

「武器は……剣が一番得意ですよね?刀……でしたっけ?」

「……あるものなんでも使えって……でも刀でもいい」

 スッゲー戦闘民族だ……。どんな里で育ったんだこの子は……。

「刀の職業……剣士……ですかねぇ……」

「……なんでも」

 ギルド職員さんからアドバイスが入った。

「刀をお使いなのですか?珍しいですね。少数民族に伝わる武器らしいですが……侍、というらしいですよ?でも剣士と書かれる方もいらっしゃいますし、お好きになさってください」

『今とりあえず短剣だし剣士でいいんじゃない?何でも使えるんでしょ?』

『……刃物なら』

「じゃあ、剣士にしときましょっか♪」


 まぁ戦い方大っぴらにする必要もないしな。
 ……ただどう考えても侍ではないんだよ。
 NINJA教育施されてるんですその子多分……。
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